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日本の実質GDP年率1.1%マイナス成長  米1.1兆ドルの赤字削減 ドル83円前半
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/106.html
投稿者 tea 日時 2011 年 2 月 14 日 17:32:24: 1W1IXELjjF6i2
 

日米ともに先行き厳しい雰囲気、リスク回避と選好が入り混じって、AUはパリティ復活か

 http://jp.wsj.com/Economy/node_182766/?nid=NLM20110214

10−12月期の日本の実質GDP、年率1.1%のマイナス成長

* 2011年 2月 14日 9:29 JST

2010年、日本は、世界第2位の経済大国の座を中国に譲った。

 2010年10-12月期の日本の国内総生産(GDP)は、エコカー補助金の終了に伴う販売の落ち込みや、たばこの増税による売り上げ減、円高による輸出不振が響き、マイナス成長となったのだ。
イメージ Bloomberg

 米国に次ぐ世界2位の座を42年間守り続けた日本は、さらなる地盤沈下の回避に向け、菅直人首相への圧力は強まっている。しかし、長引くデフレ、高水準の公的債務、支持率低迷と、政府が取り組む問題は山積しており、今後は小幅な成長の達成さえ難しいかもしれない。

 内閣府が14日発表した10-12月期の日本の実質GDP(季節調整済み)成長率(速報値)は前期比(年率換算)でマイナス1.1%と、7−9月期のプラス3.3%から大幅な落ち込みを示した。マイナス成長は2009年7-9月期(−1.9%)以来。ダウジョーンズ経済通信がまとめたエコノミストの予想中央値はマイナス2.4%だった。前期比では0.3%減だった。7−9月期は0.8%増だった。

 2010年の名目GDP(季節調整前)は、479兆2231億円で、内閣府のドル換算によると5兆4740億ドル。中国の5兆8790億ドル(39兆 7983億元)を下回った。中国は、すでに4-6月期に日本を上回っていたが、世界ランキングで一般に使われる通年ベースで上回ったのは、今回が初めてとなる。

 快進撃が続く中国の成長とは対照的に、日本の10-12月期はマイナス成長となった。ただ、2010年通年の日本のGDP実質成長率は、3.9%のプラスとなった。

 中国は、日本を追い越す一方で、日本を助けてもいる。日本の対中輸出は2010年に13兆0870億円と過去最高を記録した。自動車やハイテク電子製品から飲料まで、急成長を遂げる中国市場は、日本企業に活気を与えている。アサヒビールの泉谷直木社長は先週、同社の中国ビジネスについて、潜在性が大きく、魅力が増しつつあるとの見方を示した。これは、多くの日本企業にあてはまるコメントだ。

 中国経済の成長持続と米景気回復を受けて、2011年第1四半期の日本経済は持ち直す見通し。

 日本経済の回復は、日本の労働者にとって早過ぎるということはない。冬のボーナスは少なく、昨年末の所得は落ち込んだ。企業は、契約社員以外の雇用に慎重な姿勢を示しており、失業率は5%前後で推移している。

   10-12月期の民間最終消費支出は、前期比実質0.7%のマイナスとなった。7-9月期は+0.9%だった。

 個人消費は日本のGDPの6割近くを占めている。

 政府のエコカー補助金が9月に終了したことが、10-12月期の自動車販売を圧迫。また、10月のたばこ増税に伴う値上げを受けて、たばこの売り上げが落ち込んだことも個人消費の不振につながった。

 「家電エコポイント制度」が12月に大幅に規模縮小され、駆け込み需要で薄型テレビなど家電製品の販売が増加したものの、個人消費の減少を埋めるには至らなかった。

 GDPの16%を占める設備投資は、前期比0.9%のプラスとなった。7-9月期は1.5%のプラスだった。

 最近、一部の物価下落に緩和の兆しはみられるものの、実質的な借り入れコストが上昇するなか、価格下落を待って購入時期を遅らせる消費者の姿勢に変化はなく、深刻なデフレが引き続き企業投資を圧迫している。エコノミストは、全般的に好調な企業業績にもかかわらず、設備投資意欲が盛り上がらないのは、こう した状況がひとつの要因だと指摘している。

 10-12月期の内需寄与度は実質マイナス0.2ポイント。7-9月期は1.0%のプラスだった。外需(輸出マイナス輸入)は、マイナス0.1ポイント。7-9月期と同じ縮小率だった。

