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危機は国家と専門家達を失墜させた    3月30日付  Le Monde  東京特派員
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/238.html
投稿者 愚民党 日時 2011 年 3 月 31 日 00:25:45: ogcGl0q1DMbpk
 


危機は国家と専門家達を失墜させた 3月30日付 Le Monde 東京特派員

 日本はこれから長期間の闘いを余儀なくされることになった。民間原子力史上最悪の災害を引き起こす危険性をはらんだこの闘いは少なくともあと数週間は続くだろう。しかし、未来に向かって進もうという呼びかけがあちこちで聞かれるようになった。日本経済新聞の岡部社説委員はこう語る。「今回の大災害が、バブル崩壊から昨今の世界金融危機まで続いた日本経済の低迷期である「失われた20年」からようやく脱出する機会になり得るのだ。」

 さらに岡部委員は語る。「日本は己の衰退を受け入れてはならない。この大災害は新しい出発に向けての出発点であるべきなのだ。」それは被災地の復興だけではなく、第二次世界大戦以降の成長戦略を再考しなければならない。3月11日の巨大地震からの復興は並大抵の努力ではない。復興にかかるのは16兆円から25兆円とも言われている。災害の衝撃と犠牲者の数は甚大だが、世界3位の経済規模を誇る日本は復興するための資金と技術を十分持っている。

 また、日本人は必要な時に自粛や節制という行動を実践できる国民である。節電や消費自粛などの行動は、被災者に対する国民の連帯の念を表している。社会の道徳観に支えられた経済力が国をより早く建ち直させることが出来るだろう。しかしその「再生」は何を基礎として、どんな基準をもって行われるのだろうか?

 国と原子力関係者の責任問題、そしてこれほど危険なエネルギーの管理に関して少しも透明性を要求できない政治界の怠慢はきちんと問われるべきである。これから日本は近代経済の基礎であるエネルギー政策を、決定権を専門家達だけに委ねることなく再考しなければならない。そのためには、原発建設の反対派や農家や漁師といった今まで官僚達が耳も貸さなかった人々を邪見に扱うことを止めなければならない。エコノミストの内橋克人氏は、「原子力の使用は専門家を超えた考察が必要だ」と語る。

 1960年代以降日本は、何千人とも言われる死者と障害を持った子供を生み出した水俣病に代表される公害問題のように、国民にリスクを負わせながら高度経済成長に向かって猛進してきた。何十年にも及ぶ法廷闘争の末、市民団体は汚染者の有罪を勝ち取ったものの、病人達は未だ補償を受けていない。

 歴史的そして経済的な背景、リスクの度合いも今回は違う。しかし、国民の健康を一番に考えず、予防原則(principe de précaution)を尊重しない点においては、当時の環境汚染者の考え方と今日の原子力関係者の態度はそう違うものだろうか?原子力関係者達はこの原則を十分考慮に入れていたと言えるだろうか?いずれにせよ、短期の収益性が長期の安全性よりも優先されていたことは確かである。福島原発の事業主東京電力だけの問題ではない。国内の電力会社全社が同じように行動している。

 福島原発事故を単なる日本だけの問題にしてはならないが、政治の怠慢、行政と私的な利益の癒着がさらに状況を悪化させたとえる。原子力を選ぶかどうかを決める前に、原子力の管理を「収益性」を目的とする民間企業に委ねて良いのだろうか?もしそうだとしたら、国益を守らなければならない国は、どのようにそれら民間企業に「社会的責任」を負わせることが出来るのだろうか?

 国による管理を強化するに当たり、いくつかの選択肢がある。「日本人はジレンマを抱えている。現実となった危険を前に、このまま盲目的に政治エリートに追従していくのか、それとも持続可能な開発の道を選ぶのか。いずれにせよ、これらは両立することは出来ない。」と立教大アンドリュー・ドウィット教授は語る。

 大災害は日本を新しい時代へと招いた。これが国の歴史の転換期であり、今こそ自分達の意見を表明し、現在のエリート達にはもう服従しないという意識変革なしでは、日本国民の未来はない。

"La crise révèle la faillite de l'Etat et des experts"
Philippe Pons
Le Monde, 30/03/2001


http://www.francemedianews.com/m/article-70549283.html

 

