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≪〔不都合な真実=原発温暖化〕広瀬 隆 著『二酸化炭素温暖化説の崩壊』 第2章 より抜粋、他(第1回)≫
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/488.html
投稿者 Roentgenium 日時 2011 年 3 月 20 日 23:27:46: qfdbU4Y/ODJJ.
 

≪〔不都合な真実=原発温暖化〕広瀬 隆 著『二酸化炭素温暖化説の崩壊』 第2章 都市化と原発の膨大な廃熱 より抜粋、他≫


Roentgenium:今回は広瀬 隆さんの著作などから、地球温暖化をしているのは二酸化炭素ではなく原発であること、原発の必要性、それから、福島原発3号炉に使用されているMOX燃料の危険性について概要を纏めました。社会構造の歪みを変えてゆく為には、先ずは多くの人が真実の情報を知ることから始めるしかないと思います。大切なことを知ろうともせずに下らない作られたメロドラマに涙して自分を愛で感傷に浸ることが純粋さなのではない。


◆   ◆   ◆


〔広瀬 隆 著『二酸化炭素温暖化説の崩壊』 第2章 都市化と原発の膨大な廃熱 より P.149−P.158〕


■最悪の地球加熱装置―原子力発電所

日本を加熱するのは、大都市だけではない。原発がその最たるものである。日本の原発には、沸騰水型〔福島原発〕と加圧水型と2種類あるが、【図58】は沸騰水型における熱の流れを図解したものである(加圧水型でも熱の流れは同じである)。

【図58】 原子力発電における熱の流れ
http://www.exblog.jp/blog_logo.asp?slt=1&imgsrc=201103/13/26/f0126826_17162851.jpg

左側の原子炉から出た熱は、高温の水蒸気を作って右側のタービンに送られ、タービンの羽根が回って発電機を動かし、生まれた電気が送電線で消費地に送られる。この時、熱エネルギー→運動エネルギー→電気エネルギーへと変換が行われるので、原子炉で生まれた熱エネルギーの3分の1しか電気にならないのである。

この後、水蒸気に残った3分の2を海に捨てている。つまり海水で水蒸気を冷やして水に戻し、原子炉に送り返している。発電量の2倍の熱量を捨てなければならないのが原発なのである。この捨てられる熱水を温排水と呼んでいる。そればかりか、原発は東京や大阪の大消費地から遠方の地域に建設されてきたので、送電線によるエネルギー・ロスが大きく、しめて70%のエネルギーを捨てている。最もエネルギー効率の悪い発電所である。

これは、原発がいつ大事故を起こすか分からない危険な発電所なので、1964年に科学技術庁長官・佐藤栄作(安倍晋三の大叔父)を委員長とする原子力委員会が「原子炉立地審査指針およびその適用に関する判断のめやすについて」とする基準を策定して、人口密度の高い大都市には、危険な原子力施設を立地してはならない、と定めた為、無駄な排熱を利用する場所がないところに建設されてきたからだ。首都圏に電気を送る東京電力の原発は、北陸の新潟県柏崎刈羽原発と東北の福島原発の17基である。関西圏に電気を送る関西電力系の原発は、遠い日本海側の福井県若狭湾に林立する合計14基で、ここで生まれた電気は全量が関西圏に送電されている。

〔資料〕原子炉立地審査指針及びその適用に関する判断のめやすについて:文部科学省 原子力委員会 1964年(昭和39年)5月27日
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t19640527001/t19640527001.html

≪≪温排水によって海に捨てられる熱量はどれぐらいになるだろうか。2010年7月現在、商業用原子炉54基の合計で4911.2万キロワットの「電気出力」を持っている。その2倍の約1億キロワットの膨大な熱で海を加熱しているのが原発だということになる。この熱量を言い換えると、日本全体では毎日、広島に投下された原爆100個に相当する巨大な熱量で海を過熱しているのである。広島の原爆は一瞬で町を焼き尽くして跡形もなく消し、14万人の命を奪ったが、それが毎日100個あればどうなるか。これで海の生態系が壊れないはずがない。誰にでも分かることだ。「電力の3分の1は原子力です」と言う前に、「原発は発電量の2倍の熱量で海を加熱している」と言うべき重大事である。≫≫

