これ、本当ですか？

レアアースにはいくつかの産出形態があるそうです。多くの場合は、放射性物質が多く含まれる地層にレアアースがあるということですが、中国の場合は、非常に幸運なことに放射性物質が地層に含まれていない形でレアアースが産出できると言うことを聞いたことがあります。

今、ざっと他の中国産レアアースについての記事を見てみましたが、大半がイオン吸着鉱床のことには触れていませんね。

http://ameblo.jp/crescensluna/entry-10807973092.html　より一部コピー:

＞しかし、中国南部で採掘される「イオン吸着鉱」という鉱石には放射性物質がほとんど含まれていないため精錬が容易であるという特徴がある。さらに、ほかの鉱石では含有量が少ないサマリウム、ガドリニウム、テルビウム、イットリウムなどを多く含んでいる。
＞イオン吸着鉱というのはイオン化したレアアースが岩石に吸着したもので、
鉱石を酸に溶解するだけでレアアースを抽出できる。中国では、鉱山に硫酸アンモニウムを直接浸透させて、溶けだした溶液からレアアースを取り出すといういたって簡単な方法を採用している。

＊なお、投稿された記事にあるように放射性物質と一緒に産出される鉱床も中国北部にあるということです。もっとも、この形は世界中にある様子ですが。

http://eikojuku.seesaa.net/article/205652592.html　にある元記事はファイナンシャルタイムズの記事とは無関係ですね。単にサイトを開設している方個人の感想のようです。

更に、フィナンシャルタイムズなどの記事で触れられている環境破壊について説明をしておきます。

レアアースの中でもハイテク産業に必須と言われる強力な磁石を作るのに必要なネオジムは、ほとんど中国のイオン吸着鉱床から作られるようです。放射能汚染の問題はないのですが、それでも環境問題は起こります。鉱床1トンから数グラムとかいうように非常に少量しか産出しないので、地域全体の地形が変わるような形で功績を掘ること、残渣が環境に放置されることの二つです。

なお、一部中国（つまり、イオン吸着鉱床でない産地）においても、そして、世界中のネオジム鉱山では放射性の残渣を放置しています。放射性物質とは取り扱いが難しく、ヘタに精製して強い放射能を持つものを作り出すとかえってその取扱いが危険になるためです。そのためなるべく精製しない、低レベルの放射性を持つ形で多くの場合は地表に放置されています。

日本の人形峠で出たウラン鉱石の残渣も長い間地表に放置され、その後、100億円をかけてアメリカのネィティブインディアンの居留地へ運び出されました。当然、そこでも単に放置です。

あまりにも甘すぎる。
確かに元素を変えて、同じような役割をする元素を見つける方法はあるが
これは今までの科学者が、精一杯行ってきたことだし政府が音頭を取った
からといって加速度がそれほどつくものじゃないよ。

技術的なブレイクスルーだから、天才的な人物のヒラメキに期待すべきもの。
組織的にお金を出したりしてもお役人や研究者の無駄使いになるのが落ち。
少しは代替品が出てきても、レアアースは永遠に必要だ。

むしろレアアースの方向としては、採掘技術の進歩と諸外国での新鉱脈の
発見・生産の方がレアアース代替品の研究開発より実用的だよ。