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原発事故の確率がどれほど低かろうが、その“万が一”の事態は決して受け入れられるものではない―― (ダイヤモンド) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/267.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 12 日 00:05:12: igsppGRN/E9PQ
 

原発事故の確率がどれほど低かろうが、その“万が一”の事態は決して受け入れられるものではない――
http://diamond.jp/articles/-/15236
2011年12月8日 World Voiceプレミアム :ダイヤモンド・オンライン


アメリカ反原発運動の第一人者ポール・ガンターに聞く

ポール・ガンターがアメリカで反原発運動の急先鋒に立って30年以上になる。彼は初期の反原発グループ、クラムシェル・アライアンスの共同設立者であり、その後20年間Reactor Watchdog Project for Nuclear Information and Resource Serviceで所長を務め、2007年にはBeyond Nuclearという反原発組織に原発の専門家として移った。反原発運動のみならず、メディアにもっとも登場する論客としても名を馳せているポール・ガンターに、今回の福島原発事故について聞く。(聞き手/ジャーナリスト 大野和基)


ポール・ガンター(Paul Gunter)
アメリカにおける原子力発電の危険性、セキュリティ問題の第一人者。2008年にはタイズ財団からジェーン・バグリー・リーマン賞を受賞。ミシシッピ州出身。彼の30年間にわたる反原発活動については、『世界で広がる脱原発』(宝島新書)に詳しい。
Photo by Kazumoto Ohno
http://diamond.jp/mwimgs/f/0/250/img_f07c68cd7bf80dad2b529c64a17bd77c54966.jpg

■事故がまだ終息していないことがフクシマの最大の問題点

――福島県のある地域のコメから国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検知されたが、こういう状況はこれからも続くと思います。この状況をどう見ますか。

 明らかに、大いに懸念されるのは、原発事故が及ぼす影響が、一つの特定の農産物だけでなく、さまざまな国の資源を失わせてしまうことです。コメ資源は日本では大きな資源の一つですが、その汚染は4分の1世紀続く可能性があります。これはまさに、チェルノブイリの事故が起きた結果、我々が見てきたことと同じです。

 例えば、スコットランド北部では放射性セシウム137が羊の餌用の草に含まれていました。その結果、放牧地は25年間も使うことができませんでした。チェルノブイリ事故では、いくつかの地域は1000マイル(約1600キロ)も離れたところでも25年間農業が禁止されました。ですから、日本でも同じようなことがそれくらい、いや、もっと長く続いてもおかしくはありません。

 フクシマの問題は、まだ事故が収束していないことです。臨界に再度達する可能性があるかもしれません。そうなれば、さらに放射性物質が放出されます。放射性物質は一旦放出されると、どこまで汚染され影響が出るのかを把握するのはかなり難しくなります。また季節も関係してきます。例えば、スコットランド北部では春の草がもっとも汚染されていました。日本では事故以来まだ四季が過ぎていませんが、季節によって汚染度が増すかどうかも調べなければなりません。


――日本はアメリカと違って、非常に小さな国です。国全体が影響を受けるかもしれません。

 汚染が広範囲になる可能性は十分あります。広範囲で、地域によってはかなり汚染されるところが出るでしょう。日本国全体に広がり、特定の地域はかなり汚染された状態になるでしょう。

――東電や日本政府は農家に財政援助をすべきだと思いますか。

 財政援助はもちろんですが、東電も政府も民事上の罰則があるべきです。過失責任を問われるべきなのです。おそらく刑事上の過失責任も問うべきかもしれません。東電のトップにいる人たちは、起訴されて然るべきだと思います。

■界的に見て今後の原発建設はどうなっていくか

――確かニクソンが大統領のときに、アメリカは原発推進の道を歩もうとしました。もし計画通りに行っていたら、今アメリカには1000基もの原発があることになります。ところが実際は104基しかありません。あなたは反原発の急先鋒として成功しました。一方、日本では東電が手練手管を弄して、町を丸ごと買収してしまい、原発を建設してきました。この東電のやり方をどう思いますか。

