★阿修羅♪ > 経世済民71 > 168.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
日本の財政が大丈夫と主張する評論家はインチキだ
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/168.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 2 月 23 日 12:55:29: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/01/k.html


1.私が直接読んだわけではないのだが評論家の立花隆氏が「日本の財政が大丈夫と主張する評論家はインチキだ」という趣旨のことをどこかに書いたそうだ。全くその通りである。希望と分析は違うのだ。

「大丈夫だ!大丈夫だ!」と喧伝する識者がいたから、民主党のばら撒きは止まらず財政は最悪のところまで来てしまった。

私が財政に警告を始めた(1990年代後半から日経新聞、日経金融木曜ゼミナール、日経金融新聞複眼独眼等で「財政破たんリスク」について何度も書いている)10数年前ならば、まだ累積赤字も現在の3分の1で円安政策により日本を立て直すことが出来た筈だ。

私は2002年に「1j200円で日本経済の夜は明ける」(講談社)と言う本を出したが(今は絶版)あの本で日本経済を救う唯一の道は円安政策だと書いた。よく「1j200円にならなかったではないか?予想が外れている」という批判を受けるが、よく読んでほしい。あの本には「予想」ではなく「べき論」を書いたつもりだ。円安になれば経済が回復し財政出動もせずにすみ財政赤字も増えない、という内容だった。

もし「円安になったにも関わらず景気が低迷していた」のなら私は間違っていたことになる。しかし円高が続いてしまったから景気は低迷を続けているのだ。その点で私は正しかったと今でも確信している。円安政策が必要だったのだ。ちなみに日本は社会主義国家で「市場原理」が働かなかったから円高になった。インフレ必要論が今、はやっているようだが、それも円安にすれば簡単なのは従来主張している通りだ。

一時、円安が進みかけ、そのおかげで株価が上昇を始めたので資産効果で何とかなると思ったこともある。講演会でも「かなりNarrow Path(狭い道筋) だが円安で資産価格が上昇すれば日本経済は何とかなるかもしれない」と説いていた。しかし、円安は進まず、政府が為替政策の重要性に気づかなかったせいでNarrowでも存在したPathはついに消え去ってしまった。ここまで累積赤字が溜まっては、いかんともし難い。それでもまだばら撒いているのだから救いようがない。社会福祉とは再分配のはずなのに、分配するものが無くなったのに分配を続けている。もう分配するものがないので子孫の財産を分配しているのだ。

おかげでH23.1.23・日本経済新聞1面「崖っぷち国会」の表現を借りれば、首相自ら「内閣以上に日本は崖っぷちにある」と認める状況になってしまった。

ここまで累積赤字が溜まってしまった以上、何をやっても残念ながら時すでに遅しなのである。景気が悪ければ累積赤字が積み上がる。景気が回復すれば、支払い金利が急増し、累積赤字は加速度的に積み上がる。そうであるならば自分で自分の生活と財産を守ることを考えざるを得ない。個人は、国際分散投資を考えるべきだ。私はドルが好きだが、どの通貨でもいいから、最低限、円から他国通貨に変えておくことが重要だ。私は日本国が大好きだが、政治家の為に、日本(円)と一緒に轟沈するのはまっぴらだ。

2.こんな時に「円」や「日本国債」を買う人、または日本に投資を続ける人の気が知れない。直近の危機は「予算関連法案」が国会で討議されるときだ。

1月20日付、日経新聞、朝刊3面「日本国債 保証料率が上昇」の記事は重要だ。海外の投資家も、その事態を予想している証拠だ。海外投資家は日本国債にものすごい興味を持ち始めている。喜んではいけない。買いではない。売りの興味である。債券先物では売りも買い同様に簡単に出来る。ここまで利回りが低ければ、債券先物の売りは、まさにプットオプションの買いと同じ感覚(損が限定されているという意味で)でやってくるだろう。

国債保有者が国債を売って逃げ切る最後の逃げ場の日が近づいているのではなかろうか?

