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FOMCまとめ  リスクオン ドルと円安い  波乱なし
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/634.html
投稿者 sci 日時 2011 年 4 月 28 日 09:36:30: 6WQSToHgoAVCQ
 

27日の米株式市場:続伸、小型株指数は過去最高値
 
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_229247
米連邦準備理事会(FRB)は27日、連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、6000億ドルの米国債購入プログラムを予定通り6月末で完了する方針を明示した。以下は声明文(英文)。

Information received since the Federal Open Market Committee met in March indicates that the economic recovery is proceeding at a moderate pace and overall conditions in the labor market are improving gradually. Household spending and business investment in equipment and software continue to expand. However, investment in nonresidential structures is still weak, and the housing sector continues to be depressed. Commodity prices have risen significantly since last summer, and concerns about global supplies of crude oil have contributed to a further increase in oil prices since the Committee met in March. Inflation has picked up in recent months, but longer-term inflation expectations have remained stable and measures of underlying inflation are still subdued.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The unemployment rate remains elevated, and measures of underlying inflation continue to be somewhat low, relative to levels that the Committee judges to be consistent, over the longer run, with its dual mandate. Increases in the prices of energy and other commodities have pushed up inflation in recent months. The Committee expects these effects to be transitory, but it will pay close attention to the evolution of inflation and inflation expectations. The Committee continues to anticipate a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability.

To promote a stronger pace of economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to continue expanding its holdings of securities as announced in November. In particular, the Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings and will complete purchases of $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of the current quarter. The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings in light of incoming information and is prepared to adjust those holdings as needed to best foster maximum employment and price stability.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate for an extended period.

The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to support the economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Richard W. Fisher; Narayana Kocherlakota; Charles I. Plosser; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen.

http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_229204
【NewsBrief】金先物相場、過去最高値-FOMC声明後上値伸ばす

2011年 4月 28日 6:06 JST

 【ニューヨーク】27日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物相場は終値ベースで過去最高値をつけ、銀相場も上昇した。米連邦準備理事会(FRB)がこの日の連邦公開市場委員会(FOMC)で米国債購入プログラムの終了方針を示したものの、政策金利の引き上げには急いでいないことが示唆され、買いの材料となった。

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イメージ
REUTERS/Nicky Loh

 ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物相場は反発し、取引の中心である6月物は終値ベースで中心限月としての最高値となる1トロイオンス1517.10ドルで引けた。4月物は前日比13.70ドル(0.9%)高の1516.70ドルで取引を終了した。27日は4月物の最終取引日に当たる。

 また、銀先物相場の中心限月である5月物は前日比0.908ドル(2%)上昇し1トロイオンス45.958ドルで引けた。期近物の4月物は前日比0.906ドル(2%)高の45.964ドル。この日は銀先物4月物も最終取引日。

記者: Matt Whittaker


http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_229165
UPDATE:FRB、米国債購入プログラムの計画通りの完了方針示す=FOMC
政策金利は据え置き

2011年 4月 28日 6:36 JST
 米連邦準備理事会(FRB)は26-27日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。FRBは賛否両論のある6000億ドル規模の米国債購入プログラムを計画通り終了する方針を示した。一方、バーナンキFRB議長は低金利政策の終了に向けた時間的な枠組みは存在しないと表明した。
イメージ Jim Watson/AFP/Getty Images

バーナンキ米FRB議長、FOMC後の記者会見での質疑応答で(27日)

 量的緩和の第2弾(QE2)として昨年11月に導入した米国債購入プログラムについては、FRBはこれまでも終了意向を示していた。この日のFOMC終了後に発表した声明で6月末で同購入プログラムを「完了する」と表明したことで、終了はほぼ確実とみられる。

 バーナンキ議長はFOMC後の記者会見で、FRBは米国債購入プログラムの終了が金融市場に著しい影響を及ぼすとはみていないことを示唆した。

 今回のFOMCでは、最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は現行の年0-0.25%で据え置いた。しかし、この日の焦点はFOMC後に初めて実施されたバーナンキFRB議長による記者会見だった。議長は会見で、FOMCの景気見通しならびに2日間の政策決定に関する協議の状況について詳細を示した。

 バーナンキ議長は、会見前に発表された声明と一貫した姿勢を示し、FRBは低金利政策の反転に踏み切る前に特定の経済指標を吟味すると表明した。

 議長は、政策金利の引き上げに踏み切る必要性について判断する際には、FRBはインフレと雇用水準の相互作用を引き続き見極めると明言。「一時的な」商品相場高ならびに依然高止まりしている失業率を含む現在の経済状況は、現時点で変更を正当化するものではないとの見解を示した。

 議長は、「どれほど早く対応が必要となるかに関しては確信はない」と語った。

 現時点では、FRBは他地域の金融引き締めトレンドに急いで追随する意向はないもよう。この日発表した FOMC声明では、FRB当局者らは政策金利は「今後も長期間」、異例の低水準に据え置く見通しだと繰り返した。バーナンキ議長はこれは今後「2回ほどの会合」を意味する公算が大きいと述べるとともに、ポートフォリオ中に保有する債券の償還金を再投資することにより2兆ドルを上回るFRBのバランスシートの規模も維持する計画だと表明した。

 バーナンキ議長は、FRBは依然、雇用創出面の進展ペースは緩やかで、米失業率が引き続き高水準にとどまると予想していることを明らかにした。さらに、議長はこのところの商品相場高は一時的となる公算が大きく、最近の上昇が緩和し始めるにつれ、インフレ率は容認できる水準に向けて低下する見通しだと指摘した。

 バーナンキ議長は格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による最近の米国債格付け見通しの変更について、米政策当局者らによる長期の財政状況への対処を促進することになるのであれば、「建設的だ」との見方を示した。

 議長は財政赤字の拡大について「少なくともより長期的には米国が直面する最も重要な経済問題だ」と指摘し、最近議員らが追求している歳出削減はこれまでのところ、米経済にとって押し下げ要因とはなっていないと語った。

 バーナンキ議長は燃料価格の上昇について、ガソリン価格の上昇を抑制するFRBの直接的な能力は限られているとし、上昇のために消費者の多くが直面する困難への認識を示した。

 議長は、FRBは最近のこの上昇は「一時的」にとどまると引き続き予想していると明らかにするとともに、FRBはガソリン価格の上昇からの米経済の他の部分への転嫁効果を限定することを期待していると述べた。

 また、FRBは経済成長率見通しを引き下げ、今年は失業率が若干低下するなかでインフレ率の上昇を予想していることを示唆した。

 バーナンキ議長は第1四半期(1-3月)の経済成長率が予想を下回ったことから、今年の成長率見通しを引き下げたと説明した。しかし、議長は経済成長率を圧迫している要因は「一時的とみられる」と表明した。