このようにして起こっている海水の温度上昇を、日本の1級河川に置き換えて考えてみよう。日本の大河である1級河川は109ある。北から南まで、天塩川・渚滑川・湧別川・常呂川・網走川・留萌川・石狩川・尻別川・後志利別川・鵡川・沙流川・釧路川・十勝川・岩木川・高瀬川・馬淵川・北上川・鳴瀬川・名取川・阿武隈川・米代川・雄物川・子吉川・最上川・赤川・久慈川・那珂川・利根川・荒川(東京都・埼玉県)・多摩川・鶴見川・相模川・富士川・荒川(新潟県・山形県)・阿賀野川・信濃川・関川・姫川・黒部川・常願寺川・神通川・庄川・小矢部川・手取川・梯川・狩野川・安倍川・大井川・菊川・天竜川・豊川・矢作川・庄内川・木曾川・鈴鹿川・雲出川・櫛田川・宮川・九頭竜川・北川・由良川・淀川・大和川・円山川・加古川・揖保川・紀の川・熊野川・千代川・天神川・日野川・斐伊川・江の川・高津川・吉井川・旭川・高梁川・芦田川・太田川・小瀬川・佐波川・吉野川・那賀川・土器川・重信川・肱川・物部川・仁淀川・四万十川・遠賀川・山国川・筑後川・矢部川・松浦川・六角川・嘉瀬川・本明川・菊池川・白川・緑川・球磨川・大分川・番匠川・五ヶ瀬川・小丸川・大淀川・川内川・肝属川。

全土の原発が捨てている熱量を合計すると、以上全ての1級河川の流量の水を3.1℃上昇させる熱量になる。いま日本全土で、それだけの海水温度を上昇させているのだ。これを全く議論しない地球温暖化論とは何か、と私は全ての学者に尋ねているのである。この程度の計算は、電力のワットを熱量のカロリーに換算して、前記の河川の流量を調べれば、誰にでも確認出来ることである。

身近な話をしよう。たらこの嫌いな人はいますか?鱈の子なので、たらこ、と言う。このたらこが食べられなくなったら深刻ではないか。〔略〕メイフラワー号がアメリカに辿り着いた時に上陸したのが鱈の沢山獲れる場所で、ここは鱈の岬(Cape Cod)と呼ばれている。スケトウダラ(助党鱈)の卵巣を塩漬けしたものが。たらこである。主産地の北海道では普通、スケソウと言っている。スケトウダラを朝鮮で明太(ミョンテ)と呼び、これを輸入して唐辛子漬けにしたのが辛子明太子の始まりで、今は博多名産など、様々な味付けで大人気である。

これから先は、北海道の岩内町に住んでいる我が友・斉藤武一氏の話である。

「このスケソウ漁を北海道で最初に始めたのが、ウニなど魚介類の宝庫、積丹(しゃこたん)半島の西にある岩内町でした。日露戦争開戦の2年前、1902年(明治35年)に漁師が偶然スケソウのい産卵場所を発見して、たらこに加工して、翌年から岩内町は繁栄を極めてきました。ところがここに異変が起こってきた。かつて日本一のたらこで繁栄していた当時は、船が100隻もあった岩内町に、2009年の今は5隻しかない。スケソウは殆ど捕れない。世界的にも20年でスケソウは全滅して、たらこはダイヤモンドのように高価なものになると言われている。岩内のスケソウは、昔は水深150メートルぐらいを泳いでいたが、上の方の水温が高くなって、今は水深300メートル以下を泳いでいる。だから、もう捕れないんです」

斉藤さん、何故海水温度が上がったの?

≪≪「僕は1978年から今まで30年以上、風の日も吹雪の日も、岩内の海水温度を測り続けてきたのです。僕のいる岩内町の目の前に、1989年に泊(とまり)原発が運転を開始して、それから海水温度がぐんぐん上がり始めたわけです」≫≫

このような人を科学者と呼ぶのである。環境保護とは、都会の戯れ言ではないのだ。新聞記者達は、「地球温暖化の切り札・原発」などと書き殴っているが、その程度の知識しかないのか。

