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〈ニュース圏外〉性急な「安全宣言」に潜むリスク (朝日新聞) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/135.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 07 日 08:36:41: igsppGRN/E9PQ
 

〈ニュース圏外〉性急な「安全宣言」に潜むリスク
http://digital.asahi.com/articles/TKY201112060654.html?ref=comtop_middle_open
2011年12月7日03時00分 朝日新聞デジタル


 次々と発覚する農作物の放射能汚染。行政による「安全宣言」の意味って……。

 農林水産省を担当していると、「国に安全宣言を出してほしい」という陳情を取材することが多い。

 放射性セシウムによる汚染で一時、肉牛が出荷停止された福島、宮城、岩手、栃木の4県。福田富一・栃木県知事は10月、代表して「4県の牛肉は安全だと国で宣言してほしい」と鹿野道彦農水相に求めた。

 解除から1カ月以上過ぎても牛肉汚染発覚前の価格に戻らない。福島県は半値だ――。知事は切実な実情を説明してこう迫った。

 「福島の牛肉を大臣に食べてもらって、安全だと言うのも一つの方策。知事が声をはりあげても消費者は戻らない。ぜひ」

 4県の牛肉の価格低迷は深刻だ。この半月前、4県のJA全農が合同で催した「安全宣言大会」の東京市場のせりを取材に行ったことがある。他県産だとピピピピッと値が上がっていくのに、4県、とりわけ福島県産では開始価格から少し動くだけで値が止まる。「わっしょい、わっしょい」と盛り上げる4県関係者の声がむなしく響いた。

 とはいえ、こうした現状が、農水相が報道陣の前で福島県の牛肉を食べてみせて「安全です」と言ったとして、変わるのか。農水省の畜産部で尋ねてみると、否定的な意見が多い。

 ある幹部は、2001年にBSE(牛海綿状脳症)問題が起きた当時の記憶をたぐった。「あのとき、焼き肉を食べて見せてさんざんに言われましたよね……」。大臣として対応に当たった武部勤元農水相と坂口力元厚生労働相が焼き肉をほおばったが、世間からは「パフォーマンスだ」「消費者をばかにしている」といった批判が出た。

 どんな効果があったんですか? 取材に応じてくれた坂口さんに聞いてみた。「あれはマスコミの皆さんに言われてやっただけ」と苦笑しながら、こう続けた。「BSEのときは風評被害を防ぐために牛の全頭検査に踏み切った。そこまでやるなら、と国民の安心感を得ることができた」。安全宣言に必要なのは「根拠」だというのだ。「軽々と安全宣言は出せない。あとで覆れば『安全宣言』という言葉は汚れて信頼されなくなる」

 BSE対策では危険部位の除去とえさの管理、全頭検査で再発防止に自信がもてた。だが、放射能汚染はどこから問題が噴き出すか予想が難しい。農水省の担当課の一人はつぶやく。「4県は全頭検査をしている。出回るものは安全と地道に言うしかない。単なるパフォーマンスならやらない方がいい」

■知事「取り戻せないミス」

 事故後、「安全宣言」に失敗した例が埼玉県だ。

 6月、狭山茶の主産地のサンプル検査を終えて上田清司知事が打ち出した安全宣言。ところが9月に厚生労働省が流通品を対象に行った検査がきっかけとなって、国の基準値を超えた製茶が次々に見つかった。

 あおりを受け、狭山茶を取り扱う県内大手の製茶会社が経営に行き詰まった。自己破産を申請した会社を先月訪ねてみると、深緑の茶畑に囲まれた敷地の倉庫を開放し、在庫処分セールを開催中だった。

 社長(52)の部屋に入ったとき、壁一面に貼られた新聞記事の切り抜きに圧倒された。ミートホープ、事故米、船場吉兆……過去の食品事件の数々だ。その時々に貼って他山の石とし、戒めにしてきたという。茶葉のセシウム汚染を報じた朝日新聞の記事もあった。

 「うちは正直にやってきたけど、つぶしちゃったなあ」と社長は力なく笑った。もともと、5年ほど前から経営は下降線だったが、原発事故後に加速した。神奈川県の茶葉で基準値超えが出て売り上げは前年より2割減った。9月の狭山茶の基準値超えが発覚して、だめ押しになったという。直後の「お彼岸セール」の売り上げが前年の半分になり、資金繰りに窮した。「一度『安全』と言ったものが覆れば、不信感は大きいよね」

 知事らが安全宣言を出す背景には、一刻も早い消費回復を切望する生産者らの期待がある。が、裏目に出たときの反動が大きい。基準値を超す茶葉の流通を防げず、上田知事は9月15日の記者会見で「どんなに反省しても取り戻せないミス」と悔やんだ。

 恨めしくないですか? 社長にそう尋ねると「恨む気はない。最初にもっと検査をやっていてくれれば、とは思うけど……」と淡々と話してくれた。

 そして、福島県のコメでも、佐藤雄平知事の安全宣言から1カ月たって、次々と基準値を超えるコメが見つかっている。「宣言は何だったのか」。嘆く農家の声が新聞各紙に載った。(井上恵一朗)

 

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コメント
 
01. 2011年12月07日 13:22:46: mK7Q405w7w
国の安全宣言って500Bq/kg以下ならOKってやつだろ?
そんなの全然安全じゃねーしw

酪農家も農家も漁師も、汚れてるの知ってて売ってきたんだし
今も安全じゃないと知ってるのに売ろうとしてんだから
値がつかなくても当然だろ。

こいつら、汚れた物売ってるくせに
何で普通の値段で売れると思ってんの?


02. 2011年12月08日 03:10:41: Fv7DCSZ6Qs
01さんの”国の安全宣言って500Bq/kg以下ならOKってやつだろ?
そんなの全然安全じゃねーしw”は当然です。

”酪農家も農家も漁師も、汚れてるの知ってて売ってきたんだし
今も安全じゃないと知ってるのに売ろうとしてんだから
値がつかなくても当然だろ。

こいつら、汚れた物売ってるくせに
何で普通の値段で売れると思ってんの?”勿論その通りですが一言あります。

このごろ誰も言わなくなりましたが、問題の根本は政府と東電にあります。件の製茶会社の社長が悪いのではありません。彼や酪農家も農家も漁師も倫理的な問題はあるにせよ、放射能を拡散させた一義的根本的な責任があるはずは無く、彼らもまた被害者たちです。放射能を拡散させたのは東電ですし、その後の混乱と拡散を助長させたの政府です。

これから多くの大小の企業が倒産廃業に追い込まれるでしょう。個人レベルでは一生涯ガンなどの重篤な疾患とかかわらなければならなくなります。責任の所在を絶対に忘れてはいけません。


03. 2011年12月08日 08:15:27: xWlw1mPhKw

牛肉は、夏から「全頭検査」をしていたはずなのに、秋には、宮城県産の牛肉で、基準値越えが見つかり、一部は岐阜県ですでに消費されていたことが判明する、という出来事がありました。

http://w.asyura2.com/11/genpatu17/msg/645.html

なぜ「全頭検査」にもかかわらず、基準値越えの牛肉が市場に出回り、消費者の口に入ってしまったのか、

その理由については、誰も追求していないし、当局からの発表もありません。

それなのに、どういう料簡で、安全宣言を出してほしいと、ずうずうしくも陳情できるのか....


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