地球上にある放射線が減る気の遠くなる期間を経て動植物は進化・適応して進化してきたわけだ。その意味で人間を含め地球上の動植物は自然界にある放射線はすでに適応済である。

しかし人為的に発生する大量の放射線にはまだ適応していない。この意味で自然に受ける放射線の量と単純に比較する理屈は成立しない。御用学者が論拠とするこの根拠は全く成立しない理屈なのだよ。意味が根本的に異なる。

レントゲン等の影響はそれでもまだデメリットよりメリットの方が大きいとして許容しているにすぎないのだよ。

これは、人間についての実証的データがないということであって、生物に関する実証データはあります。人間の場合、第一に、人体実験するわけにはいかないこと、第二に、核兵器や原発を推進する勢力がデータを採取しなかったり隠蔽したりすることから、得られる可能性のあるデータも得られていないこと、などによって実証的データが得られていないのです。

それにも関わらず、核推進勢力の番頭であるICRPでさえ、低線量被曝による危険性を認めざるを得ないのは、動物実験による結果を受け入れざるを得ないからです。

以下に、「ヒロシマ・残留放射能の42年」（NHK広島局・原爆プロジェクトチーム）の記述を引用しておきます。

　1927年に、H・J・マラーが、ショウジョウバエにX線を照射すると、異常な子孫を生み出すことを発見した。これは、放射線によって、遺伝子に突然変異が起きたことを意味する。同じ生物体として考えれば、この原理は人間にも当てはまるはずである。こうしたことから、医学者や科学者は、広島・長崎の原爆でも遺伝的影響を残すのではないかと心配し、様々な研究を行ったのである。前述の噂にはこうした背景があったのであり、、その意味では根も葉もないデマであったわけでは決してない。（引用者注：「前述の噂」とは、被爆者の子どもには奇形児が生まれるという話だったと思う。今手元に本がないので、曖昧ですが。）
　さらに、1958年、W・L・ラッセルが、数百万匹のマウスと10数年の歳月をかけて行った実験から、どんな微量の放射線でも精細胞に被曝すると、その刻印が蓄積されて、子孫に突然変異が増えることを発見した。遺伝的影響が、どんな微量放射線でも起こり、それが蓄積されるというのは重大なことである。この発見は、どんな微量な放射線でも人間に影響を与えるという、放射線に関する国際的合意を得た基本的考え方の基になったのである。
　このように、ショウジョウバエやマウスに見られる遺伝的影響が、人間にはどうして起こらないのだろうか。いや、起こらないのではない。放射線を受けた精細胞の遺伝子のレベルでは、人間の場合でも突然変異は起こっているのである。間違いなく起こっているのであるが、それが結果として、個体にまでは現れていないというだけに過ぎない。理論的には、人類に対する放射能の遺伝的危険が推定されているのである。

国際法による原発の排水基準値
ヨウ素131　 40ベクレル/リットル
セシウム137　90ベクレル/リットル

http://famipedia.jp/blog/?name=1-3.gif&id=1306546396

原発排水より汚い水を飲まされいる。

残念ながら水が汚染されたら終わりだよ。
何をするにも水がいるし、人間の体も3分の2は水だ。