私は企業を退社してからフリーで医学書の翻訳に従事した時期が長く、公害時代だったので、水俣病、スモン病、イタイイタイ病の患者さんの苦悩の実態を英文に訳す一方で、代理店を通して大企業からの翻訳も引き受けた。そうした時に、東京電力から依頼され、1970年代のOECD(経済協力開発機構)のレポートを受け取った。

「原発の温排水は、海に放出されても、熱が海の中に直ぐに拡散しないで、ホットスポットと呼ばれる熱の塊となって浮遊する。その為、大陸棚の生物が甚大な影響を受ける。浅瀬にいる魚の卵や稚魚は、2〜3℃という僅かな温度変化で死んでしまうからである」と書かれた文章を正確に訳して納めた。そうして電力会社が内部でこのレポートを揉み潰し、確信犯として環境を破壊する企業であることを密かに知った人間である。

九州電力は2009年1月に、159万キロワットという超巨大原子炉を鹿児島県の川内(せんだい)原発に増設する計画を打ち上げたが、鹿児島の南方新社が『九電と原発@温排水と海の環境破壊』と題するブックレットを2009年に刊行して、川内の海岸に異常な数が打ち上げられるサメ。ウミガメ、ムラサキ貝、赤フジツボなどの大量の死骸の写真を公開した。地元民が原発増設に猛烈に反対してきたのは、その為である。

〔資料〕中野行男、佐藤正典、橋爪野健郎 著『九電と原発@温排水と海の環境破壊』(南方新社) 送料無料・南方新社ネット直販コーナー
http://www.nanpou.com/book/bok_276.html

〔資料〕書評:『九電と原発@温排水と海の環境破壊』の感想−JANJAN NEWS 2010年1月10日
http://www.janjannews.jp/archives/2161845.html

海水中を浮遊しているプランクトンや、浅瀬に生きる貝、エビ、カニ、ウニを始め、魚介類の幼い生物は、原子炉の水蒸気を冷やす為の復水器(熱交換機)に吸い込まれてゆき、そこに注入される化学物質(次亜塩素酸ソーダ)を浴び、更に70℃という急激な温度上昇に曝されて死滅する。原発の蒸気を冷やす為の復水器は海の生物絶滅装置である。

≪≪全く根拠のない二酸化炭素温暖化説の上に乗って、原発の宣伝に走り回る浅井慎平、寺島実郎、毛利 衛(もうりまもる)、大前研一、吉村作治、更に電力会社・原子炉メーカーお抱えの芸能人と、彼らに発言の舞台を提供する新聞とテレビ、雑誌に問いたいのは、あなた達のどこに地球を愛していると言う資格があるのか、ということである。

世界中で原発建設に拍車がかかっている、というのは壮大な虚構である。先進国のアメリカやイギリスで1基や2基の原発が建設される気運にあるとけたたましく報道される原子力産業の実態は、深刻なのである。この21世紀、先進国の原発は続々と寿命に達して〔老朽化〕、100基という大量の原子炉が解体される廃炉の時代に突入している。原子炉を建設する技術を持つのは先進国の原子力産業(メーカー)だが、自分の国内では殆ど需要がなく、日本同様、猛烈な反対にあう為、原子炉を発展途上国に輸出して何とか延命を図ろうとしている。

しかしそれは、メーカーがその製造技術を維持する為に、廃炉の穴埋めに僅かな原発を建設しなければならない、というに過ぎない。彼らは、これら放射能の危険性を全く知らない発展途上国に対して原発を輸出した後、その原子炉が生み出す高レベル放射性廃棄物という巨大な超危険物をどのように処分させるつもりなのか。これは100万年の監視を必要とするのだ。自国でさえどこにも処分出来ずに絶望的な壁にぶち当たっているというのに、アジアや中東の全く事情を知らない人間に対して、一体どのような責任を持てるのか。原子炉輸出メーカーとして東芝〔三井財閥〕、三菱重工業〔三菱財閥〕、日立製作所〔日産・日立グループ〕は、発展途上国の未来を破壊する許し難い企業である。

〔資料〕日本製鋼所室蘭製作所〔ヴィッカース・アームストロング社=二酸化炭素温暖化説を流布したロスチャイルド系企業〕 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A3%BD%E9%8B%BC%E6%89%80%E5%AE%A4%E8%98%AD%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E6%89%80