 今回の声明では、ほぼ2年間におよぶ米景気回復は「緩やかなペースで進んでおり」、労働市場は徐々に改善していると指摘。3月15日に開いた前回FOMCでは、米景気回復は「一段としっかり」しつつあるとの見方を示していた。また、今回の声明では、個人消費と企業の設備投資は引き続き拡大する一方、住宅セクターは依然「低迷」していると言及した。
イメージ Bloomberg News

米ワシントンDCのFRB本部

 さらに、FRB当局者らは原油と穀物、綿などの商品相場高からインフレに上振れ圧力が生じているとの認識を示した。しかし、バーナンキFRB議長をはじめ当局者の大半は、消費者物価への影響は2008年の原油相場高後の状況と同様に一時的とみており、インフレへの長期的な脅威は予想していない。

 FRBは「物価はここ数カ月間に上昇しているが、より長期のインフレ期待は安定しており、コアインフレ指数も引き続き抑制されている」との見方を示した。

記者: Luca Di Leo and Jon Hilsenrath and Tom Barkley


http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_229323
【外為市況】ドル続落、FRB議長がドル売りに事実上お墨付き与え(4月27日)

2011年 4月 28日 8:48 JST
【ニューヨーク】27日の外国為替市場ではドルが続落した。米連邦準備制度理事会(FRB)は超緩和的な金融政策を当面続けるとバーナンキ議長が示唆したことで、同政策の持続性をめぐる不安が一掃されたため、ドルの弱気筋が安心してドル売りを出した。
イメージ AFP/Getty Images

ドルは2年半ぶりの安値を更新した。FRBの金融緩和政策を背景にドルは数カ月前から下落基調にあるが、バーナンキ議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後に開いた史上初の記者会見の内容が事実上FOMCの政策声明を踏襲するものとなったことから、ドル安に拍車がかかった。

「27日午後の動向を踏まえると、ドルが下値を広げかねないとの見方が、FRBの目先の行動によって変わることはないだろう」とINGキャピタル・マーケッツの為替取引部長、ジョン・マッカーシー氏は述べた。

バーナンキ議長は、FRBのインフレに対する姿勢にほとんど変化がないことを示唆した。政策金利が当分の間、過去最低水準に据え置かれるとの見通しから、市場では高金利通貨がドルよりも堅調に推移するとの見方が広がる可能性があると、アナリストらは述べた。

「ドル以外の通貨についてはいずれも、(各中央銀行による)引き締め局面が始まっており、(米国とのこうした)違いが引き続きドルへの悪材料となっている」とバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのG10通貨戦略部長、パレシュ・ウパディアヤ氏は述べた。

英ポンドもドルに対して2009年以来の高値へ急伸した。また、オーストラリアドルも1983年の変動相場制移行後の最高値となる1.0882米ドルへ上伸した。今後も世界的に潤沢な流動性が維持されるとの期待から、相対的にリスクの高い通貨への投資意欲が高まった。

FOMCはこの日、政策金利を過去最低水準に据え置くととともに、異論の多い米国債買入措置を4-6月期末までに完了することを示唆した。

バーナンキ議長は記者会見で、労働市場は改善しつつあるが、依然として良好な状態にはなく、FRBはインフレを確実に低位にとどめるために必要な措置を講じると述べ、経済およびインフレに関してほぼFRBの見解に沿った物言いに終始した。

議長が「FRBは自らのバランスシートの圧縮を急いでいない」と示唆したことが、「ドルの投げ売りに事実上お墨付きを与える形となった」とウパディアヤ氏は述べた。

欧州中央銀行(ECB)が金融政策の引き締めにおいてFRBよりも総じて先行するとの見方が広がり、ユーロは1.4800ドルの目前まで上昇した。

ユーロは週内に難なく1.4900ドルを突破するとみられるが、1.5000ドルを明確に上抜くほどの勢いはなさそうだとシティグループのストラテジスト、グレッグ・アンダーソン氏は述べた。

ドルが上昇することができたのは円に対してのみだった。円は、スタンダード&プアーズ(S&P)が日本の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げたことを受け、売り圧力にさらされている。日本銀行は主要中銀の中で、FRBよりも長期にわたり政策金利を過去最低水準に据え置くとみられる唯一の中銀とされている。

NY市場終値 27日17時50分 (26日17時50分)
ドル 82円23-24銭 (81円53-57銭)
ユーロ 1.4782-83ドル (1.4645-50ドル)
英ポンド 1.6626-29ドル (1.6483-85ドル)
スイスフラン 0.8748-54フラン (0.9508-12フラン)

ユーロ 121円52-55銭 (119円44-47銭)
豪ドル 89円24-31銭 (88円01-09銭)
英ポンド 136円65-74銭 (134円39-49銭)
カナダドル 86円46-56銭 (85円73-80銭)
NZドル 65円94-98銭 (65円82-87銭)

(ダウ・ジョーンズ)


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20850520110427?sp=true
米FOMCが国債購入終了へ、景気支援策縮小は急がない姿勢示唆
2011年 04月 28日 08:22 JST
 
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バーナンキ米FRB議長会見の発言要旨

 [ワシントン 27日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は、27日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、米景気支援策の縮小を急がない姿勢を示唆した。同時に発表した2011年の国内総生産(GDP)伸び率見通しは、前回1月の予想を下方修正した。

 FOMCでは、6000億ドル規模の長期国債購入プログラムについて、従来から予定していた通り6月末で終了するとの方針を明らかにしたうえで、バランスシートはすぐには縮小しないとの姿勢を示唆した。

 また、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通りゼロ―0.25%に据え置き、金利を長期間異例に低水準に据え置く方針をあらためて示した。決定は全会一致だった。

 声明は「景気回復が緩やかなペースで継続している(proceeding at a moderate pace)」とし「景気回復の足取りは一段としっかりしている(on a firmer footing)」としていた前回声明から表現を変えた。

 バーナンキFRB議長は、FOMC終了後の会見で、経済のモメンタムが若干、より弱めになっている(a bit less momentum in the economy)と述べたほか、今年第1・四半期のGDP伸び率については「比較的弱めの数字、おそらく2%を下回る水準」との見方を示した。

 しかし同時に議長は「概して、FOMCは、第1・四半期の景気減速の大半を一時的なものとみていると言うことができる 」とも述べた。

 <GDP伸び率見通しを下方修正>

 FRBは今回、2011年のGDP伸び率見通しを3.1─3.3%とし、3.4─3.9%としていた1月の前回予想から下方修正した。

 一方、失業率の見通しは8.4─8.7%とし、前回予想(8.8─9.0%)から改善方向に修正したが、声明では、失業率は高止まり(remains elevated)と指摘した。3月の失業率は8.8%だった。

 議長は労働市場について「回復ペースは依然、非常に緩やかで、われわれは極めて深い穴から脱しようと苦心しているところだ」と述べた。

 原油高を背景に、個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率予想は、前回の1.3─1.7%から2.1─2.8%に引き上げた。食品・エネルギーを除くコアPCE価格指数の上昇率見通しは1.3─1.6%とし、前回予想(1.0─1.3%)から小幅な上方修正にとどめた。

