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「フクシマ」がドイツを変えた?  (コンスタンツ通信)
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/511.html
投稿者 新世紀人 日時 2011 年 4 月 04 日 07:59:19: uj2zhYZWUUp16
 

http://blogs.yahoo.co.jp/shigekisatojp/19337261.html

「フクシマ」がドイツを変えた?

2011/3/21(月) 午前 10:31

コントロールを失った福島第一原発の惨事は、ドイツにおいても原子力発電のリスクに対する不安を強烈に喚起し、原発問題が国民規模で論争のテーマになっている。

今、反原発がプロテストが全国に広がっている。そのモットーは“Fukushima ist überall(どこもがフクシマだ)”。上の写真は、反原発運動が掲げているプラカード。「どこもがフクシマだ。われわれは抵抗する。世界中の全ての原子力発電所を廃止せよ!」と勇ましく書かれている。そこでは、「フクシマ」が反原発運動のシンボルになっていることがわかる。

世論調査でも国民の反原発の風潮が高まっていることがわかる。「原発撤廃」に賛成する意見が、昨年2010年8月の段階で62%であったものが、今月の調査では71%にあがっている。また日本のような原発事故がドイツでも起こる可能性があると答える人が71%で、ないと答える29%を大きく上回っている(ARDの「ドイッチュラント・トレント」より⇒)。

週刊誌『シュピーゲル』の先週号の表紙にも、フクシマ原発の爆発の写真ととともに、「フクシマ 2011年3月12日15時36分 原子力時代の終り」という印象的なタイトルがつけられている。


このような思潮の変化は、政治の世界では環境政党の緑の党にとっての追い風になっている。昨日行われたザクセン=アンハルト州の選挙で緑の党は得票率を倍に増やし(7%)、州議会に復帰した。それに対し、原発に最も積極的な自由民主党(FDP)は5%に届かず、議席を失った。

そして来週はコンスタンツのあるバーデン=ビュルテンベルク州でも州議会選挙が行われる。バーデン=ビュルテンベルク州は保守キリスト教民主同盟(CDU)の牙城で、同党は戦後一度も政権の座を失ったことがなかった。しかし今回の選挙ではCDUが政権から陥落し、左派の社会民主党(SPD)と緑の党の連立政権が成立するという、歴史的政権交代の可能性が以前から指摘されてきた。大地震発生後、緑の党が支持率を顕著に伸ばし、最新の世論調査では支持率がSPD(22.5%)を凌ぎ、CDU(38%)に継ぐ2位(25%)に躍進している(Südkurie 2011年3月19日)。この結果がそのまま選挙でも得票率につながれば、緑の党が社会民主党と連立し、ドイツ史上はじめて緑の党が州首相の席をとる可能性が出てくる。

しかしまた、連邦政府の反応も早かった。メルケル首相は地震の2日後、突如原発稼働期間延長の一時停止(モラトリアム)を提案して波紋を呼んだ。

ドイツでは2002年に、SPDと緑の党の連立政権が2020年までの原子力発電所の段階的廃止を決定していた。しかしその後、世界的な環境政策のテーマが地球温暖化問題にシフトしていくなか、原子力発電所の許容や見直しの風潮が生まれた。そして昨年の末に、喧々諤々の論争を得たあと、現在のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)とFDPの連立政権が、原子力発電所の稼働期間を8年ないし14年(平均して12年)延期することを決めたのである。だが、これには野党が強く反対しつづけた。原発停止をめぐり、与党と野党の立場は、決定的に対立することになった。

だが、東日本大震災の結果、このような対立構図に変化が生じた。メルケルの「モラトリアム」提案は、稼働期間延長を3ヶ月間停止し、原発の安全基準を再検討すること、そして1980年以前に建てられた7基を含む8基の原発をその間停止するというものであった。それは昨年の連邦政府が決めて法制化した、稼働期間延長という原発見直し政策からの大きな転換を示すものだったのである。そのためこの転換は、方向転換(Kehrtwende)とも呼ばれている。

いうまでもなく、そのような「方向転換」を促したのは福島原発での事故である。今月17日に行われた連邦議会の演説のなかで、日本での「まさに終末論的な規模」の大惨事に触れた後、メルケルは次のように語った。