〔資料〕新日本製鐵室蘭製鐵所〔三井財閥、日本製鋼所室蘭製作所に隣接〕 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A3%BD%E9%90%B5%E5%AE%A4%E8%98%AD%E8%A3%BD%E9%90%B5%E6%89%80

〔資料〕世界シェア80%「室蘭」が支える世界の原子力発電所 - gooニュース 2009年3月16日
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/science/gooeditor-20090316-02.html

〔資料〕アジア進出に弾み―日鋼室蘭がベトナム原発受注を歓迎 - 室蘭民報 WEB NEWS 2010年11月2日
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/11/02/20101102m_03.html

ベトナムに原発を輸出するのだと息巻いていた民主党幹部(前原誠司、仙谷由人ら)がその代表者である。世界中でこれから建設を計画している大型の原発には、もともと鳩山由紀夫の選挙基盤、室蘭の日本製鋼所が製造する原子炉圧力容器が必要不可欠である。世界の原子炉製造を支配し、原子力発電用の圧力容器の製造で世界シェアの80%を占めるトップ企業が、日本製鋼所なのだ。2009年9月28日に川内(せんだい)原発3号機増設を「推進する」意見書を提出したのは、民主党環境大臣・小沢鋭仁(さきひと)であった。環境大臣が環境を破壊しようと言うのが日本なのである。≫≫

原発問題で新聞社から取材を受けると、私は放射能の危険性を説明しながら「死の灰」という言葉を使うが、最近では、記者から「死の灰って何ですか」と聞き返されることがあるので、時代ももうそこまで来たかと愕然とする。広島と長崎に原爆が投下され、死の灰が降ったことを知らないのが、現代の日本人なのだろうか。


■自然破壊の実態

「二酸化炭素の排出量を減らせば環境が良くなる」と考える人間は、今一度この地球に何が起こっているかを、目を開いてしっかり見る必要がある。一番悪いのは「毒物」と「熱の輩出」と「機械的な自然破壊」である。

地球の汚染は、排熱、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、浮遊粒子状物質、放射性物質の複合的な重なりによって、以前の大公害時代より広範囲に広がろうとしている。これらを全く知らずに、二酸化炭素温暖化論を信奉していればどうなるだろうか。現在、世界中で進行する砂漠化の原因は、酸性雨、農地開発などの森林伐採と河川の大量取水にある。二酸化炭素や温暖化と全く関係がない。

最近の環境保護運動は、工場・発電所・自動車などの汚染物が生み出す最も基本的な酸性雨についても知らないのである。酸性雨は、排気ガス中の二酸化硫黄(SO2)と窒素酸化物(NOx)が、大気中で硫酸(H2SO4)と硝酸(HNO3)をつくり、これが雲に入って、強い酸性の雨と雪になって降り注ぐ現象である。これが森林に降り注げばどうなるか。

北ヨーロッパやカナダ、アメリカなどでは、酸性雨の為に多くの湖沼で魚が1匹もいなくなり、針葉樹が枯れ、森林全体が枯れる被害が拡大した。ドイツでは1980年代初めに森林面積の34%に被害が広がり、カシの木、トウヒやナラが壊滅しかけた。これがドイツの環境保護運動の出発点だったのである。未だにその被害の傷跡は、広く分布している。現在の中国の工場と発電所が吐き出す噴煙を見れば分る通り、中国やインドでは、この被害が広がっているのだ。

カザフスタン〜ウズベキスタン国境のアラル海が消滅の危機にある。湖水が涸れるのは、二酸化炭素が原因なのか。

1940年代から灌漑(かんがい)や南のアム川の上流部に運河を建設した為、【図59】のようにアラル海に流れ込む川の流量が激減し、アム川と北のシル川の水量が減り始めた1960年代から、涸渇が深刻化したのだ。これら2つの川の上流は農作地帯で、流域の行政府が競って農業用運河を建設し、世界第5位の綿花栽培地帯であるウズベグ東部では、更に1970年代にソ連指導部の増産指令によって、アム川の大量取水が始まった。現在アム川の水量は40年前の25分の1まで減り、アラル海まで水が届かない。

【図59】 アラル海の推量の変化 ※朝日新聞2003年11月27日のデータ画像がなかったので、別のものに差し替えています。
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h22/img/fb1_4_1_14.gif