 FRBは、原油価格の上昇は一時的なものであり、幅広いインフレを引き起こすことはない、と自信を示した。FOMC声明では「インフレはここ数カ月加速した(picked up)ものの、長期的なインフレ期待は引き続き安定しており(remained stable)、基調インフレを示す指標は依然として抑制されている(still subdued)」と強調されている。

 金融市場は一部、神経質な動きを見せた。インフレ予想を受け30年債は下落。金は1オンス=1520ドルを上回る過去最高値をつけた。

 ドル相場は主要6通貨に対して一時、3年ぶりの安値水準をつけた。一方、FRBの景気支援が続くとの安心感から米株式市場は上昇した。

 また、金利先物市場では依然として、FRBが2012年の早い時期までは利上げを実施しない、との見方を織り込んだ水準となっている。

 <償還資金の再投資は継続>

 議長会見の質疑応答では、ドルの下落などさまざまな質問が飛んだ。

 バーナンキ議長は、通貨政策は財務省の所管としつつも、強く安定したドルは米国と世界経済の利益になるとFRBは確信している、と述べた。

 FOMCは、保有証券の元本償還資金を再投資する既存の政策を維持する、との方針を示した。議長は会見で、この戦略を止めることが、おそらく、FRBの出口戦略の初期段階における措置となる公算が大きい、との考えを示した。ただしその時期については、言及しなかった。

 利上げについて、議長は、それが数カ月先であることを示唆。「長期間との文言は、行動を起こす前に数回のFOMC会合が開催されることを意味している。しかしどの程度早急に対応が必要となるかが不明であるため、残念ながらこのように漠然とした表現を用いている」と述べた。

 議長は質疑応答で、国債買い入れプログラムを延長することの利点と、広範なインフレのリスクとのトレードオフは、あまり魅力的ではなくなっている、と指摘。「インフレは加速しており、インフレ期待も若干、上昇している。一部の追加的なインフレリスクなしに、雇用情勢を大幅に改善できるのかどうかは、明らかではない」との認識を示した。

© Thomson Reuters 2011 All rights reserved.

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20853220110427?sp=true
米FRB議長が初の定例会見:識者はこうみる
2011年 04月 28日 08:56 JST 
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 [ワシントン/ニューヨーク 27日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は27日、連邦公開市場委員会(FOMC)終了後、初の定例会見を行った。市場関係者のコメントは以下の通り。

●有意義な背景を提供

 <パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のモハメド・エルエリアン最高経営責任者(CEO)>

 バーナンキFRB議長は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が示した経済見通しや判断、政策スタンスに関し、有意義かつ参考となる背景を提供している。

 幾分ためらいがちになったり、ある種の問題に関し直接的に回答せずにかわす場面も見られたが、難しい質問に対しうまく対処していると考える。

●サプライズなし、バランス取れた内容

 <コロンビア・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、デビッド・ジョイ氏>

 やや学者のようなトーンだった。

 バーナンキ「教授」の会見は「A」の評価だ。議長は教育と率直さ、不透明な環境での政策決定の限界のバランスをうまく取ったと思う。それだけでなく、楽観的なトーンで会見を終えた。

 FRBの立場や考え方についてサプライズはなかった。不適切な発言やつまずきもなかった。有能さと(市場との)近さを示したことで、議長はFRBにとって有益な役割を果たした。

●コミュニケーション強化の点では高得点

 <三菱東京UFJ銀行のチーフ・フィナンシャルエコノミスト、クリス・ラプキー氏>

 バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長会見の評価は、市場とのコミュニケーションを強化し、連邦公開市場委員会(FOMC)の焦点から外れた批判的な声をかわす取り組みという点ではAプラスといえる。われわれは、FRBの焦点は何かを知る必要があり、会見はそれを明確にした。

 ただ、総合点としてはAマイナスだ。QE2(量的緩和第2弾)の根本的な理由付けが無くなったとみられるなか、個人的には、現在の低金利が恒久的なものではないことをFRBとして認める、何らかの発言を期待していた。

●証券償還によるバランスシート縮小への言及は興味深い

 <ディシジョン・エコノミクス、マネジング・ディレクター兼シニアエコノミスト、ケリー・リーヘイ氏>

 バーナンキ米FRB議長の記者会見では、興味深い発言が2つほどみられた。

 まず、量的緩和プログラムの継続を望んでいることを示唆しつつも、インフレ上昇を踏まえ、(同プログラム継続に伴う)トレードオフ(見返り)はさほど魅力的ではないとの見方を示した。 

 そのうえで、引き締めプロセスの第一歩が、保有証券の償還に伴うバランスシートの受動的な縮小になるとの見方を示した。この発言は政策運営の観点からより重要だ。ただ、6月末時点になった段階で、当初はバランスシートを安定的に維持することになるだろう。

 会見の出来栄えについては、「Aマイナス」を下回ることはないだろう。

●証券償還によるバランスシート縮小への言及は興味深い

 <ディシジョン・エコノミクス、マネジング・ディレクター兼シニアエコノミスト、ケリー・リーヘイ氏>

 バーナンキ米FRB議長の記者会見では、興味深い発言が2つほどみられた。

 まず、量的緩和プログラムの継続を望んでいることを示唆しつつも、インフレ上昇を踏まえ、(同プログラム継続に伴う)トレードオフ(見返り)はさほど魅力的ではないとの見方を示した。 

 そのうえで、引き締めプロセスの第一歩が、保有証券の償還に伴うバランスシートの受動的な縮小になるとの見方を示した。この発言は政策運営の観点からより重要だ。ただ、6月末時点になった段階で、当初はバランスシートを安定的に維持することになるだろう。

 会見の出来栄えについては、「Aマイナス」を下回ることはないだろう。

●長期失業の説明は物足りなさ

 <ウェルズ・ファーゴ証券のチーフエコノミスト、ジョン・シルビア氏>

 評価は「Aマイナス」。

 広範囲なテーマを扱うという点では非常に良かった。多くの問題は複雑化しており、考えられる展開の機微を説明しようとする姿勢がみられた。「Aマイナス」と評価したのは、バーナンキ議長が長期の失業について、もっと上手く説明できたはずだからだ。エコノミストの大半は、失業率が高いのは循環的な問題でなく構造的問題が原因と認識している。経済ではなく、職業訓練や教育面の取り組みが必要だ。バーナンキ議長は、長期失業率に関してはもっと強く話すべきだった。

 FRBは2本柱のマンデート(責務)を負っているのに対し、ECBのマンデートはインフレ(抑制)のみ。したがって、トリシェ(ECB総裁)とバーナンキ議長を比較するのは難しい。

 総括すると、波乱はなかった。(会見に出席した)記者も、理性的な人が何人かいて、その人たちがあらかじめ質問者を選んでいた感じがある。記者が名前と所属(会社名)を名乗ったのはよかった。

