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保安院が、吉田所長ら東電関係者からの聴取内容の発表について、東電と二人三脚でウソをついていたことを認める。
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/150.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 12 月 07 日 18:11:13: Mo7ApAlflbQ6s
 


 記事は、「保安院は「(事実関係が確認できず)表現を東電と調整した」と説明」と書いているが、(事実関係が確認できず)公表しなかったのならまだしも、「現場関係者は「両方とも閉止していた」と証言」したものを、「両方とも隔離弁の開閉状態は不明」に書き換えたのはウソであり、ウソをついたことを認めたと言える。

 ICの問題も重要だが、もっと肝心な“ウソ”がうやむやにされていることに憤りを覚える。

※ 参照投稿

「政府・東電は大ウソつきだった!福島第一は、炉心溶融を知りながらも、3.12午後まで“為す術がまったくない”状況にあった」(http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/110.html


1)電源車問題

 電源車問題については、3月11日夜の電源車到着後、必死の電源復旧作業が行われ、3月12日午後3時36分に起きた1号機水素爆発の直前(15時頃)につなぎ込み作業が終わったが、爆発の影響でワヤになったと発表されてきた。

 しかし、東電関係者の証言は、「電源車が必要と判断したのは3月11日午後6時ごろ」で「同日午後9時〜12日未明に陸路で着いたが、接続しやすい中圧タイプはなかった。メーカーから仮設電源盤を取り寄せ、外部電源の復旧に着手できたのは15日だった」と証言している。

 電源車は、事故後各地の原発に対して指示された事故対策のNo.1項目である。

 福島第一の電源車問題について、これまでの政府・東電の説明がウソであったことを明らかにしている証言をそしらぬ顔で見逃すことは許し難い。

 事故を起こした福島第一で、全電源喪失後4日間ほどのあいだ電源を復旧する作業すらできなかったという事実は、記事に書かれているIC問題をはるかに上回る重要証言である。


2)メルトダウン&メルトスルーに関する認識

 政府&東電は、事故から2ヶ月くらい経過した時点で、メルトダウンの可能性を公表し、事故の初期段階ではメルトダウンの認識はなかったと説明した。

 しかし、今回公表された東電関係者の証言では、「燃料損傷の可能性は11日夜に1号機原子炉建屋で放射線量が上昇した時に認識」となっている。

 「燃料損傷の可能性」とぼかした言い方をしているが、事故発生から7時間ほど後の時点で、超過圧力で隙間ができた格納容器から放射能が漏れ出したことにより、メルトダウンのみならずメルトスルーが起きたことを認識しているのだ。

 メルトダウンとメルトスルーが起き、格納容器に隙間か穴がなければ、中央制御室が高線量にさらされるような放射能流出は起きない。


3)1号機核燃料の露出問題

 今回公表された証言では、「津波直後は全体の状況把握で精いっぱいで、1号機の原子炉を冷やす非常用復水器の作業に集中できなかった。復水器は動作していると誤認、水位計の誤表示で燃料の露出にも気付かなかった」とある。

 しかし、子どもや下手なサッカープレイヤーではないのだから、全員が全体の状況把握に動くという愚かな行動はとらず、1号機など各号機の事故対応はちゃんとそれぞれ専任で行われていた。

 「水位計の誤表示で燃料の露出にも気付かなかった」というのもウソで、制御室にいた1号機の運転員は“異常な水位低下”をホワイトボードに記入しており、そのデータをもとに計算すれば、いつ燃料が空だき状態になるかまで予測できる。

 ※ 「1号機は津波ではなく地震による損傷でメルトダウン:再循環パイプの破損で津波前から毎時25トンの冷却水漏れ」(http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/584.html


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保安院、東電依頼で証言修正 9月発表の聴取概要で

経済産業省原子力安全・保安院が東京電力福島第1原子力発電所の吉田昌郎・前所長らに現場の状況などを聴取した結果の概要を9月に発表した際、東電本店の依頼に応じて、証言の内容を修正していたことが6日に保安院が公開した聴取結果の資料から分かった。

 保安院は「(事実関係が確認できず)表現を東電と調整した」と説明している。事故発生当初の現場関係者の声に手を加えて発表してきたことになり、調査の信頼性が問われそうだ。

 保安院は8月に吉田前所長ら8人に聴取し、9月に結果の概要版を発表した。概要版では、福島第1原発1号機の非常用復水器2台の津波襲来時の運転状況について「両方とも隔離弁の開閉状態は不明」としていた。