 輸出は、円高などを背景に、前期比0.7%減少した。7-9月期は1.5%の増加だった。輸出の減少は、世界的な金融危機で減少した2009年1−3月期以来。これは、円高で日本製品が競争上不利になり、円に換算した企業の手取り額が減少したことが影響した。

 日本政府は9月に約6年ぶりの為替介入を実施したが、効果はなかった。ドルは11月初め、1ドル=80円21銭と15年ぶりの安値を付け、史上最安値の79円75銭に近づいた。

10年間で1.1兆ドルの赤字削減へ=オバマ大統領が予算教書

* 2011年 2月 14日 8:21 JST
 【ワシントン】オバマ米大統領は14日、2012会計年度(11年10月〜12年9月)予算教書を発表する。支出削減を中心に今後10年間で財政赤字を合計1兆1000億ドル(約92兆4000億円)削減することをうたう。このうち3分2は支出削減、残りの3分の1は税制改革で捻出するという
110214_obama.jpg Associated Press

ノーザンミシガン大学で演説するオバマ大統領

 ホワイトハウスは財政健全化に向けての予算案としているが、財政赤字の最大の要因である義務的経費の大幅見直しには踏み込んでいない。また、議会共和党が目指している赤字削減額を下回っている。政府は、歳出総額や赤字見通しなど予算案の詳細についてはまだ明らかにしていない。

 米政府・議会の関心は、昨年の金融危機をめぐる不安から歳出拡大に対する懸念に移っているが、1兆1000億ドルの削減目標では、議会予算局(CBO)が発表している11年度の単年度の財政赤字予想1兆4800億ドルにも届かない。

 政府当局者によれば、この予算案が承認されれば17 年度の米国の財政赤字の対国内総生産(GDP)比は3%となる見込みで、15年度には国債金利支払いを除き財政均衡化を達成するとしていた政府目標を満たせないことにまる。10年度の財政赤字の対GDP比はほぼ10%だった。

 ベイナー下院議長(共和、オハイオ州)は13日、NBCテレビのインタビュー番組で、「大統領は議会に対し政府債務上限の引き上げを求める一方で、過剰支出、過剰債務、過剰課税により雇用を破壊し続けようとしている」と、早くも批判を浴びせた。

 予算案の前提となる経済見通しには、昨年末に延長が決まったブッシュ減税は組み込まれていない。同減税は、ブッシュ前政権時代に導入されたもので、昨年末に失効することになっていた。延長となったため、短期的には予想より成長を押し上げ、税収は増加し財政赤字は縮小するとみられている。

 支出削減では、オバマ大統領は国防費を除く裁量的支出を5年間凍結することを明らかにしており、政府はこれにより4000億ドルが削減されると見込んでいる。ライアン下院予算委員長(共和、ウィスコンシン州)は13日、FOXテレビに出演、米国の財政赤字は極めて高水準となっている」とし、裁量的経費の凍結はそれを維持するだけでしかないと一蹴した。

記者: JONATHAN WEISMAN And NAFTALI BENDAVID

◆米JPモルガン、IT企業対象の投資ファンド組成を計画=関係筋
 http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_182761/?nid=NLM20110214

◆米アップル、iPhoneの廉価版を開発中=関係筋
 http://jp.wsj.com/IT/node_182753/?nid=NLM20110214

◆【コラム】インドの熟練労働者賃金が急上昇 - インフレさらに加速も
 http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Heard-on-the-Street/node_182743/?nid=NLM20110214

◆フェイスブック、10億ドルの従業員株式売却を検討 - 企業価値は600億ドルに )
 http://jp.wsj.com/IT/node_182221/?nid=NLM20110214


ドル83円前半、輸出企業の売りで緩やかに下落
2011年 02月 14日 16:12 JST

 [東京 14日 ロイター] 東京外為市場午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅安の83円前半で推移している。東京市場では久しぶりの83円台とあって、輸出企業のドル売りから緩やかに水準を切り下げたが、一巡すると下げ渋った。

 ドル/円は東京市場が休場だった11日に83.68円まで上昇。約1カ月ぶりの高値をつけた。この流れを引き継いで、きょうのアジア時間は83円半ばでスタート。しかし輸出企業は83円台での売り意欲が強く、東京勢の取引が本格化するとドル/円はじりじり売りに押された。

