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警戒区域で見た過酷な現実  (産経新聞) 福田徳行のふくしま復興コラム
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/273.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 12 月 12 日 06:33:17: tZW9Ar4r/Y2EU
 

【福田徳行のふくしま復興コラム】

 東京電力福島第1原発事故で未だに多くの県民が県内外で避難生活を余儀なくされる中、原発から半径20キロ圏内で全員が避難している警戒区域の過酷な現状を目の当たりにして言葉を失った。

【図で見る】作業員死亡で浮かび上がる過酷で劣悪な作業環境

 11月16日。警戒区域に指定されている大熊町で、初めて住民のマイカーによる一時帰宅が実現し、報道陣も取材が認められたため、警戒区域に入った。

 午前8時すぎ、集合場所の広野町中央体育館には住民が続々とマイカーで詰め掛けた。防護服に着替え、車の屋根の部分には一時帰宅の印である赤いリボンが付けられた。帰宅が認められる時間は移動時間も含め5時間。住民たちは先を急ぐように我が家に車を走らせた。それを追うように報道関係者を乗せたバスが検問で警察のチェックを受け、いよいよ警戒区域内に入った。

 途中の道路は段差だらけで、道ばたの雑草が秩序もなく生い茂げっていた。紅葉だけが季節の移り変わりを感じさせる。ほどなく、バスは住宅が点在する場所に到着し、そこから報道陣が各々、取材のため民家を回った。

 歩くこと10分。自宅から思い出の品や生活用品を持ち出す老婆と息子を取材できた。この自宅は第1原発からわずか2キロの地点。黙々と持ち出し準備をする息子は開口一番、東電への怒りをぶちまけた。

 「死ぬまでに悲しみと怒りと憎しみを背負っていかなければならない。東電のやっていることは人の道を外れている。誠意を示してほしい」

 息子は抗議の意味で、持参しなければならない放射線の線量計を持ってこなかったという。「東電からは国の方針で線量計を下げてくれと言われたが、自分たちが起こした事故に対して国の方針というのはおかしい」と声を荒げた。傍らでは母親が黙々と冬物をビニール袋に入れていた。

 「じっちゃん(お爺さん)の冬靴も持って行がねば」

 年老いた体に防護服姿は痛々しく映り、改めて事故の爪痕の大きさを感じさせた。

 一通りの取材を終え、バスは大熊町と双葉町内の視察へと向かった。そこで見たものは想像を絶する世界だった。

 大熊町にある双葉病院。まず目に飛び込んできたのは外に無造作に置かれたベッドだった。その数は約30。同行した担当者に聞くと、地震発生と同時に患者が全員ベッドのまま外に避難し、そこから自衛隊の誘導で別の場所に避難したのだという。

 突然襲った巨大地震のショックからか、搬送中に亡くなった人もいたという。外側から病院内を除くと無数の布団が避難したそのままの状態で敷き詰められていた。患者はどれほどの恐怖を味わったのだろうか。パニックに陥ったのかもしれない。地震発生時の混乱した様子が垣間見えた。

 続いて訪れたのが大熊町内にある老人ホーム。ここは第1原発を望める高台にあるが、やはりホーム内は混乱の爪痕がくっきり残されていた。食器や食物があちこちに散らばり、ベッドも倒れていた。しっかりと時を刻んでいる目覚まし時計が妙に不気味さを感じさせる。わずか数キロ先に見下ろせる原発が人々の生活を奪ったと思うと、複雑な心境にかられた。

 報道陣を乗せたバスは最終目的地の大熊町の中心街に到着した。そこに飛び込んできたのは人間の息づかいが全く聞こえない非日常の世界だった。

 崩れ落ちた民家、中がめちゃくちゃになっている薬店、入り口のドアが壊れている電気店、放置されている自家用車、伸び放題となっている雑草…。こうした異様な光景の中、カラスの鳴き声と「ヒュー、ヒュー」という風の音だけしか聞こえてこない。街のあちこちには誰が置いていったのか、ペットフードがいくつもあった。もちろんそれを食べる犬猫の姿はない。

 約15分間、街を歩いたが、我々が日常暮らしている当たり前の姿が残念ながらここにはない。3月10日まではここでは人々があいさつしながら行き交い、笑い声が聞こえ、時には泣き、人の息吹が街を形作っていたと思うと、胸が締め付けられる思いがした。