 ところが6日公開された聴取結果の資料によると、現場関係者は「両方とも閉止していた」と証言。保安院によると、概要版公表前に内容を調整し、東電側が証言が事実かどうか不明と主張したため「不明」と書き換えたという。

 保安院は「公開しない前提で調査し(東電の)意向を尊重した」と説明。聴取結果の資料の20カ所以上の黒塗り部分についても「東電の依頼で非公開にした」という。

[日経新聞12月7日夕刊P.1]


 

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コメント
 
01. 2011年12月07日 20:56:22: mlChCZrDTk

『 十万年に一回の事故に当たった。』 
 ・・・そうしたいのだから。 

 日本の原子力の歴史が40数年しかないのに、千年に一度の自然災害? 130年に一度の自然災害? に遭遇した?

 その内に、『 炉心溶融は無かった。』『 事故は無かった。』で巻く引きかも?

 原子力災害損害賠償基本額が40万円で終わり? この次の事故が起こったあかつきには避難勧告すらないかも?  どれもいい前例の策定?
 色々と言いたい事もあるけれど、もう演劇の強制終了だよ。

 誰かが何処かで書いていたコメント
  【 私達は国家に飼われた家畜だ。】 その通りかな?
    ・・・恐ろしく、悲しいけれど 現実を帯びている事実かもしれない。


02. 2011年12月07日 21:56:02: YRyE4hspJA
東電幹部、保安院、経産省幹部は縛り首にしろ !

03. 2011年12月07日 22:10:06: MbXXJADbzk
ウソで固めた東電・保安院・菅内閣。

 どいつもこいつも八つ裂きにしてやりたい!


04. 2011年12月08日 02:16:46: 1laTubqZew

12月7日になってから…9ヶ月経ってから…後出し、後出し、こっそり小さく報道。。。ひどいね。こんなのばっかり!⇒【1・3号機 圧力抑制室破損の可能性 | 日テレNEWS24 】bit.ly/vK1tIC
( http://twitter.com/sunaton/status/144455602091995136 )

 ↓

1・3号機 圧力抑制室破損の可能性


 福島第一原子力発電所の事故で撮影された水素爆発の瞬間の映像を分析したところ、1号機、3号機ともに原子炉格納容器の圧力抑制室が破損している可能性のあることがわかった。

 これは、秋田県立大学・鶴田俊教授が7日、横浜市で開かれたシンポジウムで発表したもの。鶴田教授が分析した結果、1号機だけでなく3号機についても、爆発の際に核分裂生成物を含んだ飽和水蒸気とみられるものが建屋の外に出ていることがわかったという。このことから鶴田教授は、水素爆発によって原子炉格納容器の圧力抑制室が損傷している可能性が高いと分析している。

 鶴田教授「これだけの大量の水がある所といえば、格納容器の圧力抑制室の水くらいしか考えにくいだろう」

 鶴田教授は、爆発の詳しい状況を調べるために再現実験が必要だと述べている。

( http://www.news24.jp/articles/2011/12/07/07195966.html )


05. 2011年12月08日 08:32:48: ZED6acFtiY
ズット証拠湮滅をやり続けていると云うことだ。保安院も
積極的に関与して。犯罪を捜査する機関は日本には
日本人には、無いのか?

06. 2011年12月08日 09:00:43: xpqRhr8Lm2
真実を認識しなければ、発展は望めません。

東電や保安院は原発事故の真実を追及・理解し、現状の安全確保、将来の危機に備える義務があるはずですが、嘘を並べ立てることでその機会を喪失しようとしています。

これでは、原発再稼働とか原発推進は望めません。制御能力がないのですから。

原発は全て廃止すべきです。


07. 2011年12月08日 17:23:04: BBEfCgGLfE
保安院の気に入らないのは、
自分たちだけ、福島出張に「特殊手当」を付けていること。。
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011062901000363.html


08. 2011年12月08日 19:43:04: iGRj9D7L8W

ド素人の保安院には何も解らなかった、とでも言えば?

安全保安院も安全委員会も、ムダメシ喰らいだったことは明確なのだから、廃止しろ。 もちろん退職金無しで全員クビ。


09. 2011年12月08日 21:43:18: FbdGnWDQco
>日本の原子力の歴史が40数年しかないのに、千年に一度の自然災害? 130年に一度の自然災害? に遭遇した?


確率的に偶然ではない、つまり原発事故が起きることは必然なのです。

40数年の間に、スリーマイル事故、チェルノブイリ事故、フクシマ事故が起きています。

『十万年に一回の事故に当たった。』 と言えるわけがない。


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