 輸出企業は、11日にリーブオーダーである程度売っていたというが、きょうも特に仲値まで売りが優勢で、その後もじりじりと売りに押される展開が続いた。しかし、水準感からの売りで「下値を追いかけては売ってこない」(国内銀行)ことから、83円台を割り込むことはなかった。午後に入ると売りが一巡して83円前半で下値もみあいとなった。

 短期のリスクリバーサルがじわりとドルに対する強気にシフトするなど、市場では短期的にドル高の流れもできつつある。クレディ・スイス証券チーフ通貨ストラテジスト、深谷幸司氏は「投機筋が上を見始めている。(年度末をにらんだ)輸出企業のドル売りが圧迫材料だが、年度末明けまで見渡せば85─86円程度がターゲットになる」とみている。

 <中国の1月輸入は前年比51%増、急増は一時的との見方> 

 中国の税関当局によると、1月の中国貿易収支は65億ドルの黒字と、事前予想(107億ドルの黒字)を下回り、9カ月ぶりの低水準になった。輸出入とも貿易規模は拡大したが、とりわけ輸入が前年比51%増と急増した。

 日興コーディアル証券のエコノミスト、白岩千幸氏は「輸入の前年比51%増は、普通では考えられないくらいの伸び率。春節の影響や計上時期に関するテクニカルな要因などがあったのではないか。輸入の急増は一時的で、貿易構造が不均衡是正の方向に変わったということではないだろう」としている。中国と貿易関係の深いオーストラリアの豪ドル/ドルをはじめ、ドル/円、ユーロ/ドルなど主要通貨ペアへの影響は限定的だった。

 今週末には20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が予定されており、米国は貿易不均衡是正をねらって人民元切り上げに向けた国際世論形成の動きもみせている。このため、市場では「意図的と思えるほどいいタイミングでいい数字が出てきた」(外銀)と受けとめる声が上がっている。

 一方で、白岩氏は「貿易黒字の減少は中国のサポートにはなるだろうが、G20を意識して数字を作ったわけではない。中国は市場開放努力をしていないわけではなく、また、インフレ圧力を考えれば人民元も5%程度は切り上げる見込みだ。中国が人民元上昇に向けて動いていることがわかれば米国も納得するのではないか」(白岩氏)という。白岩氏によると、昨年の人民元切り上げ幅は3.3%だった。

 国別にみると、オーストラリアからの輸入が前年比86.2%増(輸出は同33.9%増)となった。収支は44億ドルの赤字と、赤字幅が膨らんだ。米国からの輸入も同50.3%増と対米輸出の伸び(同34.7%)を上回り、黒字幅は136億ドルと昨年4月以来の水準に縮小した。 

 (ロイターニュース 松平陽子)

1. ロンドン市場 ポンド円、利上げ期待から個人投資家の買い観測も(17:03)

1. 菅首相 党員資格停止処分提案を了としたいと(16:50)

1. 日本株 概況 約9カ月ぶりの高値更新 エジプト情勢懸念後退と円安を好感 (16:20)

1. 小沢氏の党員資格停止を提案へ(16:14)

1. ロンドン市場 ユーロドル、1.35を割り込むと下げ加速も(16:12)

 
# 【視点】エジプト問題進展もあり、リスク懸念後退で円安に02月14日09時56分山岡和雅の視点 

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ムバラク辞任はリスク選好?回避?
2011/02/14 (月) 13:25

こんにちは。

先週末はムバラク・エジプト大統領の辞任の報道が話題になりました。

米株は「安堵感」から上昇。
原油先物は「中東不安の一服」で下落。

一方、
米債は「安全志向」で買い(利回り低下)。
でも、
ドルは買われました。

これってリスク選好なのか?
リスク回避なのか?

ちょっと複雑です。

エジプトの反政府デモは収まって、
デモに参加していた民衆は、
広場を後片付けしているそうです。

でも、民主化要求の流れが・・・
その他の中東・アフリカ諸国に広がる懸念も根強い。

エジプトはとりあえず軍部が掌握・・・
なんか不透明感があります。


原油先物が売られているのに
カナダドルは買われています。

ああ!

