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◎したたかなフランスの“原発どさくさ商戦”(永田町幹竹割り)
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/701.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 4 月 07 日 08:07:59: igsppGRN/E9PQ
 

◎したたかなフランスの“原発どさくさ商戦”
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2011-04-07
2011-04-07 07:37 :永田町幹竹割り

 新聞・テレビの論調は“純情”にも「地獄に仏」とフランスの原発事故協力を歓迎しているが、なぜフランスがすり寄ってきたかは、分析していない。そこには原発国際商戦でのしたたかな勝ち残り戦略が濃厚に見られるのだ。廃炉にすればするで「フクシマ」には長期にわたって1兆円規模の「廃炉ビジネス」がころがっている。また廃炉に至るノウハウはフランス原発の世界展開にまたとない情報源だ。どさくさ紛れの商戦が衣の下から見えみえなのである。

 最初フランスは、事故をチェルノブイリ型と判断したようだ。だからは事故直後に本国から成田、伊丹空港に空軍輸送機2機を差し向け、フランス人約1000人を一時帰国させた。その後、過剰反応とひんしゅくを買い、大使が陳謝したが、そのあとの展開が素早かった。もともと日本嫌いと言われていたサルコジの来日だ。まず半国営原子力企業「アレバ」のCEO・ロベルジョンを来日させ、翌日には訪中の帰途自ら日本に3時間立ち寄った。うちひしがれていたときの賓客に、日本国民は歓迎ムード一色だった。

 こうした動きに新聞は朝日が社説で「諸外国の知恵を借り、その好意を成果に結びつけたい」、読売も「原発大国の支援で危機克服を」と何の疑いもなく、もろ手を挙げての歓迎ぶりだ。ことは人道に関わることだからそれはそれでよい。しかし「原子力ルネサンスの旗を降ろしていないフランスの狙いは別にある」と業界関係者は分析している。同筋によると、「フクシマはフランスにとっては宝の山だ」というのだ。まず廃炉だ。一部にチェルノブイリと同様にコンクリートで固める「石棺」説があるが、専門家の間ではチェルノブイリの「石棺」は亀裂が生じて放射能漏れが発生しているといわれ、逆効果となりうると指摘されている。だいいち巨大な「国辱的モニュメント」を国土に残しては、精神風土上も日本没落の原因になりかねない。福島県としても県内に「原発の墓場」を抱えることになってはたまらないだろう。「石棺」などは論外中の論外だ。ここは手間暇掛けても段取りを踏んで除去するべきなのが常識だ。

 その費用はスリーマイル島事故で20年間、1600億円がかかっている。単純計算しても4基廃炉ならその4倍、6基廃炉なら6倍の1兆円産業となる。実は、フランスは原発事故で利益を上げてきた過去があるのだ。スリーマイル島原発事故の事故処理に関わったほか、チェルノブイリ原発事故では、廃炉作業を仏企業連合が受注している。アレバにしてみれば「フクシマ」の廃炉への参加ができれば、願ってもないビジネスチャンスである。加えてより重要なポイントがある。フランスはサルコジが日本での記者会見で言明したように、原発推進政策を転換する方針はとらない。もちろん原子炉輸出も推進する立場だ。フランスは事故がチェルノブイリ規模に達さなかったことから、一時的に原発反対の世界世論は高まるものの、エネルギー事情や温暖化対策でふたたび原発推進のムードは回復すると読んでいる。日本は首相・菅直人が自らベトナムへの原子炉売り込みに成功したように、フランスの最大のライバルであった。そのライバルがずっこけて、原子力産業は当分立ち上がれないとみているのだ。その間隙をぬって東南アジアや米国への売り込みを強めるというのが業界の一致した判断だ。

 原発強化のためのノウハウは「フクシマ」に山積しているのだ。まず地震のないフランスでは知りようがないノウハウは津波被害の実態だ。津波災害への対策と免震構造は、地震の被害が頻発する東南アジアへの売り込みには不可欠の材料だ。加えて廃炉の処理方法だ。世界中で老朽化した原発の廃炉計画が進み始めており、アレバはこれに参画しようとしている。さらに汚染水の処理、作業員の被ばくの傾向と限度など、自国の原子力産業の発展育成のためには不可欠の材料であろう。逆に日本の原子力産業が「フクシマ」でノウハウを得て、不死鳥のように立ち上がっては、フランスは太刀打ちできない恐れもある。少なくとも情報レベルを同等にしておく必要があるのだ。アレバが「フクシマ」にロボットを土産に持ってきても、その見返りは莫大(ばくだい)なものとなり得るのだ。このように国際関係というものは盾の両面があり、日本人はフランスの協力を単純に喜んでばかりはいられないのだ。
 

