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ストレステストは再稼働のアリバイづくりか(東京新聞) 「こちら特報部」 (日々坦々) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/733.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 9 月 23 日 01:16:31: igsppGRN/E9PQ
 

ストレステストは再稼働のアリバイづくりか(東京新聞)
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1204.html
東京新聞「こちら特報部」9月21日 :日々坦々


 酷暑の下、節電に力を合わせ、6万人規模の脱原発集会も成功した。それでも、政府と電力各社は着々と原発再稼働への準備を進めている。その手順で重視されているのが、ストレステスト(耐性評価)と国際原子力機関(IAEA)による再評価だ。実効性がありそうに聞こえるが、下地になるべき福島原発事故の原因すら判明していない。「アリバイづくり」という酷評も聞こえる。(小倉貞俊、上田千秋)

 野田佳彦首相は二十二日、国際社会に事実上の“再稼働宣言”をする。国連本部で開かれる「原発の安全性と核の安全保障に関するハイレベル会合」で「安全でより信頼性の高い原子力エネルギーの確保は引き続き必要だ」と訴える予定だ。
 全国五十四基の原発のうち、現在稼働しているのは十一基。政府は停止中の原発の再稼働に向けて、二次にわたるストレステストを実施し、その結果を原子力安全・保安院が評価、原子力安全委員会が確認するという手順を打ち出している。
 最終的には地元自治体の同意が必要だが、すでに定期検査中の原発十五基が一次評価に入ったとみられ、一部は年内の再稼働を目指している。

 まずストレステストとはどういうものなのか。
これは実際に原発に衝撃を加えるのではなく、コンピューター上でシミュレートする方式だ。
 九日から柏崎刈羽原発(新潟県)で同テストを始めた東京電力は、地震と津波が炉心損傷をもたらすシナリオを約六十種類ずつ想定。揺れや津波に応じた耐久性、余裕度を調べるとしている。

 保安院によると、一次評価は定期検査中の原発を対象に実施。二次評価はより設定条件を厳しくした上で、建設中の三基含め、再稼働を目指す全原発で実施する。
 ただ、「結果いかんで稼働する、しないを判断するわけではない。あくまで住民に安全性を理解してもらうための材料」(保安院)だという。

「結果 どうにでもできる」

 一方、専門家の間では効果に懐疑的な見方が広がっている。元日本原子力研究所研究員で技術評論家の桜井淳(きよし)氏は「テストは原発の危険性を測るより、安全性を示すことが前提なので、最初から結果は見えている」といぶかる。
 「地震の揺れや津波の高さについて、厳しい数字を前提に調べるとは思えない。『ぎりぎり大丈夫だった』という結果を出してくるのだろう」

専門家、お手盛り批判

 京都大原子炉実験所の小出裕章助教も「シミュレートするといっても、原発の構造が変わるわけではない。数値を動かすだけなら、結果はどうにでもできる。甘い設定をすれば甘い結果になるだけのこと。そもそも事故は予測できないからこそ起こるのであって、人間が予測したうえでは意味はない。『安全だ』と表明したいだけのお手盛りの検査だ」と語る。
 さらに桜井氏は欧州連合(EU)が六月から始めた同テストの設定を日本でも参考にしている点に疑問を呈す。「大きな地震や津波がほぼない欧州と日本では、状況が全然違う。EUの権威に乗って、国民が納得する客観性を求めただけでは」

未解明の事故原因

 今回、ストレステストなどが出てきた根幹には福島原発事故がある。これで従来の「安全神話」は吹き飛んだ。だとすれば、新たな安全性の検証も福島事故の原因に基づかねばならない。
 ところが、いまも事故の原因ははっきりしていない。同社は事故原因を「想定外」の津波による電源喪失と言い張っている。しかし、津波以前に「地震による配管などの損傷が原因では」という指摘が相次いでいる。
 「事故原因があいまいなまま、ストレステストをしても全く意味がない。まずは原因の究明をしてほしい」。こう語気を強めるのは原子炉格納容器の設計に携わってきた後藤政志氏だ。「電力会社はこれまでずっと地震の影響を小さく見積もってきた歴史がある。ここで真剣にやらないと、また同じことが起きる」

 同氏はこの間、事故原因を追究する衆院科学技術イノベーション推進特別委員会の作業に、技術アドバイザーの一人として協力してきた。
 その解明作業に不可欠な情報として、同委員会は東電に対し、過酷事故が起きた際の運転操作手順書を求めたが、東電側はほぼ黒塗りの形で提出した。このことについて、後藤氏は「『安全性を全く考えていない』と失望した。国会の求めに応じないということは、国民全体をばかにしているということ」と話し、ストレステストへの“本気度”も疑問視する。

