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ホールボディーカウンターとの戦い
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投稿者 ts 日時 2011 年 12 月 21 日 20:15:35: kUFLMxTYoFY0M
 

ホールボディーカウンターとの戦い

   ■ 高橋 亨平:福島県南相馬市原町中央産婦人科医院 院長


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 ■from MRIC
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 いま思えば極めて重要な意義のある戦いだったと思う。これまでずっと内密にして
来たが、やっとデータが公表され、これまでとは全く違う精度の高い正しいデータで、
思った通りであった。ここから本当の科学的な学問が始まるかと思うと、嬉しくてた
まらない。数値も、今までとは違って「0」まで計れるし、しかも短時間で「1〜2分」
で検査が終了する。検査した子供達の約半数が陽性に出たが、全く心配の無い微量な
ものであった。子供達は腎機能がいいため思ったよりも早く排泄されると思うが、こ
のことについても追跡していけば直ぐに明らかにされるだろう。若干、父兄達から心
配の声もあるが、やがて安心の声に変わると思う。

 4月に大熊町にある、大野病院の環境医学研究所に、ホールボデイカウンターが3台
あることが知人を通して分かった。1台はバス式で、何処かの幼稚園に放置、2台はコ
ンピュータの部分を修理すれば使えることが分かり、早速、福島県の地域医療課に電
話した。その後、何度電話しても、らちが開かず、最後は、大熊町の所有だから町長
に聞きなさいと言われ、町長に電話した所、福島県の所有で町は関係ないとの事で
あった。オフサイトセンターでは、許可が出れば何時でも運ぶとの返事であった。た
だ時間を浪費するだけで焦りだけが残った。

 このままでは何も前進せずだめだと思い、6月6日、アズマ・メディカルの社長へホ
ールボデイカウンターを依頼した。6月14日、アズマ・メディカル社長、寺崎稔氏か
ら、「南相馬市で買う」と言ったら、大手メーカーは全て逃げて断られた。勿論、
キャンベラジャパン社にも、放医研の規格に合わないからとの理由で断られた。
 そこで、社長は、キャンベラジャパンKKへFAXした。「貴社のカタログショート
フォームカタログ2〜3冊至急お送り下さい」「福島県南相馬市の原町中央産婦人科、
高橋亨平先生の分、至急納入して下さいとの事です。宜しくお願いします」南相馬市
で買うと言った時は何も送って来なかったが、直ぐに3部が送られてきた。1部は私の
所に、社長は「日本に3部しかないカタログの内の1部です」といって置いていった。
市でなければOKとなったということであった。放医研からは、東海村のデータがあれ
ば比較できるから、無くてもいいだろうといわれた。
 そこで私が買う事になったが、現金取引しか受け付けないとの事で、私も、文無し
だし、寺崎社長に、何とかしてくれと頼んだ。社長は、頼み込んで日立メディコと交
渉し、現金取引となったとの事であった。6月16日、あずまメディカル社長とWBC
について打ち合わせ、日立アロカの、佐々木氏に電話してもらい、これでキャンベラ
社の機器を確保できた。しかし、次のようなメモ書きが添えられていた。

 アズマメディカル社長様
 本装置は、放医研殿が推奨するWBC仕様が適合しておりません。放医研が対応とな
りますと、その点が問題となります。つきましては、放医研殿へご確認頂ますよう、
宜しくお願い申し上げます。放医研:千葉県千葉市、TELL:043-206-4171

 6月22日、私とアズマメディカル社長とで、南相馬市長と合い、ホールボデイカウ
ンターについて逢い説明し、買う事を確約した。6月29日、南相馬市立病院にて、金
澤院長、及川副院長、寺崎社長、日立アロカ、佐々木氏、遠藤氏、と打ち合わせを
行った。7月6日、私、日立メディコ、佐々木氏と南相馬市長と再会した。
 しかし、又、そこから進展しなくなった。そこで、7月13日、日立メディコ、アロ
カ、それにキャンベラ東京が加わり、市立病院にて説明をおこなった。その頃、市長
も孤立しているのを感じた。市では、市立病院ではあれほど欲しがっているのに無視
し、何故、そんなものが必要なのか、私と寺崎社長との関係が疑われた。又、スター
トラインに戻ってしまった。

 その間、6月28日、鳥取県からバス式のWBCが借りる事が出来、搬入され、7月11日
から稼動した。県からも大野病院のWBCがやっと7月11日に搬入され、8月1日から稼動
した。しかし、過去の遺物であり、操作にも時間がかかり、データも不安定且つ大雑
把なものであった。
 市立病院の事務長に話したが、何の事だか分からないし、何て書いたらいいのかも
分からないと云われた。そこから、金澤院長、及川副院長に話したが、何とも仕方が
無く役所とはこんな物なのだと、半ば諦めに近いものであった。しかし、市立病院で
は何とか皆で協力し、何故この機器が必要なのかをくわしく書き申請を市に提出した。
市での判断後、議会にかけ無事通った。その後、入札を行い、5社が入札申し込みに
参加したとの事であった。何故手に入らない機器を、5社が入札できたのだろうか、
疑問であった。しかも、受注生産で、 6カ月かかるはずである。

 その後、8月21日、日立アロカが入札を取ったと報告に来た。しかし、それからも、
置き場所の決定、補強工事等で時間がかかり、使用できるようになったのは、10月1
日からであった。

 データは絶対外部に漏れないよう指示した。得られたデータは、思ったとおり、微
細に渡り精度の高いものであった。その後、案の定、放医研からデータをよこす様に
云われ、福島県からも、データを買うから報告するよう言われた。あちこちから、攻
められる南相馬市立病院の先生方を、励ましながら耐え、急遽、中間報告することが
決まった。内密にしながら、朝日新聞1社を選び報道した。1面で報道するはずであっ
たが、後で聞いた事だが、朝日新聞社でももめたそうだ。
 約半年に亘る攻防、随分、私も悪者にされたが、何とか責任を果したと、安堵の気
持ちでいっぱいである。ただ、ここからが本物の研究が始まれると思うと、この戦い
は十分に意義があったと思う、一方、日本という国は何故、この様な鉄のシンジケー
トばかりがあり、緊急の事でも通らないのだろうと思うと情けなく思う。

 とにかく、又1つ、戦いは終わった。あとは後輩達が、正しい科学的な、世界に恥
じない、データと治療法を開発出来ると信じている。
http://ryumurakami.jmm.co.jp/  

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コメント
 
01. 2011年12月21日 21:27:40 : xTBLVK9vu4
投稿 有難うございました。

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