〔画像〕World of Change Shrinking Aral Sea Feature Articles,2000−2010 - NASA
http://earthobservatory.nasa.gov/Features/WorldOfChange/aral_sea.php

中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区タリム川周辺の砂漠化も、全く同じ農業用の取水によって中流から下流域の流量が激減したことが原因である。

≪≪二酸化炭素温暖化論に基づいて発表されている野生生物絶滅などの被害想定は、見当違いのものばかりである。野生動物が生きられなくなる原因を、これらの生き物に尋ねてみればよい。人間が行う樹木伐採と、山野での道路建設が、殆どの原因である。残りは密猟だ。

野性の昆虫類が減るのは、農薬・除草剤・化学肥料の撒布と、河川の護岸コンクリート化が、殆どの原因である。

〔資料〕出番待つ野菜と静かな冬 - GOEN農場の農家日誌 2011年1月20日
http://goenfarm.hida-ch.com/e278465.html

海の魚介類が減るのは、海岸のコンクリート化、テトラポッド、汚染物排出、発電所の大量排熱、海砂採取が殆どの原因である。現地を調べたことのない自称「エコロジスト」達都会の「温暖化教」信者が、これらの自然破壊行為を、全く罪のない二酸化炭素に擦(なす)り付けている。恥ずべき人間達である。日本沿岸の至る所で、コンクリート材料として海砂が採取され、近海の小さな生物が壊滅しつつある。特に漁場では、イカも小魚のイカナゴも、きれいな砂に産卵する。良質な海砂のある場所は漁師にとっても好漁場だが、イカナゴがいなくなればそれを食べるアジやサバも来ない。

海への放射能の放流は、寿命の長い放射性物質が取り込まれ、死骸が海底土壌に沈殿し、再び海水に放出されるサイクルによって、その場所が半永久的に汚染海域になる。これらの魚介類にタンパク質を依存している日本人にとっては、最も恐ろしいものが放射能である。

白化が問題になっているサンゴ礁は、1998年と2007年に、世界遺産のサンゴ礁グレートバリアリーフや沖縄県の八重山諸島近海でサンゴの白化現象が発生して「地球温暖化」と大きく騒がれた。しかし1998年と2007年は何れもラニーニャが発生した異常な年で、地球の温暖化の為だという根拠はどこにもなく、2007年は寒冷化の時期に当たる。サンゴについて、最近の人間は、地質学や考古学の初歩知識を知らないらしいので驚く。高温だった約4億年前の古生代シルル紀末、まだ陸土のかけらもなかった日本の背後には、日本海をうずめて広い大陸が横たわり、現在の日本の位置には美しいサンゴ礁でくまどられた浅い内海が広がっていたことが、化石や地層の証拠から知られている。それこそ海底火山が大噴火を続ける地球激動期だ。3億数千万年前の古生代には、当時の地球を覆っていた大地中海であるテチス海につながる中国の貴州サンゴ海の東端、日本に鬼丸サンゴが広がったので、考古学者は鬼丸時代と呼んできた。現在より遥かに高温だった1億年前でも、縄文海進時代でも、サンゴの繁茂(はんも)は著しかったので、高温が原因でサンゴが死ぬということはあり得ない。

カリフォルニア大学とオーストラリアの共同研究チームが2003年8月15日に科学誌『サイエンス』に発表した報告によると、殆どのサンゴ礁の環境は、人間が周辺に定着した直後から悪化し始め、20世紀に入る前から急速に悪くなり始めたことが判明している。「過剰な漁業と地上からの汚染物質の流入」が、最大の原因であり、サンゴが死滅する白化現象が20世紀後半に問題になる以前から、人間活動の影響で、サンゴ礁の環境破壊が進んでいたことが裏付けられている。

ヤシの実洗剤と化学洗剤と、どちらが自然界にとって好ましいか。ヤシの実洗剤はヤシ油とパーム核油を原料にした植物性洗剤なので、自然界に放流されても化学洗剤と違って分解されやすく、下水道や河川の汚染を起こしにくい。その為パーム油は、生産量が40年間で20倍以上に急増し、2005年に大豆油を抜いて植物油の第1位になり、2008年には全世界で約4300万トンが生産された。環境保護にとって、大変いいことだと思うに違いない。だが、しかし、である。

