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市民サイドにたったように見せかけて、巧妙にはめる報道手法はもうやめようね。秋場龍一 ただちに危険だ!原発通信12
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投稿者 盗電マン 日時 2011 年 10 月 09 日 13:16:20: yhaeSuPnS16uo
 

ブログ 秋場龍一
【ただちに危険だ! 原発通信】12 
[ブラックエネルギーからグリーンエネルギーへ!]

市民サイドにたったように見せかけて、
巧妙にはめる報道手法はもうやめようね。

フクシマの原発事故以来、放射能汚染に関することで市民からさまざまな不安がもちあがる。すると、マスメディアはそれを抜け目なく取り上げる。なかには、意図的かどうかしらないけど、まったく無視することもあるが。

その取り上げ方に、一定のパターンがある。

たとえば、放射性物質に汚染された食品についてだ。この問題は、多くの人が不安をもっており、マスメディアも取り上げることが多い。

「放射能に汚染された食べものはだいじょうぶ?」みたいなキャッチで、さも市民サイドにたったように記事は書き出し、番組はスタートする。

記事は番組は起承転結と進行し、いよいよまとめにはいる。そして、じゃ〜ん、きまってその問題の専門家と称する者が登場する。ほとんどが有名大学の学者の肩書をもった先生だ。御用学者という肩書もある。

彼らは温厚そうな人柄と滑らかな口調で、こうのたまう。「これぐらいの量なら、1年間食べ続けても、なんの問題もありません」と。

記事は番組は、先生の「なんの問題もありません」ということばの余韻を残して終わる。

とくにこのパターンが多いテレビ局がNHKだ。NHKはニュースやバラエティとドキュメンタリーではあきらかに趣意が異なる。

ごく単純化すれば、ニュースやバラエティは「放射能汚染なんてたいしたことはない」、ドキュメンタリーは「放射能汚染はかなり深刻である」というように映る。

人によってニュースやバラエティは「不安を煽らない冷静な対応」であり、またドキュメンタリーは「いたずらに不安を煽っている」となるだろうし、また別の人によっては、ニュースやバラエティは「意図的に汚染や被害の実態を低く見積もったもので、原発推進の意図が隠されている」となるだろうし、またドキュメンタリーは「ジャーナリズムとしてほんらいの仕事をしている」となるだろう。

ただその波及効果というか影響力はニュースやバラエティのほうが強いだろう。またまたごく単純化すれば前者は「印象づけ」であり、ドキュメンタリーは「論理的説得」である。

論理的にはヘンなのだけど、とにかく印象づけてしまえば、それが「ニッポンの常識」として、日本人の空気のなかに浸透する。

このことをもっとも熟知しているのが権力者である。今回の原発事故でもその「印象づけ」が効果を発揮した。その最高傑作のキャッチコピーが「ただちに健康への影響はありません」「風評被害」である。

また、原発稼働以来の「印象づけ」の集積によって、それはいつしか「安全神話」となる。そう、不可侵のゴッド・コピーとしてまつりあげられるのだ。

次は新聞だ。新聞記事も、記者が本当に伝えたいことを、文末で他者に語らせることがある(まあぼくも、この手をときどき使うけど)。その典型を9月29日の朝日新聞科学欄で見た。

見出しは「被曝線量低くても発がんリスク」。この見出しを見たぼくは、「お、朝日も低線量被ばくの危険性をあきらかにするんだ」と、ちょっと期待しながら本文に目を通す。

米国立がん研究所が胸部X線と乳がんのリスクを長期間調査し、X線による被ばく線量が多いほどがんリスクが上がること、また自然環境からの被ばくが小児白血病のリスクになっている可能性があること、そして福島原発事故の影響で固形がんの発生リスクを、ICRPの予測モデルを使ってシミュレーションしたものなどを紹介してゆく。

ぼくはここまで読んで、ICRPという原発促進サイドのデータをもとにしていることには大いに不満だったけれど、でもそれなりに良心的な記事だという印象をもった。ところがこの記事は次の一節で終わってしまったのだ。

――イワノフさんは「実際の福島県の住民の被曝線量はまだはっきりしていない。これぐらいリスクが上がるとしても、喫煙よりずっとリスクは低い。心配しすぎないで欲しい」と話している。

イワノフさんとはロシア保健・社会開発省医学放射線研究所の副所長。専門家しかもチェルノブイリ事故を経験したロシアの専門家が、「喫煙のリスクより低い、心配しないで」と話せば、それなりの説得力がある。

そしてこの記事は「放射線はタバコより安全」という印象を残して終わる。そしてぼくは深い溜息をつく。「ああ、いままでの記事はなんだったんだ」……と。

この記事には「大岩ゆり」という署名がある。大岩さん、この記事の文末、デスクが変えたわけじゃなく、あなたがこういう構成にしたのでしょ? 

