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「“リスク”評価」を「“安全”評価」と言い換え、今なお原発の“安全”を平然と騙る政府と業界
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/182.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 7 月 11 日 16:28:17: Mo7ApAlflbQ6s
 


海江田経産大臣は、九電の“やらせメール依頼騒動”について、「原発事故後も電力会社の体質や思考は何も変わっておらず、これでは国民の信頼は得られない。大きな失望を感じた」と語ったが、その言葉は、海江田大臣や経産省にもそのまま当てはまるものである。

原発の事故が継続中でありながら、「緊急対策をとり、安全は確保できている。再開については国が責任を持ちます」(海江田経産大臣)と平然とうそぶき、定期検査後に停まっている原発の再稼働をがむしゃらに求める経産省も、“原発事故継続中でも、経産省の体質や思考は何も変わっておらず、これでは国民の信頼は得られない。大きな失望を感じた”と言われて当然の存在だ。

海江田大臣は手のひらを返すように九電を非難したが、九電をはじめとする電発保有電力会社が政府と二人三脚で「安全神話」の育成と維持に努めてきた歴史を知らないわけではないだろう。

日本政府や学会を含む原子力業界は、スリーマイル島原発事故を契機として米国当局がつくりあげたPRA(Probabilistic Risk Assessment)を日本に持ち込むに当たって、概念や内容はそのままに、“看板”だけPSA(Probabilistic Safety Assessment)と付け替えた。

日本語にすれば、「確率論的“リスク”評価」から「確率論的“安全”評価」へと呼称を変えたわけだ。

言霊説を採るわけではないが、やはり“語感”は重要で、原発にまつわる危険のイメージをとことん消去し、「安全神話」を確固たるものにしたい原発推進派の思いが痛いほど伝わってくる“改ざん”である。

再稼働に向け海江田大臣が語った「緊急対策をとり、安全は確保できている。再開については国が責任を持ちます」という説明が、「緊急対策をとり、事故のリスクは従来に較べて低減されました。再開後万が一の事態が起きたときは国が責任を持ちます」であったなら、佐賀県民や幅広い国民の受け止め方は大きく違うものだっただろう。

原発の立地や再開を望む自治体も、なんとなくはわかっていながら、“事故リスクの低減”という危険イメージが残った言葉ではなく、“安全”という「魔法の言葉」を政府や電力会社に求める。

九電をはじめとする電力会社の原発に関わる策謀は、あまりにもわかりやすく、ばれると非難も浴びるが、政府が用いる言葉のマジックのほうが、その意味がわかりにくく国民を幻惑させるより悪質なものだと言える。

このようなデタラメな用語法は、被曝問題や食品の放射能汚染問題でも同じように見られる。
その性質から、被曝に関して、このレベルまでなら“安全”という閾値はない。
リスクはそれほど高くないとか、除染薬剤を服用するリスクのほうが高いといった内容でしか説明できないものを、平気で“安全”だと言い切る。
それなら年間1mSvという被曝限度は何のために設定されているのかということになる。

(ある部分の国民も、原発に関する説明と同じように、政府の“安全”宣言を期待している)

政府が言えることは、ほとんどのひとが急性放射線障害を引き起こすことはない線量レベルであるとか、推定年間被曝量が○mSvの地域に住む人々は東電ないし政府の責任で非難していただくが、それ未満の地域に住む人々には我慢をしていただくようお願いする、それがイヤな人は自己責任で避難してくれというものでしかないはずだ。

原発に限らないが、どんなにそうであって欲しいと願いあがいても「安全は確保できない」ものである。
だからこそ、避けることができない事故で生じるリスクがどのようなものなのかが重要な問題になる。

事故が発生するリスクを低減させることは重要だが、それ以前に、事故で発生するリスクを許容できるものかどうかが何よりも問題なのである。
許容できないリスクがあるものを存続させて、そこで事故が起きる確率を下げようというのは本末転倒の話である。

雑に動かせば動かすほど事故が起きる蓋然性はぐんぐん高くなるが、どれだけ厳重に造りどんなに慎重に動かしても、事故が起きる可能性をゼロにすることはできない。
問題は、事故が起きることで、十数万人が長期にわたって家を追われ、数百万人が健康問題に怯えながら生活せざるを得ないリスクを許容する(我慢する)のかということである。
だからこそ、米国では「確率論的リスク評価」なのである。