3.「円を売って海外に投資をしろ」というとキャピタルフライトだとかいって、悪行のように言う人が入る。マーケットを知らない人だ。全盛期の大英帝国が海外投資を盛んにしたのは悪行か?海外に円が流れれば円安ドル高になり、日本経済は回復する。そうすると初めて日本国内に有望な投資が出てきて、円は再び国内に戻ってくるのだ。それが市場原理と言うものだ。市場は文学のように「善・悪」で色分けは出来ないのである。
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年2月23日 13:13:59: 9wjqyqBwdA
こちらは、日本国債が紙くずになる論ですか。

一読してインチキ臭いが、

円高で何が悪いかよくわからん。
この時期、高い円でM&Aや資源買収を積極的に行うチャンスであり、成長戦略の一環となる。


02. 2011年2月23日 13:35:37: NwnWqvxZZs
基本はね、貿易黒字10兆円ほどが出せるあいだは破綻しないのよ。貿易黒字が減っていったら破綻にちかずく。

国債の金利負担で予算が組めなくあるというのを内部で調整を必用ですが。そりゃあ無制限にには国債拡大できないが当面は大丈夫。


03. 2011年2月23日 15:48:25: ibwFfuuFfU
このヒトは自分でも外貨建て資産をたっぷりもってるんだろうね。行間から悔しさがにじみ出ている。もしくはFXかなんかに手を染めちゃってるのかもしれない。

立花隆は優れた頭脳ではあるが、遺伝子組み換え食品が無害だとか頓珍漢なことも言っている。到底無謬ではない。


04. 2011年2月23日 21:58:00: 8aUJfPLF5w
日本が破産しても貧乏人は困りませんね。
破産することを心配する人々は自分にとって困るのでしょうね。
何ももたないものは日本が破産して仕切りなおしを望んでいます

05. taked4700 2011年2月24日 01:15:32: 9XFNe/BiX575U : 9AXmdFDEdE
日本が円安にならなかったのは1985年のプラザ合意で円高が決められたからですよ。

実際にプラザ合意でドル安円高が政治的に決められその通りに動いた。

そしてそれ以降は日本が円高行き過ぎを是正するために買った米国債をより買い続けさせるために円高がアメリカの政策の一つになって、意図的にドル安が続けられたえ。

だから、円安になれば日本の景気回復になると言うのは日米関係を無視して単に表面的な経済学で考えた場合のことでしかありません。


06. taked4700 2011年2月24日 01:48:35: 9XFNe/BiX575U : 9AXmdFDEdE
05です。

ただし、今、円に投資するよりも、海外に投資をするほうが良いと思います。

円の暴落、日本の財政破綻は避けられず、多分、今年かまたは遅くとも3年後には実現化するからです。

破綻する前に必要なことは、農業のテコ入れ、エネルギーの国産化です。これをやっておかないと、財政破綻の影響が非常に大きくなってしまい、一般市民の大量死に結びつくはずです。

できれば、手持ち資金の投資がこういう方面にできればいいのですが、一般市民ではかなり難しい様子です。


07. 2011年2月24日 02:48:36: cqRnZH2CUM
久しぶりに貿易赤字になったが、日本の生産性が低下し、利益を出せなくなれば
たやすく貿易黒字は消える。
そして資本収支の黒字は、今後、グローバル企業の本社機能が海外に移転し、インフレが激化していけば、あまり効果はない。
まあ、国債がデフォルトになるかどうかは、実はあまり意味がなく、今後、よほど経済成長や歳出抑制に成功しなければ、
大部分の国民の実質的な生活水準が崩壊していくことは間違いない。
だから、将来を予測して中流層はあまり子供を産まず、貧困層の子供ばかりが増えていくわけだ

08. nm 2011年2月24日 03:36:50: pN3kl.rgbyeSo : bXAACh54ZA
【ラジオNIKKEI】 『お金の要らない社会』 【理想社会!?】
パート1 http://www.youtube.com/watch?v=JbUhixnf_4U
パート2 http://www.youtube.com/watch?v=TBqk6u8kXhU
パート3 http://www.youtube.com/watch?v=izY9EHWZcSA

ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13676102


09. 2011年2月24日 10:13:30: p9B89YgNYw
05さん
>、円安になれば日本の景気回復になると言うのは日米関係を無視して単に表面的な経済学で考えた場合のことでしかありません。