 今回の事故が起きて、コミュニティを買収する戦略の効果は弱まったと思います。福島第一原発は、長い目で見たときに、原発が恩恵よりも不利益をより多くもたらすことを証明したのです。原発は、恩恵よりも不利益の方がはるかに大きい。この側面は、国際的な原発市場に影響を与えたし、今後も与えるだろうと思います。

 世論はすでに、新しい原発建設を支持することから離れ続けていると思います。同じことは国際的に起きています。特にここアメリカではフクシマ以来、その傾向が顕著です。日本でも、世論はアメリカと同じだと理解しています。今日本では、いくつかの原子力発電が止められていますが、運転が再開されるかどうか疑問です。今起きているのは政治的綱引きです。政治家の意見はすでに再稼働に向かっていますが、世論は相変らず反対のままです。

■どんなに事故の確率が低くとも事故の結末自体は決して受け入れられない

――この状況で、日本はベトナムをはじめとして、原子力発電を海外に売ろうとしています。日本政府はフクシマから何も教訓を得ていないのでしょうか。

 そう思います。日本は日本経済に大打撃を与えるほどまでに、原子力にかなり大規模な投資をしてきました。拡大するということは、もし技術がうまくいかなければ、不利益も増すということになります。だからよけいに綱引きになるのです。業界と政府は、資金関係でつながっているので、この技術が受け入れられないということを納得していないのです。一方で世論やコミュニティは、できるだけ早い脱原発を望んでいると思います。

――アメリカでは、原発で事故が起きたときに、企業の賠償責任に上限を持たせるというプライス・アンダーソン法がありますが、日本にもし同じような法律があれば、どうなっていたと思いますか。

 8ヵ月経った今も事故は収束していないので、最終的なコストを計算するのは難しいです。だからそういう法律があっても、うまく機能するかどうかはわかりません。事故から生じた実際のコストがカバーされるかどうかもわかりません。汚染の範囲と最終的なコストはこれからわかることなので、今見ているのはロケットの飛行機雲を見ているようなものです。国際面でも波及的に悪影響が出てくるでしょう。例えば中国の領海の海産物であるとか。本当に最終的なコストは急速に上がっていきます。

――最後に、諸外国も含めて、フクシマ原発事故から教訓を得るとすればそれは何でしょうか。

 事故の確率がどれほど低くても、事故が起きたときの結末は受け入れられない、許されるものではないということです。コストの点でも公衆衛生の点でも、それが意味するものは大きな不確実性であるということです。21世紀のエネルギー政策立案からは、原発の開発と継続的運行を除外するべきです。これがフクシマの最大の教訓だと思います。この教訓はチェルノブイリでも得ることができたはずですが、フクシマでさらに一層明らかになったのです。


 

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コメント
 
01. 2011年12月12日 01:03:53: maxkpWHZCo
えだまめは国士の正義に
友愛されるだろうな
気エロ カス

02. 2011年12月12日 12:45:18: LutLHr083U

ポール・ガンターは、海外のテレビで、三号機の爆発は炉心それ自体が爆発して、炸裂したものであるという見解を示している(これは7月にNRCが出した見解でもあり、ガンターはこれを支持していた)。

もし3号機の爆発が、水素爆発でも、使用済み核燃料の即時臨界(ガンダーセン)でもなく、炉心の核爆発であるならば、現在、東京や横浜、横須賀などで検出されている(とされている)プルトニウム、ストロンチウム、アメリシウムの存在は、説明できるかもしれない。

ただし、京大原子炉実験所の小出さんや今中哲二さんは、今回の事故ではストロンチウムやプルトニウムはほとんど放出されていないという見解をとっている。セシウムがもっぱらの問題だというのが彼らの見解だ。どちらが正しいのか。

