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「有事のドル売り」が加速・・もはやドルの“金本位制復帰”しかないのか?(真壁昭夫)
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/260.html
投稿者 稲垣勘尚 日時 2011 年 3 月 15 日 17:08:51: Je/tdYZdw47GA
 

現在のドルの価値を実効為替レートで見ると、現在は約2年7ヵ月ぶりの低水準になっている。それだけドルの価値が、ユーロや人民元など他の通貨に対して下落しているということだ。この背景には、地政学的リスクの高まりに伴う原油資源価格の上昇がある。原油価格が上昇して米国経済が減速すると、現在の低金利が続くとの見方が高まり、ドルが他通貨に対して売られやすくなるからだ。ただし、ドルの価値が下落しているのは、それだけの理由ではない。もっと本源的な原因がある。(以下抜粋)

かつて、米国経済が世界の覇権国としての実力を誇っていた時、世界のどこかで紛争が起きたり、経済的な問題が発生すると、為替市場でドルは買われたものだった。それを称して、“有事のドル買い”と呼んだ。ところが、最近では“有事のドル買い”ではなく、“有事のドル売り”になっている。事実、アラブ騒乱、ECソブリン恐慌、福島原発メルトダウンが発生すると、為替市場で人々はドルを売り、安全通貨である円?やスイスフランを買いこんでいる。ドルの基軸通貨としての機能が低下している。

“有事のドル売り”。それこそが、ドルの信認の低下を象徴的に表す現象だ。世界のどこかで異変があると、最も使用可能性の高い通貨を持つことが重要だ。持っていても、誰も受け取らない通貨を持っていても、実際に使うことができないからだ。突き詰めて言うならば、米国の大手金融機関が、リーマン・ショック前のように借入れ金で投資資金を膨らまし、それを元手に投資行動を繰り返して利益を上げるという経済モデルが行き詰っているのである。

穀物や資源などに対する需要が圧倒的に増大している。そのため、資源などの価値が上昇している。モノの価値が上昇するということは、通貨の価値が相対的に低下することになる。その最たるケースがドルなのである。  通貨の価値が低下し、モノの価値が上昇する傾向は、どこかの段階でモノの価格上昇が需要の増大を抑えることになり、価格と需要の新しい均衡点を探すことになるだろう。市場での価格機能が十分働かないうちに・・経済活動が混乱することが懸念される。

その場合、やや荒唐無稽かもしれないが、2つのことが起きる可能性がある。(もはやGOLDで通貨の価値を保つしかない、ドルの金本位制復帰も選択肢の1つとしてありうる。)
@つは、通貨の価値回復を諦めて、モノとモノとを交換する経済体制ができることだ。産油国から原油を輸入する場合、今まではドルなどの通貨で代金を支払ってきた。その場合、代金をドルで支払うのではなく、特定の工業製品と引き換えにしたり、あるいはプラント建設代金との交換という格好にするのである。 それによって、特定の通貨を受け取ることによる、価値下落のリスクを回避することが可能になる。 問題は、取引を行なう経済主体のニーズが上手く合致すればよいのだが、それができないと取引き自体を成立させることが難しくなることだ。結果として、世界の貿易量が大きく減少することが懸念される。
Aつは、金によって通貨の価値を保つことだ。金は、言ってみればいつでも誰もが欲しがる「究極のモノ」である。ドルの価値を金で裏付けることによって、基軸通貨の価値を保つ。 具体的には、ドルと金の交換を認めてドルを金本位制に復帰するのである。それが可能だと、ドルの価値下落には歯止めがかかる。資源の価格が上昇しても、ドルの相対的な価値が落ち込むことは考えにくい。

もちろん、ドルの金本位制復帰には実務的な問題点が多く、現時点では現実性は乏しいだろう。ただ、投機筋や各中央バンカーの金買いオペレーションを見ていると、そうした選択肢もあるかもしれないという気になってしまう。(以上)

/「有事のドル売り」を急かせる国際地政事象が連鎖しておる。アラブ=欧州ソブリン=日本の恐慌化(経済・社会)=米国債投資ファンド解散など〜。
金融市場資本主義=グローバリズムというプレートの断裂により、金融の根幹であった基軸通貨=ドル崩壊が・・日本発マグニチュード9.0の津波が世界に・・。
タイムラグをおいた、数年スパンでの政治経済=文明の液状化が始まるのだろうか。三陸で孤立するビル屋上の「HELPE・水」の表記は、視点を変えれば金融ビル屋上の「GOLD」に見えまいか・・?
 