表面的でない経済学ってなによ?
現に今の円水準では日本の製造業はたちいかないよ。


10. 2011年2月24日 11:40:16: 6TxZJBpnjE
なんだかこやつは大丈夫だという論説が
大勢を占めだしたので火消しに躍起になってるユダヤの手先としか思えない
しかも立花隆を持ち出してる時点でかなり怪しい。
増税して栄えた国はどこにもない!
亀井さんの言ってることの方が最もだ。

11. taked4700 2011年2月24日 11:49:33: 9XFNe/BiX575U : 0YgujCbL4E
09さん、

表面的でない経済学とは、現実の経済の動きを説明できる経済学ということです。

自分が言っているのは、多くの輸出産業が円高の影響を受けないと言うことではなく、単に円安になれば経済回復に結びつくと言ってしまう経済関係者がいることに対して、それがおかしいと言っています。経営不振の企業に対して、単にもっと金をかければいいのだとアドバイスしているのと同じだと考えるからです。

より踏み込んで言えば、日本経済の根本的な問題は日米関係なのです。ソ連崩壊が決定的になった1980年代から日本はどんどん経済がおかしくなっているのです。


12. jesusisinus 2011年2月24日 12:23:16: veLsqfdw2ggms : A4BBg4Gbso
あなたの本読んでないので、細かいことはわかりませんが…

今までの不況は円高不況なんですかぁ?

円は相対的に若干上がってるかも知れませんが、目だっているのは対US$だけ(要はドル安)で1995年のときほどお得感ないんですけど…。

それに多少減ったにせよ貿易は未だに黒字だし、シンガポール並の比率ならばまだ理解出来るけど、日本のGDPにおける輸出の占める割合を考えるとね。

確かに円高で、輸出産業も割り引いたり苦しいかも知れないけど、それは韓国中国との市場競争もあるわけで、もともと割高な日本製品が苦しむのは、単に円高だけが要因ではないんでないの?

っってか、「失われた10年」とか20年とか、長期的に不況から脱却できなかった失策の結果がデフレなんぢゃないんすか?

もう慢性の虚血性疾患にかかってしまっていて、もう長いわけw …であまり長くは持たないだろうねっw みたいな感じ…。

税金は可処分所得を抑えるから、血圧を上げるためには、税金を下げなければいけない。
法人税は、日本の心臓・肝臓・腎臓みたいなもの。
しかし、手も足も、血が廻らないので壊死し始めている。
手足切断は覚悟の上なら、このままでも良いが、残しておきたいのなら、消費税を下げて体全体に血が行き届くようにしなければならない。
それと同時に、体を廻る血液の全体量の確保と供給w

足の親指の先っちょ(飲食業)はもう凍傷で切るしかない。
靴下も穴あいてたし、靴もボロボロだったからね(笑)
一番最初にダメージ来たね(泣)

医者「だいじょうぶ。その分は人工の何かで補っておきましょう!」

ハンバーガー・牛丼・お弁当・乗せただけ寿司・冷凍チン居酒屋…どれがいいですつか?笑


13. 2011年2月24日 12:37:33: p9B89YgNYw
>今までの不況は円高不況なんですかぁ?

そりゃそうだろう、
日本人は安い中国製しか買わないからね。
国内でカネが回らないよ。


14. 2011年2月24日 12:53:37: 7XOrWxolUS
だけど、ダイナモさん、「財政破綻論」を唱えているのは、辛坊治郎のような消費税を何十%にしろ!社会保障を削れ!などと主張しているシバキアゲネオコンだということにも警戒したほうがいい。


■具体例があるから分かりやすい、岩田規久男『経済学的思考のすすめ』
今月発売された岩田規久男教授の『経済学的思考のすすめ』を読んでみた。
岩田教授の経済学入門書は定評があるが、今回もスラスラ読めた。
本書の特徴は、辛坊治郎・辛坊正記『日本経済の真実―ある日、この国は破産します 』
で書かれているシロウト経済学による「経済学を知らない人が陥るよくある誤解」を
具体例に挙げながら経済学による正しい説明していくことだ。
「こういう間違いに陥らないよう経済学を学ぶ必要がある」ことが痛感した。
私も人ごとではないからだ。
ここまで徹底的かつ痛烈に批判されると辛坊兄弟にとっては、気の毒にも思えるが、
あれほどひどい本を出版してしまったのは自らの責任である。
まあ、私も辛坊兄弟の内容のひどさに呆れてしまい、
このブログで「久々に笑わせてくれたトンデモ本」というタイトルの書評を書いてしまった。
「今までの経済学入門書だと毒がない」と思われる方には、お勧めの本になるだろう。
http://nuhyakueco06.blog56.fc2.com/blog-entry-2337.html