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コメント
 
01. 2011年3月31日 00:47:38: cqfK12XdfQ
2011年03月30日

のんきな日本人

7万トンの客船である『レジェンド オブ ザ シーズ』の日本寄港が全てキャンセルになり、4月30日横浜発のクルーズには日本人1800人が予約していたようですが、全てキャンセルになっています。

このキャンセルの理由は、日本領海に入れば船が放射能汚染される恐れがあり、かつ日本人自身が放射線で汚染されている可能性があり、そのような日本人に船を使われれば、放射能汚染されて困るという理由となっています。

中国からは東京港発の貨物船が荷揚げも寄港も拒否される事態が起こっており、日本人だけがマスコミの報道で『放射能問題は終わった』と思っていますが、世界は次第に日本(人)を拒否し始めているのです。

外国人は例えば六本木ヒルズの夜の灯りをみれば、如何に減ってるか分かります。
異様なくらい電気がついていません。
節電という次元ではなく、とにかく人がいないのです。

のんびりしている日本人は世界からどのように思われているでしょうか?


http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3649695.html


02. 2011年3月31日 01:16:45: vx4SmrqeJc
熱湯の代わりに放射能で「茹で蛙」状態の日本人。
日本政府も日本財界も全世界から疑いの目で見られてもご本人達はまーだ気付きません。まんまと国民だけでも騙し続けていられればそれでよいのだと思っているのでしょうね。

>今こそ自分達の意見を表明し、現在のエリート達にはもう服従しないという意識変革なしでは、日本国民の未来はない。

それでも辛抱してしまう日本人の辛抱強さに筆者は驚愕するかも。
あっ、間違えた、辛抱強いのではなくて、真実に疎くて阿呆なだけかも。


03. 2011年3月31日 01:24:50: 6DKRONAr1o
NHKで毎日洗脳してるからね。
NHKは犯罪的だ。

04. 2011年3月31日 01:41:48: jGKzU7J4XE
「大衆」は「意識された自立する市民」の敵だからね。
彼等をマスコミの被害者とは思わない。愚鈍も限度を超すと犯罪だよ。

05. 2011年3月31日 02:17:15: sHkbotZDCo

被災者に余計な不安を与えたフランスからの助言

チェルノブイリの時の経験は分かるのだが・・・

2011.03.30(Wed)  鈴木 春恵

海外に暮らす日本人の多くが、母国の惨状に驚愕し、泣けて泣けて仕方なく、けれども、「具体的には今は何もできない」と、その無力さにさらに打ちひしがれていたのが、震災直後の状態だったと思う。

 私自身、電話がうまくつながらなかった実家のことを心配しつつも、すでに予定されていた仕事の約束をつとめて冷静にこなすしかなかった。

 もちろんその先々で、日本のことは話題になり、顔を合わせるすべての人が家族や友人たちの安否を尋ねてくれるし、すでに被災された日本の人々へのお見舞いを口ぐちに述べる。

 そのことをありがたく受け止めつつも、(今は何もできない)と、半ばあきらめの気持ちで、その不安と焦燥感を押し込めようとしていた。

日本の支援をしてくれるなら避難用の飛行機を送ってほしい

 原発の事故が報じられるとすぐ、ヨーロッパの首脳たちは、今後予定されている原発の見直しを発表した。そして「日本の震災に関して、できるかぎりの協力をする」ともコメントしている。

(それならば、ヨーロッパから飛行機を飛ばして原発周辺の住民をそっくり避難させてはくれないか・・・)

 問題の現場から40キロの地点に家族のある筆者としては、そんな荒唐無稽とも思われる願いさえ抱いていた。

 2日半ぶりに何とか電話が普通につながるようになり、両親や、その隣に暮らす弟家族と話をする段になって、その場所の空気と、こちらで盛んに伝えられている危惧、この2つの境遇の温度差に愕然としてしまった。

 日本時間14日朝のことである。このことは、前回(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5675)のコラムの後半に書いた。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5755


 そのギャップを認識した瞬間から、私の中にあった「何もできない」という思いが決定的に変わった。今そこにあるのは、目には見えない津波のようなもの。そこから家族をどうにかして救いださなくてはならないと思ったのである。