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コメント
 
01. 2011年4月07日 10:01:26: ksIX5IWp1Y
福島原発事故は現在進行中で収束していないので、あれこれ言うのはまだ早いかもしれない。
しかし、ノーベル化学賞、物理学賞受賞者をあまた輩出した日本の学会、専門家としても、ここは是非自力で、海外のノウハウも活用しながらこの事態を沈静化、解決してほしい。

現在、日本の原子力工学者はこの「想定外」の事態に自信喪失気味であるが、そもそも原子力学は物理学、化学から派生したものであるから、原子力工学を再構築しようとの意欲を持って取り組んで貰いたいものだ。このことは原子力に携わっている多数の専門家にインセンティブを与えることだ。

沈静、解決したあかつきには、新たな原子力学のフロンティアが広がっていると思う。


02. 2011年4月07日 11:31:34: 8MsPo6spoo
物理学会のレベルでは、国際的な観測装置を長年にわたる日・欧の綱引きで
ようやくアルプス決着となった事実からも、
日本の国際地位はゆるぎないものがあったのもつかの間、
自己解決不能の原発事故処理から、一気に対外評価が急降下し続けている。
欧州特にフランスの原発利権勢力にとっては、
ライバル日本の凋落は願ってもない好機であり、
仏政治家がいち早く状況を理解し、次々に手を打ってくるのは悔しい限り。
原発のメンテ・安全管理廃炉にいたるノウハウは次原発戦略の金の卵である。

日本の技術レベルは正確さにおいて確かに世界のトップグループに入るが、
技術をコントロールする人間の側の力量は成熟さとは遥かに遠い反対地点にある。

くやしいが、あの猿のサルコジでさえも機を見るのに敏であり、
時代の見通しの点で日本の政治家は赤子同然といえる。



03. 2011年4月07日 11:31:49: wDi1h12swY
原発の輸出なんぞ一歩間違えれば死の商人になる。
ベトナムの地元住民から日本を恨まれたら悲しい

04. 2011年4月07日 12:04:33: tEuMUcieh
動機は何であれ、当事者能力を失った日本に変わって
全世界で、少しでも汚染をくいとめてほしい。

そうなれば、日本政府・東電は広報だけでいい。
「ただちに健康の被害はない」で。


05. 2011年4月07日 13:58:18: 0EopofEgjc
何だか事態は沈静化してきたみたいだけど…

もしかして米軍にケツ拭いてもらったのか?


06. 2011年4月07日 17:26:25: 7WZekNACgc
原子力工学の未熟ではなく、科学が政治に負けた結果だと考えたい。
科学、この場合原子力工学だけでなく、化学・機械・電気・土木・建築さらには気象・地震等の各分野の英知を結集すれば、米・仏・露に負けるはずがないと思います。それこそノーベル賞クラスの学者は掃いて捨てるほど(失礼)居られるのですから。
これらの科学者・技術者が、それこそ「国民生活が第一」の観点から研究し、設計すれば、必ずや立派な原子力発電所が出来るでしょう。
問題は、今までの進め方が「国民生活が第一」ではなく、「産業が第一」であったためだと思います。
「常識的な前提条件」「過剰でないバックアップ」「適正な安全率」などとカッコ付きで条件整備をし、安全率を極限まで低く見積もれるのが高級な技術なのだと屁理屈をつけて、結局コスト削減のために安全が横に置いておかれることになってしまいました。
企業がコストを優先するのはまだ許せるとしても、法整備をする側の官僚や政治家が見返りを求め、直接の責任を負うべき工学者までもが地位と金のために、この私企業的考えを助長することに専念してきました。
これは国民に対する背任行為と言って良いでしょう。
今後、巨大技術の開発については、「国民生活が第一」の観点での法整備や研究が望まれます。

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