15. 2011年2月24日 13:08:52: 4QIIsM4Kjo
アメリカの犬、藤巻健史。リーマンショックを予想できなかった(しなかった)奴だ。おまえの円安論は、10年以上前から聞いているが、いよいよドルを買いこみすぎて狂ってきたな。ここまで予測が外れると、かえって気の毒にも思える。アメリカと心中しろ。こいつと辛坊・大前の3人は売国奴と言っていいだろう。

16. 2011年2月24日 14:25:00: 93UZfBv3cU

>日本の財政が大丈夫と主張する評論家はインチキだ

大丈夫であると言って何かいいことがあるのでしょうか?
国家破産すると言ってひと稼ぎする人もいるんですよ。

そして、ならば投稿者はどうすれば良いと考えているのか教えてほしい。

まさか菅政権のやろうとしていること(経団連の希望)ではないでしょうね。


17. 2011年2月24日 14:34:40: lTmkODDXZ6
 日本が財政破綻する可能性はゼロではない・・・が、その前に破綻するのは米国やヨーロッパかと思います。
 あまり指摘しない人が多いですが、欧米各国の国債消化は外国がほとんど所有しています(日本も買い込んでいます・・・)。
 日本は国債を所有しているのは日本人でありほとんど外国に販売はしていません。

 特に米国はFRBがドルを延々と刷り米国債を買い取ってる実体でしかない。これは基軸通貨だから可能なのだが、それを信用しなくなりはじめた中国やロシアが「実験の為行っている」といいながら元建てやルーブル建てで貿易をし始めた。

 米国が破綻したとき日本や中国・サウジアラビアが買い込んでいる米国債は紙くずになるし、世界の投資化は大損し損益を埋めるため日本や中国から資金を引き上げる、結果日本人の資産もかなりの被害を被るのは間違いない。
 そうなると日本の銀行が取り付け騒ぎが起き、国は預金封鎖せざるおえなくなる。

 しかし、本元のドルが破綻するのだから、日本がハイパーインフレになるかどうかは不透明です。
 しばらく通貨自体が信用されなくなるかも知れないし、基軸通貨を元などに暫定的に移行するかも知れない。その後延々と各国が集まってああだこうだ会議を行うことになるでしょう。

 そのへんの予想は前例がありませんので経済学者に任せましょう。
 
 ちなみに米国の借金は国だけで1000兆円超えてますし、州政府も入れますと6000兆円弱と言われています。

 


18. 2011年2月24日 14:48:36: FHVyh15Kso
そりゃ、大丈夫とは言えないって。
日本国の「構造」そのものが、もはや危機的水準という意味で、総じて財政とて大丈夫とは言えない、って意味だけど。
現状における日本国としての「貯蓄」は、高度経済成長を通して国民みんなで溜めてきた結果だけど、
少子高齢化が進んだ現状では、もう「その貯金を取り崩す」時代に入ってくる。
しかも、団塊世代のリタイアに伴い、老人ホーム、医療や介護などの高齢者福祉、年金や社会保険の支払い、生活保護などの公的扶助など、国家としての「支払」は増えるばかりだが、
人口が減少する中で、高齢者人口だけ増え続ける社会、この意味を受け止めないと。
税収は増えず、国債の発行にも限界はある(国債を国内消費できなくなってゆく)ので、財源は「消費税」に頼らざるを得なくなってしまう。

但し、上記の「国家の福祉の仕組み」は、高度成長時代に設計されたもので、
「財源は豊富、支払いは僅か」というモデルで構築されたもの。
(それが「当然」と思っているけど、それが絶対ではないはす)
そのため、「介護保険」の様な仕組みを導入して、制度の維持を計っているが、いかんせん限界だ。

消費税を25%ぐらいにして、納税者を増やすため外国人労働者や移民を受け入れる、
そうやって「無理をして高齢者を支えられるだけの現役世代を増やさない」と現行制度は破綻してしまう。
財界が消費税70%なんて言うのは、そういう意味で、消費税率を抑えたいのなら、移民を受け入れて人口を増やしましよう、という事。