要は、北米に資金が還流しているようです。

みんな、本音の部分は安全志向のようです。

お金の逃げ足は速いですね。

 

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コメント
 
01. 2011年2月14日 20:41:41: A0dusaYeIc
資源価格上昇と円高一服で交易損失拡大も、国内総所得目減りの懸念
2011年 02月 14日 14:45 JST 

民主党の小沢氏処分、国民から一定の理解得られる=官房長官
移動通信の見本市「モバイル・ワールド」、主役はソフト開発業者
日経平均3日ぶり反発、上値で売り吸収し後場はほぼ全面高
中国貿易統計:識者はこうみる

 中川 泉記者

 [東京 14日 ロイター] エジプト情勢の波及懸念もあり、商品市況の世界的な高騰が続けば、今後GDP(国内総生産)がプラス成長に回復しても交易損失拡大により、国内総所得を目減りさせる懸念が浮上してきた。

 07年末からの景気後退が資源価格の上昇を背景に起きたことは記憶に新しく、専門家の間では1─3月にかけて原油価格や食料価格の上昇が続けば、国内総生産(実質GDP)がプラス成長となっても、交易損失の増大によって国内総所得の伸びがゼロになりかねないとの見通しも示されている。

 <22兆円の所得流出、商品市況高騰前の5割増> 

 日本銀行が公表している国際商品市況指数は昨夏以降に上昇テンポが速まり、今年1月までの半年間程度で30%超上昇した。07年当時も商品市況が30%以上上昇し、日本経済は景気後退に陥ったとみられている。

 14日に公表されたGDP統計でみると昨年春以降、540兆円程度の実質GDPのうち22兆円程度が、輸入価格上昇などによる交易損失として失われており、その額は商品市況の高騰前に比べて5割近く増えている。  

 今回、7─9月から10─12月にかけて4%近い円高が輸入物価の上昇を抑制し、影響を和らげている面もあり、この半年間の損失額はある程度抑制されてきたものの、今後円高の動きが一服すれば、商品相場の影響をそのまま反映することになり、影響は大きくなりそうだ。 

 岩田一政・日本経済研究センター理事長(前日銀副総裁)は「日本経済は資源価格の上昇に弱い。交易条件の悪化により企業収益が目減りし、賃金が再び下押しされ、07年から08年にかけての景気後退の再来になることに警戒を要する」と見ている。

 岩田氏は、すでに資源・商品価格の高騰により、世界の実質所得が0.5%程度減少しているとの試算もあるとしており、円高による影響の相殺がなくなれば、日本経済にとって相当大きな悪影響が出てくる可能性がある。生産を中心とした需要面でのプラス成長が続いても、所得が海外流出すれば、その分国民の実質所得は目減りする。これが景気後退をもたらす可能性は否定できない。 

  <四半期で6%の原油上昇なら国民所得の伸びはゼロに> 

 ドバイ原油価格はすでに昨年末以降1バレル=90ドルを超えて上昇を続けており、足元は昨年10─12月平均よりも15%近く高い水準となっている。

 内閣府大臣官房審議官の水野和夫氏は、原油価格が四半期で仮に6%ずつ上昇し続けた場合には、国内総所得が年率1.3%程度押し下げられる可能性があると試算している。2011年度のGDP成長率の予想(経済企画協会のフォーキャスト調査)は1.4%台とのコンセンサスとなっており、ここから交易損失を除けば所得面ではゼロ成長となる。

 水野氏は「今は景気踊り場から脱却できるのかどうか微妙な局面にきている。景気にとって最大のリスクは、資源価格の動向になってきたといってもいい」と見ている。 

 資源価格の上昇が今年の日本経済にどのような影響をもたらすのか──。原油に関してはエジプト情勢の中東への波及を見極める段階にあるが、食料やその他資源価格は新興国経済の過熱気味の成長が続けば一段と上昇しかねない。特に食料価格の高騰は、途上国などを中心に社会情勢不安を招きかねない。

 JPモルガン証券チーフエコノミストの菅野雅明氏は、足元程度の引き締め策では中国をはじめアジア新興国の景気は今年いっぱい減速しないとみる。日本経済も新興国向け数量効果で1─3月から再びプラス成長に向かい、景気は回復する可能性が高い。

 しかし、原油や資源価格の上昇は数量効果で高成長が続いていても所得につながらない。水野氏は「生産回復が所得の回復にうまくつながらない経済構造をあらためる必要がある」と指摘、資源価格の上昇が景気回復の足かせになる可能性が大きいとみている。

(ロイターニュース 編集 伊藤純夫)

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02. 2011年2月14日 22:57:59: A0dusaYeIc
米財務省:国債利払い費、3倍に拡大へ−過去最大の財政赤字で 