ヤシの実洗剤のパーム油の原料アブラヤシは、主に赤道に近い熱帯林地方で栽培され、マレーシアとインドネシアが、世界の生産高の87%を占めている。マレーシアやインドネシアの熱帯雨林が、このアブラヤシのプランテーションの為に次々と伐採され、急速に縮小しているのだ。植物性洗剤の為に熱帯雨林が消えれば、どうなるか考えてみなければいけないだろう。マレーシアのボルネオ島の熱帯雨林には、ボルネオゾウとオランウータンが生息して、生存の危機に直面しているのだ。

≪≪自然界にとって良い事をしたつもりでも、このように自然界の動物を苦しめることがある。「農業は樹木の伐採から始まる」という点では、農業もまた、古代の人類が最初に手をつけた自然破壊行為である。しかし一方では、適切な手入れをしない農地や山林の自然は荒廃してしまい、洪水など数々の災害を齎す。現代人の問題は、古代人とスケールが違う大規模な自然破壊をしているところにある。≫≫

しかも食用油、石鹸などに利用されてきたパーム油が、今度はインドネシア政府によって、その収穫量の40%を自動車用バイオ燃料に振り向ける計画が進められている。これは、まさしくガソリンを標的とした二酸化炭素温暖化説による自然破壊のシンボルである。マーガリンの原料となる菜種油もまた、ヨーロッパ政府の手厚い補助を受けるバイオディーゼルに奪われつつある。バイオ燃料は、いま南米各国の樹木伐採の恰好の口実に悪用されている。自動車を動かす為、サトウキビなど動物飼料が失われるという現実に手を貸しているのが、二酸化炭素温暖化論者の立派な環境保護運動だ。

≪≪現代にある問題の大半は、工業化に伴う「消費量の増大」による、ブルドーザー的な自然破壊にある。地球上の人類の人口増加は、それ自体がとてつもなく巨大な問題である。先進国から日々吐き出される産業廃棄物は既に行き場を失って、経済後進国の奥地と近海を狙っている。我々は膨大な有害廃棄物を投棄する海賊行為を続けながら、自国の文明を享楽している。この汚染物が、地球規模の海洋汚染を引き起こしている。

〔動画〕YouTube - 潜入取材 ソマリア海賊村の真実 自衛隊が挑む敵の実像(1) [7分13秒] ※冒頭と最後に出てくる古館伊知郎は無視してください
http://www.youtube.com/watch?v=69sRycejQac

〔動画〕YouTube - 潜入取材 ソマリア海賊村の真実 自衛隊が挑む敵の実像(2) [7分22秒]
http://www.youtube.com/watch?v=vkuPJsxnlbU

〔動画〕YouTube - APF NEWS取材 ソマリア内戦 正義という名の虐殺〜国連平和執行部隊の実態〜 [6分49秒]
http://www.youtube.com/watch?v=g3sXGFvxKS0

〔資料〕本当の海賊は誰か - 不 可 視 の 学 院 2009年8月25日
http://black.ap.teacup.com/fukashinogakuin/779.html?b=30

都会でのうのうと言葉だけ自然保護を訴える時間があるなら、農地と山林に飛び込み、日本で年々広大になりつつある不耕作地を蘇らせて食料自給率を高め、荒れ果てようとしている山林の手入れをするほうが、遥かに効果がある。二酸化炭素温暖化論者は、農耕地復活の為にどれほどの努力をしているのか。≫≫

日本国内のスズメの生息数が最近20年足らずで80%、半世紀前との比較では90%も減少し、1800万羽にまで減っている。スズメの激減は、餌場の田畑が減り、巣を作る木造家屋の減少が原因である。この頃の自然保護を訴える人達は、レッドデータブックなるものを広げて希少生物の保護しか言わないが、希少生物種が稀少になる前に、スズメのように当たり前の生物が激減していることが寂しくないですか。

〔資料〕スズメ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A1

〔動画〕YouTube - スズメの行水と仲間たち [0分57秒]
http://www.youtube.com/watch?v=-90Zzk-P5jw

私にとっては、子供時代の東京の何処にでもいたチョウチョ、トンボ、バッタ、スズメがいないことのほうが、よほど深刻に感じられる。昔は渋谷のど真ん中で、夕方にはコウモリの大群が飛び交っていたのだ。その当り前の生物が減っているから、稀少生物種が稀少になっているのだ。