「日本がそうであったように、いっけん不可能なものが可能になり、絶対にありえないようなことが現実になったのであれば、それは状況を変えるのです。」

そしてメルケルは、原発の即時撤廃は否定しながらも、「われわれの必要とするのは、見通しをもった廃止である」と述べた。稼働期間延長停止の一時停止(モラトリアム)は、「エネルギー転換を促進を促進し、可能な限り加速するために用いることができる」。そうメルケルは主張する。

このようなメルケルの方向転換には二つの対照的な解釈がなされている。一つは博士号をもつ物理学者であるメルケルが、福島での原発事故を見て「世界が崩壊する」ほどの衝撃を受け、原発政策の修正を決断したのだというもの。もう一つは、州議会選挙が根城押しの「スーパー選挙年」に向けてのポピュリスティックな選挙戦術であるとするものである。

いずれにしても、日本での震災被害のドイツにおけるインパクトの大きさを見越した、メルケルらしい機に見るに敏な決断である。ARDの世論調査によれば、稼働期間延長の停止と原発の安全性の再検査する考えに80%の人々が賛成している。メルケルの提案は、見事に世論のツボを抑えている。

これには産業界の一部から、連立を組む自由民主党から、また自分の政党内からも批判や懐疑論が聞かれる。また野党からは、日本の惨事を選挙目当てに手段化しているという批判、また稼働期間延長を根本的に撤回しない(単なる三ヶ月間の停止にとどまっている)ことへの批判が出されている。

だがドイツでは、原子力からエコ・エネルギーへの転換ということに関するエネルギー政策上の基本的合意が、政党の違いを越えて確認されたと見ることができる。今や論争のテーマは、その方法や早さについての問題に移っている。そして、そのような思潮・論調の変化へとドイツの人々を強く動機づけたものが、ほかならぬ日本の福島原発における事故だったのである。

現環境大臣のノルベルト・レットゲンはこう述べている。「日本での出来事から導き出される帰結は、われわれが核エネルギーからできるだけ速く脱却するために、全てを整えていかなければならないということである」(⇒)。

このような核エネルギーからの脱却からの動きは、ドイツに限らず世界的に広がるだろう。「フクシマ」はドイツどころではなく、世界のエネルギー政策を変えるかもしれない。

となると、これまで原子力に使用電力の約30%を依存してきた日本のエネルギー政策はどうなるのか。自国内で起きた大事故から何も学ばないというようなことは、なしにしたいものである。


(新世紀人コメント)
学んだのは国民、学ぼうとしないのは政界と財界。彼らは国民をタコ・小作人しているから問題視したくないのだ。
「あいつらの生き死になんか関心外だ」と考えたい訳。
タコ・小作人の運命なんか考えたくはない訳。
尤も考える力がないのが本当のところ。
学校卒業と同時に惚けに入ってメルトダウンしているのが日本宦官的支配者達の人間像だから、不始末の片付けも外国頼みとなっている。
老人介護や看護を外人頼み。原発解決も外国頼み。
近代日本試験社会はフクシマと共に寿命終わりぬ。
それにしても日本国民全般にはヒロシマ・ナガサキが意識されてはいないという事が明らかになった。
うまく隠したものだ。完璧に近い。


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コメント
 
01. 2011年4月04日 08:50:36: eWXLFCcHu2
福島の原発の安全確保は、未だ、確定されていない。

 非常に危険な状況なのだ。最近の報道では、危険性を鼓舞していない。

世間は、あたかも、もう安全だと、勘違いしている!