●特に新しいことに言及せず、金の上昇材料に

 <TDバンク・フィナンシャル・グループのバイスプレジデント兼商品・金利調査戦略部門ディレクターのバート・メレク氏>

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は挑発的になることを望んでいなかったし、そうではなかったと思う。FRBの2つの任務に関してメッセージをうまく伝えた。声明の一部について私は支持するかどうか分からないが、議長が政策を維持し、少なくとも当面はハト派的なスタンスを保つというメッセージを伝えたのは事実だ。

 特に新しいことには言及しておらず、これを受け、金相場は最高値を更新した。

 声明にタカ派的な表現が含まれる可能性があるという見方があったが、そのような表現は見当たらなかった。このため、金が上昇したとみられる。

●QE3の可能性は消えた

 <ドゥワイト・アセット・マネジメントのチーフ経済ストラテジスト、ジェーン・キャロン氏>

 バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長の初の定例会見は、出席者の多いイベントだったが、それほど有意義ではなかった。むしろ自分が考えていることの確認といった感じだった。

 例えば、QE3(量的緩和第3弾)の可能性は低い。議長は景気支援もしくは失業率押し下げに向けた一段の取り組みは、マイナスの結果を招く可能性があると指摘した。そのためQE3の可能性は消えた。

 議長はいかなる引き締めも急いではいないが、自身をいつでも引き締めに向かわせるリスクについては示した、というのが私の全般的な印象だ。

 またQE2終了後も、再投資を継続するのは明らかだ。

 議長(の対応)は「A」に値する。ただ、友好的な質問が多かったことには感心した。議長が詰問される場面はほとんどなかった。

●必要なのは言葉より実践

 <マーク・インベストメンツの最高投資責任者(CIO)、アクセル・マーク氏>

 バーナンキ米FRB議長は「物価安定の維持」という宿題があるにもかかわらず、ドル下落とインフレをあおるという誤った課題に取り組んでいる。

 FRB当局者が少し喋ると市場が反応するというのは安直な政策だ。だからこそ議長は「透明性」を求めたのだろう。残念ながら実践してこそ言葉は生きる。市場をなだめるために議長は発言したのだろうが、健全な金融政策を支持する実践が求められる。

●市場の備えに効果的

 <ジェフェリーズ(ニューヨーク)の米ドルデリバティブ取引責任者、クリスチャン・クーパー氏>

 評価は「A」。

 FRBが危機時に導入した金融緩和を解消するためのツールを創出するにあたり、導入当時と同じようにクリエイティブになるであろうことをわれわれは覚えておく必要がある。

 この開かれた会見の場を設けることで、FRBは市場を驚かせることも、インフレのサプライズを待つこともなく、対話のトーンを変更する機会をうまく増やした。

 FRBは、スピードバンプ(減速目的の道路上の障害)を効果的に取り入れたといえる。なぜなら、彼らは常に次回の定例会見で、新たなリバースレポを導入する、超過準備に対する金利を変更する、クーポンの再投資をやめるなど、目標金利の変更以外の新たなツールを自由に選ぶことが可能になるからだ。市場は常に備えるようになる。これは大量の手元資金を得るのに非常に安上がりな方法だ。

*内容を追加して再送します。

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コメント
 
01. 2011年4月28日 09:44:23: cqRnZH2CUM
ドル・円相場は82円台前半、米緩和的政策の継続見通しでドル売り圧力 

  4月28日(ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=82円台前半で取引されている。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が連邦公開市場委員会(FOMC)後に行った記者会見で、緩和的な金融政策の解除時期を示さなかったことを受けてドル売りが進んだ海外市場の流れを引き継いでいる。

  前日の海外市場では、FOMC前に持ち高調整のドル買いが進む場面が見られ、ドル・円相場は一時82円79銭と、今月20日以来の水準までドルが上昇。しかし、FOMC後にはドル売りが優勢となり、82円台前半に押し戻され、日本時間午前8時15分現在は82円27銭付近で推移している。

  また、ユーロ・ドル相場は海外市場で一時1ユーロ=1.4795ドルと、2009年12月9日以来の水準までドル安が進行。日本時間午前8時15分現在は1.4780ドル近辺で取引されている。

  バーナンキ議長は、今回が初めてとなるFOMC後の会見で、「米国債、住宅ローン担保証券(MBS)の両方とも満期を迎えた証券の再投資を継続する」と述べ、そのため保有する証券の額はおおよそ同水準にとどまると指摘。「緩和的な金融政策の量は6月以降も引き続き一定になるはずだ」と語った。

  また、同議長は「長期にわたり」低金利を維持するとの方針について、「数回の会合」は引き締めがないことを意味する可能性が高いとの認識を示した。失業率については、正常な水準と比較し「高い状態」にあるとし、FOMCがインフレ期待および物価上昇に伴って起こり得る2次的影響に「細心の注意を払う」とも述べている。

     米政策金利、「長期にわたり、異例な低水準」維持

  FRBは26−27日のFOMCで、政策金利であるフェデラルファド(FF)金利の誘導目標を2008年12月に設定したゼロから0.25%のレンジにとどめ、09年3月以来の「長期にわたり、異例な低水準」で維持する方針も維持した。6000億ドルの国債購入計画については予定通り6月で終了させることで合意した。

  会合後に発表した声明では、「景気回復は緩やかなペースで進行中であり、労働市場の全般的な状況は徐々に改善しつつある」と指摘。「エネルギーなど商品の価格上昇がここ数カ月でインフレを押し上げた」としながらも、「これらの影響は一時的とみている」との見解が示された。

  また、FOMCメンバーの経済予測(中央値)によると、今年の経済成長率については3.1−3.3%との見通しが示され、1月時点の予想(3.4−3.9%)から下方修正された。

  個人消費支出(PCE)の価格指数については、今年10−12月期の食品とエネルギーを除くコア指数の予想を1.3−1.6%上昇とし、1月の予想(1−1.3%)から上方修正された。同期の失業率予想は8.4−8.7%と、前回予想の8.8−9%から引き下げられた。

             日銀会合

  一方、この日は日本銀行が金融政策決定会合を開く。有力日銀ウオッチャー14人の大方が現状維持を予想している。また、日銀は経済・物価情勢の展望(展望リポート)を発表する。

  日銀の白川方明総裁は25日夜、NHKの「クローズアップ現代」に出演し、東日本大震災の復興に関連し、日銀が既に実施している「成長基盤強化を支援するための資金供給」を見直すことも「検討の余地があるのかもしれない」と述べている。

  また、この日は国内で鉱工業生産や物価関連指標など各種経済指標が発表される。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 三浦和美 Kazumi Miura kmiura1@bloomberg.net
更新日時: 2011/04/28 08:24 JST


バーナンキ議長:国債購入完了は影響せず、再投資で緩和継続へ 

4月27日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、金融当局が6月に6000億ドル規模の国債購入プログラムを終了させても、金融市場や経済に大きな影響は恐らく及ぼさないとの考えを示した。保有証券の償還金の再投資については、6月以降も継続する方針を明らかにした。