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コメント
 
01. 佐助 2011年3月15日 21:02:31: YZ1JBFFO77mpI : qY1KNtvLQc
私も金本位制復帰しかないと思う,そのため日本の指導者にカリスマ氏の登場が望まれ
キンは高騰すると生産量を低下させる唯一のレアメタル(希少生産金属)なので,世界経済は、もう一度キンによって、膨張した基軸通貨を収縮させ、安定させざるをえない。特に日本経済は需要(市場)が供給(生産能力)を下回っているので生産量を低下させるキンとのリンクすると膨張した基軸通貨を収縮させ、安定させることになるだろう。ところが日本政府や霞ヶ関官僚と大マスコミは金持ちを救済させて貧乏人は自己責任のツケにより,生産量過剰なのに公的資金のバラマキ政策によりデフレ景気の回復を進め,大増税(消費税増税)をしようと失敗を2回も繰り返し失敗した。今政府は3回目の失敗をしようとしている。巨大地震でまさに大増税政策をやろうとしているのである。失敗は確実である。・

水のあふれた河と同じです。次々と予期しない箇所から水がもれ、水位を下げないと、堤防は次々と決壊します。政治と経済の指導者は、堤防の決壊個所の修復に追われても、水位を下げないために、水漏れ箇所が増え、新しい箇所が決壊します。自然は雨がやめば水位が下がりますが、世界信用恐慌の水位は、膨張した通貨をキンに吸収縮小させなければ下がりません。こうして、予期できない出来事が、次々と発生するため、パニックは連続するのです。小沢氏や河村市長や橋下知事らの考える減税は理にかなっている,公務員の3割カットは景気が回復したら戻せばよいのである。天下りや既得権益などのカット整理も有効だろう。

産油国の混乱や経済(消費)の縮小によりドル安が続くと石油が高騰する。買い控えが発生し不景気になるから株安になる。為替1ドル60円前後にまで暴落するだろう.それで米国はキンとのリンクを宣言,採用しなければならなくなる。ニクソンの遺産の金本位制を宣言する。そうするとドルとNY株は高騰する。経済の下降トレンドも沈静化するはず。

英国はキンを75%も保有した時代はポンドは世界の基軸通貨となった。これを第一次金本位制とよんでいる。当時は英国からキンを借り紙幣に「キンと交換する」と印刷することだった。日本の明治政府はキンよりも銀を選好したために、莫大な損失を被った。銀は高騰すると、他のレアメタルと同様に、他の鉱物の副産物として大増産される。だから、銀は一時的な高騰で終わることが避けられない。投機好きの億万長者が、銀で破産したというニュースを聞くのはこのためなのだ。また1922年ドルをキンの代理とする為替固定制に移行した。その後、為替表示がポンドからドルヘ完全移行するのに40年もかかった。

これ以前は、英国・フランス・スペイン等の複数の金貨が、世界の基軸通貨であった。植民地貿易で儲けた富はキン貨として蓄積されて、世界で流通したのである。当時基軸通貨を持つ国家は経済が、約10年ごとにバブルを発生させていた。つまり約10年ごとにバブルを発生させ、崩壊させる繰り返しが行われていたのである。

アダムスミスは需要と供給の均衡/不均衡を「神の見えざる手」によって需要と供給の均衡が回復することに期待した。マルクス経済学者は商品の過剰生産を破壊して処分する。こうして不良在庫がなくなると、再び需要と供給の均衡は回復するので,過剰生産がせバブルを発生させると主張した。過剰生産でバニックになるのである。これは国家の予算を全部注ぎ込んでも経済を救済することが出来ないことを意味する。従って日本にカネ寄こせと迫り狂う米国は,国家を建て直すことは最早不可能といえる。巨大地震で益々出来ない,それより米国はいたわり?の予算で助けなければならないだろう。

