★阿修羅♪ > 原発・フッ素19 > 710.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
放射能が列島を裂く〈リスク社会に生きる・プロローグ〉 (朝日新聞) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/710.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 30 日 05:59:39: igsppGRN/E9PQ
 

放射能が列島を裂く〈リスク社会に生きる・プロローグ〉
http://www.asahi.com/national/update/1230/TKY201112290485.html
2011年12月30日3時3分 朝日新聞


 放射能への不安が、列島を分断する。

 東京電力福島第一原発から千キロの佐賀県武雄市役所。11月末、千件を超えるメール、電話が殺到した。

 「安全な九州を守って」。被災地のがれきを受け入れるという市長の方針に向けられた抗議は、ほとんどが県外からだった。

 「離れている方も声をあげて」。首都圏からネットで抗議を呼びかける人々もいた。匿名の脅迫もあり、市長は数日で方針を撤回した。被災地でボランティアを経験した市議は言う。「なんで部外者が口出しをするのか」

■家族さえ

 不安は家族をも分かつ。

 原発から230キロの東京都目黒区。「夫を置いて西日本へ逃げたい」と4歳の男児の母親(28)は思う。

 原発事故が生活を変えた。幼稚園に通う息子に常に二重のマスクをさせ、晴れていても雨がっぱを着せる。帰宅後はすぐにシャワーを浴びさせ、ペットボトルの水で全身を洗い流す。

 「そんなことやめろ」と夫は言う。けんかはときに、3時間に及んだ。「どうせ分かってもらえない。夫にはもう何も言わない」

 人々は福島を避ける。

 原発から66キロの福島県須賀川市。安全な農作物の直販を売りにしてきた農業生産法人「ジェイラップ」は原発事故後、注文が半分に減った。

 この秋収穫した米や野菜に含まれる放射性物質は、日本より厳しいウクライナの基準を大きく下回った。だが顧客はまだ戻らない。「福島産というだけでブレーキを踏まれる」。伊藤俊彦社長(54)は嘆く。

 不安と科学はすれ違う。

 「この本、中身は間違ってると思います」。11月下旬、放射線医学のある研究者は、京都市での講演会で、内部被曝(ひばく)の危険性を訴えてベストセラーになった書籍に大きな赤いバツを重ね、スクリーンに映した。

 だが、その著者に直接、議論を挑む気はない。「何を言っても分からない人はいる。そういう人を納得させるのは無理だ」

 歴史は繰り返す。

 東京都杉並区に住む岡田良子さん(70)は最近、亡くなった母、明子さんの半世紀前の姿を思いだす。

■あの時も

 1954年、ビキニ水爆実験で「第五福竜丸」が被曝し、魚の放射能汚染に関心が集まった。「子どもを守りたい」と母たちは署名運動に打ち込み、原水禁運動として全国に広がった。

 周囲の視線は、決して温かくはなかった。深夜まで署名の確認作業を続ける母を、父親は「バカなことをするな」と叱った。その姿が、悩み惑う今の母親たちとどこか、重なる。

 普段から台所に立つ母親だからこそ感じる不安がある、と思う。事故を防げなかった国に安全を任せていいのか、とも。

 「怖いと思ったら、怖いって言う。それも大事じゃないですか」(松川敦志)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 恵也 2011年12月30日 09:52:05 : cdRlA.6W79UEw : wLiDgxg4HY
>> 事故を防げなかった国に安全を任せていいのか

責任者がそのままなのに、安全を任されるはずがない。
原子力委員長や保安院長など全部そのままだろ。

原子力の安全確保を目的とした組織の責任者がこれだけの大事故を起こしながら
無罪放免でけじめも着けれずに、安全確保なんてまったく話にならん。
事故を未然に防いでこそ組織の役割があるもの。

保安院がまともな組織であったら、今回みたいな大事故にはならなかったはず。
東京電力と保安院が同じ穴のムジナだからこそだ。

ーーーー引用開始ーーーー
GE社の指摘を東電が隠したり、報告書やデータの改ざんを長期にわたり行って
きたこと。もう一つは、内部告発があっても、経済産業省の原子力安全・保安院
は事実上二年間も放置してきた上に、内部告発者の氏名を含めて東京電力に
内通していたという事実です。
http://www.441-h.com/energy/touden.htm


02. 2011年12月30日 14:13:41 : xFDN1rmJqA
01氏に同意!!

03. 2011年12月30日 21:28:27 : k4SQvNnQsk
<何を言っても分からない人はいる
そのとおり、この目黒の夫婦は早く離婚した方がいい。
目の前で毎日喧嘩を見せられる子どもがかわいそうだ
こんなすさんだ家庭で子どもが幸せなわけがない。
夫にとって彼女はただのキチガイ女。
彼女もそんなに避難したいのなら、子どもを連れて出て行けばいい。
価値観の違いが早くわかってよかったね。

04. 2011年12月31日 05:25:52 : NoKDzdQfJM
>>03
>夫にとって彼女はただのキチガイ女。

人間がふたりいれば、意見が異なるのは当たり前。妥協できることもあれば、
できないこともある。それが、嫌なら結婚などしなければよい。

NHKの「低線量被ばく、揺らぐ国際基準」の放送で、この場合は奥さんの
直感が正しかったことが証明された。それでも、だんなが意見を変えられないなら
科学的にものを考えられないばか者なのだろう。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素19掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素19掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