  同議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の初の記者会見で、「第2四半期末でプログラムを完了させる」と発言。「プログラムの終了が金融市場や経済に大きな影響を及ぼす可能性は小さい」と語った。

  FOMCはこの日、商品高がインフレに与える影響は一時的であるとの認識をあらためて示し、6000億ドルの国債購入計画については予定通り6月で終了させることで合意した。

  バーナンキ議長は「米国債、住宅ローン担保証券(MBS)の両方とも満期を迎えた証券の再投資を継続する」と述べ、そのため保有する証券の額はおおよそ同水準にとどまると指摘。「緩和的な金融政策の量は6月以降も引き続き一定になるはずだ」と語った。

  金融緩和策の解除については「償還証券の再投資を完全あるいは部分的にやめることが最初の措置になる可能性が非常に高い」と発言。「その措置は比較的小さな一歩だが、政策引き締めを意味する」と述べた。

  バーナンキ議長はこれまで、雇用の伸びが加速し、景気回復が信用引き締めにも耐えられるようになるまで、刺激策を維持する方針を示唆してきている。議長は燃料や食料コストの高騰について、インフレへの一時的な影響にすぎないとの見通しを示しているが、一部の地区連銀総裁は低い借り入れコストが物価を押し上げている可能性があると主張、意見を異にしている。

  FOMCはこの日、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を08年12月に設定したゼロから0.25%のレンジにとどめた。09年3月以来の「長期にわたり、異例な低水準」で維持する方針も堅持した。08年12月−10年3月の量的緩和第1弾で購入したMBSの償還金については再投資を継続する方針を明らかにした。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba schiba4@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro記事に関する記者への問い合わせ先:Scott Lanman in Washington at slanman@bloomberg.net;Joshua Zumbrun in Washington at + 1-202-624-1984orjzumbrun@bloomberg.net.
更新日時: 2011/04/28 05:29 JST


02. 2011年4月28日 19:11:43: cqRnZH2CUM
増谷栄一のアメリカ経済情勢ファイルトップ |
米FRB、追加国債買い取り(QE2)は6月末で終了=QE Liteは継続
2011/04/28 (木) 18:16

―2011年インフレ予想上げ=成長率は下げ―

【2011年4月28日(木)】 − FRB(米連邦準備制度理事会)は27日のFOMC(連邦公開市場委員会)会合後に発表した声明文で、「景気は緩やかなペースで回復を続け、雇用市場も緩やかに改善している」と、前回3月の会合時の「足元の景気は強まっている」との強気の見方に転換したあとも楽観的な見通しを維持しながらも、超低金利政策の現状維持を全員一致で決めた。

 政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標は市場の予想通り、「for an extended period」(長期にわたって)の文言を残した上で、現行の0%〜0.25%のレンジに据え置かれ、金利据え置きはこれで2008年12月以来25カ月連続となった。

 FRBは声明文では、前回と同様に、インフレは依然抑制されており、雇用市場も緩やかに改善しているものの、失業率は依然高水準で、企業の設備稼働率も低水準にあるため、景気回復のペースを一段と強めるため、政策金利と国債追加買い取りの現状維持を決めた、としている。

 ただ、"QE(Quantitative Easing)2"と呼ばれる、6月末で期限切れとなる6000億ドル(約49兆2000億円)の追加国債買い取りについては、予定通り、「6月末で完了する」と明言している。

 一方、QE2と同時に実施している"QE Lite"と呼ばれる、2500億‐3000億ドル(約20.5兆‐24.6兆円)と呼ばれる長期国債への再投資については、声明文では6月末以降も継続されるか、あるいは6月末で完了するかが明確にしていないが、今回から初めてFOMC会合後に開かれたベン・バーナンキFRB議長による記者会見で、同議長はQE2を6月末で完了したあと、FRBのバランスシートの規模を凍結する方針を明らかにした。

 FRBはバランスシートの規模が偶発的に縮小して金融引き締めにならないようQE Liteを続けているが、同議長はこのバランスシートの規模を維持することが最も重要だと指摘したことは、市場への悪影響を最小限にとどめる、QE Lite を6月末以降も継続することを意味している。

 こうした議長発言を受けて、27日のニューヨーク外為市場では、当面、FRBは出口戦略に転換せず、超金融緩和政策を続けるとの見方が広がり、ドルを売って高金利の資源国通貨を買うドル・キャリートレード(低金利のドルで資金調達し、高金利の他国通貨に投資する手法)が活発化し、ドルが下落した。ドルの主要6通貨のバスケットに対する相場を指数化したドル指数の終値は前日の73.616から73.284と、2008年8月以来の安値にまで下落している。

■出口戦略、時期尚早か=景気とインフレの両立目指す

 他方、市場では依然として、FRBはいつから利上げに転換するかに関心が集まっているが、
バーナンキ議長は会見で、超低金利を維持する「for an extended period」(長期にわたって)」の時期については明確にしなかったが、「for an extended period」の長さは、リソース(企業の設備稼働率や雇用市場など)の低迷やインフレ率の落ち着いた動き、さらには安定したインフレ期待などの条件によって決まる、とした上で、「これらの条件が妨害されるか、あるいは、我々がこれらの条件を変えたときが利上げに転換する時期だ」と述べている。

 また、同議長は、「for an extended period」の長さについては、「FRBは少なくともあと数回の(FOMC)会合を待つ」ということを意味するとも述べている。これは、政策金利の現状維持は8月か9月まで続くということになるわけだが、市場では金利据え置きは半年間続くと見ていただけにサプライズとなっている。

 一方、量的金融緩和については、バーナンキ議長は、インフレ期待はやや上昇してきている、との認識を示した上で、「インフレの悪化リスクなしに、雇用市場が顕著に回復することができるかどうかは明確ではない」とし、雇用、つまり、景気回復を優先して6月末以降、第3弾のQE策を打ち出す可能性は否定、これ以上、金融緩和を進めない考えを示している。

 これは「我々はインフレを抑制する一方で、雇用を大幅に増加させなければならない」(同議長)という考え方に基づいている。同議長は、「雇用とインフレのどちらかを犠牲にするというトレードオフは考えていない」としている。

 さらに、バーナンキ議長は、もし、FRBが金融引き締めに転換する場合には、最初に打ち出す政策は、QE Liteの打ち切りだという。これはFRBが保有しているMBS(不動産担保証券)の償還金を使って、同様に満期が到来する長期国債に匹敵する額の新しい長期国債に再投資(買い取り)するのを止めるということだ。

 一部のエコノミストは2012年第4四半期(10-12月)まで利上げに転換せず、また、追加買い取りで膨らんだバランスシートを縮小させるための国債の売り戻しは今年後半になると見ている。

■雇用情勢、出口戦略のカギ握る

 特に、エコノミストはFRBがこうした、いわゆる出口戦略に入るかどうかの判断材料となるのは雇用状況と見ている。具体的には、毎月の新規雇用者数の純増数が20万人以上という状況が数カ月続く必要があるとしている。

