スギ花粉の放射能・・・スギを伐採することが唯一の解決
http://takedanet.com/2011/12/post_7cd7.html
平成23年12月1日　　武田邦彦（中部大学）

今から２０年ほど前、日本は実に非科学的で、まるでヨーロッパ中世の魔女狩りのようなことが行われていました。その一つに「森林を守るための割り箸を使うな」という「マイ箸運動」でした。ちょうど、今の温暖化騒動のようなもので、「みんなで渡れば怖くない」ということでいい加減なことばかり言っていたのです。

その結果の一つが「スギ花粉のアレルギー」や今回の「スギ花粉の放射能」に繋がっています。少し傲慢な言い方ですが、当時の「非科学性」というのはまるで幼稚園児のようなものだったので、「大人が愚かになればそれが子供に影響する」といっても良いでしょう。

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日本は森林が３分の２もある世界でも有数の森林王国で、その豊かな森林を人間と動植物で利用しながら日本列島を作っていきました。かつて人間は動物とともに山野を利用しましたが、近代になって人間は計画的な植林をしてそれを使い、動物はドングリのなる自然林で暮らすという分担もできてきました。

もともと、森林の利用は、人工林半分、天然林半分が望ましく、人里に近いところに人工林を作ると、そこはドングリなどの木の実がないので、動物が人里に近づかないという利点もありました。

自然界における植物と動物の関係は、「植物がＣＯ２を分解し、それを動物が利用する」ということになっていて、相互に生命を維持する仕組みになっています。その点では「自然のままの森林」というのは、人間のような動物が積極的に植物との関係を持つことでもあります。

つまり、スギやヒノキを植林し、枝打ち、間引きをして勢いのよい樹木を作り、それを伐採して利用するというのは「もっとも自然との共生を実現した状態」なのです。それは乱伐などとは全く違うのです。むしろ現在の日本のように、人が植林をしただけで、枝打ち、間引きをせず、伐採時期になっても利用しないのは、乱伐よりもっと自然を破壊しているのです。

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自然運動家は独善的で怒りっぽいので、批判が難しいのですが、自然運動家が日本の森林を破壊してきたのです。そして植林したスギの枝打ちや間伐ででる樹木を利用して割り箸を作ることを禁じ、細くなって材木にもならないので放置された高樹齢のスギからでる花粉で多くの人が花粉症になり、さらに今回、スギ花粉の放射能で被曝しようとしています。

私は善良な人でなりたつ誠実な日本を望みます。マイ箸運動を進めていた人は素直に森林の勉強が不足していたことを認め、花粉症で苦しんだ人に謝罪し、日本の森林と自然を守るためにこれまでの損害を回復するために行動をおこして欲しいと思います。老齢なスギの伐採を急げば、来春の花粉による子供たちの被曝を少しでも防ぐことがでいると思います。

コメント
01. 2011年12月02日 01:45:14: WDXVTlrXQw 全国のスギ•ヒノキの森を一気に切り倒したらそこいら中　禿げ山だらけになるだろうね。 少しずつ、少しずつ計画的に伐採しながら花粉を飛ばさない樹木種を植樹していかなくちゃいけないから長い時間が係るだろう。 以前に薬剤を投与して花粉の量を減らす研究があった様な　無かった様な(？)。 それは無理なのだろうか？
02. 2011年12月02日 04:54:01: 8bqlwydixQ >>01 ＞禿げ山だらけになるだろうね。 意味がよくわからない。武田先生は”老齢なスギの伐採を急げば…”とおっしゃって いるので、”一気に切り倒したら…”という話しがどこからでてくるのやら。
03. 2011年12月02日 06:14:03: WDXVTlrXQw >>02 老齢化したスギの木が子孫を多く残そうと死に物狂いで大量の花粉を飛ばしている…みたいな話しを以前にどこかで聞いた様な？ 間違っていたらごめんなさい。 そして、来年の春より飛散するスギ•ヒノキ花粉が本当に我々の健康にとって危険なレベルにまで放射能汚染されていると確認されたとしたら、 早急に伐採せよ！　…っという話しになるのではないでしょうか？ 「禿げ山だらけになるだろうね」はそういった杞憂であります。
04. 2011年12月02日 09:04:13: RzxuKMAUWc 杉花粉の問題を取り上げてくださってありがとうございます。先日、東京新聞に花粉の付着しているセシウムの量はごく微量なので心配ないと出てました。 これは実際、科学的に検証されたことなのでしょうか。３・１１より私たちはずっと政府のプロパガンダ、それに呼応するマスコミにだまされてきました。 食品の問題然り。当時の母親の恐怖、危機感、心配は大変なものでした。それを風評被害という言葉で封殺してきた社会の罪は大きい。 この間、どれほどの子どもたちが放射能汚染の食品を口にし、そして今もしていることでしょう。 子どもの命を命がけで守らない国に未来などありません。この時代に子育てをしなければならない母親は疲れきっています。 花粉の問題に危機感を抱きながら、声を挙げることさえはばかれる世の中です。 花粉が飛んでくる時期は迫っています。 武田先生にぜひ、この問題を取り上げ、国をあげての解決策を模索してくださるようお願いいたします。
05. 2011年12月02日 23:01:30: mdMbGwGEpU 木材の値段が上がらないと無理だね。 はげ山になるのはともかく、その後を考えないの？みなさん。 土砂崩れがおきたり、山の保水力がなくなったり、挙げ句の果ては 海まで環境破壊になるって。漁業のために山に木を植えたりしてるところ あるんだからさ。 直接セシウムが飛んでくるより、花粉だったらマスクで防げるから マシだと思うけどな。
06. 2011年12月05日 00:14:54: d5yv3mlljI 木材の値段が上がらないと無理だね。 はげ山になるのはともかく、その後を考えないの？みなさん。 土砂崩れがおきたり、山の保水力がなくなったり、挙げ句の果ては 海まで環境破壊になるって。漁業のために山に木を植えたりしてるところ あるんだからさ。 //////// 日本の政府が進めた　杉の植林で保水力がなくなって河川の水量が 　　　　 おちてしまい困っているのはご存知かな？また野生動物も街におりて 　　　　 きて困っているのです。 　 　　　　 元のブナなどの原生林に戻して猪や鹿や猿たちをもう街に降りて 　　　 　こないようにしてあげたほうがいいし、水量も増えるのですがね。 　　　　 放射能拡散防止とあわせていい機会かもしれません。

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