2月14日(ブルームバーグ):米財務省は過去最大の財政赤字を背景に国債利払いが3倍の水準に達すると指摘しており、オバマ米大統領は低い借り入れコストの恩恵を失う恐れがある。

  財務省当局者と四半期ごとに協議する債券ディーラー・投資家の委員会(13人で構成)に示された資料によると、米国が2015年末まで4兆ドル強の累積財政赤字を抱えるとの政府予測に基づくと、国債利払いが国内総生産(GDP)に占める割合は16年度までに3.1%と、10年度の1.3%から上昇する見通し。

  過去最低水準の借り入れコストなどが追い風となって米景気は大恐慌以来最悪の金融危機から持ち直してきたが、景気拡大が再び始まる中で債券利回りは上昇傾向にある。補正予算計上後の11年度予算によると、米政府の純利払い費は15年度には過去最大の5540億ドルと、10年度(1850億ドル)の3倍増となる見通しだ。

  資産運用会社TCWグループの金利アナリスト、ブレット・バーカー氏は「災難がゆっくりと近づいている。それが起きることは誰でも知っている」とした上で、「こうした災難に対応したい意向があるかが問題だ。大きな構造的変化が米経済で進む必要がある」と述べた。

  財務省によると、取引可能な米国債残高は現時点で8兆9600億ドルと、08年末の5兆8000億ドルから増加している。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 山口裕子 Yuko Yamaguchi yuyamaguchi@bloomberg.net Editor:Masashi Hinoki記事に関する記者への問い合わせ先:Daniel Kruger in New York at dkruger1@bloomberg.net;Liz Capo McCormick in New York at +1-212-617-7416 orEmccormick7@bloomberg.net
更新日時: 2011/02/14 11:51 JST

M&Aはデフレ退治の特効薬、Mr.210%がご託宣−ペセック 

  2月14日(ブルームバーグ):鉄鋼業界の企業の合併・買収(M&A)にさほど関心がないガイトナー米財務長官でも、最近の日本の案件については考えをめぐらせてみるべきだ。

新日本製鉄と住友金属工業が経営統合し、世界2位の鉄鋼メーカーとなる計画は、一見するとさほど興味深いものではない。重要なのはその背後にある理由。こうした案件は、世界経済における地位回復を悲願とする日本政府の正式な方針だからだ。

円高や買収承認手続きの簡素化、そして経済的存在感の確保を迫られている政府首脳の取り組みを追い風に、1980年代のような買収ラッシュが見られることになろう。

こうした積極姿勢は、中国など新興アジア諸国の得意手にほかならない。「ジャパン・パッシング」への対応で後手に回った日本は、懸命に遅れを取り戻そうとしている。ヘッジファンドマネジャーのカーティス・フリーズ氏ら日本経済強気派は、M&Aブームがデフレ脱却や世界最大規模に膨らんだ公的債務の解消に役立つとみている。

それでも米国は、日本の新たな方針を手放しで喜べないかもしれない。日本のM&Aは自由市場の原則を反映したものではなく、多分に中国的なものになる。「ワシントン流」というよりむしろ「北京流」だからだ。

中国流M&A

日本のM&Aの波は、好むと好まざるとにかかわらず政府が主導することになろう。中国の台頭は日本を刺激し始めている。ただ、M&Aの手法はヘンリー・クラビス氏のような買収のプロの戦術ではなく、中国の国家資本主義を踏襲する試みのようであり、必ずしも期待通りとはいえない。

既視感を覚えないだろうか。日本経済を今日の地位に押し上げたのは、官民が一体となった「日本株式会社」だった。20年前のバブル崩壊まで奇跡的な成長の原動力だった。

当時と今回のM&Aブームとでは明確な違いもある。日本の80年代の買収ラッシュは虚栄心に突き動かされたものだった。新聞の見出しをにぎわせたロックフェラー・センターやペブルビーチゴルフリンクスの買収の裏にはエゴがあった。企業の社長にゴッホやピカソやモネの作品を買い占めるよう仕向けたのは政府ではなかった。

今回は政府が中心となって、戦略的かつ合理的で長期的成長に寄与する買収を進めることになる。まさに中国流だ。日本は資源を必要としている。企業の規模が大きければ大きいほど、海外で買収を仕掛けやすくなる。