高齢者人口が増え続ける事は40年前から分かっていた事で、そのため消費税も導入されたが、
日本の人口構成は、現行の「福祉システム」では、維持できないほど歪んでしまった。
(バブル末期が本来「第3次ベビーブーム」の時代だったのだが、完全に空振りに終わった。その直後から「少子化」と言われだしたが、抜本的な対策は打たれなかった)

国家戦略として、高齢者に「年金を補える収入源」を作って、新しい国家制度を構築しないと、国家がもたなくなってしまう。 
現在、外国人労働者の導入が秒読みになっている「介護、医療、単純労働、農業」といった分野や、公共サービス部門などに高齢者を積極活用する。
そのためには、そういった分野の「民営化」は中止する。
民営化を中止して、国家が関与する形で多くの雇用の場とする。共産主義と言われれば「なんでダメなの?」と言えばいい。
それぐらい「意識改革」が必要で、まだ財政が「なんとか持っている間に」新しい戦略を考えないといけない。
自分達の老後のためにも。


19. 2011年2月24日 14:59:16: IdwZkblb76
1.立花隆はCIAから頼まれて評論した売国奴です。
2.米国の借金はすでに4-5京円位でしょう。
3.日本はアメリカ様の財布です。
4.米国債を紙切れにするためどんどん円高に誘導します。
5.R.Fはアメリカから中国にシフト中

20. 2011年2月24日 16:02:02: 5OSV8Up776
わはははははははははは。
すげー面白かった。

何が何でも財政危機にしておきたいのね。
必死だな。

決算見ろ、決算。
もう騙されないよ〜、べー。


21. 2011年2月24日 17:31:21: Pj82T22SRI
>欧米各国の国債消化は外国がほとんど所有

別に、無理に破綻しなくても米国やヨーロッパは、当分どうとでもなるが
米国などは、日本以上に破綻・踏み倒しで得する層が多いから、
スティグリッツらが既に仄めかしているように
向こうの都合の良いタイミングでやられるリスクは覚悟しておいた方がいいだろう

米国の予算:またも怯んだ大統領
2011.02.23(Wed)  The Economist
The Economist(英エコノミスト誌 2011年2月19日号)
バラク・オバマ大統領は米国の中期的な赤字問題に取り組むことを避けた。

自分が深刻な肥満の問題を抱えてしまったと想像してみてほしい。悪い状況が続き、その結果、どんどん太ってきた。衝撃的なことに、体重はこの3年間で毎年1割ずつ増えている。
 忠告してくれる人は口を揃えて、このような体重増加は心臓発作を招くと言う。今すぐではないが、10年後くらいには発作が起きるだろう、と。
 さて、あなたはどうするだろう? 陰では毎日食べるクリームパンとチーズバーガーの数をだんだん増やす計画に固執しながら、食物摂取量の8分の1にしか相当しない品目(しかも概して、体に良い食べ物)についてのみ食事制限を勧める医者など多くないだろう。
 しかし、バラク・オバマ大統領が肥大化した米国政府に処方したのは、まさにそれだった。
大統領が示した処方箋
 大統領は先日、2012年度の予算教書を提示した。その不明瞭な表現と半端な真実、大事な要素の切り捨てにおいては、建前上、「小さな政府」を標榜する共和党の予算案より悪いとは言えないのかもしれない。共和党も政府支出の小さな領域を徹底的に削減することに重点を置いている。
 しかし、真の改革者の観点からすると、予算教書の唯一の長所は、米国債を保有する投資家がその不備を見てパニックに陥り、ついに変革が結実するかもしれないことだ。
 米国経済が1年以上前に景気後退から脱したにもかかわらず、今年度の財政赤字は昨年度よりも多く、オバマ氏の予算案では来年度も1兆ドルを優に上 回る数字になっている。しかし予算教書に従えば、国内総生産(GDP)比11%に達する今年度の財政赤字を2021年度までに3.1%に削減できることに なっている。
 この数字は信用できない。まず、この見通しは、無党派の諮問機関である議会予算局(CBO)や様々な民間機関の予想よりも高い経済成長率に基づいている。
 次に、オバマ氏は2012年に富裕層に課されている現行税を引き上げられると仮定している。民主党がまだ下院で過半数を押さえていた昨年でさえ、当の増税案を通せなかったにもかかわらず、である。
 今となっては、この法案に反対している共和党とやり合わなくてはならない。その他の歳入増加策も、同じように非現実的に思われる。
 最後に、予算案は向こう10年間で「安全保障以外の裁量支出」を4000億ドル削減することを計画している。この分野は連邦予算の約12%を占めるに過ぎず、教育、インフラ投資、環境規制、様々な手段による貧困層救済など、意義深い支出が含まれている。
 オバマ氏が提案している削減策は、ひどい寄せ集めだ。民主党に反対されるものもあれば、共和党に阻止されるものもあるだろう。確かに、共和党にも支出削減に関する長い要求リストがあるが、オバマ氏の提案と重複するのはほんのわずかだ。
このままいけば特大サイズ
 オバマ氏が空想のような経済学に浸るに任せてみよう。彼が実際に財政赤字を3.1%まで削減できると想像してほしい。そうなれば、政府債務が安定する、とされている。
 しかし、債務はGDPの80%前後という非常に危険な水準で安定することになるのだ。そして金利が上昇するにつれて、目標の達成はずっと難しくなっていく。