 もう一度言う、今も、非常に危険な状況なのだ。

恐らく、廃炉決定しても、そう簡単には、放射能漏れをセーブ出来ないだろう。

 いまも、ドンドン放射能物質が、出ているのですよ。

西日本も、危ない状況なのだ。風が放射能物質を、連れてくる。

 沖縄ぐらいが、安全圏やね。


02. 2011年4月04日 08:50:48: uHzs3poEwg
さすが、ドイツは先進国といわれるだけある。民度が日本より高い。

■ドイツの方が福島原発の事故を深刻に受け止めているのではないか。
緑の党はベーシックインカムを明確に支持しており、
ドイツにおけるBI推進の最大勢力だ。
脱原発とBIは相性がいいのだ→ドイツで「緑の党」州首相誕生へ、原発安全が争点
http://twitter.com/nozuem/status/52188685013221376
ベーシックインカムと反原発が異端視されてきたのは同じ理由だろう。
それは現代の奴隷制をひっくり返す可能性があるからだ。
つまり、危険で報われない労働に従わざるをえない人たちを弱い立場のままに縛り付けて、
いいポジションに居る自分たちだけは快適なライフスタイルをエンジョイしたいわけだ。
http://twitter.com/nozuem/status/52048621142671362
いまの日本には身分制はないが、元請け・下請け構造のヒエラルキーが厳然として横たわっている。
今回の原発事故で少し表面化したが、辛い仕事ほど安い値段で下請けに押しつけられ、
下請けは滅多なことでは逆らえない構造はもっと明るみに出して欲しい。
これは現代の奴隷制だ。
http://twitter.com/nozuem/status/52046207907938306

"堀江邦夫という方の『原発ジプシー』(1979)という本がある。
今から30年以上前に刊行されているもので、堀江氏がみずから下請け労働者として原発..."
http://twitter.com/sori5/status/52164898712588288
http://twitter.com/hirop44/status/52131625600950272
原発事故の現場で作業するのは、電力会社の元請けから依頼を受けた一次二次下請けというのは事実です。
かなり前から点検においても事故においても同じです。
つまり放射線が強い場所では下請けの社員が行う。
これが当たり前のことになっています。
原発奴隷・原発ジプシーの実態を知るべきです。
http://twitter.com/huauka/status/52005618940260352

今こそキング牧師の普遍性に目を向けよう。
原発推進・反対という色によって差別されるのではなく、
その調査や探求の深さによって評価される日が来ることを、
そして、ベーシックインカムを実施して、
弱い立場の人が危険で報われない労働を断る力を獲得することを願う(キング牧師はBIの提唱者)。
http://twitter.com/nozuem/status/52053650121555968

原発ジプシー・・・ほんとうに残酷だ。
使い捨ての“現代奴隷”

被ばくした17人の作業員について、東京電力は「続けるかは本人の意志」と説明した。
しかし、現場を知る元原発設計技師の田中三彦氏は
「ひどい作業だと思うが下請け会社の社員の場合、今後の受注のことを考えて辞退はできないだろう」と指摘。
http://twitter.com/soccerugfilez/status/51071474416615424

ガクガク((((;゜Д゜))))ブルブル都市伝説だと思っていた「原発ジプシー」の衝撃の取材映像!!ホントにあったんだ……
http://twitter.com/GENZO_Twilight/status/52010771105853441

■「ドイツの派遣労働者は解雇されても、路上に放り出されることはない」〜ドイツ労働総同盟(DGB)法務担当幹部に聞く
“派遣切り”はドイツでも起きているが、日本のように、解雇された派遣社員が路上生活を強いられることは稀だ。
彼らは賃金や雇用保障の面では差別されているが、社会保障の面では差別されていない。
ドイツ最大の労働組合、ドイツ労働総同盟(DGB)の法務担当幹部、トルステン・ウォルター氏に、
非正規雇用問題への処方箋を聞いた。(聞き手/ジャーナリスト、矢部武)◇
―どんな労働者のセーフティネットが用意されているか。
正規・非正規を問わず、労働者の社会保障には健康保険、雇用保険、年金の他、障害保険や介護保険などが含まれる。
失業手当の給付期間は1年以上働いた人は6ヵ月、2年以上は12ヵ月、2年半以上は15ヵ月、3年以上働いた人は18ヵ月となっている。
また、失業手当が切れても再就職できなかった人や、最初から失業手当を受け取れない人たちなどを対象に
“失業給付2”という制度が設けられている。
これは食費や家賃など最低生活を維持するための扶助で、仕事が見つかるまでほぼ無期限に支給される。
給付額は単身者で毎月約350ユーロ(2009年2月現在)となっている。
さらに政府や労働組合などが共同運営している職業訓練センターが全国各地にあり、
失業者や転職希望者はいつでも必要な訓練を受けることができる。
訓練内容はコンピュータ、経理、外国語などいろいろあるが、
求職者はスタッフと相談しながら、必要な訓練を受ける。
その間に失業手当が切れても“失業給付2”があるので、彼らは安心して訓練や就職活動に専念できる。
http://diamond.jp/series/worldvoice/10043/
◆世界で一番冷たい貧困大国ニッポン 連載(5) 失業者に寛大なドイツ 冷徹な日本[ゲンダイ]
ドイツでは、1年以上働いた人の失業給付は6ヵ月、2年以上は12力月、3年以上は18力月である。
これは非正規社員にも適用されるという。
また、ドイツでは、失業給付が切れても再就職できなかった人や最初から失業給付のない人などを対象に
「失業給付2」が設けられている。
食費や家賃など最低生活を維持するための扶助で、仕事が見つかるまで支給される。
単身者で月350ユーロ(約4万6000円)だが、
これがあれば非正規社員が仕事を失っても路上生活を強いられることはなさそうだ。
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/747.html