 一方、再稼働には地元知事の同意が必要だが、新潟県の泉田裕彦知事は五日の会見で「東電は福島原発事故の検証を一切せずに津波のせいにしている。配管破断はなかったのかなど、問題点を一切明らかにせずに再稼働することはあり得ない」と批判した。
 同知事は十四日の会見でも、「コンピューター上で、今までの知見でプログラムを動かすことにどんな意味があるのか。
『やらないよりもやった方がいい』という以上のものではない」と冷ややかな見方を示した。

黒塗り手順書 東電の本気度「?」

 一方、政府はストレステストの結果をIAEAに提出する。保安院と安全委に加え、国際機関の「お墨付き」を獲得しようという狙いだ。
 ただ、IAEAは福島原発事故直後に海外メディアから「情報提供が不正確で遅い」と批判されている。加えて、原発の出発点となるアイゼンハワー米大統領の「原子力の平和利用」演説に基づいて設立されたという出自から、その中立性には疑問の声が絶えない。
 桜井氏は「IAEAは米国の操る糸によって動く、いわば『原発推進機関』。原発行政の首を絞めるようなことはしないだろう。IAEAに太鼓判を押されたからといって、安全の証明にはならない」と強調する。

IAEAの「お墨付き 」も疑問

前出の小出助教も「原発事故の犯人ははっきりと言えば、国と東電。その犯人を原発推進のIAEAが評価するという構図は、犯罪者同士のなれ合い以外の何者でもない」と厳しく批判する。
 ストレステストもIAEAのお墨付きも、国民を納得させるものにはなりそうもない。桜井氏は「そんなことよりも、先にやるべき事がある」と言う。それは保安院と安全委の代わりに新設が検討されている原子力安全庁を、抜本的につくり替えることだと説く。
「従来、原発推進一辺倒だったメンバーは外し、原子力ムラから距離を保てる人や原発批判派を登用すべきだ。それが実現できなければ、真の安全性確立はほど遠い」

<デスクメモ> IAEA総会で細野原発相は「冷温停止の前倒し」を宣言した。でも、燃料が原子炉の外に溶けていれば、炉は冷めるが、事故の収束は一層困難になる。野田首相は国連で「安全を最高水準に高める」と訴えるそうだ。福島事故前にも、技術は最高と聞いていた。相次ぐ甘言。その下心が透けて見える。 (牧)

 

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コメント
 
01. 2011年9月23日 02:10:00: TRcGWF3xr6

放射能が舞い、余震が打ち続く地震列島で原発再稼動の寝言が通用するはずがない。

民主・自民の幹部の中で東電原発の巨額利権と日米安保詐欺同盟の巨大軍事利権と繋がっていないのは菅直人だけである。
驚くべきことだが日本腐敗構造の利権に繋がっていない幹部政治家は菅だけなのだ。

http://esashib.web.infoseek.co.jp/kanorosi01.htm
◆がん患者は100万人単位で増えていく
あまり煽(あお)りたくありませんが、今後10年でがんを発症する人は100万人単位になるかもしれません。
最初の5年で甲状腺がんや甲状腺異常が顕著になります。
次に50キロ以内の地域で肺がんの発症率が今よりも20%上昇するでしょう。
この数字はノースカロライナ大学の免疫学者スティーブ・ウィング助教授が算出した数字です。
そして10年で骨腫瘍や白血病、肝臓がんも増えてくると思われます。
福島の現状というのはこれくらい深刻なのです。
まず日本の方に大変重要なことをお伝えしなければならない。
それは福島第1原発の4基すべてから、いまだに放射性物質が放出されているという事実です。
3月中旬の水素爆発で飛散が終わったと考えていたら間違いです。
確かに9割はあの時の爆発で放出されたかもしれない。
しかし、それで終わりではない。
ですから環境汚染は計り知れないのです。
放出を防ぐには、建屋を覆いかぶせるテントなどを使わない限り無理です。
(米国の原発専門家アーノルド・ガンダーセン氏)


02. 2011年9月23日 11:03:10: oWbillhalg
何故、ストレステストの実施に時間がかかっているかというと、54基ある原発をまともなテスト条件のプログラムを用い、原子力委員会と保安院内部でコッソリ調べ破壊ヶ所や破壊状況を確認し、本番テストでは大部の原発がそのようなまずい状況にならず、かつ目くらましのために極々一部の原発が落第するように、テスト条件を工作するようプログラムを巧妙に工作するためである。

