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〔フクシマ・メモ〕 WSJ紙 事故直後の緊迫した日米間のやりとりを再現(机の上の空 大沼安史の個人新聞)
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/463.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 6 月 08 日 19:05:17: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/06/post-ae45.html から転載。

〔フクシマ・メモ〕 WSJ紙 事故直後の緊迫した日米間のやりとりを再現 「事故が起きて数時間の間、彼ら(日本の当局者)は状況の重大性を分かっていないようだった」*「首相官邸からの情報が遅く、断片的にしか届かないので、ルース大使は防衛省や外務省、果ては財務省の内閣レベルの当局者に電話をかけまくった」*「情報が入って来ないので米海軍は海軍機に搭載した測定器を使って(データを集め)放射能雲の拡散シミュレーションを行った」*キャンベル次官は藤崎大使に「お国の存亡がかかっていることではないか」と告げた

 7日付けのウォールストリート・ジャーナル(電子版)の報道で、事故直後の日米両政府間の緊迫したやりとりが明らかになった。⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304432304576369753543372860.html
 
 「日本 事故の重大さをようやく認める メルトダウン後、日米関係 緊張(Japan Concedes Severity of Blast:Nuclear Disaster Strained Relations With U.S. in Days After the Meltdown)」と題された記事のハイライトは以下の通り。

 *「事故が起きて数時間の間、彼ら(日本の当局者)は状況の重大性を分かっていないようだった。最初、彼らはわれわれ(アメリカ側)のどんなサジェスチョンも受け付けなかった」(在東京の米政府当局者の証言)

 "In those early hours, they didn't seem to understand the severity of the situation," said one U.S. official in Tokyo. "In the beginning, they weren't taking any suggestions from us at all."

 *「われわれは(事故数日にして)核燃料に重大な損傷が起きていることに、かなり自信を持っていました。損傷した燃料からだけ発生する高い放射線のレベルを示す、さまざまなインディーケーターがあったからです」(米原子力規制委員会=NRCのビル・ボルチャード事務局長、5月にニューヨークで語る)

 "We felt pretty confident [within a few days of the accident] that there was significant fuel damage," Bill Borchardt, the NRC's operations chief, said in New York late last month. "There were numerous indications of high radiation levels that can only come from damaged fuel at those kinds of levels."

 *事故発生後、数日間、アメリカのルース駐日大使は「24時間」、日本の当局者に対して電話をかけ続けた。首相官邸からの情報が遅く、断片的にしか届かないので、ルース大使は防衛省や外務省、果ては財務省の内閣レベルの当局者に電話をかけまくった(米当局者の証言)

 In the accident's early days, the U.S. ambassador in Tokyo, John Roos, made "around the clock" phone calls to Japanese officials, according to a U.S. official. Upset by the slow trickle of data from Prime Minister Naoto Kan's office, he began calling Cabinet-level officials representing the ministries of defense, foreign affairs and even finance, this official says.

 *情報が入って来ないので米海軍は海軍機に搭載した測定器を使って(データを集め)放射能雲の拡散シミュレーションを行った。原発の160キロ北東の大気中で低レベルの放射能汚染を検出したのを受け、第七艦隊は3月14日、再展開を行った。

 Worried by the data deficit, the U.S. Navy began running simulations of the radioactive plume using detectors on Navy aircraft. On March 14, the Navy's Seventh Fleet redeployed after detecting low-level contamination in the air about 100 miles northeast of the Daiichi plant.

 *米国がとくに懸念したのは、炉は停止しているものの燃料棒が貯蔵されている4号機の使用済み燃料プールだった。

 The U.S. was particularly worried about the spent-fuel pool at the plant's reactor No. 4, where active fuel rods were stored as the reactor was offline.

 *「われわれは(4号機の)使用済み燃焼プールに水がないと信じている」と、ヤツコNRC委員長は3月16日、連邦議会下院で証言した。この点について東電の当局者は、燃料棒が損傷し放射性物質の漏洩は続いているものの、プールに水が存在することを確認できている。

 "We believe … there is no water in the spent-fuel pool," Nuclear Regulatory Commission Chairman Gregory Jaczko told a House panel on March 16. Ultimately, Tepco officials were able to confirm the presence of water, although the fuel rods were damaged and leaked radiation.