あなたの記事を超善意に解釈すると、放射能(放射性物質)におびえている人に、専門家もこう言っているんだから、そんな心配しなくていい、と恐怖を払拭して安心させるために書かれたものとなるだろう。

またこの記事を超悪意に解釈すると、原発事故の被害を過小にみせたい原発村のねらいがあると見られ、大岩さんって、「原発村の広報宣伝員」と思う人もいるかもしれない。

ぼくは超善意でも超悪意があるわけでもないけれど、やはりあの記事の終わり方は問題があると思う。この記事のテーマは人の健康と命にかかわることであり、とくに子どもはおとなより3倍から10倍ものリスクがあるわけで、安易に人を安心させることは、この上もなく危険にさらすことになりかねない。

また、同じく朝日新聞(10月6日)の東京電力の藤本孝副社長のインタビューの文末は、かなりひどい。引用する。

――定検で停止中の柏崎刈羽原発が再稼働しないと、「来夏の需給は、今年よりもかなり厳しくなる」とみている。

これじゃ東電の原発再稼働に向けた広報じゃないか。そう思わない、竹中和正さん(この記事にこう署名があった)。

この記事はもう明確な原発推進の役割を担っているよね。朝日は読売のように社説で原発推進を鼓舞はしないけど、紙面のあちこちで、じつに巧妙に原発推進、放射線量の20ミリシーベルト基準の前提化、被ばくによる発がんリスクの低減化をやっているように思う。

ときには、良心的な報道もあるけど、軸足は原発推進だろう。

ところで朝日新聞編集局長殿、どうして福島の子ども10人が甲状腺機能に変化があったという報道をしないの(もし、してたらごめんなさい)。この件、真っ当なジャーナリストなら1面トップでしょ。

朝日さん、東電や政府に弱みでもあるの? そう勘繰られても仕方ない姿勢ですよ。

 

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コメント
 
01. 2011年10月09日 13:34:05: Jk72sZfYww
もっともらしく話しているが、良く聞いてみたら、『白い絵の具と黒い絵の具を混ぜたら白くなります』というような話を平気な顔で話している○○○○元首相の出てくるNHKの番組を見たことがあります。はは〜ん!こうして政治家は国民をだましてきたんだなーと思いました。
つい先日のNHK番組でも、ECRRの基準値などには触れもしませんでした。公平さも真剣さもありません。

02. 2011年10月09日 15:30:28: AOhsMxPnDA
金を払って、洗脳してもらっている人々の気が知れない。

03. 浅見真規 2011年10月09日 18:17:42: AiP1TYI88G3dI : rt2iPaSeMk
>これぐらいリスクが上がるとしても、喫煙よりずっとリスクは低い。


これは正しいだろう。
妊婦や乳児や幼児に強制的に喫煙させたら、どれくらい危険か考えればわかる。


04. 2011年10月09日 18:20:23: dzqRyfwCmo
温厚そうな御用学者は、国民に向けては、大丈夫、心配ないと言って、いざ自分の家なり研究室では、それこそ、最大の防御を敷いているんでしょうね。多分、きっと。

05. 浅見真規 2011年10月09日 18:40:36: AiP1TYI88G3dI : rt2iPaSeMk
>>04
福島の公園の砂場に孫を連れて遊びに来ると約束した山下教授はどうしたのだろうか
私も結果が知りたい。

テレビ局のアナウンサーも家で言った事と別の事をしてるのだろうなあと想像すると
腹が立ってくる。(絶対別の事をしてると思う。アナウンサーは馬鹿でないから。)


06. 2011年10月09日 21:13:32: sWDtD0HhJI
「1年間食べ続けて何の問題もでませんと「2年間食べ続けると問題が出ます」
ということは矛盾しない。

ほとんどの洗脳宣伝はこのように論理破綻している。

そもそも「基準値以下だから安全です」などという論理など成立しない。


07. 2011年10月09日 21:34:04: RdCeBURVho
福島第一原発は、放射性物質を垂れ流しているがこれは恐怖だ。

東電の発表によると、原発敷地境界での被ばく線量は推定で年最大約0.4mSv/年で、これは8月の前回発表時と同レベルで下がっていないらしい。
原子力発電所を運転する場合の原子炉規制法における指針は0.05mSv/年と言う。その基準値から見ると年間最大量を超えてるのは明らかで、毎日飛散している放射性物質はあちこちに堆積されるわけだ。

法律の基準値を緩和しても汚染の解決にはならないことは明白だろう。法律違反の垂れ流しの量以上に、除染が進まないと汚染は進むだけだ。

このままでは、死の街どころか、日本が死の国になってしまうのではないかと思えてならない。

東電を擁護する記事(放射性物質)を垂れ流すマスコミは、日本が死の国になった時には存在しないだろうから、そうなってからでないと、会社がつぶれて「ただちに健康への影響はありません」って、言えなくなる時がこないと自分の罪を思い知ることはないのだろう。


08. 【タヌキ腹組“ぽんぽこ”】 2011年10月09日 23:07:07: SM2DPWDDuBDzg : AdKaaFvNBE

★“NHK”は、民放と違ってスポンサーの顔色を覗う必要はないのだから、

原発事故関連ニュースでは脱(反)原発派の見解も公平に取材・放送すべきだ!