つまり八百長テストのためのきめ細かい準備である。
犯罪者が手がけるコンピュータ作業はそういうものだ。

そのような八百長が簡単に出来るのがコンピュータ技術である。だから犯罪者が行うテスト結果などは、テスト条件やアルゴリズムを徹底的に調べない限り意味はない。


03. 2011年9月23日 11:04:57: oWbillhalg
02訂正

× テスト条件を工作するようプログラムを巧妙に工作するためである。
○ テスト条件を巧妙に工作するためである。


04. 2011年9月23日 13:09:26: ZFsVAefEeg
原発に懲りない日本政府、電力会社
逞しいというかなんというか

05. 恵也 2011年9月23日 18:25:34: cdRlA.6W79UEw : Yv8tCb5giU
>> 結果いかんで稼働する、しないを判断するわけではない。あくまで住民に
>> 安全性を理解してもらうための材料

これが保安院の本音だろう。
東京電力も原子力安全委員会も保安院も、フクシマ事故のA級戦犯なんだから
人員を総入れ替えしてから、審査すべき事なのにね。

同じ穴のムジナが、庇いあいして又悲劇を繰り返しそうだ。
「安全だと国民を洗脳するための材料」としてストレステストを使いたいが本音。

菅直人は玄海原発を再稼動させない材料として、ストレステストを使ったが野田
総理は目的が逆になったわけだ。
今の民主党は潰さないと、原発は元のモクアミになりそうだ。


06. 2011年9月24日 13:25:55: RQr0HSIrcE

メルトダウン、メルトスルー以上に隠したいこと・・・地震の被害を認めない東電と政府
元・現場技術者が全てを語った「福島原発でいま起きている本当のこと」 浅川凌 著、宝島社より

★原発のウィークポイントは経年劣化した配管
皆さんは、「福島第一原発の事故の原因は何?」と聞かれたら、どう答えますか? ほとんどの方が、「津波による全電源喪失」とお答えになるでしょう。では、震度6の大地震は? 少なからぬ方が、「地震に耐えたんじゃないの?」と思っておられるのではないでしょうか。実は、そう思わせるのが、東電と政府の策略なのです。彼らは、事故の原因をすべて「想定外の津波」にするべく、躍起になっています。それを納得させるため、「メルトダウン、メルトスルー」という、最悪すぎて、むしろ公表することで免罪符になるような事象を持ち出してきたのです。
 では、彼らが「メルトダウン、メルトスルー以上に隠したいこと」とは何か。それは、今回の事故を破局的なものにしたのは、「地震」と「原発の老朽化」だという事実です。その証拠は、東電・政府が、I章で指摘した「配管破断」の可能性について一切触れないこと。これは、あまりにも不自然です。「配管破断」は、突飛なことではありません。停止した浜岡原発、美浜原発など、老朽化が指摘される原発では、配管破断による事故は既にたびたび起こっています。経年劣化した配管は、原発の「ウィークポイント」であり、大きな地震が起これば、「揺れによる配管破断」がまっ先に危惧されてしかるべきなのです。
 にもかかわらず、一切、触れられない。この不自然さが、むしろ、「配管破断」を裏付けています。

★東電と政府が「配管破断」を隠す理由
 福島第一原発1号機は、2011年3月26日に、運転開始から40年を迎える予定でした。この世代の原発の設計寿命は、30〜40年。明らかに老朽化原発であり、メンテナンスに従事しているとわかるのですが、あちこち劣化しています。構造が複雑な配管も当然、傷んでいて、地震によって破断することは、不思議でもなんでもありません。
 政府は、運転開始から30年を超える原発には通常の定期検査をはじめとする保全計画策定を事業者に義務付けてはいます。しかし、チェックする原子力保安院が利権構造の内側にいるのですから、これは「お手盛り」「形式」。
 そう、もし、この利権構造がなく、福島第コ原発1号機の30年点検がきちんと行われ、老朽化による危機を配慮して運転停止していたら、あの水素爆発は起こらなかったのです。
 ここまで書けば、東電・政府が、必死で「配管破断」を隠す理由がわかっていただけるでしょう。注目が集まっている福島第一の地震による被害を認めると、老朽化した原発が地震で被害を受け、大事故を起こす可能性があるということが証明されてしまうからです。そうなれば、常に地震の危機にさらされている全国各地にある原発も止めなければならず、膨大な利権が吹っ飛ぶからです。惨事は、利権への執着が生んだのであり、この期に及んでなお、その執着は、下劣な情報操作に明確に表れているのです。
***引用終わり
 国内にある多くの原子炉が同様な劣化状態にあるという。ストレステストなどという机上のシミュレーションでは配管や格納容器の劣化は考慮されないだろう。少し大きな地震があったとき、福島と同様のことが全国のいたるところで起こることが予想される。このままでは電力村の欲のために再度の人災がもたらされ、国土・国民・国家そのものの存亡の危機を迎える。元・現場技術者である浅川凌氏の指摘は極めて重く、早急に対処しなければならない。 


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