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放射線によるガン発症の仕組み
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投稿者 taked4700 日時 2011 年 3 月 26 日 10:32:46: 9XFNe/BiX575U
 

放射線によるガン発症の仕組み

 ヨウ素131ががんの発症率が高く、セシウムについてはほとんど癌発症の例が見られないとかいろいろ言われている様子だ。ここでも、巧妙に情報操作が行われている。癌発症の仕組みを明らかにしてみよう。

1.放射線が細胞中に入ると、そこで、活性酸素が生産される。その活性酸素が遺伝子を壊し、結果的に細胞が癌化する。

2.これら癌化した細胞のほとんどは免疫細胞の攻撃によって消滅する。人間を含めて生物の免疫機構は大変に優れたもので、末期がんでも免疫機構が活性化された結果治癒したと言う話は結構ある。これは話だけという意味ではなく、実際にそういった例が多くあると言う意味。だから、体の大部分に放射線を浴びたとしても、その時に傷つき癌化した細胞のほとんどは単独の細胞のまま消滅する。どの程度の細胞が消滅するのかは、その人の免疫力、遺伝的な力とか、休養の程度、栄養状態などに依存する。気力もかなり影響すると言う。

3.癌として問題化するのは主に次の二つの場合。放射能汚染で問題になるのは、普通次のような場合。ヨウ素131が甲状腺へ集まり、結果的に甲状腺がんになると言われるように、体の一部が集中的に放射線にさらされ、結果的にその部分で癌が成長して、最終的に命を奪う。つまり、放射性物質、ある部分への集積、そこでの癌発症と言うように因果関係がはっきりしているので、放射能汚染だと認めざるを得ない。ところが、そういった因果関係が現れない形の癌発症がある。悪性癌とか移転性癌と言われるもので、何処かで癌化した細胞が血液やリンパ腺の流れに乗って体のどこかへ移動し、そこで成長して癌として発症すると言うもの。こちらは統計的にどのぐらいの数の細胞が遺伝子を傷つけられたかを見るしかない。つまり、100ミリシーベルトの放射線を浴びたらどのぐらいの細胞が傷つき、そうすると癌化した細胞がどの程度あるので、それが発症診断ができる程度に成長する可能性がこのぐらいの確率になる、という具合。

4.外部被ばくによって一定量以上の放射線を浴びると、体中の細胞の遺伝子が傷つけられる。だから、そういった状態が何日も、何か月も続くと免疫機構での修復が追い付かず、癌発症となる。よって、外部被ばくの限界量を決めて、一定量以上被曝したら、その後一年間浴びてはいけないとする。ミリシーベルトという放射線の限界量はこういった意味を持っている。まあ、休肝日と同じようなこと。酒を飲まない日を設けて、肝臓を休ませることで、酒による肝臓がんを防ぐが、それと同じ理屈。免疫機構の働きには限度があるので、同じ放射線量を浴びるなら、一度に多量浴びるよりも少量に分けて、間隔を置いて浴びたほうが良い。一度に少しずつなら、免疫機構によって修復ができる。免疫機構の修復力を超えれば癌化してしまう。

5.内部被ばくはもっと恐ろしい。直接人体の細胞内に放射性物質が蓄積するので、遺伝子に非常に近いところで活性酸素ができ、その濃度も高いし、なにより放射性物質があるその場所で放射線が出続けるので、近くの細胞は幾ら免疫機構による修復が行われてもそれが追い付かなくなることがある。内部被ばくの量と免疫機構の強さの綱引きで癌発症に至るかどうかが決まる。これは長期戦で、5年、10年、20年後に癌として症状が現れる場合も多い。栄養不良の生活が数か月続いた結果、癌細胞が成長してしまい、その数年後癌として診断されるなど、さまざまなケースがある。

6.この部分は自分の推測だが、次のような関係があるはず。活性酸素は原子レベルの大きさを持つものなので、それなりのエネルギーが活性酸素の発生には必要。アルファー線、ガンマ線、ベータ線の順にエネルギー量自体は減っていくので、活性酸素の発生量もへっていく。つまり、体内被曝の場合は、アルファー線を出すもののほうが恐ろしい。ウランやプルトニウムはアルファ崩壊をする。

7.遺伝子破壊の効果は細胞分裂の時に現れる。よって、細胞分裂が盛んであればあるだけ癌化の危険性が増す。これが、大人よりも子供、子供よりも胎児のほうが放射線の危険が大きい理由。同じ大人でも60歳の方よりも30歳の方のほうが危険性が高く、同じ子供でも10歳よりも1歳のほうが危険。これが一歳未満の乳幼児へミネラルウォーターを飲ませろと言っている理由。