ミツバチが受粉してくれなければ作物が出来ないというのに、ここ数年、全世界におけるミツバチの大量減少の謎は、殺虫剤か抗生物質か、その原因が未だ解き明かされていない。しかしミツバチの帰巣(きそう)本能が、地球の地磁気に頼っていると考えられることから、一説には、携帯電話やナビゲーターの普及に伴って、人間の放つ電磁波が膨大な量に達した為ではないか、とも疑われている。

危険な遺伝子組み換え作物の栽培面積が拡大し続けている。そこに日本の食品安全委員会が「安全だ」と報告書に纏めたクローン牛・クローン豚の普及を、読者は無気味に感じないのですか。

≪日刊ゲンダイより転載、映画『フード・インク』が告発する米国農業の闇≫
http://kyosukeyamashina.blog62.fc2.com/blog-entry-710.html#commenttop

最大の自然破壊は戦争である。アメリカのアフガン攻撃・イラク攻撃のように理不尽な人殺しと自然破壊を放任してきた人類に、自然保護を語る資格など微塵もない。それぞれ、本1冊ずつ書きたいほどの問題について、ここまでその実例の一端を挙げただけで、二酸化炭素に惑わされている人類の環境破壊の姿が見えないだろうか。こうした個々の問題に真剣に取り組むのが、環境保護運動家ではないのか。


(後日、2頁へ続く)  

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コメント
 
01. 2011年3月21日 04:01:18: ibwFfuuFfU
これに反論できるヒトがいるだろうか?

02. 2011年3月21日 09:39:41: QXVaulDOhs
広瀬 隆氏の主張は大部分同意見であるが、原発の廃熱が地球温暖化の原因になる、という説には同意できない。勿論二酸化炭素による温暖化も眉唾で、恐らく嘘だろうと思っている。
原発の廃熱は発電所の近くでは海水温の上昇に影響を与えて、放射能とは別に漁業被害を起こしているが、地球温暖化の観点では全世界の原発が稼働していても無視できる程度に微小である。
今、計算結果や計算過程を示せないが、必要なら計算してもいい。

03. Roentgenium 2011年3月21日 17:16:00: qfdbU4Y/ODJJ. : ikdUBM51uE
>2さんへ

ここで取り上げた内容は全体の一部の、原発に関する記述部分です。確かに地球全体の温暖化については、太陽との距離が近くなり自然に温暖化する周期に入っているだけのことのようですが、しかしながら海水温の上昇、漁業被害などは二酸化炭素温暖化説とは関係ありません。それなのに実際はそのように喧伝されています。希少生物への影響についても人間が被害を及ぼしていることを正しく伝えていない現状があります。

日本でもエコを利用しているメーカーを見ていくと、やはり原発利権を主導している財閥企業に行き着きます。都市に出来る限り効率悪く電気を大量消費させる為の開発を行い、自動車も電気自動車にすることで、原発は必要なんだとやってきたのが日立・日産グループ(長州閥)、三井財閥(東芝、室蘭日本製鋼所―ロスチャイルド系)、三菱財閥(製薬含む、前原・岡田など―ロックフェラー系)などの財閥系企業です。

広瀬 隆さんの警鐘について直ちに異を唱える前に、本書を詳しく一読されることをお薦めします。それをせずここで取り上げた文章のみを持って短絡的に異を唱えるのは正しくないと思います。

また、ロスチャイルドがアル・ゴアや、一族輩出の自称・環境問題に取り組む探検家デイヴィッド・マイヤー・ロスチャイルドなどを使って喧伝してきた二酸化炭素温暖化説についてはそのイカサマが暴かれつつあります。ただ、原発は金になるのと、核兵器の核燃料処理(MOX燃料、今回の福島第1原発3号炉→先程、灰色の煙が上がった)が絡んでいるので、米国もロシアも英国もフランスもその他諸々の国もその甘み・利権を失いたくないのでしょう。メジャーな新聞・テレビなどを牛耳っているのもロスチャイルドやロックフェラーなので、イカサマとわかってもそれがまかり通るのでしょう。

