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福島原発「冷温停止」?/「事故収束」宣言に怒り/「安全宣言」背景に米の圧力も(しんぶん赤旗・日曜版)
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投稿者 gataro 日時 2011 年 12 月 27 日 09:28:08: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: 予測できた水素爆発 政府機関の原発事故シナリオ入手、日本4年前、米20年以上前に 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 12 月 26 日 22:52:04)

福島原発「冷温停止」?/「事故収束」宣言に怒り/「安全宣言」背景に米の圧力も
「しんぶん赤旗・日曜版」 2011.12.25 10面

 東京電力・福島第1原発は「原子炉が冷温停止状態に達し、事故は収束した」−野田佳彦首相の16日の宣言に怒りが広がっています。放射能汚染への国民の不安の広がりをよそに“安全宣言”を急ぐ裏に、原発拡大を狙う米国の圧力も−。  坂口明記者

 「安定して冷却水が循環し、原子炉の底の部分と格納容器内の温度が100度以下に保たれ、トラブルが生じても敷地外の放射線量が十分低く保たれることが確認された」−首相は「冷温停止」「事故収束」宣言の根拠を、こう説明しました。

 「冷温停止」は、放射性物質の放出を防ぐために炉内に核燃料が閉じ込められているのが前提条件。福島原発では、現場の最高責任者の吉田昌郎(まさお)所長(12月1日付で退任)が「メルトダウン(炉心溶融)もどんどん進み、コントロール不能になる状態を感じ、これで終わりかなと感じた」と告白する事態が起こっていました。

  新たな「神話」

 東電は11月30日、1号機では溶融した核燃料が圧力容器の底部から格納容器へ「相当量」が落ちたとの推定結果を発表しました。落ちた燃料がさらに熱により格納容器底部の床にあるコンクリートを侵食する「コアコンクリート反応」も発生。1号機では最大65a侵食したとしています。

 コンクリートは厚さ1b。あと30数a侵食すれば格納容器を覆う鋼板を突き破るところまで達していたことになります。

 放射能が高すぎて接近できず、炉内の状況は誰も分かりません。

 政府の宣言は、都合の良い「冷温停止」の定義を勝手につくり、新たな「安全神話」をつくろうとするだけです。

 佐藤雄平福島県知事は18日、細野豪志原発担当相らに、「『収束』という言葉自体、県民は『福島県の事態を本当に知っているのか』と思っている」と不快感を表明。細野氏は記者団に対し、「収束」という表現を使ったことを「反省している」と陳謝しました。

  米紙も疑問視

 首相の宣言は国際的にも注目されましたが、その内容を疑問視する報道が目立ちます。米紙ニューヨーク・タイムズは「核分裂の再開も排除できないと一部の専門家は述べている」など識者の疑問の声を列挙。「福島をはじめとする国民にとって危機は終わったどころではない」として南相馬市の高校副校長らの声を紹介しています。

 政府が“安全宣言”を急ぐ背景の一つに、事故の否定的影響を一刻も早く払しょくし、日米連携で原発推進を強行したい米国の圧力があります。

 首相「宣言」前日の15日に東京で講演したポネマン米エネルギー省副長官は「どのエネルギー源も固有の危険がある」とし、人口や電力需要が急増する今後の世界で原発は引き続き「重要な役割を果たすべきだ」と強調。日米安保条約にも言及して、「原子力の平和利用の開拓に責任を負う日米両国は、安全な原発への移行を加速させる好機と責任をもっている」と語りました。

 米国で三十数年ぶりの原発新設(東芝製)を許可しようとしているヤツコ米原子力規制委員会委員長は「冷温停止」宣言を歓迎しました。

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元米GE(ゼネラル・エレクトリック)社 原発技術者の菊地洋一さん/メルトダウンに「冷温停止」ない

 野田首相が「冷温停止」宣言をして、あたかも正常化したかのような印象を与えるのは、まやかしです。損傷が甚だしい原子炉や核燃料がメルトダウン(炉心溶融)した状態で使うのは不適切です。

 「冷温停止」とは、通常運転後の定期点検などで、圧力容器の上部のふたを開け、使用済み核燃料棒を交換したり、炉内の燃料棒を配置換えしたりするときに使う専門用語です。炉内の水が沸騰していては作業できないので、100度以下になってようやく作業できる状態のことです。

 福島原発で圧力容器の底の温度が100度以下になったといっても、冷却水がなくなった原子炉の底はザルみたいなもので、核燃料がメルトダウン、メルトスルー(溶融貫通)して格納容器の下に落ちています。核燃料がどこにあり、どうなっているのか分からないのです。

 メルトダウンが起きた1979年の米スリーマイル島原発事故では、現地での調査に協力してほしいという話が私にもありました。当時、同事故について「冷温停止」という言葉は聞いたことがありません。メルトダウンした事態に使う言葉ではないからです。

 冷温停止で事故「収束」だというのは、今も続く危機から国民の目をそらせるためのものといえるでしょう。 聞き手・宇野龍彦記者

 

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