 労働省が1日発表した3月の新規雇用者数(非農業部門で軍人除く、季節調整済み)は、前月比21万6000人の純増と、前月(2月)の同19万4000人増を上回り、昨年5月以来10カ月ぶりの大幅増となった。しかし、昨年11月から3月までを見ると、月6万8000人-21万6000人のレンジで、過去3カ月の平均でも月15万9000人と、20万人を下回っており、月によってばらつきが大きい状況だ。

 また、政府も巨額の財政赤字を抱えるだけに、早期の利上げは金利負担の増加につながり財政赤字の削減を困難にしかねないだけに、政治的な要因も関わってくるところだ。

 もう一つの要因は、インフレ率の上昇だが、特に、最近のガソリン価格の上昇がインフレ懸念を高める可能性があることだ。これはプロッサー氏とフィッシャー氏に加え、FOMCの新メンバーであるミネアポリス地区連銀のナラヤナ・コチャラコタ総裁もタカ派に傾く恐れがある。

■声明文:インフレ懸念は一時的=前回と変わらず

 一方、インフレの現状認識については、この日発表された声明文では、「インフレ率は依然、FRBが長期的に許容できる範囲(+1.5〜+2%)をやや下回っており、長期のインフレ期待も落ち着いている」とし、前回と同じ文言を使っている。

 さらに、声明文は、「現在は、エネルギーや他のコモディティの価格上昇で、ここ数カ月、インフレが上昇しており、インフレ率やインフレ期待の上昇を注視する必要があるが、こうした(インフレへの)影響は一時的なものだ」とし、原油高や食品価格の上昇がインフレを加速させないとの楽観的な見方を示しており、これも前回からは変わっていない。

 ちなみに、27日の米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月物の先物価格は、FOMC会合で金融政策が現状維持となり、インフレ上昇は一時的で米経済の回復が緩やかに続いているとの声明文を受けて、前日比0.5%上昇の1バレル当たり112.76ドルとなり、インフレ懸念が強まっている。

■2011‐2013年予想を修正

 今回、FRBは2月に公開したFOMC(公開市場委員会)の議事録(1月25-26日開催分)で示した今後3年間(2011‐2013年)のインフレ率とGDP伸び率と失業率の各見通しを修正している。

 特に、PCE(個人消費支出)物価指数で見たインフレ率の見通し(中央値)は、2011年は+2.1〜+2.8%(前回1月予想+1.3〜+1.7%)と、レンジの上限と下限が大幅に引き上げられ、長期インフレ目標も上回っている。長期インフレ目標は+1.7〜+2.0%(同+1.6〜+2.0%)。

 2012年も+1.2〜+2.0%(同+1.0〜+1.9%)と、上限と下限がやや下方修正(悪化)され、2013年は+1.4〜+2.0%(同+1.2〜+2.0%)と、下限が下方修正された。

 また、FRBが重視する値動きの激しいエネルギーや食品を除いたコアPCE物価指数で見たコアインフレ率(中央値)は、2011年は+1.3〜+1.6%(同+1.0〜+1.3%)、2012年も+1.3〜+1.8%(同+1.0〜+1.5%)と、上限と下限がそれぞれ0.3%ポイント下方修正(悪化)された。

 2013年は+1.4〜+2.0(同+1.2〜+2.0)と、下限が0.2%ポイント引き上げられている。しかし、いずれもFRBが望ましいとするインフレ率のレンジ(+1.5〜+2%)内にとどまっている。

■28日発表の1‐3月期GDP、+2%下回ったか=一時要因で

 景気見通しについては、長期見通しのGDP潜在成長率は+2.5〜+2.8%と、前回予想時と変わっていないが、2011年が+3.1〜+3.3%(前回予想+3.4〜+3.9%)と、下限で0.3%ポイント、上限で0.6%ポイントの大幅な下方修正(悪化)となった。

 2012年については+3.5〜+4.2%(同+3.5〜+4.4%)と、上限が0.2%ポイント下方修正され、2013年は+3.5〜+4.3%(同+3.7〜+4.6%)と、上限と下限のいずれも下方修正されている。

 バーナンキ議長は27日の会見で、28日に発表される第1四半期(1-3月)GDP成長率について、前期比年率換算で+2%を下回った可能性があると、悲観的な見方を示している。米市場予測大手Briefing.comによると、市場予想のコンセンサスは+1.7%と、前期(2010年10‐12月期)の+3.1%から急速に鈍化したと見ている。

 しかし、同議長は、第1四半期は1‐2月の大吹雪の天候要因や国防費支出が予想より少なかったことなどの一時要因があったほか、輸出の低い伸びも世界景気の拡大で今後は上向くとし、第1四半期の弱いデータは一過性に終わると、楽観的に見ている。

 一方、失業率の見通しは、2011年が8.4-8.7%(同8.8-9.0%)と、下限が0.4%ポイント、上限も0.3%ポイントも上方修正(改善)、2012年は7.6‐7.9%(同7.6‐8.1%)と、上限を0.2%ポイント引き下げ、2013年は6.8‐7.2%に据え置いている。 (了)


03. 2011年4月28日 19:59:57: cqRnZH2CUM
ドル売り継続、最弱ペアのドル/円は80円台前半を漂流
2011年 04月 28日 17:45 JST

 久保 信博

 [東京 28日 ロイター] 米連邦公開市場委員会(FOMC)後の外国為替市場は、金融政策の温度差に対する意識を一段と強めた。この先も対ユーロや豪ドルでドル売りが続く一方、金融緩和継続が予想される最弱通貨同士のドル/円については80円台前半をさまようと見る向きが多い。

 しかし、中東情勢が緊迫化するなどしてクロス円が急落すれば、ドル/円も一時的に80円を割り込む可能性がある。

 <FOMC後もドル安の流れ変わらず>

 外為市場はFOMCの声明とバーナンキ連邦準備理事会(FRB)の会見に対し、ドル売りで反応した。ユーロ/ドルは1年4カ月ぶりに1.48ドル台に、豪ドル/米ドルは初めて1.09米ドル台に乗せた。英ポンド/ドルは1年5カ月ぶりの高値をつけた。主要6通貨に対するドルの動きを示すドル指数は2年9カ月ぶりに73.00を割り込んだ。

 「商品価格の高騰に対する警戒感を示せばドル買いの材料になるかと思ったが、(バーナンキ議長は)初志貫徹で、影響は一時的という文言を繰り返した。安心して金利差拡大、出口戦略を意識したユーロ買い、豪ドル買いに傾いた」と、IGマーケッツ証券為替担当アナリストの石川順一氏は言う。

