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廃棄された原発無人ロボット 東電など「活用場面ない」
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/185.html
投稿者 sci 日時 2011 年 5 月 14 日 16:12:40: 6WQSToHgoAVCQ
 

こういうのが多いな
http://www.asahi.com/national/update/0514/images/TKY201105140208.jpg
廃棄された原発無人ロボット 東電など「活用場面ない」 

2011年5月14日15時0分
 
写真:実用化されなかった遠隔操作ロボット「スワン」。今は仙台市科学館の隅に展示されている。アーム先端の「手」を取り換えることで複数の作業ができた。奥にあるのがモニター画面付きの遠隔操作盤=4月16日拡大実用化されなかった遠隔操作ロボット「スワン」。今は仙台市科学館の隅に展示されている。アーム先端の「手」を取り換えることで複数の作業ができた。奥にあるのがモニター画面付きの遠隔操作盤=4月16日

 原発事故での使用を想定し、国の予算30億円で開発・製造された遠隔操作ロボットが、東京電力などが「活用場面はほとんどない」と判断したために実用化されなかったことが分かった。だが、福島第一原発の事故では、人が入れないほど放射線量が高い場所での作業に米国製ロボットが投入される事態に。事故の想定の甘さが、ロボット開発でも浮き彫りになった。

 遠隔操作ロボットをめぐっては、1999年に茨城県東海村で起きた「ジェー・シー・オー(JCO)」の臨界事故を受け、当時の通商産業省が同年度にロボットの開発費として30億円の補正予算を計上。開発事業を受注した日立製作所、三菱重工業、東芝など4社は2001年に計6台のロボットを製造した。だが、電力会社などからの配備希望がなかったという。

 その後、東京電力、関西電力の原子力担当幹部や、原子力開発関連の国の外郭団体幹部など5人で構成される実用化評価検討会は02年12月、「高放射線下の災害現場の状況調査・監視などの作業には使用が想定される」としつつ、人に比べて歩行速度が遅く、移動可能距離が短いことなどを指摘。災害現場では人が作業できるエリアは必ず確保されており、人が現場で作業を行うことは十分可能として、「原発などの災害で活用する場面はほとんどない」と結論づけた。この結果、不要とされた6台は06年3月、廃棄処分となった後、一部は東北大に引き取られた。そのうち1台が現在も仙台市科学館で展示されている。

 東電の福島第一原発では運転中だった各原子炉が、3月11日の地震後に全電源を喪失し、原子炉が冷却できなくなった。1、3号機は水素爆発を起こし、原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。これらの事故で同建屋内は放射線量が高くなり、作業員が入れなくなった。このため、東電は地震から1カ月以上たった4月17日、原子炉建屋内の放射線量などの測定に米国製の遠隔操作ロボットを投入した。また、文部科学省所管の財団法人が予算約2億円で開発した、放射線量などを測るロボット2台も原発に運び込まれたが、散乱するがれきなどに阻まれ、まだ使えていないという。

写真:実用化されなかった遠隔操作ロボット「スワン」。今は仙台市科学館の隅に展示されている。アーム先端の「手」を取り換えることで複数の作業ができた。奥にあるのがモニター画面付きの遠隔操作盤=4月16日拡大実用化されなかった遠隔操作ロボット「スワン」。今は仙台市科学館の隅に展示されている。アーム先端の「手」を取り換えることで複数の作業ができた。奥にあるのがモニター画面付きの遠隔操作盤=4月16日

 JCO事故後のロボット開発を推進していた製造科学技術センター調査研究部の間野隆久氏は、「万一の事故に備えた態勢づくりが必要とのコンセンサスはあったが、肝心の電力会社に『原発で事故は起きないのだからロボットは不要』という考え方が根強かった」と指摘した。田所諭・東北大教授(ロボット工学)は、「当時、わずか半年で既存の技術を集めただけで一定水準のロボットができた。実用化されていれば、その後の10年間でさらに性能は上がり、今回の事故で作業員の負担を減らし、被曝(ひばく)量を減らすことにも貢献できたはずだ」と話している。

 福島第一原発の事故で深刻なトラブルを招いた、非常用電源を含む電源喪失について、経済産業省原子力安全・保安院や原子力安全委員会のトップらが過去に、「そうした事態は想定できない」との趣旨の考えを表明しており、事故の想定に甘さがあったことが既に明らかになっている。(金成隆一、岩田誠司)

     ◇

 〈遠隔操作ロボット〉 有線ケーブルや無線を介して操作できるロボット。99年のJCO臨界事故後、放射線量や温度の測定などのモニタリング機能や、ドアやバルブの開閉、配管の切断、除染などの作業機能を備えた6台が開発された。

 福島第一原発事故では、原子炉建屋内の撮影や放射線量などの測定のため米国製ロボットが投入されたほか、遠隔操作できる油圧ショベルやブルドーザーなどもがれき撤去や薬剤散布に使われている。だが、高放射線下での使用を想定していない機械が多く、計器を除染できないなどの問題を抱えている。
 

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コメント
 
01. 2011年5月14日 17:33:57: 3vKV65QGOY
結局、原発は作業員の被曝という犠牲を選択することで、発電コストを下げようとしたきたわけだ。
国民の幸福を希求する政治が実現されていたらな、たとえ原発推進が国策であろうと、原発作業はロボットで遠隔操作で行うことが当たり前になっていたのではないか。そして、いざ、事故が起きても、普段からのロボット技術で、人間を被曝させることなく事態の収拾ができたかもしれない。
一部の人間の幸福を他の人間の犠牲と不幸が支える社会は、いつかは破綻する。

02. 2011年5月14日 18:29:17: FHcucCK6fs
893フロント企業のためにロボットは廃棄された。
危険な現場の仕事はすべて、下請けフロント企業より人材派遣された
日雇労働者が現在も担っている。

マスコミはそろそろ真実を報道すべきです。

外国の報道機関はこの実情を報道しています。

この不当労働を監督し処罰しなければいけない。


03. 2011年5月15日 09:46:40: cOocEYyoxg
そう、原発村には頭の黒いネズミやマフィアが当たり前のように居住している。
ロボットが現場で活躍されたら、それこそカネにはならない。
原発が存在する限り、3Kの仕事がいくらでもカネを運んでくるのだから。

科学立国はほんの建前、そのまえにゲテモノ国策原発推進が幅を利かす。
もとより日本は利権金権大国だから。

いや地震大国日本ではあるが、本来科学立国が本筋であるからにして、ここはどうにでも原発推進推進が国策であらねばならぬとほざいた政治家、大勲位があらせられたわけだ。


04. 2011年12月23日 11:33:25 : YRu9CR1okk
原発無人ロボット作成の趣旨は人道的で素晴らしいことだと思います。
最初から100%の物を作るのは無理だとは思います。
国は今回の原発事故で想定外の経験を盛り込んだ改良型ロボットを作るべきではないでしょうか。
失敗したからといって諦めるのではなくその失敗をいかしてほしいです。
税金の無駄使いとかはどうでもいいです。原発の作業員のことを考えると必要なものですから。
東電が「活用場面ない」と言っているみたいですが本当でしょうか。
最初から使えないものとして考えて、活路を見いださなかっただけな気がします。
ロボットを操作できる人が居なかっただけな気がします。
ロボット操縦者を何人か教育していたのでしょうか。
東電が日々の避難訓練なものをやってこなかったことが問題です。

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