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届かぬ食材、閉まる店…福島・南相馬、深刻な食料不足(asahi.com)放射能を恐れる人が次々と街を離れ・・・
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/642.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 3 月 24 日 00:21:49: igsppGRN/E9PQ
 

届かぬ食材、閉まる店…福島・南相馬、深刻な食料不足
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103230384.html
2011年3月23日20時1分 朝日新聞

 福島第一原発の北にある福島県南相馬市。放射能を恐れる人が次々と街を離れた。人口7万人の市に、残るのは2万人。物資の輸送が滞り、各世帯の食料は尽きかけている。市の関係者は漏らす。

 「このままでは餓死する人が出かねない」

 「避難した人も不安、残った人も不安だよ」。同市鹿島地区の農家鈴木浩さん(65)は語る。原発の半径20〜30キロ圏に一部がかかる1万1千人の同地区。残っているのは1300人ほどという。

 近隣の店も閉まり、食材は隣の相馬市まで車で20〜30分かけて買いに行く。走行距離は平均40〜50キロ。食事は自分の家で作った米と缶詰、ソーセージなどが多い。

 もうすぐ種まきの時期だ。「でも、誰も買わないなら作っても意味がない。どうやって暮らしていけばいいか」

 人口7万人の同市は、避難指示の半径20キロ圏▽屋内退避の20〜30キロ圏▽何も指示のない30キロ超の区域――の三つに分断された。市は、避難指示の地区以外も含め、希望する住民を新潟県、群馬県、長野県などにバスで送り出した。

 「国には30キロ圏まで避難を指示してほしかった」。桜井勝延市長は残念がる。「屋内退避」という政府の判断が市民の放射線への不安を助長した。「言葉が独り歩きして『南相馬市は危ないのではないか』と思われてしまった」

 ガソリンのタンクローリーの運転手が南相馬市のはるか手前で乗り入れを拒んだため、市は大型免許を持つ職員や市民に取りに行かせた。食料品などの生活用品が届かず、スーパーやコンビニが次々と営業をやめ、市全体が深刻な物資不足に陥った。市の関係者は「各家庭の食べ物は底をつきはじめていると思う」と話す。相馬市の相馬総合卸売市場を貸し切って、運送業者が24時間常駐し南相馬市内への食料供給に対応している。ここが命綱だが、届く食料は先細りだ。

 南相馬市立総合病院の金澤幸夫院長は、急患に対応するため、今も病院に残っている。「ここには救急車すら入ってこない。30キロ圏内に入る手前で救急車から自衛隊の車に患者を乗せかえている」と憤る。

 暮らしたくても暮らせない。街は風前のともしびだ。

      ◇

 一部地域が屋内退避の対象となった福島県いわき市では、市民の流出が止まらない。市は人口34万人のうち、すでに5万人超が市外へ避難したとみている。

 23日午前、市内の常磐道いわき中央インターチェンジでは、関東方面へ向かう乗用車が目立った。近くに住む橋本将夫さん(63)は「21日から、ずいぶん車が増えた。みんな逃げてるんだ」。

 橋本さんの家の前には飲み物の自動販売機などがある。高速に入る前に立ち寄るドライバーたちと話してみると、みな「放射能が怖いから避難する」と言う。「特に赤ちゃんがいる人は心配しているよ」

 11日の地震で通行止めになっていた常磐道は、21日からいわき中央インターから関東方面の通行を再開。ガソリンも届き始め、20日から営業を始めたスタンドもある。待望の燃料だが、マイカーの給油を終えると、そのまま県外へ出る人も。東京行きの高速バスでも満席が続く。

 そもそも市域の大半は原発から30〜50キロ圏におさまる。市内の大気中の放射線量も一時高まったが、17日以降は比較的低い水準で推移している。それでも、市は15日、国が20〜30キロ圏に屋内退避を指示した際、広報車や地元FM局を通じて市全域に「外出自粛」を呼びかけた。

 鈴木英司副市長(59)は「15日は雨。放射線がどう影響するか分からないなか、原発から30キロ圏の内と外で対応を変えれば、市民が混乱すると考えた」と説明する。

 しかし、市民の受け止め方は違った。「国の指示なら『安全圏』なのに、市は危険だと言わんばかり。一体どっちなんだ」。原発から40キロ付近に住む会社役員の男性(64)は怒る。「市の全体が危ないという話が広まった。市民が逃げるような街に物資を届ける人なんかいない」

 関東方面から燃料や食料を運ぶ運送会社の中には、途中の福島県郡山市までしか運ばない業者も増えた。市職員や消防隊員が郡山まで荷物を取りに行ったが、ガソリン不足で回数は限られた。

 市内はまだ6割の世帯で断水中。「20キロ圏内の住民が私たちの目の前を通って逃げていった。市内には食べ物も水もない。市が『大丈夫です』と言っても説得力がない」。市職員はため息をついた。

 ここ数日、徐々に物資が届き始めた。時間限定で営業を再開したスーパーでは、パンや弁当を確保しようと長い列ができた。鈴木副市長は「市全域に外出自粛を呼びかけたのは大げさすぎたかもしれない。だが、国の指示がそもそも中途半端だった」と言う。