 *ヤツコ委員長が下院で証言する数時間前まで、ルース大使は在日アメリカ人に対して「日本政府の12マイル(20キロ)圏外避難指示に引き続き従うよう」呼びかけていた。しかしその日のうちに米政府は在日アメリカ人に対して50マイル(80キロ)圏内から脱出するように告げた。米国務省は米国市民の日本旅行を止めるよう要請した」

 Hours before Mr. Jaczko's testimony, Mr. Roos, the U.S. ambassador in Tokyo, had said Americans in Japan should "continue to follow the advice of the Japanese government" on the 12-mile evacuation zone. But later that day, the U.S. told Americans within 50 miles of the plant to get out. The State Department also urged U.S. citizens to defer travel to Japan.

 *一方、米当局者によると、(ワシントンでは)国務省のカート・キャンベル次官が3月16日、長年の友人である日本の藤崎一郎大使のオフィスに4、5回、電話をかけた。キャンベル次官は藤崎に大使に、米国は(日本政府よりも)より広い避難圏を発令しているはずだ、と告げ、異なった避難圏が設定されると日本は困惑するとの大使の懸念を一蹴した。米当局者によると、キャンベル次官は藤崎大使に「あなたの国の存亡がかかっていることではないか」と告げた。

 A U.S. official said Assistant Secretary of State Kurt Campbell called Japanese Ambassador Ichiro Fujisaki, a longtime friend, to his office four or five times on March 16. Mr. Campbell told Mr. Fujisaki that the U.S. might have issue broader evacuation warnings, and brushed aside the ambassador's fears that the divergent views on evacuation could embarrass Japan.
 One U.S. official says Mr. Campbell told Mr. Fujisaki that "the survival of your nation" was at stake.

 *藤崎大使は事故を起こした原発から、情報が速やかに伝わらなかったことが障害になっていた、と当時を振り返った。大使は米国の支援と素早い対策に感謝した。3月18日、NRCの専門家たちは東電側と最初のミーティングを行った。NRCの専門家たちは東電が本店2階に設置した対策本部「戦闘司令室」に通されるず、別の階の会議質に案内され、2段階下級な東電の社員に紹介された。「東電は何の準備もしていないおようだった。まさにカオス状態だった」(長嶋由久・民主党代議士)

Mr. Fujisaki recalls the sticking point was that information wasn't coming quickly enough from the stricken plant. He said Japan appreciated the U.S. help and quickly worked to take advantage of it. On March 18, NRC experts in Tokyo finally got their first meeting with Tokyo Electric Power, or Tepco. But instead of being taken to the second floor "war room" Tepco had set up to deal with the nuclear crisis, they were ushered into a conference room on another floor and introduced to two low-level employees. "Tepco [had] seemed to make no preparation. It was just chaos," said Mr. Nagashima, the ruling-party lawmaker.

 

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コメント
 
01. 2011年6月08日 20:12:11: ZIxR9EHBlE
だからアメリカ様は偉いってか?
日本側がマヌケってのには同意するが
アメリカが偉いってのはどうもね

仮説その一
アメリカは地震を含めて
最初から何が起こるかしっていた


02. 2011年6月08日 20:16:55: ZIxR9EHBlE
アメリカのメデイアは
だからアメリカの日本支配を正当化したいんだろうね

日本がマヌケであると言う事と
アメリカの日本支配の正当化を一緒にされてたまるか
日本がマヌケになったかなりの部分は
アメリカの属国支配に原因がある


03. 2011年6月08日 20:28:15: FAtfcQ2WNI
アメリカの初期の提案を蹴ったのは、現政権の大失態であろう。
この罪は重い。
初期対応のまずさ、などという表現が馴染まない、圧倒的な失敗。
向こうは、核戦争のノウハウを提供しようとしていたのだから。

04. 2011年6月08日 21:36:56: DfqVbfqIZ2
アメリカのほうが、日本政府の大本営発表よりもはるかに正確な情報を提供した。米軍の対応も迅速的確だった。日本政府の対応はこれと比較して、おそまつというか、それを通り越して愚劣の一語だった。原発の汚染状況をいち早く提供してくれたのはNNSAだった。日本の政府でもマスコミでもない。日本政府の発表や、マスコミの報道は信頼に値しない。