 できるだけ早く、できるだけ遠くに逃がさなくては、と。

 それからというもの、電話と携帯メールとで、義妹に被曝の危険と避難の必要を訴え、インターネットの情報を駆使し、協力を求めたい人々に電話をかけ、策を講じ始めた。

 家族全員での移動が無理なら、せめて義理の妹と3人の幼い姪、それに母だけでも・・・。つまり女子供だけでも逃げてほしいと思った。

避難を主張するフランスの私にとまどう家族

 弟は公務員。任務を離れられる立場になく、すでにそちらの方でいっぱいいっぱいの毎日を強いられているのは想像がついたし、父は、地震の翌日、原発が爆発した日に先祖の墓が被害を受けていないか確認に出かけていった人。そう簡単に代々の土地を離れる人とは思えなかった。

 身を寄せる先として、南関東にある叔母の家を考え、すぐにそちらに連絡をする。「疎開」「県外避難」という言葉がまだ使われていなかった時期ゆえ、いきなり避難先を打診された叔母夫婦も、最初は驚いた様子だった。

 それでも、こちらの勢いに押されたように、「できる限りのことはする」と快諾。ひとまず受け入れ先の準備はできた。しかし問題は移動手段。東北新幹線はもちろんのこと、高速道路も使えないとなれば、一般道を下るしかない。

 義妹がカーナビで検索したところによれば、所要時間は12時間。女子供だけの車中、運転手はこの義妹ただ1人。

 うまくいったとしても夜間の走行も考えなくてはならず、さらに大きな余震、あるいは、ひとたび原発に重大な動きがあれば、関東全体がパニックになることも予測される。そんな中を南下しなくてはならない。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5755?page=2

 「春休みの旅行だと思って。何もなかったら、私が騒ぎすぎたってことで、みんなで笑い話にしてくれればいいから」

 そう口にしてみたりするものの、単なる旅行のレベルでないことは誰の目にも明らかだ。

 こちらからのやいのやいののメールと電話、さらには頻繁に起こる余震をかいくぐって、義妹は水、食料、携帯用コンロ、そして子供たちの身の回りのものなどをワゴン車に詰め込んでいた。

 「私は、行くつもりでいるんですけれど」。母親としての使命感にほかならない。

避難したくても十分なガソリンが手当てできず断念

 行動力ある義妹ゆえ、彼女の車にはすでに満タンのガソリンが入っていた。しかし、道の状態や時間のかかり方によっては、途中での補給を考えなくてはならない。

 そのために、都内の親戚に連絡をすると、すぐさま町に出て予備燃料の確保に動いてくれたのだが、このときすでに、都内でも燃料の不足が始まっており、保険のガソリンは手にはいらなかった。

 さらに、私の気持ちを萎えさせたのは、その後3日間のうちに70%の確率で予報されていた首都圏の大地震。

 「それでも、行ってほしい」と、苦渋の言葉をわたしは口にした。けれども、そこには恐らく、義妹をさらに奮い立たせるほどの勢いは感じられなかったに違いない。

 NHKの24時間放送を横目に、コンピューターと電話にかかりっきりになってから、どれくらい時間がたったのだろう。窓の外のパリの空が明るいのか、暮れているのか、それすら見ることなく時間が過ぎた。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5755?page=3

 日本時間15日の早朝、母を促すべく、実家に電話をする。まだ就寝中だったとみえ、やや時間をおいてくぐもった声の父が受話器をとった。

 「できるだけ早く、日のあるうちに着けるように・・・」とはやる私に、父は返した。

 「心配してくれるのはありがたいが、もういい加減にしてくれ。煽り立てないでくれ。おまえの電話が始まってから、○子はうつ病に近いような状態になっているぞ」

 いらだちとやるせなさを懸命に押し殺そうとして、それでも勢い余った父の声音に、私は言葉を失った。そして沸騰していた全身の血液が一瞬にして冷えて落ちたような気がした。

放射能より2次災害の方が心配

 「放射能ももちろん心配だが、俺にしてみれば、こんな状況の中を発たせることの方がよほど心配だ」

 2次災害・・・。

 気がつけば、義妹とのメールと電話のやりとりは、この24時間の間に数十回になる。母親としての子供の将来に対する責任、そのために、家族の多少の反対を押し切ってまでとろうとしている様々なリスク。そのはざまで引き裂かれるような気持ちを抱いていた義妹のことを思った。