*次のリンクが参考になります。

1.http://iphonia.exblog.jp/
  ヨウ素131とセシウムのそれぞれの毒性についての解説がある。
2.http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/katsudo/risk/slides/pdf/1_07.pdf
  放射能と放射線の関係について。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<446>>  

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コメント
 
01. 2011年3月26日 11:38:11: zK3b8ENI3s
学者様の今のところは安全だとか、1年間食べ続けても問題ないとかはもう結構。

投稿者のような分かりやすい解説をするべきだ。

いくら微量でも、シックハウスを見ればよく分かる。

敏感な人は国がお墨付きを与えた建材でも発症する。


02. 2011年3月28日 17:02:14: tHih7sAEdg
 投稿有り難うございます。

 知れば知るほど恐ろしくなる放射能障害です。少し調べて見ると以下のような事を知りました。RIST(財)高度情報科学技術研究機構は、NHK(日本放送協会)を通じて国民に周知するのが責務ではないでしょうか?

チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/233873

 DNAは生命現象のすべての情報を持つ遺伝物質である。放射線は、DNA分子に障害を与え、その結果、生体に急性あるいは晩発障害(発ガン、寿命短縮など)を引き起こす。また、その障害が生殖細胞中のDNAに起これば遺伝的影響として次世代に伝えられる可能性がある。事実、X線をマウスのオスに照射してすぐに交配して得た仔やその仔同士を交配して得た3世では肺腫瘍の発症率が上昇する。つまり一度のX線照射によって生じたDNA損傷が、生殖細胞を通じて子孫に伝わりうることを示している。このことからわかるように、ヒトなどの生き物への放射線影響を考える際に、まずDNAへの障害とその影響を考えることが非常に重要である。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-06


03. いなかのDr.kuma 2011年5月09日 01:28:46: 9ocMycwWD5LQE : YfRlS0zS0Q
あのですね、甲状腺疾患の治療をしている関係者として申し上げたいのですが、甲状腺機能亢進症の治療に131Iを結構な量を投与して治療します。
また、甲状腺癌の治療にも、30mCi〜100mCiという大量の131Iを投与します。
癌の発生は…今までほとんど聞いたことがありません。出てくる副作用は甲状腺機能低下です。そして、甲状腺機能低下の方たちはやや長生きです。
日本人は、わかめの味噌汁やパックのヨーグルト、おにぎりの海苔を知らず知らず摂取しています。
むしろ甲状腺の検査の時に制限しないと131Iの検査薬がほとんど入らないのです。
ヨウ化カリウムの服用は、大部分の日本人は行わなくても大丈夫なのです。
チェルノブイリの時も、海藻を食べる習慣のあったポーランドでは、小児の甲状腺癌は発症していません。

ただ、そういったものを普段食べていない乳幼児だけはあまり131Iを摂取させたくないです。だから、妊婦と授乳中の方だけは131Iが極力少ないミルクを上げてください。
内部被曝に対して、外部被曝に対する胎児への影響はじつはあまり心配いらないのです。
広島・長崎でも遺伝的影響や出生児に癌の発症に一般人との有意差はなかったはずです。

チェルノブイリの場合、周辺の乳牛が食べた牧草から濃縮されたミルクを、当時の政府が隠していたがために、何日間も集中して摂取した子供たちに与え続けていたために甲状腺癌が大量に発症したのでした。

また、よくチェルノブイリとの比較を持ち出して危機感を煽っていますが、あの時は全く格納容器がなく、剥き出しの燃料棒がモロに爆発して、ものすごく大量の放射性物質が一気に巻き上げられたのです。ですから、ほぼ北半球全体が汚染されました。今回の事故は、発電所そのものの破壊は確かにレベルが高いのですが、実際に飛散した放射性物質は、人間の免疫力で十分対抗できる範囲で、本当に問題ありません。

これ以上、大きな破壊が加わって、格納容器が爆発的に吹き飛んだらチェルノブイリ並みに放射能汚染が拡大しますが、現時点では、はっきり言って、心配要りません。

追加で、セシウムで白血病、というのは、一般診療では遭遇しないことですから不勉強で申し訳ないのですが、多分因果関係のはっきりした報告は皆無だと思います。

あと、物理的半減期と生物学的半減期とがごちゃ混ぜになって話をされていることが多いのですが、137セシウムの物理学的半減期は30年ですが、生物学的半減期は70日位です。現時点で、内部被爆はこの70日を基準で考えたほうがいいと思います。


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