03. 2011年4月04日 08:57:03: FFuNfLHeO2
GEの責任、東電の責任、政府の責任は追及されねばならない。日本もドイツにみならうべきだ。

04. 2011年4月04日 10:37:06: uHzs3poEwg
それにしても、
ベーシックインカムにしろ、脱原発にしろ、いろいろとドイツに先を行かれる…。
同じ敗戦国だけど、こんなにも意識に差がでるのはなぜ?

05. 2011年4月04日 12:48:58: 7SIYGv3ft6
チェルノブイリの際の汚染雲の内部被爆による被害がけっこうあったはずです。わたしはパリにいましたが、フランスではアルザス地方のほうに、、、と報道されてましたので、、。
チェルノブイリの大爆発に比べたら、現在の福島原発の放射漏れによる汚染雲は歴然と違いがあるの素人でもわかりますが、それでも、風が、全国的に広がる事が予想されていたら、その日は小さな子は外にでないとか対策を練ることができます。チェルノブイリの頃は、シュミレーションなんて夢の夢、ソ連の隠蔽が、二日から3日後にやってくるであろう汚染雲から身を守る情報が遅れてしまったことがヨーロッパの被害を増やしてしまったはずです。
 この教訓から、ぜひ、日本の上空をめぐる風邪の動きのシュミレーション、ドイツやオーストリアや3つ4つネットで見つけられるので活用したほうがいいと思いますよ。確かにそれぞれの国のシュミレーションも相違はありますが、ひとつの目安にはあると思います。
 
不安を煽るのではなく、せっかくこういう情報があるのですから、マスクをするとか、雨合羽と傘でみをまもるとかすることによって、二次内部被爆被害はかなり防げるはずです。

 ドイツはきっとチェルノブイリのときの二次内部被爆があったゆえ、福島原発の際、もうたくさん、となったのでしょう。スエーデンやスイスも反原発になってますが、やはり被害があったらしい。

 日本はチェルノブイリの際に被害がなかったぶん、勉強しなかったのでしょうね。
でも、広島のせいで、わずかな雨でも傘をさす習慣がまだ残ってますね。


06. 戦争とはこういう物 2011年4月04日 17:39:42: N0qgFY7SzZrIQ : cc7bPh94OA
 
>。ヨ日本がそうであったように、いっけん不可能なものが可能になり、絶対にありえないようなことが現実になったのであれば、それは状況を変えるのです。」

 日本のマスコミは,「前半」を未だに隠蔽している。部数世界一の「大新聞」の「世論調査」では,
「発電量3割の原発を今後どうすべきか」と質問。
「このまま維持すべき」と言う『回答』6割、
との数字を引き出している。
「海外では風・太陽など自然エネルギーへの切り替えを計画して居る国も在る。」と付け加えていたら回答はどうなっていただろう。


07. 2011年4月04日 18:00:47: FKVMEhzyKM
日本はデモをしない国民性なのか。
この非常時に東京で前と変わらない忙しい日常。
自分は本州にはいないが官邸前で反原発デモに参加したい。

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