 NHKの最大のスポンサーは、国民(視聴者)であると、肝に銘ずるべきだ。

 


09. 2011年10月10日 00:47:07: FEC1zKK4NY
NHKの最大のスポンサーは、国民だが、あきらかに役人の顔色を見ている。
だから、たちが悪い。

10. 2011年10月10日 06:50:56: kPaKYNf586
03さん
喫煙の害と大きく異なるのは、遺伝子への影響です
その意味で放射線の健康被害の大きさは悲惨です

11. 2011年10月10日 08:40:19: XJL2YLIhEs
NHkの懐具合、予算には国会の承認が必要です。いつぞや、わざわざ自民党本部かどっかまでお伺いをたてに赴いて、番組内容を与党自民党様の意向に沿うように変えちゃったことがありました。『皆様のNHk』、どこで言うかによって意味が変わります。

12. 2011年10月10日 11:37:02: XQRCNWH5XE
大マスゴミは、東電と同じ既得権者であり、権益と保身の為に国民を犠牲にして繁栄して来た。
クロスオーナーシップ、電波オークション、記者クラブ、新聞の再販維持制度などの頑強な権益保持は東電の総括原価方式の死守や発送電分離に激しく抵抗する姿と同じである。
これらは、全て国民の利益に適ってないことは明かである。
霞が関官僚も利権拡大、保身により国民を食い物にし増殖して来た。
政治家も、既得権者の保持と利権拡張に動けば、政治家としての身分が保持され、金も入ってくるので、グルとなって国民を騙し、犠牲を強いて来た。
民主党の豹変ぶりを見れば分かることである。
政治家は国民との約束を守ったことがないではないか。
まずは、大マスゴミを国民の手でぶっ壊し、既得権を剥奪しなければならない。
マスゴミも東電も資本主義のルールに従い、公正な競争を行い、競争に敗れたら
市場から退場するというまっとな姿にしなければ国民に利益はない。
普通の企業は、この厳しい資本主義の市場競争のまっただ中で日々戦っている。
ルールの例外の恒常化を確保することが、まさに既得権益そのものなのだ。
国民の財産である電波をただ同然に使用し、既得権益に守られ莫大な利益を上げ、
その上、事実を伝えず偏向報道で国民を欺く大マスゴミは国民の敵であり絶対に許してはならない。
福島第一原子力発電所の事故で、「ただちに影響はない・安全だ」などの報道を繰り返し垂れ流した事実を決して忘れてはならない。
こいつらは、官僚と同じで決して責任は取らないぞ。
その証拠に、大マスゴミの年収は、霞が関官僚と同じ高水準、高待遇である。
東電の年収も然りである。
直ちに、この腐り果てた大マスゴミを粛、抹殺しなければならない。
その為には、まず新聞購読とテレビ視聴を止め、デモなどの積極的な行動に参加することである。
既得権者は、常に多くの国民を犠牲にして生きていることを忘れてはならない。
北朝鮮を見れば、すぐ分かるはずだ。
早く、目を覚まさないと食い物にされ、骨までしゃぶられる。

13. 2011年10月11日 22:31:36: hTGqL7jUZU
>>05
福島の公園の砂場に孫を連れて遊びに来ると約束した山下教授はどうしたのだろうか 私も結果が知りたい。

05さん。
とっくに撤回しています。
「自分は安全だと言ったのではなく安心を説いている。
本当のところ、100m以下が安全なのかどうか長期に調べなければわからない。わからないことを心配するよりも、心配せずに楽しく暮らした方がいい」
こんな、悪質新興宗教まがいのことを言っています(山下俊一はカトリックだそうですが)。

しかも、100mまで絶対安全と言っていた山下は、2年前に、学会への論文で、10−100の間は、18歳未満には危険がある、様な事を書いています。
どれだけのぺてん師であるかわかります。

山下俊一の言葉を聞いて子どもを砂場で遊ばせ、非常に悔やんでいる親は多くいます。

なお、今日のクローズアップ現代もひどい内容でした。
放射線の教育が始まっていると称して、放射能についてよく知れば怖がらずに済む、というのが基調でした。
そして、放射線を研究している中学生(?)のくらぶをとりあげ、その子どもたちが、南相馬の一校を計測して、0,1マイクロ位に下がっている、と除染の「威力」と、放射能を怖がらなくていいというまとめで締めくくっています。
国谷と小出五郎が、その結果にまんぞくそうに頷いていました。


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