自由放任主義を支持する向きは、日本株式会社の再浮上を苦々しく思うかもしれない。しかしより重要なのは、目的は手段を正当化するという結果重視の考え方だ。

米国ブランド

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻により、米国の資本主義のブランド力は著しく損なわれた。一企業のように運営されている中国と争う場合、政府と民間セクターの境界線は意味をなさなくなる。

数十年にわたり経済が停滞した日本は、遅きに失したかもしれない。日本が後れを取り戻す立場にある様子は、韓国電力公社(KEPCO)率いる韓国企業中心のグループが、アラブ首長国連邦(UAE)で原子炉を建設する186億ドル(約1兆5400億円)規模の契約を獲得したことで鮮明になった。その規模は日本政府にとって驚きだった。

フリーズ氏らは、国内外のM&Aは停滞する日本経済に活気を与えるのに必要だと指摘する。同氏が会長を務めるプロスペクト・アセット・マネジメント(ホノルル)の日本に重点を置いたヘッジファンドは昨年のリターンが210%に上った。

ミスター210%

東京で「ミスター210%」と呼ばれることもあるフリーズ氏は、日本政府主導のM&A戦略をどう見ているのだろうか。

「お楽しみはこれからだ」。フリーズ氏はMBO(マネジメント・バイアウト、経営陣による企業買収)と通常の買収提案が急増すると予想している。

M&Aの活性化は計り知れない恩恵をもたらし、日本が財政赤字とゼロ金利への依存を軽減するのに必要な成長エンジンとなる可能性がある。

生産性向上やコーポレートガバナンス(企業統治)の改善、経済の成長−。日本に対する投資家の希望は共通している。国内企業が非効率な状態を解消し、経営陣が海外に目を向けて市場シェアや成長機会の拡大に取り組むことでこれら全ての課題に対処できるかもしれない。

もちろんそれで日本の問題が全て解決するわけではない。人口の高齢化はなお急速に進んでおり、出生率も過度に低く、雇用の伸びも停滞している。起業家精神も希薄だ。それでもM&Aは、硬直化し孤立し過ぎた経済を揺さぶる力を持っている。日本株式会社に新たなライフラインを与えることで、経済が活性化されるなら、そうしてみるのはどうだろう。ガイトナー長官は反論できるだろうか。(ウィリアム・ペセック)

(ウィリアム・ペセック氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
更新日時: 2011/02/14 08:00 JST


スウェーデンの競争力こそ欧州のお手本か−通貨高でも輸出好調(1) 
2月14日(ブルームバーグ):スウェーデンは通貨クローナがどの主要通貨より大きく値上がりしているものの輸出が好調で、欧州通貨統合の維持に向け闘っているドイツのメルケル首相のお手本となりそうだ。

  クローナはここ1、3、6カ月の間、他の主要通貨より良好なパフォーマンスとなっている。ブルームバーグ相関加重通貨指数によれば、先進国・地域の通貨バスケットに対し最大7.79%上昇。こうした上昇にもかかわらず、UBSとゴールドマン・サックス・グループは先週、クローナの相場見通しを引き上げた。

  1990年代半ばに社会福祉制度の改革に着手したスウェーデンは、利上げを進めつつ、通貨の強い国が輸出を通じてどのようにして繁栄することができるかを示している。欧州首脳に対し「競争力」に焦点を絞るよう促すメルケル独首相にとって、輸出こそがその目標達成への鍵だ。

  スウェーデンの輸出は昨年14%増えた。トラックメーカーのボルボが1−9月にアジアでの売り上げを50%伸ばしたほか、家電のエレクトロラックスは10−12月(第4四半期)に11%増収となった。

  資産3740億ドル(約31兆1100億円)相当を運用するDWSインベストメントの為替責任者(フランクフルト在勤)、ディルク・アウフデルハイデ氏は、「スウェーデンは一つの大きなサクセスストーリーだ。その経済が欧州の中核と強い関係を持つ一方、新興市場にも輸出しており、そこでの需要は巨大だ」と指摘する。

               方針

  同氏は、クローナが年内に1ユーロ=8.60クローナに上昇する可能性があると予想。先週は8.7862クローナで終えている。対ドルでは1ドル=6.4818クローナと、4日からほぼ変わらずだった。

  ブルームバーグが24社を対象にまとめた調査の中央値では、クローナは今年末1ユーロ=8.75クローナになると見込まれている。昨年12月28日時点では、ストラテジストらは9クローナに下落するとの予想を示していた。