 「ドル安の大きな流れ変わらない」(みずほコーポレート銀行国際為替部の調査役、佐藤雅英氏)との声に代表されるように、市場関係者の多くはこの先もしばらくドル売りが続くとの見方で一致する。米国の債務上限問題がくすぶり、「財政引き締めを議論しているときに金融の引き締めに動けない」(バンクオブアメリカ・メリルリンチのFXストラテジスト、藤井知子氏)からだ。

 <クロス円の調整が円高のリスク>

 唯一の例外は、米国以上に出口戦略に動けない日本の円に対して。28日はドル/円も下落したが、ドルが円に対して売られたというよりも、ユーロや豪ドルに対してドルが大きく下げたことが影響した。

 外為どっとコム総研の植野大作社長は「米国の金融緩和に由来するドル安圧力が全般的に強いのは事実だが、冷静に考えれば日本も金融緩和の長期化を余儀なくされている。しかもドル/円が下落しすぎると介入も警戒しなくてはいけない。わざわざドル売りの相方に円を選ぶ必要はない」と話す。「かといって6月くらいまではドル高に進むのは難しいので、80円から84円で方向感なく一進一退が続くのではないか」(植野氏)という。

 主体性のないドル/円がレンジから外れるとすれば、クロス円の動きを通じての可能性が高い。中東・北アフリカ情勢が緊迫したり、ユーロ圏の債務問題が吹き出すなど、何らかのきっかけでユーロ/円や豪ドル/円にいったん調整が入ると、ドル/円も急落する可能性がある。みずほコーポレート銀行の佐藤氏は「ファンド勢がユーロの買い持ちと円の売り持ちを積み上げて今の水準が出来上がっている。半期決算の6月末までに益出しの手仕舞いが加速するかもしれない」としたうえで「6月末までに80円割れの可能性は十分ある」との見方を示している。

 (ロイターニュース 編集:伊賀大記)


04. 2011年4月29日 13:17:33: cqRnZH2CUM
http://blogs.jp.reuters.com/blog/2011/04/28/米ゼロ金利、カネ余り放置の真意は

11年04月28日 2:44 pm JST
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投稿者 森佳子
タグ: 世界経済, 経済, 経済政策, 金融市場, 金融政策, FRB, バーナンキ
短期金利「ゼロ・パーセント」と書くと、わが国を連想する方が多いと思うが、実は、少し前まで異例の低金利政策からの出口戦略を練っていたはずの米国の政策金利・FFレートだ。

ゼロをつけたのは3月末だが、加重平均では年初の0.19%から4月半ばに0.08%と過去最低水準まで切り下がった。米国債のレポ市場ではオーバーナイト物が0.02%台まで低下している。マネー・マーケットから見れば、米国は出口どころではなく、むしろ意識的に「カネ余り」を放置しているように映る。

きっかけは、預金保険料の対象拡大だった。

連邦預金保険公社(FDIC)は4月1日に、これまで国内預金残高のみだった預金保険料の対象範囲を、ホールセール調達にまで大幅に拡大した。これは金融機関の総資産から自己資本(Tier1)を差し引いた金額となり、銀行の負債合計にほぼ相当する。対象範囲は国内預金残高に基づく8兆ドル弱から12兆ドルへ広がったとの試算もある。

新基準導入以前の米銀は、FF市場で調達した資金をFRBの準備預金に預け入れるだけで十分な利ザヤを確保できた。また、レポ市場を通じて調達した資金は、様々な市場でのリスク・テークに生かされ、裁定やレバレッジ取引を介して、米銀の収益拡大に貢献していた。

しかし、レポ等の資金調達は今月から預金保険の対象となったため、米銀はマネーマーケットで資金を調達すればするほど、コスト増を招く事態となった。コストに見合った投資機会がそう簡単には見つからない米銀は、一斉に資金調達を手控え、レポ金利やFFレートが急低下したのである。

FDICの新基準は、昨年7月に成立した米金融規制改革法(ドッド・フランク法)の下に導入されたものだ。米規制当局は、2008年リーマン・ショックに端を発し世界的に拡散した金融危機について、金融機関が資金調達をする際、FDICから預金保険料を徴収される預金ではなく、レポやCPなど市場を介したホールセールの短期資金に過度に依存したことが一因とみている。

米金融界は、今回の措置が招くコスト増で、リスク・テークが出来なくなると悲鳴を上げたが、FDICは、「影響は、大手米銀数行が裁定取引で稼ぐ利益が圧縮されることのみで、そうした利益はそもそも実体経済にとって、なんの役にも立っていない」と突き放した。短期金融市場への過度な依存が是正されるのは好ましいとの考え方だ。

FDICの新基準は、レバレッジ規制と相まって、金融分野でのレバレッジの圧縮に一定の効果をあげ、金融機関の収益は圧迫されるだろう。ただ、すべての規制には抜け道があると言われるように、FDIC管轄外の外国銀行化するなどの道が閉ざされているわけではない。

それにしても不可解なのは、なぜFRBは資金を吸収を控え、過剰な流動性を放置するかだ。FF金利が政策誘導範囲(0―0.25%)に収まっていることや、バーナンキ議長が過去にリバースレポを引き締め政策のツールであると示唆した経緯があり、実施すれば引き締めと取られかねない等の理由は思い当たるが、他の資産市場との関連で、何か別な理由があるのだろうか。

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3件のコメント
2011年04月29日
8:35 am JST
 僅か2〜3ヶ月前を思い出してください。多くの人はQE3があるのではないかとまともに考えていました。今回QE3がなくなり、QE2も終了すると言うことになりました。あの時の感覚≠ゥら言えば信じられない位の引き締めです。皆はそういうことを時間が経つと直ぐにに忘れてしまいます(困ったもんですね・・・でもそれが現実です)。
 さて、ホールセールが預金保険の対象になったこともあるでしょうが、こうした状態でQE2を終了させる訳ですから、それ以外に引き締めと考えられてしまうようなことはFRBとしては慎重に避けるのは必然だと思います。もしかしたら、何か隠された理由があるかもしれませんが、ただ、QE2の終了という流れから、そんなに奇妙だとは私としては考えません。
 それよりも何とかQE2を終了できるということに対し、少なからず安堵しています。それにしてもいつも考えてしまうのですが、日銀の臆病さには詰まるものを感じます。

- 投稿者 静香に 語る
2011年04月29日
2:03 am JST
日本と同じ道は歩まないという決心が強いのかも知れない…
お金をジャブジャブにしたからと言って、ネガティブスパイラルが急にポジティブになる訳ではないだろうし、出血を放置した上での輸血だから、即効性がないのは折込済みだろう。
確かに雇用などの回復基調は鈍いが、しかし回復の兆しもない訳ではないので、そのまま様子見といったところか…。
橋本元首相や速見元総裁のように焦りさえしなければ、いずれドルはアメリカに戻ってくることは十分確信しているだろうから、今はじっと辛抱(マスコミやエコノミストの話を如何に平然と聞き流す)しているのだろう。
今現在もそうであるが、日本にはそれだけ腹の据わったリーダーが居なかっただけの話だと思っている。