気候研究ユニット・メール流出事件(クライメートゲート事件) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E5%80%99%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%B5%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

ロスチャイルド家のヒッピーもクライメートゲートで撃沈か - 園田義明めも。 2009年12月6日
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/12/06/4743592


04. 2011年4月05日 20:30:29: XaXMAjb8Ks
核反応は地球にもともと存在しない莫大なエネルギーを発生するので、本来の地球の循環系に多かれ少なかれ影響を与えるのは明白。
広瀬氏の表現がいささかオーバーであっても、水温が上がれば水に溶けることができるCO2の容量は少なくなる。これも明白。

05. 2011年4月08日 13:54:41: GDkMqopr1E
広瀬隆さん
やはりあなたを尊敬します。

私は「私物国家」を読んで、人生が変わりました。
日本の支配階層が親戚関係、姻戚関係者で占められていたとは…。

みなさん、今こそ声を出しましょう。
こんな窮屈な社会なのは、私たちのせいではないのですから。


06. Cosmopolitan 2011年4月09日 14:22:36: 5eGJAybQueA8I : KilOTL92UM
原発が、発電量の二倍のエネルギーを有つ熱量を海に捨てていることは、科学的に言って当然である。熱エネルギーは高エントロピーのエネルギー、電気エネルギーは低エントロピーのエネルギーであるから、原子炉から発生する膨大な熱量は、1/3くらいしか電気に変換されず、あとは海中に捨てられている。
二酸化炭素が地球温暖化の原因であるというが、原発は海を加熱することによって、より直接的に地球温暖化を促進しているわけである。この議論は科学的に正しい。

07. Llahainaluna 2011年4月11日 03:44:02: ao7mNruyI8Q0M : JrPYjVYQO2
Mr. Hirose is my hero.

08. wartz 2011年5月26日 12:53:11: 2T6fLSf61jtn. : 87FLoePmgU
即、原発は廃止するべきである。今、廃止してもこれから先何百万年、それ以上、監視していかなくてはならないが。何と、厄介なものを人間は造り出したものか。政府、経済界は財政問題になると、子孫に負の財産を残してはならないなどと言うが、原発、核問題はどう理解したらよいのでしょう。
 地球は閉ざされた空間、全人類、全生物共有の無二の財産です。
産業革命以降、地球は汚染され続けてきました。肺がんの原因は煙草、乳癌は西洋化的食生活が原因、アトピー、花粉症は杉が原因。全て、身近なものを悪玉にしてきました。本当にこれが正しいでしょうか。人類が経済発展、GDP神話の錦の旗のもとにつくりだしてきた多種、多量の化学物質、生物ウイルス、そして、最悪の数千回にも及ぶ原爆実験、世界各国の原発からの垂れ流しの放射能、これらが、大気、土壌、水を介して人類、生物を汚染してきている、結果として癌をはじめ多くの病気が発生しているのではないだろうか。
経済的効率、環境問題、世界平和を真剣に考えるなら、根本から人類の経済活動、生活の在り方を日本こそが先頭に立って改革し、世界に提唱すべきと思います。
それでなかったら、映画の”猿の惑星”は現実となるのではないでしょうか。

09. 2011年10月01日 15:44:34: LtXXkWg9MQ
二酸化炭素が温暖化の主因であり、原発がさらに環境悪化に拍車をかけているというのが本当のところではないか?二酸化炭素が温暖化に無関係というのは言い過ぎだと思う。

10. みず 2012年2月04日 03:24:04 : 2XdpU.6jHJnJU : 6wA3xWDtTA
この現実をしっている人間が世界にどれくらいいるのでしょうか。

自分ができることはこの真実をできるだけ多くの人に共有することですね。


11. 2012年4月02日 05:48:30 : k6IBaTHW5E
二酸化炭素を最も出しているのは原発では?海水を温めたら溶けている二酸化炭素がでてしまいます。二酸化炭素削減に原発など、とんでもない話です。しかし、こんな高校生でも分かるようなことを東大卒の東電や霞ヶ関の役人たちが知らないわけがないので、企業も政治家も観て観ぬ振りをして企業に削減を迫ったりしているように思えます。

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