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原発に賛成する人達へ    西岡昌紀
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/608.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2011 年 6 月 11 日 22:12:17: of0poCGGoydL.
 

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(転送、転載を歓迎します)

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1735547402&owner_id=6445842


菅谷昭(すげのやあきら)先生(1943−)は、日本を代表する甲状腺外科の権威です。

菅谷先生は、1991年からチェルノブイリ原発事故の被災地であるベラルーシにおいて、甲状腺外科医として、現地の医療支援活動に参加し、1996年1月からは、ベラルーシに居住して、ミンスクの国立甲状腺ガンセンターで、甲状腺癌の診療に従事されました。

御存知の通り、チェルノブイリ原発事故の後、ベラルーシを中心とする被災地では、若年者の甲状腺癌発生率が、事故以前の数十倍に増加し、子供や、若者が、甲状腺癌に苦しめられると言ふ状況が生じました。

菅谷先生は、そのベラルーシで、甲状腺癌の手術を多数行なひ、現地の医師達の教育、指導にも当たって来られました。


その菅谷先生の2001年の著作の一節を以下に御紹介します。

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(以下引用)


 ぼくが、ミンスクの国立甲状腺ガンセンターに来て、最初に立ちあったこどもの甲状腺ガンの手術は、14歳のアリョーナでした。
 透き通るように色が白い、可憐な瞳をもつ美しい少女でした。彼女はチェルノブイリ事故以後おこなわれるようになった、学校の定期健康診断で首にしこりを発見され、その後の検査の結果、甲状腺ガンと診断されました。ガンを切除する手術のため、高度に汚染された遠くの町から、首都ミンスク市にある国立甲状腺ガンセンターに紹介されてやってきたのです。
 彼女と会ったときぼくは、このガンセンター初の外国人医師として勤務するようになったばかりでした。
 入院直後の病棟回診で、ぼくが首のしこりを診察すると、言葉を充分に理解できない外国人の医者であるにもかかわらず、アリョーナは笑顔を見せながら少しも嫌がることなく応じてくれました。しかしこのときの彼女は、数日後に迫った手術のことで、不安と苦痛が入り混じり、心が破裂しそうだったのではないかと想像します。
「私の首に手術のきずがつくなんて、いったいどうして!?」
きっとそんな切実な疑問が渦巻いていたことでしょう。
 
 手術の日、アリョーナは変わらぬ愛らしいほほえみを浮かべながら、意外にも落ち着いた様子で待ちあい廊下のイスにひとりで腰かけ、自分の順番を待っていました。
 アリョーナの名前が呼ばれました。すると彼女はしっかりとした足どりで手術室に入ってきたのです。
 看護婦の指示にしたがい彼女はベッドに上がり、あおむけになりました。すぐに点滴の針が腕に刺され、血圧や脈拍のチェックをし、麻酔器の点検がおこなわれました。手術のためのすべての準備が整いました。
「それではいいかな、アリョーナ、さあ始めるよ」
 経験豊かな麻酔科の医師が、やさしく語りかけると、彼女は小さくうなずきました。
 ところがその瞬間、突然アリョーナの目頭がすーっと赤く染まったのです。そして二、三度またたいたあと、両方の目から水晶のように透明な澄んだ涙のしずくが、ひとつぶずつ白い頬(ほお)をつたって流れ落ちました。
 彼女は涙を見せたことを少し恥ずかしがっているようでしたが、次の瞬間、深い悲しみをこめたそれは美しい笑顔を見せたのです。声をあげて泣きだしたい気持ちをじっとこらえているのが、誰の目にも痛いほどつたわってきました。
 全身麻酔を開始すると、アリョーナはなにごともなかったかのように、静かに目を閉じ、深い眠りの中にいざなわれていきました。ほどなくして、彼女の透き通るような白い首にメスの刃が切りこまれ、手術は始まったのです。


(菅谷昭(すげのやあきら)『ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間』(ポプラ社・2001年5月)21〜24ページより)


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私は、原子力発電に賛成する人間とは、口もききたくありません。

平成23年(2011年)6月11日(土)

                     西岡昌紀(内科医)

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■震災3か月、各地で原発反対デモやイベント
(読売新聞 - 06月11日 21:15)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1634081&media_id=20

震災3か月、各地で原発反対デモやイベント
(読売新聞 - 06月11日 21:15)

東京・千代田区の東京電力本店前で「脱原発」を訴えデモ行進する人たち=伊藤紘二撮影


 東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故から3か月となった11日、原発に反対するデモやイベントが全国各地で行われた。


 東電柏崎刈羽原発がある新潟県では、市民団体などで構成する実行委員会がデモを企画。約200人の参加者は「柏崎刈羽原発を止めろ」などと声をあげながら行進した。


 東京・代々木公園では、地震発生の時間に合わせて黙とうした参加者が、渋谷、原宿駅周辺で、脱原発や自然エネルギーへの転換などを訴えてパレード。夜には新宿駅前で原発に反対する集会も開かれた。

 

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コメント
 
01. 2011年6月11日 23:07:56: 1RHboQR6vo
菅谷氏には期待していました。
福島で行った講演には失望しました。
事実をして語らせれば良いのに、どんな配慮を働かすのか?
がんを患者に告知しないと医者と同じニオイがします。

02. 2011年6月11日 23:35:53: ocoxdRpZPw
現在がんを告知しない医者いるのかね?(下らん揚げ足取りスマン)
フルオープンではないだろうが、隠しても処方箋みれば誰でもわかるが
被曝は判断基準が難しいからどんな表現になるのか、これからの事例次第
本音は福島からの避難だけで済まないと思うから配慮すると思う
原発反対が無意味となっているのが現状でないかと深読みした

03. 2011年6月11日 23:54:47: h6cbKB908I
>私は、原子力発電に賛成する人間とは、口もききたくありません。

読んでいて、そういう気持ちになりました。


04. 2011年6月12日 01:45:36: HYHUspnQ6g
03さん

まさにその通りです。というか、賛成するやつは、暗闇で殴ってやりたいです。


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