小出さんや今中さんは、放射線測量のプロだ。彼らは、自分で首都圏の土を測量し、、その結果に基づいて発言しているものなのだろうか?もしそうならば、ガンターの見解は誤りとなる。しかし、そうした実証的な測量なく小出さんたちが主張しているならば、これは問題だろう(なぜ彼らはプロなのに、首都圏の土を測ることをしないのだろうか?)。

原発事故の真相を知りたい。日本人の研究者は、本当に信用できるのか?不安と猜疑心にかられる毎日で、もう精神が疲れきってしまう。


03. 恵也 2011年12月12日 18:58:05: cdRlA.6W79UEw : APVpj2kirE
>>02 小出さんや今中哲二さんは、今回の事故ではストロンチウムやプルトニウム
>>  はほとんど放出されていないという見解をとっている。

アンタね、自分の意見を通そうと他人が喋ったことにするとはせこ過ぎる。
デマを流すものじゃありません。

プルトニウムが飯館村で検出され、グアム、ハワイ、カルフォニアでも検出されて
報道されてるのに「ほとんど放出されていないという見解」なんてよく言うね。
俺はそんな記事を見た覚えがない。

3号機は格納容器内での水素爆発プラス水蒸気爆発だよ。
屋上の鉄骨から柱まで壊れるとは、爆発原因の違いと考えた方が理解しやすい。
同じ水素爆発としたら、爆発規模の差を理解しにくい。

ーーーー引用開始ーーーー
1991年から2011年2月までの20年間の平均濃度に比べて、3月11日以降、カリフ
ォルニアではプルトニウム239が18倍に、アラスカではウラン238が17倍に、ハワイで
はウラン234が30倍・ウラン238が50倍に増大し、グアムではプルトニウム239とウラ
ン234・235・238が観測史上初めて検出された。
(中鬼と大鬼のふたりごと  より)

>> なぜ彼らはプロなのに、首都圏の土を測ることをしないのだろうか?

プロとはその研究で生活費を稼いでる人のこと。
斑目原子力委員長のような人であり、下っ端の助教という小出氏じゃないよ。
むしろ立場上ちょっと詳しい専門家というべき。

斑目委員長なら部下に命じて税金で調査できるが、小出氏は部下がいない
から調べるのも、個人のポケットマネーだ。


04. 2011年12月12日 22:55:50: LutLHr083U
03

 小出さんが、「プルトニウムやストロンチウムよりもセシウムに気をつけろ」、「今回はセシウムがとくかく出た」と言っていることは、常識だろ。

今中さんも、女川での講演で、「幸いなことに、プロトニムやストロンチウムは、福島原発ではそれほど出ていない」と発言している。

 あんたこそ、よく調べてモノを言いなさい。

<プロとはその研究で生活費を稼いでる人のこと>。

 あんた、バカか?小出さんや今中さんが、放射線の測定でメシを食っているんだよ。原発の研究者は、放射線測定のプロだ。小出さん自身がそう言っている。京大原子炉実験所には放射線管理区域があり、彼らはそこで毎日そこで測定を行っている。

 もっとちゃんと勉強しろよ。


05. 2011年12月12日 23:49:51: PlK0vDkjww
幸いなことに、プロトニムやストロンチウムは、福島原発ではそれほど出ていない」と発言している。
そう言ってもどの位出てどこに降ってのか?
誰も正確な事は発表してないんだけど
都会まで飛んできたのは少しでも
福島に住んでいる人に取ったら大問題でしよ〜
南相馬の市議大山こういちさんもブログ読んでみなよ

06. 2011年12月13日 12:30:54: SWHyWSYsPU
05さん

 02と03を書いた者だが、自分だって、ストロンチウムやプルトニウムがどれだけ出ているのか知りたいのだ。

問題なのは、放射線測定のプロである小出さんや今中さんが、自分で測定を行って、その結果からものを言っているのかが怪しい点にある。もし測定もせず、そう言っているなら、彼らの発言は科学的な裏付けをもっていない。

「プロならしっかりやれ」と自分は言いたいのだ。



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