★阿修羅♪ > 経世済民72 > 518.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
“課長 島耕作”になれるのは100人中3人だけ  現代の勝ち組は実は「ニート」!?
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/518.html
投稿者 sci 日時 2011 年 7 月 26 日 00:07:18: 6WQSToHgoAVCQ
 

ニートで生活保護で食べていくのは、結構、精神的にタフでないと難しいだろうな
http://diamond.jp/articles/-/13277
混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー 
【第1回】 2011年7月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
山口揚平 [ブルーマリーンパートナーズ 代表取締役]

“課長 島耕作”になれるのは100人中3人だけ!
現代の勝ち組は実は「ニート」!?

日本の財政は危機的状況にあり、経済も低成長化が加速するなか、個人も国も変化を求められ、将来の見通しは不明瞭だ。たとえば、よい学校へ行き、大企業に入る――そんな、高度成長期に一般的に良いとされた働き方や価値観も大きく揺らいでいる。特に若者世代には元気がない。パラダイムシフトが起ころうとしている今、どんな生き方をすべきなのだろう? いったん、立ち止まって考える「ニート」という選択も、意外と有効なのかもしれない。
上場企業の資本政策・事業戦略・IRコンサルティングを行っているブルーマリーンパートナーズ株式会社代表取締役の山口揚平氏が、混迷の時代を生き抜くための「“21世紀型”リテラシー」を探る新連載第1回。
金も票も年配世代に押さえられ
若者に元気がない今という時代

 若者世代(20〜30代)にとって、暗い時代だ。

 それはそうだ。自分が払っている年金は返ってきそうにない。35歳が年収のピークだと言われ、平均賃金は下がり続けている。失業率は上がり続け、大学生の内定率は過去最低である。日本経済の閉塞感はますます増して、気がつけば貿易収支もとうとう赤字に転落。おまけに3.11以降、節電ブームで街も薄暗く、まるで今の日本の状況を反映しているかのようだ。

 団塊・年金世代はまだいい。

 この国では総資産の60%以上は、60歳代以上が保有している。住宅ローンなどの負債を引いた純資産ベースでいえば、80〜90%の資産は65歳以上が保有している計算になる。全体でみれば十分に食っていける。しかし若者世代は消費をしようにも、ない袖は振れない状態だ。

 では、若手が政治で何か変えられないか? 

 そう考えてみても、有権者数でみると70代以上が約20%に対し、20代は15%にも満たない。多数決の原理で動く選挙や政治の世界でも、自分たちの意見は通ることは少ない。 

「明るい選挙推進委員会」は若年齢者の投票率の低さを嘆くが、実にばかばかしい指摘だ。そもそも20歳代の人口が少なく投票してもインパクトが少ないのにわざわざ選挙に行くはずがないだろう。選挙制度を変えて世代別に票田を加重平均しなければ、ますます政策が“高齢化”するだけである。

 つまり、「金」も「票」も年配世代に押さえられている。「金」がモノをいう資本主義でも、「数」で物事を決める民主主義でも、若者世代には力がない。

 未来が見えない。将来が不安だ。だから元気を失っている。今はそんな状況である。
次のページ>> 大企業で出世する旧来型ロールモデルは崩壊した

大企業で出世する
旧来型ロールモデルは崩壊

 誰でも知っている通り、これまでの社会は単純だった。

 一本のレールと経済の成長のスピードに合せて走る、たった一つの急行列車があるだけだった。それは「勉強し、大学に入り、大手企業に入り、昇進する」という道だ。多くの人が目指す、平均的な道のりだった。

 日本人の人生とは、その列車に乗りこんで皆とともに年齢を重ねてゆくことだった。今でもそう思っている人は多いだろう。そして、これまで一生懸命勉強も就活も頑張ってきたが、この急行列車に乗れずに振り落とされ、絶望し、人生が“詰んだ”と思って引きこもっている人だって少なからずいる。

 ところがちょっと待って欲しい。

 みんなうすうす感じていると思うけど、現代において、『高校・大学を出て大手企業の課長になる』という「日本の平均的サラリーマン」は、100人のうち3人もいない。つまりサラリーマンとして出世をめざす人がマジョリティの時代は、実はとうの昔に終わっているのだ(下図)。
資料: 文部科学省学校基本調査報告書(平成21年)、文部科学省 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(平成21年)、OECD Education at a Glance (2008)、ワークス大卒求人倍率調査(2011年卒)、厚生労働省賃金構造基本統計調査(平成21年)