80年周期に発生した第二次信用収縮恐慌を収束させるためにはドルとキンのリンクしかない。キン本位制は、各国の通貨の発行をキン準備にリンクさせることによって、ドルの信用を回復する目的からスタートする。国家間の輸出入の最終決裁には、1971年以前のように、キンの延べ棒が使用される。そして、キン価格は、世界中に垂れ流されたドルが安定する価格で固定される。キンは、価格が高騰すれば、約一年間だけ生産量は急増する。しかし、二年目からは生産量は下降する。その理由は、埋蔵量を予測できないためだといわれている。

約10年ごとにバブルを発生させ、崩壊させることは避けられないのでキンとのリンク後にシステムを構築しなければならない,そうしないと再びバブルを繰り返すことになる。

中国とインドやロシア,南アフリカは溜め込んだドル・ユーロ・円の基軸通貨と保有キンにより,自国通貨を固定させられるから問題はないし,輸出大国として維持できるのではなかろうか,これこそ戦争もなしに第二次世界信用収縮恐慌が収縮できる。ただしこの国家は多部族国家なので,一致して行動することは困難であろう。景気は回復させられるが,大変難しい課題が残る。そうすると各国を説得できる日本には世界に通用するカリスマ的指導者が必要不可欠である。日本商品の世界的優位性は2040年まで継続するので,当然日本の指導者は世界レベルのカリスマ氏でなければならないし彼により円は、キンとリンクし基軸通貨になることも出来る。


02. jesusisinus 2011年3月15日 22:06:07: veLsqfdw2ggms : NSsfRkFoUw
時代は過去には戻らないんだよw

戻ると思うんなら、金買っとけw

ファンドにとっては、単なる休憩所だぉw


03. 2011年3月16日 10:01:47: H5BPedYG4U
3月5日 ゴールド 1g 4,000円

http://kalki10.blog122.fc2.com/


04. 2011年3月16日 16:10:03: hTtIFXYdnA
福島原発6基が、メルトダウンすれば、日本経済は壊滅し、円は大暴落する。有事のドル買いの復活だろう。究極のドル復活策が、これだったのか。

05. 2011年3月16日 20:46:03: BW3zrA4caY
 このヒトは「経済学者」ではなく、単なる「金融関係者」です。


○○

真壁昭夫先生 H23.2.28 日経記事について教えて下さい。

VIEW POINTの記事です。

「日本には1500兆円を越す個人金融資産が蓄積している。それをうまく掘り起こせれば、国内需要を盛り上げるだろう」についてです。

具体的には、金融資産を、どのように需要に結びつけるのか、教えていただきく、メールいたしました。

 1500兆円の債権=1500兆円の債務ですが、これをどのように掘り起こすのでしょうか。

宜しくご教授願います。

○○

 このメールに対して、応えられないヒトです。ようするに、「金融関係につとめたいただけ」の人で、経済学者ではありません。

 この話も、「荒唐無稽・人畜無害・無意味」どうでもいい話です。ドルが安くなった、物々交換の世界へ、金本位制へ、フーン。貨幣経済のない世界へ行くんですね。そうですか。それで?


06. 2011年3月17日 17:18:14: cqRnZH2CUM
そもそも、今はドル安と言うよりリスク回避相場の超円高だな
NZやAUはドルに対して暴落しているし
ポンド124円、Euro円も107円まで落ちた

>>1500兆円の債権=1500兆円の債務ですが、これをどのように掘り起こすのでしょうか。

国民が金をおろした(債券を売却した)分は、日銀が電子的に金を刷って金融機関に配って買い込む(包括緩和)することで
金利上昇(貸し剥がし)を起こさずに、GDPギャップが埋まるまでは消費だけを増やせるし、
消費が増えてくれば潜在供給力も高まると考えているのだろう
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2008/05/post_84e4.html


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