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原発最終処分場「オンカロ」フィルムはプロパガンダなのか。
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/230.html
投稿者 msehi 日時 2011 年 9 月 04 日 06:26:27: MaTW.8vfzXWdQ
 

投稿者msehi
http://d.hatena.ne.jp/msehi/

2011年5月26日[http://www.woz.ch/artikel/inhalt/2011/nr21/Kultur%20/%20Wissen/20753.html:title=スイスの週刊新聞WOZ](Die Wochenzeitung)は、[http://www.youtube.com/watch?v=ScKTH-SyBDU&feature=related:title=『オンカロ10万年の危機(IntoEternity)』]を制作したデンマークのドキュメントフィルム作家ミハエル・マドセンを、余りにも美しく描いていると批判しただけでなく、プロパガンダフィルムだと断言した。
このような断言的な激しい批判は、フィンランドの最終処分場オンカロに懐疑的なドイツのメディアさえも、私の調べる限り見当たらない。
WOZの断言する理由として、フィルムで描き出された核廃棄物最終処分場オンカロの地下坑道では、水が岩盤を流れていることを挙げ、致命的であることを指摘していた。
また南西フィンランドの世界遺産で有名な古都ラウマまで25キロのオルキト島(原発3基を抱える島)の最終処分場オンカロ建設は、原発ルネサンス(現存する世界の原発を倍増)を推進するための政治的決定であると断言した。

確かにスイスは、日本では考えられないほど異常に核戦争を恐れており、国中の至るところで地下に核シェルターを備えており、そのための食料備蓄も、ドイツ人に「スイスの古い小麦のパンは不味い」と言われるほど熱心であり、核への恐れが特別であることも確かである。
しかし週刊新聞WOZの指摘が真実なら、日本及び世界にとってこれほど重大なことはなく、その信憑性の検証は重要である。

まず[http://www.youtube.com/watch?v=ScKTH-SyBDU&feature=related:title=、『オンカロ10万年の危機(IntoEternity)』フィルム]を再度見ることで検証すると、週刊新聞WOZが指摘したように、フィルムの15分35秒くらいから(5−2の3分42秒)、オンカロ地下坑道に水が飛沫を上げているだけでなく、岩盤を流れており、多量に水が存在することは明白である。
ドイツで70年代から調査されてきたゴアレーベンの最終処分場が、2000年に凍結された理由は、「ゴアレーベンのような岩塩層が地下水と接触している場所では、数百年も経ない間に高温の核廃棄物容器が岩塩層を溶かし、地下水を汚染する危険性が高い」と、多くの専門家が指摘していたからである。
事実ドイツで、最も安全であると明言されてきた2つの岩塩層の放射線廃棄物処分場は、数百年どころか僅か数十年の使用で地下水の浸入を招き、ドラム缶容器の腐食が激しいだけでなく、地下水の汚染を招いている。
一つはザクセンアンハルト州の地下500メートルの岩塩抗モアスレーベンであり、旧東ドイツの原発廃棄物処分場として70年代より使用され、統一後もドイツ唯一の最終処分場として1998年までに3万7000立法メートルの原発廃棄物を運び入れてきたが、壁が崩落し地下水が侵入していることから、2009年10月に閉鎖が決定された。(ZDF Nachrichtung 23.10.2009)
もう一つはニーダーザクセン州の岩塩層アッセ貯蔵場であり、カールスルーエ原子力研究所の1960年代から1978年までの研究目的低中レベルの核廃棄物などの12万6000のドラム缶が岩塩層地下750メートルほどに放り込まれてきた。
しかし最近地下水を一部汚染していることが問題視され、岩塩層坑道近くには毎日1万2000リットルの地下水が発生しており、10年以内に坑道が崩壊する危険性があるという専門家の指摘を受けて、環境省連邦放射線防護局(Bfs)は2010年1月にドラム缶の回収を決定した。(Bfs Pressmitteilungen 15.01.2010)
その上アッセ周辺では、2002年から2009年の白血病及び甲状腺癌の発生率が急上昇している。
そしてこのような回収移転費用には、最大数兆がかかると言われており、全て国民の税金から支出されなければならない。(ZDF Nachrichtung 04.12.2010)