 私が彼女に、そして家族にかけた心の負荷は、すでに大震災、やまない余震で疲弊しきっているところに追い打ちをかける、2次災害といえる類のものではなかったか・・・。まだはっきりとは見えていない危惧に、先回りして対面させようとしたといってもいい。

 この朝、原発は新たな煙を吐いた。首都圏への南下を決行することを逡巡した結果、義妹と3人の姪はさらに30キロほど原発から遠ざかることになる彼女の実家の方へと移っていった。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5755?page=4


 それからすぐ、わたしは弟にメールで、ことの次第を詫びた。義妹の返事から、弟は彼女の意思を尊重してくれていることは知っていた。彼自身が行動を起こせる状況ではないゆえに、その心情もまた察するにあまりある。

 「本当にいろいろと助言をありがとう。少し休んでください。あとは天に祈るのみです。今、地震で被害なく命があるのも運命、ここで被害を受けるのも運命です」

 3月11日からこの時まで、私はあまり泣かなかった。しかし、この返信を読んだ瞬間、涙がとめどなく流れるのをどうすることもできなかった。

 ヨーロッパの友人たちは、私と家族を心配してくれるがゆえに、徹底的に逃げることを勧める。彼らの頭にあるのはチェルノブイリの教訓。事故現場から数カ国隔てたフランスで、当時の政府は言ったという。

チェルノブイリでフランス人が経験した政府のウソ

 「放射能の雲がフランス国境を越えて入ってくることはない」と。

 もちろんこれは、全く事実ではなかった。だから、とにかくこういった火急の場合には、政府の言うことをまず疑ってかかり、自分の身は自分で守るしかないと思っている。

 よしんば、その発表がのちのち事実であったと分かったとしても、何を信じていいか分からない状況では、とにかくできるだけリスクを避けるような行動に出る。

 「10%のリスクを取るか、リスクを限りなくゼロにするか。僕だったら絶対に後者を取るね」と、あるフランス人は言う。

 その人はさらにご丁寧にも、こんなたとえをしてくれた。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5755?page=5

 「仮に10の穴があるピストルに1つだけ玉が入っているとして、それを自分の頭に当てて引き金を引くことが、君にはできるかい?」

 彼の言うリスクというのは、もちろん被曝のことに尽きる。

 その発想からすれば、ガソリンの不足、道中の危惧といったもろもろの都合は、もしかしたら取るに足らないと言えるレベルのことかもしれず、さらには、いつまで続くかしれない疎開先での不便、離れ離れを余儀なくされる家族といったことは別の次元に類するのかもしれない。

 15日の朝をもって、私は、避難を強調することをやめた。皮肉なことに、このあとになって、県外避難の動きは目に見えて増え始めたが、逆にその場に残る家族の決断を尊重することに決めた。

 「予断を許さない」原発のことは、こちらでも毎日報道されており、友人たちからの慰めとアドバイスが入り混じった声もやまない。

現場の事情に詳しくない助言はただのおせっかい

 「政府の指示があるまで、家族は動かないと思うわ。私からはもう避難を強要しないことにしたのよ」と言うと、受話器の向こうで溜息をもらしているのが分かる。

 「土壌の汚染があると、そこは使いものにならないわね・・・」

 意地悪で言っているのではなく、ただ冷静な分析をしてくれようとしているのは分かる。しかし、それに思いを致せというのは、故郷を遠く離れた安全な場所にいるはずの私自身にとっても酷なこと。

 「今はそういうことを聞きたくない」

 その声音がよほど冷徹だったのだろう。受話器の向こうの友人は黙った。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5755?page=6


06. 2011年3月31日 08:32:22: gf7OQcxcqA
世界の知的溶融は原子力
フランスの専門家チームはどんな
解決策を用意しているのでしょうか
想像は付きますが

07. doradora1968 2011年3月31日 13:26:59: edFTVy/8IiUNU : itHbX1MxjA
危機は国家と専門家達(の威信)を失墜させた。
てことね。

この期に及んでバタバタするようじゃ、もともと権威も信頼も無いみたいなもんさ。


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