ベビーブーマーの大量引退は財政赤字を大幅に押し上げることになる〔AFPBB News〕
 しかも、これは最大の問題を考慮する前の話である。ベビーブーム世代の定年退職者が増えるに従い(最初の世代は今年、定年を迎え始めた)、年金および公的医療に対する彼らの需要が、その後再び財政赤字を急激に押し上げ始める。
 実際、オバマ氏の予算案と共和党の提案の本当の問題は、そこに盛り込まれた半端な真実や嘘よりも、むしろ双方が省略した諸々の要素だ。
 米国は税制を簡素化し、全般的な税収を(若干)増やす必要がある。国防費を抑制する必要もある。何しろ米国の国防費は現在、2番手以下20カ国の国防費合計に匹敵している。また、米国は年金・社会保障費の急増にも取り組む必要がある。
 これらの提言はすべて、オバマ氏自身が立ち上げた赤字削減のための超党派委員会によって提案されたが、大統領の予算案は明らかに、どれ一つ検討していない。多額の債務負担を抱えたほかの西側諸国は過酷なダイエットに着手した。米国は暴飲暴食を続けている。
議会任せの大統領、国債市場の危機のみが頼り

オバマ大統領はリーダーシップを発揮できていない〔AFPBB News〕
 大統領はなぜ少しのリーダーシップも示さないのか? オバマ陣営は、悲しくなるほどお馴染みになったお決まりのパターンで、これらの問題に取り組むには、まだ機が熟していないと主張している。
 大統領は大胆な提案を自ら示すのではなく、むしろ議会に任せたいと考えている。米連邦議会の共和党議員と民主党議員が何らかの妥協点を見いだしたら、彼らと連携するというわけだ。
 実際、両党の勇敢な上院議員から成る小さなグループが、既にこの目標に向けて精力的に取り組んでいる。しかし、大統領も、共和党の指導部も、彼らを支援する勇気を持たなかったのである。
 政治的手腕が欠落する中で、恐らくは国債市場の危機のみが、この国が必要としている刺激を与えられるのだろう。財政の心臓発作によって経済を運営することは、あまり賢明な治療法ではない。 


22. 2011年2月24日 21:37:14: OWVd1pn7ag
立花隆って、確か小沢一郎氏をめぐる事件の一環である、石川議員秘書の取調べの件で、フリージャーナリストの上杉隆氏の記事にイチャモンをつけたところ、当の上杉氏から理路整然と、グゥの音も出ない程に論破されて、しばらく身を隠していたヘタレだよな。

そんな自分の言動にも責任をもてないヘタレを例に出してきている時点で、この論説はアウト。


23. 2011年2月25日 07:14:38: GgvKR0XjpY
04様に同意。

24. jesusisinus 2011年2月25日 10:51:34: veLsqfdw2ggms : A4BBg4Gbso
FHVyh15Kso さん

今後の高齢者介護まで入れてしまえば、大丈夫でないのが100%になってしまうw
現在の積みあがった国債あるいは政府の借入の状態っつーかポテンシャルを論じているわけで…笑