05. 2011年6月08日 22:19:12: OIxNYWfJog
メルトスルーは津波の来た時点で予測できた。

日本の原子炉は海岸沿いで、海水による2次冷却系で、最終的な放熱を行います。
つまり津波により、海水ポンプ、燃料貯蔵庫、発電機、2次冷却ラインがダメージを受けた時点で、基本的な冷却機能は失われたのです。

ECCSの中の全電源損失時の最後の砦、1号機は非常用復水器でバッテリー駆動です。8時間程度しか持たないものです。

2,3号機は原子炉隔離時冷却系(RCIC系)は崩壊熱による蒸気駆動で、復水貯蔵タンクを初期資源、SCを最終水源としますが、2次冷却系を持たないので長時間は作動しません。

2次冷却系を完全に構築するには1ヶ月以上掛かるでしょう。
つまり2次冷却系が津波により無くなった時点で緊急の対策、電源車、放水車、放水ポンプなどを用意し、淡水、海水の注入を進める必要が有ったのです。

しかし、全電源損失、2次冷却系損失のマニュアルが無かったのでしょう。
東電も政府も右往左往、行き当たりばったりで、まともな対策が取られませんでした。
その結果がメルトスルーです。

メルトスルー事態は3月20日頃にはほとんどの専門家、一寸調べた者なら、誰でも予測していたでしょう。
しかし政府、東電はメルトダウンも起きていないと言い、その前提での対策しかせず、3ヶ月も無為に過ごしてきました。
そしてメルトスルーを認めた現在でも、メルトスルーを前提とした解決策がありません。メルトスルーを前提とすれば、第6の壁を作る、大規模土木工事しか有りません。

汚染水の浄化とは後始末の対策です、今直、汚染水を出し続ける原子炉をそのままにして、汚染水の浄化だけをしていたのではきりが有りません。
まともな事故対策をしてくれることを望みます。

[お国の存亡の危機」と言われても分からない官僚。
そしてその官僚たちに感化されたのか、現在も存亡の危機にあるということが認識できない日本人。


06. 2011年6月09日 01:25:17: 6PjF3RL2Xs
たしかに、最初の頃、東電にも政府もも当事者意識と言うか、緊迫感が感じられなかった。「どっか、おかしいんじゃないかこの人たち?」って思ってたが、やっぱり、アメリカからもそう見られていたんだ。
別にアメリカが偉いとは思わないけど、彼等の方が能力はありそうだ。
というより、日本の政府があまりに「無能化」されてしまっているのかもしれない。もしかして国民も?

07. 2011年6月09日 03:23:48: 6t3Z2XpZpc
事故発生当時だけでなく今も日本政府の対応はおかしい。この点においては首尾一貫している。

08. 2011年6月09日 05:55:18: wGaSu5Yb0U
残念ながらまたアメリカに負けたね。
アメリカは嫌いだけど、危機管理能力は確かにある。

09. 2011年6月09日 09:31:58: C5RKQ9mz6U
>05
>」ナ」テ」テ」モの中の全電源損失時の最後の砦、1号機は非常用復水器でバッテリー駆動です。8時間程度しか持たないものです。

これは違うと思う。
1号機の非常用復水器は、弁制御は電動であるが駆動自体は残留蒸気圧で動くもの。1号機は、ECCS自動投入で非常用復水器が起動したが、手動で停止や再起動を繰り返して、実効がなかった。東電発表ではマニュアルに従った操作といっているが、オペミスであったと思う。
2、3号機のECCSは少し構造が違うが、これも手動停止や再開を繰り返しておりこれらにより事態を悪化させたと見るべき。

基本的には炉停止後2〜3時間が勝負であるのに、炉延命のためにECCSの手動停止や再開を繰り返したのが致命的な誤り。


10. 2011年6月09日 09:44:08: esmsVHFkrM
これが、世界一「優秀」だと言われる日本の官僚です。

まったく恥ずかしい限り。結局馬鹿が集まって馬鹿をやっていると言うこと。こんな無能どもは総取替えしなければ日本の明日はない。


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