もちろん、そのようなリスクを承知しながらも、他では得られないメリットがあるから危険なものを使おうということもあるかもしれない。
(核エネルギーで言えば、地球に激突しそうな物体の軌道を核弾頭のエネルギーでそらすことを考える。それにより放射能汚染のリスクが伴うが、物体が激突してより壊滅的な被害を受けるよりはいいと判断した場合など)

しかし、原発の目的は、核エネルギーを使ってお釜で水を沸かして電力を得るためのものであり、代替手段は数多くありコストも他より安いわけではない。


政府や多くの国会議員がどうしても存続させたいと思っているのなら、“安全”というまやかしの言葉を使うのをやめ、(過酷)事故の発生確率をゼロ%にすることは出来ず、過酷事故が起きれば今回の福島第一のような災厄に再び見舞われることをきちんと説明した上で、国民に判断を求めるべきである。

(国民投票法がないのだから、緊急避難措置として、9月に臨時国会を招集し衆議院で内閣不信任案を“全党一致”で可決し「脱原発解散」に持ち込むのも一つの手法だと思う)

願望や目標としてはあっても、現実には実現できない“安全”を、まるであるかのように騙して“安心”を与えようとする詐欺行為で原発の存続を実現することを犯罪である。


 

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コメント
 
01. 2011年7月11日 16:31:07: Kx9laFN81Q

電力会社役員には家族を含め、原子炉から1000m以内に居住を義務付けろ。

【安全】ならできるはずだ。


02. 2011年7月11日 19:59:47: A4GQ7o9O02
当然なことですが、他人を説得しようと思えば、まず自らが範を示すべき、ということで京大原子炉所では、所員は敷地内の宿舎に住むことを義務付けられていたそうです。今はどうかわかりませんが、

P282より

『ーーー引用開始ーーーー京都大原子炉実験所建設に際して地元からの条件のうち安全上の具体的なことより重用視されたのは、原子炉と民家の集落を結ぶ線の中間に所員の宿舎を建て家族とともに住む、ということであった。
ーーーー建設が終わって地元の町長さんや議員さんたちの視察の際、一番関心をもたれたのはこの宿舎で「他の機械をみても安全かどうかわからないが、所員宿舎に赤ん坊のおむつが干してあるのを見て安心した」との言葉をいただいた。ーーーー引用終わり』
『新原子炉お節介学入門』京大原子炉元所長 柴田俊一著(2005)より


03. 2011年7月11日 20:32:06: pW4jdlZYk6
政府には、原発推進策をやめ、再生可能エネルギー推進策を講じることを求めたい。

原発再稼動も、しないでほしい。
それでもどうしても再稼動するというのなら、EPZの拡大、避難施設の整備、大事故を想定した避難訓練の実施を前提にすべきだ。


04. 2011年7月12日 00:51:04: DrM2qSvw12
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110712k0000m010117000c.html

原発統一見解:班目委員長「再開は政府が決めること」

 
 定期検査で停止中の原発の再稼働を巡る政府統一見解について、経済産業省原子力安全・保安院に新しい安全評価の計画策定を要請している内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は11日、「(安全評価の結果を)再稼働の条件にするかは政府が決めること」との見解を示した。再稼働の検査に安全委を関与させ、政府判断の信頼性を高める担保にしようとする政府に水を差した形だ。

 班目委員長は「保安院が行った確認行為への妥当性については何らかの判断を示す」とした一方で、「運転再開とかそういう話とは無関係」と発言。安全委の判断は再稼働問題から独立していると強調し、「結果をどう使うかは政府に任されている」とした。

 政府の統一見解は「欧州諸国で導入されたストレステストを参考に、新たな手続き、ルールに基づく安全評価を実施する」とし、再稼働前に比較的短期間で行う「1次評価」を実施すると明記。手順は、保安院が作成した評価の項目や計画に基づいて、電力事業者が安全評価を実施。これに対し保安院がチェックし、安全委が保安院の判断の妥当性について吟味する。

 しかし、新たに2段階で安全評価を導入することに対して班目委員長は「方法は保安院に任せている。了解するも何もそれが出てきたら評価する。(枝野幸男官房)長官の今朝の発表だけでは何ともコメントできない」と話した。【岡田英】


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