確実に津波以上の問題になっていくこの事故は、東電など初めからどうでもよく、国家が全責任をもって、国際的な知恵とパワーを結集しなければどうにもならない問題だったと思います。

菅は事故後、自分が「ものすごく原子力に詳しい」とか豪語し、東電に乗り込んだそうですが、てめえこそがこんな国家レベルの事故対応の最高責任者なのではないでしょうか。すぐさま事故処理の国家的な処理体制を構築せねばならないことを考えたら、今更東電を叱り飛ばしている余裕などないはずでしょう。一刻も早くやるべきことが山積みになったわけですから。・・・菅の行動は東電の津波対策がなっていなかったように、日本は巨大原発事故への危機対応力がゼロだったことの証明ですかね。

事故対応がまずいからといって、原子炉では淡々と物理事象が進行していきます。海水の塩分上昇・析出ということで言えば、これは小学生にもわかる理屈ですよね。また、使用済み燃料プールで燃料棒の上部が海水から露出していれば、その部分は特に放水で塩で被われるというまずい状態になり得るのではないでしょうか。またさらに、塩素は燃料被覆管と反応して燃えかねない、とも聞きました。----もう地震から2週間も経ったのに、冷却水塩分への対策さえ眼中にない指揮系統・・・絶望するばかりです。

福島第一原発の状態は、ジリジリと悪化し、ある日、ガタッと一段事態が悪化するのではないでしょうか。もしかするとチェルノブイリ事故を超えるものになるかも知れません。何しろ危険な事故炉が4基もあり、現状の放射性物質放出を止める手立てさえないわけですから。一機がさらに新たな段階に進み、放射能を吹き上げれば、もう誰も原発で作業できない状態になるかもしれません。　→　原発放棄　→　4炉崩壊の可能性

そうならないことを毎日祈ってやみません。

では有りません、1-6号機まで総てに迄びます、5-6号機には人がいて管理しているから落ち着いているのです、原発を放棄したら時間の差はあれいずれ5-6号機も暴走します。

チャン、チャン

バージ船は原発の沖に泊めるらしいが、西風が多いので正に放射性物質の通り道。この計画は、話だけで終わり実行されないだろう。（もう完全に手遅れ）

もう反応炉の中は析出した食塩やカルシウム塩でグチャグチャ。長期になれば塩素によるステンレスの応力腐食割れの懸念もあるが、当面の問題としては配管の閉塞、バルブなど可動部の固着、温度・圧力・液面・流量などの測定不能や誤指示、温度の不均一による熱ひずみなどどうしようもないほどの不安材料がある。

さらに復水循環系統が稼働できなければ、長期間にわたり注水を続けなくてはならない上、注水に見合った量の放射性物質を大量に含む水蒸気か熱水を、外部に放出し続けなくてはならない。

さらにさらに、１〜３号機の３基共に対して、伝えられる高放射能レベルの作業環境下で上記がクリアできて、やっと一段落できる。正に神業・奇跡の世界だ。