フイルムでは万一の場合も、核廃棄物は最も安全であると言われるガラスの中に閉じ込め(ガラス固化体)、さらに外側が銅製の鉄製容器に封管され(オーバーバック)、その上ベントナイトという粘土緩衝材で覆われることから、致命的な事態は避けられると述べている。
しかし実際はドイツの専門家が最終処分場ゴアレーベンの凍結決定の際述べたように、鉄製容器は高温であることから(少なくとも100度以上が想定)緩衝材の変質は避けられず、水が高温の鉄製容器に接触すれば、モアスレーベンやアッセで見られたように激しく腐食し、数百年どころか数十年で、地下水の放射能汚染が始まる可能性は高いと言えよう。
そしてドイツの多くの専門家が安全な最終処分場などないと明言するなかで、原発ルネッサンスを推進する側は、世界に少なくとも1つは最終処分場を実存させなくてはならなかった。
それゆえ、『オンカロ10万年の危機(IntoEternity)』というプロパガンダフィルムを制作したと言えるだろう。

日本の最終処分場を請け負うことになった原子力発電環境整備機構(NUMO)は国の事業体であり、遅くとも2037年までに地層処分を始めることを計画している。
そしてNUMOの地層処理の説明では、以下のように書かれている。

地下にある物質は主に地下水によって運ばれますが、地下深部では地下水の動きが極めて遅いため、物質の移動が非常に遅いという特長もあります。
もう一つには、地下深部では酸素が極めて少ないため、錆びなどの化学反応が抑えられ、物質を変質させにくいという特長があります。これらの特長により、地下深部は地上に比べ、物質を長期にわたり安定して閉じ込めるのに適した場所といえます。
地層処分とは、このような「物質を閉じ込める力」を持っている地下深部の地層に、閉じ込め性をさらに確かなものとするため、以下の工学的対策を施し、高レベル放射性廃棄物を埋設し人間の生活環境から隔離する方法です。

このような説明がもし本当であれば、ドイツの地下500メートルを超えるモアスレーベンやアッセでの、僅か数十年での激しい腐食は起こらない筈であり、地下水汚染などは絶対に有り得ないことだ。
またガラス固化体、オバーバック、そして緩衝材からなる工学的対策も、既に述べたように地下水と接触する場所では、全く役に立たないと言うのがドイツの見解だった。
そうした見解にも耳を貸さず、このような希望的想定で日本の最終処分場を建設すれば、どのような悲劇が待ち受けているかは明らかだ。
しかも電力会社の責任負担は原発廃棄物のガラス固化体を国の事業体に渡すまでとされ、後は国の事業体NUMOが責任を持つと言われている。
結局悲劇が起これば、国民は健康被害を受けるだけでなく、想定できないほどの莫大な費用を支払うこととなり、なし崩し的に増税のラッシュに見舞われることは必至だ。
 

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コメント
 
01. 2011年9月04日 06:58:07: nQgf3YeXSg
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011031133SC000/index.html

105円

NHKオンデマンド

サイエンスZERO 「原子炉で何が起きていたのか〜炉心溶融・水素爆発の真相に迫る」


司会 : 安めぐみ 、山田賢治
ゲスト : 二ノ方壽
コメンテーター : 水野倫之
語り(語り手) : 原田裕和

チェルノブイリ原発事故に並ぶ、最悪のレベル7となった東京電力福島第一原子力発電所の事故。1号機の原子炉を再現したシミュレーションによって、事故当日のうちにメルトダウン(炉心溶融)が起こり、しかもほとんどの燃料が圧力容器の外に溶け落ちるメルトスルーに至っていたことが明らかに。また、水素爆発の原因が原子炉の設計と深く関わっていた可能性も浮かび上がってきた。原発事故の最新情報に迫る。

