希望を持ちたいと言うのは分かるが、「汚染土壌を低濃度の酸水溶液で洗う過程でセシウムを酸水溶液に溶かす技術を開発。さらに、セシウムが溶けた酸水溶液を円筒形の装置の中で循環させ、プルシアンブルーに吸着させ回収する技術を組み合わせた」ということは、公園や校庭、そして畑や野原、山林の土の少なくとも表面５ｃｍぐらいまでを全て「低濃度の酸水溶液で洗う」必要性があると言うことだ。どうやってあの広い面積をやるのだろうか？？？？

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_radiation__20110902_8/story/sankein_snk20110902519/
土壌セシウムほぼ全量回収できる　北斎が使った青色顔料 (産経新聞)

　江戸期の浮世絵師、葛飾北斎も使った青色の人工顔料「プルシアンブルー」を吸着剤として使い、土壌の放射性セシウムをほぼ全量回収できる技術を産業技術総合研究所（茨城県つくば市）が開発した。放射性廃棄物を１５０分の１に減量できるといい、福島第１原発事故の処理に期待される。

　プルシアンブルーは粒径１０ナノメートル（ナノは１０億分の１）以下という微結晶の空孔にセシウムイオンを選択的に吸着する性質があり、内部被曝用薬剤としても承認されている。１７０４年にドイツで作られた合成顔料で、日本へも輸出され、北斎が代表作「冨嶽三十六景」で空の色などに使った。

　産総研は、汚染土壌を低濃度の酸水溶液で洗う過程でセシウムを酸水溶液に溶かす技術を開発。さらに、セシウムが溶けた酸水溶液を円筒形の装置の中で循環させ、プルシアンブルーに吸着させ回収する技術を組み合わせた。

　実験では酸水溶液は１００度でセシウムを約６０％抽出できたが、圧力容器で２００度に上げるとほぼ完全にセシウムを抽出できた。水溶液は繰り返し使える。また、プルシアンブルーの量は元の汚染土壌の１５０分の１となり、放射性廃棄物の大幅低減化につながった。

　川本徹研究グループ長は「処理温度など改良を進めた上で協力企業を募り、実用化へ向けた実証実験を進めたい」と話した。

[ 2011年9月2日9時22分 ] 　

コメント
01. 2011年9月02日 12:54:36: Dnbvw6VML2 膨大な量を処理するにはまだ厳しそうですね。 プルシアンブルー自身の毒性、高アルカリ環境でもシアン化合物の問題というのもありそうで。 温度を200度に上げたら土壌は死んでしまうのではないでしょうか？ しばらくの間「除染」でごまかそうという流れで出てきたお話のような気がします。
02. 2011年9月02日 13:14:04: 186Q5NGJb6 放射性核種ってセシウムだけじゃなかったはず。 セシウムだけ何とかすりゃいいって話なのか？ 他の核種にも効果あるのか？
03. 2011年9月02日 13:19:24: iQinVlOl1c なんだかんだで除染に持って逝きたいんだろうが産経は！ それより永久避難を優先させろ。
04. 爺さん 2011年9月02日 14:33:06: pkMRoq8j2xu8g : BqrnC6HEPp こんなことはすでにチェルノの周りでやってるだろう。ノルウェーやスウェーデンでもやっていたはずだ。 どこまで自分の特許なりにして金儲けするつもりか。 やるならやるで経験ある技術者を招請してさっさとやれ、この国賊どもが。 ベラルーシだかウクライナの大使館では、協力しようとした向こうの技術者や科学者を門前払いして追い返したそうじゃないか。 ああやってこうやって、どうしても人間モルモットの被曝実験データをとるつもりだね。
05. 2011年9月02日 17:15:10: JjTfIW8Nww オートクレーブを使って土壌を除染していたら、その費用で東電どころか国が潰れてしまうよ。
06. 2011年9月02日 20:25:59: t6Zfev5Hqk とりあえず、校庭や公園の表土を削って集めた放射性廃棄物や 汚水処理場で行き場のない汚泥処理には使えるかもね。 実験してみて考察し次の手を考え継続すること 迅速な決定と迅速な実施が重要。何もしないよりはマシである。
07. 2011年9月02日 20:58:17: G0fkoMjiOQ そんなに金が欲しかったら集団避難利権・強制移住利権の確立に手を付けろ！
08. 2011年9月02日 21:07:40: AqeBQxOpCs 汚染地域の膨大な面積。 そこの膨大な汚染土。それを２００度で処理・・・・・・・？ どれだけのエネルギーが必要。 実用化のない実験室での話し。（科学技術の発展に不可能は無いかもしれませんがね）
09. 2011年9月02日 21:55:03: dUsGNZ0Syg こんなもの単なる目眩（くらま）し。色々考えてますと言うアリバイ作りに過ぎない。 量の問題もさることながら、爆発で飛び散ったセシウムのあるところ、必ずストロンチウム・プルトニウム・ウランその他もろもろあり。当り前の話だ。 γ線測定器では測定できないだけ。ストロンチウムやプルトニウムについては、東電も政府も意識的に測定しないか、測定しても隠蔽している。 セシウムだけを対象にした外部被曝（せいぜい＋セシウムの内部被曝）の基準値なんて全くナンセンス。 結局、健康被害が隠蔽できないほどの大問題として顕在化するまで、汚染地域の住民に対する何ら有効な手段も取られないだろう。
10. 2011年9月03日 00:50:14: JjTfIW8Nww >>09 東電に味方する者ではないが、必要以上に不安にならない方がよい。 チェルノブイリの場合、原子炉全体が一気に爆発したので全ての放射性物質が同時に飛散したが、福一の場合は、ベントによるものなので、長寿命核種では沸点が特に低いセシウム以外の飛散は少ないことは容易に推定できる。比較的沸点が低く、量の多いストロンチウムは原発付近では検出されているようである。ちなみに主要核種の融点と沸点は次の通り。 　　　　　融点　　　沸点　　　単位：℃ セシウム　　　　　28.5　　　 641 ストロンチウム　　757　　　　1364 ウラン　　　　　　1133　　　 3500 プルトニウム　　　640　　　　3235 ネプツニウム　　　640　　　　3900 アメリシウム　　　995　　　　2600 キュウリウム　　　1340　　　 3520

11. 2011年9月03日 05:50:31: OX959MNqFo >>10 楽観的な推測で長生きできるといいですね。
12. 2011年9月03日 07:32:40: dUsGNZ0Syg >>10 ＞福一の場合は、ベントによるもの---- 関東方面の汚染は、3号機の「爆発」の時のものという説が有力だが。
13. 2011年9月03日 09:27:25: S9UguqL2mM セシウムを全量回収するより、汚染地域半径80km程度を全域放棄する方が簡単だろう。
14. 2011年9月03日 09:45:31: JjTfIW8Nww >>12 ＞関東方面の汚染は、3号機の「爆発」の時のものという説が有力だが。 炉心の圧力容器や格納容器は爆発していない。沸点の低いセシウム蒸気がベントの際や格納容器の破損部分から建家に漏出して建家の爆発によりまき散らされたものである。福一の場合、蒸発量の大小（従って沸点が低いか高いか）がモロに影響しているはずである。

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