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なぜ、放射性物質は見えないのか?  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/109.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 06 日 16:39:40: igsppGRN/E9PQ
 

なぜ、放射性物質は見えないのか?
http://takedanet.com/2011/12/post_e517.html
平成23年12月6日  武田邦彦(中部大学)


なぜ、致死量の青酸カリは見えるのに、致死量のセシウムは見えないのか? なぜ放射性物質は見えないのか? というと、「放射性物質はあまりに毒性が強いので、見た人は死んでいる」ということです。このことは科学が取り扱う「数」が常識とはまったく違うので、分かりにくいようです。そこで、「なぜ、見えないのか?」について少し根本的なことを説明しておきたいと思います。

・・・・・・・・・

普通の毒物は、どんなに毒性が強くても「グラム」で測ります。たとえば、青酸カリの致死量は200ミリグラムですが、まれに「ピコグラム」が問題になることもあります。

でも、多くの化合物は1キログラムぐらいで、「原子の数」は、1兆個の1兆倍ぐらいあり、「何個」とは数えられないほど多いのです.私たちが目に見える量は、1兆個の100万倍ぐらいですから、1ミリグラムぐらいまでは目で見ることができます。

私たちが普通の生活で、グラムとかモルという単位を使うのは、原子や分子、1つ1つを数えたらあまりに数が大きくなって不便だからです.

・・・・・・・・・

一方、放射性物質は非常に激しい反応(毒性を示したり、観測できたりする)をするので、普通の化合物を取り扱うときには「1兆個の1兆倍」を1キロとして数えるのに対して、「1ベクレルは1秒間に1ヶの元素が崩壊したとき」というように1ヶ1ヶを数えるというのがすごいところです.

たとえば、ヨウ素131は半減期が8日ですから、最初の1日で約10%が崩壊します. つまり1日は8万6400秒ですから、およそ10万秒で10%が崩壊するので、もしヨウ素が1キロあると1兆個の1000億個ぐらいが崩壊するので、それを10万秒で割ると、実に1兆の100万倍ベクレルにもなります。1ミリグラムは1キロの100万分の1ですから、ちょうど1兆ベクレルになる計算です.

(あまりに多い桁を扱うので、イヤになって来ますし、少し間違いがあるかも知れませんが、ざっと計算すると、普通の毒物が1兆の1億倍(1ミリグラム)を問題にするのに対して、放射性物質は桁が全く違うことを示したいということです。)

1兆ベクレルのものを経口でとると、100で割りミリシーベルトンになりますから、100億ミリシーベルト、つまり1000万シーベルトで即死ということになります。厳密には原子量や年間の被曝量などを詳細に計算する必要はありますが、普段の生活で私たちが「何キロ?」などと聞いているのは「何ベクレル?」というのと1兆個の1兆倍も違う世界を話しているということです。

だから、放射性物質は危険なのですが、一方では逆に、数値が大きく1万ベクレルといっても、物質の量としてはきわめて微量だということも同時に理解しておくといろいろなことがもっとよく見えてくると思います. 除染するときに「見えないものを拭く」という奇妙な行動を強いられるのですが、その原因は、私たちの日常生活が膨大な数の原子を相手にしているのに、被曝となるとまったく別世界のことだからです。

 

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コメント
 
01. 2011年12月06日 17:00:55: WDXVTlrXQw
「放射性物質はあまりに毒性が強いので、見た人は死んでいる」っか、
まるでギリシャ神話に登場するメデューサですね、手強い敵です。
水を吹き付けるだの、拭き取るだの そんな闘い方で勝てる訳が無い!

02. 2011年12月06日 19:51:02: JPtXa0qTnk
バカなのでよくわかりませんでした。

要するに「あまりにも小さいから」ということでよろしいのでしょうか?


03. 浅見真規 2011年12月07日 08:16:00: AiP1TYI88G3dI : qRntRp2MYc
>「放射性物質はあまりに毒性が強いので、見た人は死んでいる」


違います。
原子力安全委員会の専門委員の教授が変な都市伝説を造らないでください。

ウランやプルトニウムやラジウムを見た人のほとんどは死んでません。

さすがに塩化セシウム137がチェレンコフ光で青白く光ってるのを見た人は
障害を受けましたが生き残った人もいたようです。
(ゴイアニア事故)

(高度情報科学技術研究機構HP原子力百科事典 ATOMICA資料参照)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-02-04
>死者は4人であった。
>・・・・・(中略)・・・・・
>業者は暗いガレージの中で線源の粉末が光っているのに気付き、
>家の中に運び込み、その後数日にわたって家族、親類、隣人が、これを眺め、
>手を触れ、体に塗ったりした。

(SYDROSE LP社HP「失敗百選」資料参照)
http://www.sydrose.com/case100/248/
>セシウム-137は青白いチェレンコフ光を発しながら、 β崩壊をする


04. 浅見真規 2011年12月07日 21:09:20: AiP1TYI88G3dI : qRntRp2MYc
>>03の補足

ゴイアニア事故のセシウム137の放射能量は50.9テラ・ベクレルだったそうなので
純粋なセシウム137換算では約16グラムに相当する。
(ソフトカルチャーHP「ベクレル・質量換算」利用)
http://www.softculture.com/radiation/

ゴイアニア事故では塩化セシウムがレジンと混ぜ合わされ93グラムに増量されて
いた。重量で約17%。

純粋なセシウムは非放射性のセシウムでも空気中で自然発火したり水と反応して
爆発したりするので取り扱いが難しく危険だ。wikipedia「セシウム」参照。
仮に純粋なセシウム137なら金属で光をほとんど通さないためチェレンコフ光は
外にはわずかしか漏れず、明るい場所では非放射性のセシウムのように銀白色で
暗闇でのみ青白くチェレンコフ光がわずかに見える程度だろう。

ただし、純粋なセシウム137は物理的に放射能が高いだけでなく化学的にも
不安定なため肉眼で見えるほど大量な純粋なセシウム137は精製されていない
と思われる。


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