 原発と共存共栄してきたにもかかわらず、一瞬にして人々の生活を奪った原発事故。これまでは映像でしか現場の状況を知ることができなかったが、今回、初めて警戒区域に足を踏み入れたことで、1日でも早く町の復興を果たさなければならないと感じた。

 11月に行われた大熊町長選では、現在のままでの町の復興を訴えた現職と町の移転を唱えた新人の一騎打ちとなったが、結果は現職が当選を果たした。町民は今のままでの大熊町の復興を選択したのだ。

 以前、青森市に避難している大熊町の一家を取材した時の母親の言葉を思い出した。「必ず大熊町に帰るんだという気持ちを持ち続けたい。山があって川があって…。やはり故郷は忘れられない」。故郷を思う気持ちを持ち続けることで、不便な避難生活の中にも唯一の心のよりどころとなる。

 11月16日は故郷とは何か、原発とどう向き合えばいいのかを改めて考えさせられると同時に今後、記者生活を続けていく上で一生忘れることができない1日となった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111211-00000530-san-soci
 

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コメント
 
01. 2011年12月12日 08:15:26: Zq2RwKHybc
昨夜のJNN福島第一原発情報カメラ(LIVE)
緑の光点は、画面右に増殖中
>BSR 2011 12 11 21 31 44
http://www.youtube.com/watch?v=_-x7k21sEgQ

今朝、JNN福島第一原発情報カメラ(LIVE)停止中
>アクティブなイベント
アクティブなイベントはありません。


02. 2011年12月12日 09:38:51: f26mp6jDgg
投稿者様におかれましては、福島で「サウナ放射能」でも始められて

現地の方々を慰労されてはいかがでしょう。


03. 2011年12月12日 12:02:19: j8DlsR41DQ
4号機と燃料棒プールはいつ破壊されるのか。もし倒壊したら関東はとどめだろ。

燃料棒の一部を裏で抜きとってるから大したことにならないから大丈夫、低おせんで脅してるというひとがいたがプールは現実は臨界しようとしてる。凄い汚染になる。

東電なんとかしろ。あんたたちは金だけで、将来にわたり東日本4000万人を削減しようとしてるんだぞ。ドイツが日本に声明をだしてるな。国民に発表しろよ。なにもしらない人に真実をおしえろよ。福島は死ぬまでに用事があるひとも多いだろ。

学者も役人も倒れるまえに良心で行動しろよ。死ぬ時の心残りになるぞ。


04. 2011年12月12日 13:53:26: txKoq6KBVw
sana @ellisii 14時間
先ほど、NHKで、震災後の福島では学校の授業がわからなくなったという子が増加したと言っていました。NHKは、震災で生活環境が悪化し、将来に希望も持てないためなどと分析していましたが、子供たちの脳に障害が出始めたということじゃないですかね。


05. 2011年12月12日 18:00:08: tRdNTeoJ5o
年末年始と来年3月末とでどれだけ避難民が出るだろう
注目している

06. 2011年12月12日 19:44:10: PlK0vDkjww
受託提供登録して
1日も早く非難することを願っているんだけれど
それが皆さん腰が重いんだよね〜

07. 2011年12月12日 20:37:14: nnkQ5NNk8s
>04
自分もそんな考えがよぎりましたが、まさか、まだ無かろうと思い込みました。

08. 2011年12月12日 23:30:48: FEC1zKK4NY
01さんのご指摘の緑色の光は、ひょっとして高濃度のセシウムを含んだ
湯気が地面の割れ目から出ているのではないでしょうか。
テレビで見ましたが、セシウムの微粒子はきれいな緑色に光ります。

09. 2011年12月13日 14:37:20: Jt11QZ6MgY
>>。ヨ必ず大熊町に帰るんだという気持ちを持ち続けたい。山があって川があって…。やはり故郷は忘れられない」。
しかし、酷な言い方だが、巨額の補助金と引き換えにその故郷を放射能まみれにしちゃったんだね。

残念だけど、双葉と大熊は膨大な時間と金がかかる除染はあきらめ、国が土地を買い上げ
日本全国にバラまかれようとしている放射能を帯びた瓦礫を集積し閉じ込める基地としたらどうなのか。
まぁ、そんなこと政治家や評論家が言ったら、また非国民、人非人扱いされるだろうが。


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