      ◇

 一部が屋内退避圏にかかる福島県飯舘村。人口6100人の村には今、ほぼ半数の3200人しか残っていない。

 村内では原発事故以降、大気中や栽培するブロッコリーから高めの放射線量や高濃度の放射性物質を検出。23日には、文部科学省が村内の土壌からも高濃度の放射性物質・セシウムを検出したと発表した。

 菅野典雄村長は訴える。「なぜこうなったのか、村はどうすればいいのか。国から全く示されず困っている」

 村内で不安が高まったのは18日。大気中の放射線量がテレビなどで放送され、時には原発により近い地域よりも高い数値を示した。住民から不安を訴える声が相次いだ。

 「どうして今まで隠していたのか」「早く村の外に逃げたい」……。村の幹部会はこの日、「大規模な避難もやむを得ない」として希望者が離村する際の支援策を決めた。

 希望する村民と避難指示地域などから村内に退避していた人ら計314人が19日、バスで栃木県鹿沼市に到着。20日にも195人が同市へ逃れた。マイカーで避難する住民にも、20リットル分のガソリンを優先的に給油できるチケットを配布。村に4カ所あった避難所はすべて閉鎖した。

 村から鹿沼市に避難した高橋薫さん(40)の一家は、家族8人のうち夫ら3人が村に残る。「家は井戸水だから震災後も苦労はしなかった。でも、夫に『子どもにこれからどんな症状が出るか分からないから』と言われて出た。いつ帰れるんだろう。残してきた家族が心配です」
 

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コメント
 
01. 2011年3月24日 00:34:21: QXVaulDOhs
屋内退避なんて、数時間か精々1日で解決する場合には考えられるが、いつまで続か分からない屋内退避なんて不可能である。30qの範囲内も圏外退避に切り替えるか、それが不可能なら20kmの外は安全ですと宣言して、中途半端な屋内退避など解除すればよかった。どうせ30kmの外が安全だって根拠ないんだから20qでも同じである。
しかし、今から20km〜30kmは安全ですと言っても誰も信用しないから、お金かかっても直ちにその範囲は圏外に避難するように指示し、避難の手段を提供すべきである。

02. 2011年3月24日 00:44:28: cqHGQgG1nM
政府が嘘をいって、マスコミも役人も学者も嘘をいって、10日も逃げるのが遅れたから、だいぶ放射性物質を吸い込んだろう。死ぬまで体内で放射能を出しつずける。かなしいな。

放射性物質は、1回でも飲んだらだめですよ。テレビは嘘ばかし。本当を言って、大衆が早くにげれば少しは被爆を防げた。

マスコミ、役人、学者、政治家をやっつけろ


03. 2011年3月24日 00:51:55: eprYXuiWgY
南相馬市の出身者として記載する。
23日のNHKのニュース映像を見れば理解できる。
屋内退避の住民の調査を自衛隊が実施しているが、放射線防護服を着ていない。
だが、郡山市や福島市に駐屯している、または郡山市や福島市に向かっている
自衛隊員は放射性防護服+毒ガスマスクを着用しているのが目立つのは何故だ?
この原因は外部被曝放射線量が、違うからである。
チェルノブイリでのデータでも明らかであるが、原発事故地点とそこからの
距離の被曝放射線量は逆比例イコールではない。
ホットスポットのように、風向きや気候・地形で左右される。
南相馬は福島原発から20〜30kmの範囲に入り相当危険であると考えられるが。
50km以上の福島市は南相馬市の放射線量の2〜3倍である。
郡山市は南相馬市の2倍の距離があるが同じ程度の放射線量だ。
放射線量だけなら福島市はもっと危険である。
民間業者は、自衛隊の装備と福島原発からの距離で判断する。
福島までは50km以上なのに、南相馬市は20km程度だし、自衛隊の装備は防護服。
だから民間の運送業者は郡山や福島でとまってしまう。
不必要なパニック発生を抑制するためにデータ開示をためらう国策は
地元住民は重々理解している。
だが、それを理由に南相馬市を廃棄する国策は絶対に認められない。

04. 2011年3月24日 01:07:00: RTDEy9N6Mg
火事で山(原子炉)が、燃えている。

 風向きが、今は福島方向なだけ。

風向きが、変化したら、火事の煙は、即、南相馬市に向かう。

 今は南相馬市では、自衛隊が防護服を着ていないだけ。


05. 2011年3月25日 03:15:34: eprYXuiWgY
>>04 そのような予測があるのなら、何故国は屋内避難だけで退避命令をしないのだ?
更には放射線&放射能の値から飯館村は全域退避である。
放射線量だけでも郡山と福島も退避命令が妥当だ。
放射能だけみれば、南相馬市の水道水は230ベクレル
東京は注意勧告値が解除されたが23日の水道水の放射能測定値が210ベクレルだ
これは相当矛盾している方策である。
因みに地元住民しか実感が無いが、3月11日の津波で崩壊した萱浜地区や市庁舎の
ある中心地区でも南風が吹いても滞留する場所や地形ではなく
結果として、今の福島市と同等かそれ以下になると予測している。
地域ごとの決め細やかな実態や事実に基づき方針を決定するべきである。
それこそが、被害を補償する経費・予算を震災復興に有効に使う知恵である。
知恵無きクソッタレの誤魔化しこそが、被害を増大させるのだ。

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