  スウェーデンのボリ財務相は11日にストックホルムでインタビューに応じ、「極めて力強い成長」が恐らく「ある程度の為替相場上昇」のつながるだろうと述べた。ビョーリング貿易相は1日のインタビューで、スウェーデンが2015年までに輸出を倍の約3100億ドルに増やすとの方針を表明した。

  シティグループの試算では、スウェーデン経済は昨年5.5%成長となったもようで、今年の成長率は5%となりそう。スウェーデン中央銀行は昨年7月以降4回の利上げを実施し、政策金利を1.25%に引き上げた。これを受け、クローナは昨年、対ユーロで14%上昇。ユーロ導入後の12年間で最も大きな年間上昇率となった。米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)は政策金利の据え置きを続けている。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 笠原文彦  Fumihiko Kasahara fkasahara@bloomberg.net Editor:Masashi Hinoki記事に関する記者への問い合わせ先:Lukanyo Mnyanda in London at lmnyanda@bloomberg.net;Liz Capo McCormick in New York at +1-212-617-7416 orEmccormick7@bloomberg.net
更新日時: 2011/02/14 13:20 JST

ギリシャなど欧州高債務国の株高、ユーロは生き残るとの確信示唆か  
2月14日(ブルームバーグ):欧州の高債務国は今年の株式市場で最大の勝者となっている。単一通貨ユーロは生き残ると域内指導者らが約束したことを投資家が納得していることの表れのようだ。

  ギリシャとスペイン、イタリアの株式相場は2010年の先進国市場で最悪のパフォーマンスだったが、今年は平均で12%の値上がりだ。ブルームバーグの集計データによると、スペインのIBEX35指数とイタリアのFTSE・MIB指数は1998年以降で最高の1年のスタートを切っており、ギリシャのアテネ総合指数は99年以来最大の上昇を見せている。

  先月のブルームバーグ調査では、5年以内に少なくとも1カ国がユーロ圏を離脱すると答えた人が全体の59%に上ったが、株価はソブリン債危機への懸念が弱まりつつあることを示唆している。JPモルガン・チェースやSVGインベストメント・マネジャーズによれば、こうした株高を後押ししているのは最も割安な株式に対する需要や、メルケル独首相とサルコジ仏大統領によるユーロ支援だという。

  JPモルガンのヨーロッパ・ストラテジック・バリュー・ファンドの運用に携わるマイケル・バラコス氏(ロンドン在勤)は「政治家はユーロの生き残りをかけて協力している」と述べ、「多くの人が欧州に見切りをつけた。彼らはバリュエーション(株価評価)がどうであれ、ここでリスクを取りたがらなかった。市場が経済的だけではなく政治的なものである点が忘れられている」と指摘した。

  昨年はユーロが対ドルで6.5%安と、2005年以来最大の下げを演じた。ユーロ圏の大企業で構成されるユーロ・ストックス50指数は5.8%値下がりしたが、英国やスウェーデンなど域外の企業を含むストックス・ヨーロッパ600指数は8.6%上昇した。

  今年に入って傾向が逆転した背景には景気の回復に加え、欧州各国政府が10年のギリシャとアイルランドの救済時に策定した措置の増強を図っていることがある。欧州連合(EU)は3月11日の首脳会議で対策を協議する予定で、救済融資の金利引き下げや、4400億ユーロ(約50兆円)規模の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に加盟国から直接債券を買い取ることを容認する案などが盛り込まれる可能性がある。

  11年初め以降、ギリシャのアテネ総合指数は15%、イタリアのFTSE・MIB指数は13%、それぞれ上昇し、ブルームバーグが追跡する24の先進国の指数では最大の値上がり。

  SVGユーロピアン・フォーカス・ファンドの運用者、アンドルー・グッドウィン氏は、「ユーロ圏のプロジェクトは多くの市場関係者の想定よりもはるかに規模が大きいものだ」と述べ、「ドイツとフランスはユーロを機能させるために全力を尽くすだろう」と予想した。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo + kshugo@bloomberg.net  Editor:Masashi Hinoki記事についての記者への問い合わせ先:Alexis Xydias in London at axydias@bloomberg.net;Adam Haigh in London at +44-20-7073-3433 orahaigh1@bloomberg.net
更新日時: 2011/02/14 10:32 JST


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