9月3日(土)0:00放送
(C)NHK


02. 2011年9月04日 08:56:58: 1yXJLWxkIM
このアドレスでは記事にアクセス出来ませんでした。
http://www.woz.ch/artikel/inhalt/2011/nr21/Kultur%20/%20Wissen/20753.html:title=
こちらでアクセス出来ました。
>«Into Eternity» Wie schickt man eine Warnung in die Zukunft?
Von Susan Boos
http://www.woz.ch/artikel/inhalt/2011/nr21/Kultur%20/%20Wissen/20753.html

WoZの記事は具体的な事柄について指摘はしていません。
ドキュメンタリー作者は専門家に肝心な技術的な問題についての質問をしていない。プロパガンダフィルム、Desinformationに近いものと手厳しい。

WoZの記事より問題を具体的に指摘しているmsehi氏の書いた本投稿の内容の方が何倍も有益です。


03. 2011年9月04日 19:38:15: 03bw0jfJsI
投稿者msehi様
素晴らしい内容でした。最終処分方法や場所など、長い間気になっていましたが、とても参考になりました。

04. 【タヌキ腹組“ぽんぽこ”】 2011年9月04日 20:28:46: SM2DPWDDuBDzg : AdKaaFvNBE

★核廃物の最終処分方法は、槌田氏の指摘通り、地上保管するしかない。

05. おおもの 2011年12月27日 18:42:57 : Rebh8HIfAmhJE : 4ZZdrIOhU6
オンカロのドキュメント見ました。
このフィルムが原発推進の助けになると考える所ですでに変な気がします。
私は絶望しか感じませんでした。やはり原発の管理は人間には不可能だと
思いました。
これを世界中に何百と造る?正気ですか?地雷原よりタチが悪い
ドキュメンタリーとしてはおもしろかったです。
ブラックショークとして楽しませてもらいましたよ。

06. 2011年12月30日 20:13:18 : CGaB34XTl
原発利権の次は除染利権、その次はソーラーパネル利権、そして行き着く先にははオンカロ建設利権の熾烈な争奪戦か、全く利権屋とはどうしようもない生き物よ。

07. 2012年1月09日 09:17:41 : kaVZq2PKfw
最低でも10万年ですよね
半減期自体が永いのに地球に残すのは無謀です
テロでも起きたら大変・・・

08. 2012年1月09日 19:57:23 : sbO2pWDTfU
DVDで観ました。
オリジナルの「猿の惑星」のコバルト爆弾のエピソードが思い出され不気味な印象のドキュメントフィルムでした。
希望的観測ですが、
将来、カーボンナノチューブ宇宙エレベーターが建造され、
元から高レベル放射線の宇宙空間に廃棄出来れば、
テロや、地下水脈汚染のリスクの他、
10万年以上という極めて長期間の管理の悩みが解消されるのでは無いでしょうか。

09. エビとピラフ 2012年2月18日 19:40:51 : JiEGakbwbxBgc : ptKnvlTNUA
最終処分場は東京都庁に作るべき。
東京の為の電力を原子力で作っているのだから、
自分のケツは自分で拭いて欲しい。

中間処分場じゃあ無いのだから爆発はしない。


10. 桜坂 2012年6月05日 10:23:29 : rZR4WXy3qkaXs : IV2cJAscrY
ゲリラ部隊ってどんなのか知ってるかい?
http://srhostil.org

11. 某科学・技術者 2013年1月28日 11:31:29 : hrS9HFEVa0SsM : nfNl2W8eNo
 廃棄物をより危険性の少ない物質に変換する核種変換炉を開発しましょう。こいれにより核燃料をより有効に活用できます。
 廃吉物の最終取り扱えは、深海溝の沈み込みの深海堆積物を掘削し埋設、付加体内に収納する研究を始めましょう。
 日本はこれら独自の技術を開発すべきです。

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