しかし、ひとつの問題提議はそこだわな。だから前回民主党に入れたのに、今はウチゲバばっか…
仙石に切られた長妻さんや古賀茂明さん。こういった人をもっと使わないとなっ。

福利厚生…。

現在の焦点は国債を除けば「年金」に「老人医療費」くらいだが、FHVyh15Kso さんと同じく「老人介護」の問題が大きく圧し掛かっている。

団塊の世代が70代に掛かってくる5〜10年後に手を打ち出しても手遅れだしな。

このままだと、道端で歩けなくなった老人がそのまま亡くなってたり、アパートでの孤独死はごく当たり前の世界になりそうだ…

まあ、恨むなら、団塊世代の代表たる、菅と仙石を恨むんだな…

そうなりたくないなら…早く、大規模な箱物公共事業として全国に老人介護施設と託児所を作り、不要な事業を明らかにし、余剰公務員を介護士やケアマネに移すんだな…

看護士ももっと多く養成しないとおっつかないw

ゴーストタウンと化したニュータウンに建てれば、未だにゴーストタウンに住む老人は家から近いし、ゴーストタウンに巣食う貧乏外国人には新たな仕事になるし、ついでに、地域の再活性化が出来るかもw


25. 2011年2月25日 19:49:34: TLk9sXNqhE
国内の雇用が海外に流出して失業率が高くなっているのに賃下げ圧力である外国人労働者受け入れと逆進性の強い消費税の大増税が大前提で議論が進でいることに疑問を感じる。以前は食糧危機が訪れ日本は人口が多くて終わると言われていたのに。低賃金の非正規労働で子供をもてない日本の若者は無視か。世代間格差、若肉老食の視点がまったくない。財源がないなら米国債、ODAの形でばら撒く世界のATMをやめるべきだ。富裕層減税やめろ、とか相続税を上げろ、再分配しろとは言わないのもおかしいだろう。


26. 2011年2月25日 21:31:12: BW3zrA4caY
次のブログが参考になるよ。

http://abc60w.blog16.fc2.com/
高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門


27. jesusisinus 2011年2月26日 11:41:44: veLsqfdw2ggms : A4BBg4Gbso
>>25

後半の主張は cool っすけどw
前半がね…w

失業率の高い原因は、国内雇用の海外流出の影響ではなくて、やはり長期的な不況による人員削減っす。
外国人労働者受け入れも賃下げ圧力にはなってません…。

新卒の就職難?にも見られるように、中小企業の求人率は高いわけで…w

将来的に人材の売り手市場に廻れば、外国人労働者は賃下げ圧力にもなるかも知れませんが、単純作業の世界であれば、あまり全体への影響はありませんです。


28. 2011年2月26日 16:36:51: 8HikxGtgtU

 国債がどうのこうのというよりも 今通用している ドル ユーロ 円 元

 など 全ての金が 「紙切れになる」だろう  ってことで〜〜〜

 ===

 そんなもの 海外に金で蓄えても 紙切れになる

 ===

 一番いいのは 海外でも国内でも 資産・不動産を買うのが正しいでしょうね〜〜
 
 借金して 不動産を買えば 最高だ 

 ===

 もうひとつは 電力株をかうことだな〜〜 不動産・設備を持ってるし

 借金もあるから 最高だが 中部電力は 東海地震がおきるので 辞めといた
 
 ほうが利口だ
 
 ===

 ちなみに 私のところは ん億の借金があって 不動産をもってるから〜〜

 日本国債のパンクが おきないかな〜〜〜 なんて 心待ちに待っている
 


29. 2011年2月27日 00:48:45: sUpHQ8Q75g
> 私は2002年に「1j200円で日本経済の夜は明ける」(講談社)と言う本を出したが

なんだ無能アナリスト藤巻じゃないか!
まだ生きてたとは
資金枯渇寸前で円高一服して命拾いしたようだなw


30. 2011年3月01日 15:19:30: cxaZyOwrgo
ダイナモって売国経済評論家の藤巻なんだ。
こんな馬鹿の言うこと論評するに値しない。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民71掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民71掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