- 投稿者 jesusisinus
2011年04月28日
5:54 pm JST
バーナンキ氏は物価指数を理想とする値に強制してその指数の安定を維持することを名言している。ゼロ金利、量的金融緩和という投薬を続け、この対価としてバランスシートの拡張にともなう財政赤字の増大、米ドル通貨の価値下落による副作用を避けることはできなかった。
低インフレに安定して、徐々に経済成長の軌道に乗り好ましくない失業率が痩せ細るように衰弱させ米国消費経済の復旧復興の軌道にシフトさせるのがゴールだろう。
確実な効果が期待される強い効き目の薬には副作用があるものだ。例えば癲癇薬で嘔吐、吐き気、呼吸抑制という副作用があり、年齢や個体差により副作用の苦しみが深刻になることがある。副作用を想定外と軽視して呼吸抑制により睡眠時無呼吸症に発展する恐れもあるから処方後のアフターケアも必要だろう。
相手がマクロ経済でも重篤な症状に発展する副作用があるならさぞ気疲れもするだろうが、チームスタッフ同然に理解のある大統領や財務長官なら日本のように財政規律脅迫症と雨乞い経済成長願望の重篤な精神分裂症にはならないだろう。

- 投稿者 F-5


05. 2011年4月29日 13:42:07: cqRnZH2CUM
第1四半期の米GDPは+1.8%に減速、個人消費鈍化が響く
2011年 04月 29日 00:53 

トップニュース
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ドル指数3年ぶり低水準、弱い米経済指標が圧迫=NY市場
米経済指標:識者はこうみる
ECB次期総裁レースでドラーギ氏優位に、ユーログループ議長が支持

 [ワシントン 28日 ロイター] 米商務省が28日発表した第1・四半期国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比1.8%増となり、第4・四半期(確報値)の同3.1%増から伸びが減速、エコノミスト予想の2%増を下回った。

 食品・ガソリン価格の上昇が個人消費を圧迫、個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率は2年半ぶりの大きさとなった。

 厳冬の影響や輸入の伸び加速、政府支出の低迷なども響いた。

 ピアポント証券のチーフエコノミスト、スティーブン・スタンレー氏は「天候が最大の

要因で、消費や建設に痛手となった。エネルギーも消費にマイナスとなり、ガソリン価格

の上昇が家計を圧迫した」と述べた。

 第1・四半期の個人消費支出は2.7%増と、第4・四半期の4%増から大きく減速し、GDPを押し下げた。

 食品やガソリン価格の上昇が家計を圧迫していることも浮き彫りになった。PCE価格指数は3.8%上昇と、前四半期の1.7%上昇から加速し、2008年第3・四半期以来の大幅な上昇率を記録した。

 食品・エネルギーを除くコアPCE価格指数も0.4%上昇から1.5%上昇に加速。上昇率は09年第4・四半期以来の大きさとなった。

 第1・四半期は企業の在庫補充に伴い輸入が加速した一方、輸出は減速し、成長の押し下げ要因となった。

 企業の在庫は438億ドル増と、第4・四半期の162億ドル増から伸びが加速。GDP伸び率を0.93%ポイント押し上げた。

 在庫を除いた最終需要は0.8%増。第4・四半期の6.7%増から減速した。

 企業の機器・ソフトウエア投資は伸びが加速したが、政府調達は1983年第4・四半期以来、27年超ぶりの大幅な減速となった。

 民間設備投資のうち構造物への投資は21.7%減少し09年第4・四半期以来の大幅な落ち込みとなった。

© Thomson Reuters 2011 All rights reserved.


06. 2011年4月29日 13:43:37: cqRnZH2CUM
米国債(28日):10年債は1カ月ぶり低利回り−GDP減速などで(1)

  4月28日(ブルームバーグ):米国債相場は上昇。10年債利回りは1カ月ぶりの水準に低下した。米経済成長率が予想以上に減速し、失業保険申請件数が予想外に増加したことが買いを誘った。
  7年債入札(規模290億ドル)後は伸び悩んだ。需要が過去の平均より弱く、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札全体に占める割合はほぼ2年ぶりの高水準となった。米国債相場は入札後の落ち込み分を終盤には回復した。米金融当局は前日、超低金利を「長期にわたり」維持する方針をあらためて表明した。
  ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリバン氏は、「極端な緩和策が予想よりも長期化するとの見方から売りが手控えられている」と指摘。「入札が不調だったにもかかわらず、比較的弱い経済指標を受けて買いが続いた」と述べた。
  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後4時16分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.31%。一時は3.30%と、3月23日以来の低水準をつけた。10年債価格(表面利率3.625%、2021年2月償還)は3/8高の102 19/32。
  30年債利回りは4bp低下の4.41。入札直後には4.45%をつけた。既発7年債利回りは5bp低下の2.66%。
         7年債入札「かなり不調」
  7年債入札の最高落札利回りは2.712%と、入札直前の市場予想の2.698%を上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.63倍と、昨年11月以来の低水準。過去10回の平均は2.89倍だった。
  プライマリーディーラーの落札全体に占める割合は53%と、7年債入札としては2009年5月以来の高水準となった。
  海外中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める割合は2009年5月以来の低水準となる39.1%。過去10回の平均は50.8%。プライマリーディーラー以外の直接入札の割合は7.9%だった。過去10回の平均は7.8%。
  スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーディング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は、「入札はかなり不調で、長期債を中心に米国債を圧迫した」と指摘。「1回の入札から多くを導き出すものではないが、注意を促していることは確かだ。需要がこれほど弱いことはあまりない」と述べた。
  バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによると、米国債の今月の投資収益率は前日までで0.7%。昨年8月以来の最高で、今年1月以来初めてのプラス。S&P500種は月初から2.4%高。
          経済成長率2%未満
朝方は第1四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)を受けて、買いが先行した。GDP速報値は前期比1.8%増と、昨年第4四半期の3.1%増から減速した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は2%増だった。
  政府支出は5.2%減。1983年以来で最大の落ち込みだった。GDPの約7割を占める個人消費は2.7%増と、前四半期の4%増から減速した。
  先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万5000件増加して42万9000件と、1月以来の高水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は39万5000件への減少だった。
  ロイヤル・バンク・オブ・カナダのRBCキャピタル・マーケッツで米国債トレーディング責任者を務めるトーマス・トゥッチ氏は「2%未満の伸びに減速したGDPが米国債の買いを煽り、依然として高水準にある失業保険申請件数が火に油を注いだ」と述べた。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae記事に関する記者への問い合わせ先:Cordell Eddings in New York at ceddings@bloomberg.net
更新日時: 2011/04/29 06:39 JST


07. 2011年4月30日 05:37:24: 3IjTqkV7Vc
ペタペタ貼るのだけが能ではなかろう?
ただのメッセンジャーボーイか?
報道・整理記者気取りらしいが・・・ニュースの時局性から俯瞰したプライオリティーが雑だ。目障りだ。消えろ。

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