“課長 島耕作”はもう僕たちのロールモデルにはならない。

 だとしたらもう、朝の満員電車のようなすし詰めの最終列車に乗り込もうと焦るのは諦めたらどうか?この急行列車はいつのまにか低成長の各駅停車になっているし、その先に本当に幸福な終着駅があるかも見えない。

 脱線事故を起こす可能性だってある。

 日本の自殺率は高いことで有名だが、今でいう“社畜”として一生懸命働いてきた世代が「豊か」になったとはいえ「幸せ」になったとは言い切れない(幸せと豊かさについては第2回で執筆予定)。

 だから一旦立ち止まって、次の列車を待ってみたらどうだろう?
次のページ>> いったん立ち止まる「ニート」も選択肢の1つ

いったん立ち止まる
「ニート」も選択肢の1つ

 今、目の前には、まるでヨーロッパの大都市の中央駅のように十数個ものプラットフォームがあり、様々な道が見え始めてきた時期だと思う。少し待っていれば、そこには行き先も速度も出発時刻も様々な列車が並んでくるはずだ。

 日本を出てグローバルに伸びてゆく列車を選んでもいいし、各駅停車のスローライフを選ぶのも良し、特急列車で一気に働いて金持ちになる…いろいろな道が見えてくるだろう。自分の行くべき道をゆっくり選べばいい。

 今がどういう時代かというと、社会のパラダイムが変わり、人生の自由度が広がる歴史的転換点にあると思う。

 閉塞感はその幕開けの序章にすぎない。

 残念なのはまだ新しい社会の姿がクリアになっていないということだ。社会は制度疲労を起こしているけど、新陳代謝が起こるほどにはなってない。新しい社会システムが生まれるのはまだ数年先だ。

 では今、この時期はどうすればいいのか?

 僕は、今、若手世代にとっての最良の選択は、実は何も選択をしないことであると思う。

 あえてポジションを取らず、虎視眈々と期を待つことである。何かをすること、稼ぐこと、どこかに属することなんて本当は必要ないのだ。

 どうせ今無理に働いてそこで得られるスキルや知識は、旧世代のオペレーションに有効であるに過ぎない。イノベーションが起こってパラダイムが変わってしまえば、過去の技術(スキル)は不要になる。

 それでも旧世代のシステムに乗っかって不眠不休で働いて何とかついていっても、心身を壊すのがオチだ。その後の人生は誰も保障してくれない。

 その文脈でいえば、「ニート」であることは、実はなかなかよくできた人生戦略だと思う。ニートとは、社会のレールから外れた落ちこぼれではなく、衣食住を資源を持つ親世代に依存し、エネルギーを温存しておくという冬眠の戦略なのだ。

 経済は生産人口で決まるのだし、いつの時代も若者は重要な生産要素である。移民を受け入れる土壌の薄いこの国では、若者は、実は「自分達は社会に対して大きな交渉力を持っている」ということをもっと自覚したほうがいい。

 自分たちが動かなければ社会は成り立たないのだと認識すべきなのだ。どんと構えていればいい。

 実際、ヨーロッパを旅していれば、若年層の失業率が10%を超える国の若者の表情も総じて明るい。彼ら・彼女達は、社会における自分達の立ち位置をよくわかっているし、人生を楽しんでいる。

 若者は焦って動く必要はない。じっと機を待ちモラトリアムを謳歌すればいい。
次のページ>> 「ポジションをとらない=何もしなくて良い」わけではない

ただし「ポジションを取らない
=何もしなくてよい」わけではない

 とはいえ、あえてポジションを取らないからといって、何もしないということではない。

 世間では色々なことが言われている。英語を学び世界に打って出てゆくこと、手に職をつけ資格を取ること。それらは確かに大事だけれど、アプリケーションにすぎない。

 より重要なのは、人生のOS(オペレーティングシステム)をじっくりと構築しておくことだ。21世における人生のOSとは、『信用を養い、紐帯(ネットワーク)を紡ぎ上げる』ということである。

 このコラムで追々書いていくが、「信用」こそが21世紀の通貨である。お金とは結局のところ信用を数値化した記号に過ぎない。現在のように、お金が粗造濫用されている時代には、積むべきは信用であって、札束ではなくなる。自分個人が「信用創造」できることが最大の資産になる。

 だからまずは信用について考え、それを養うことに時間と労力を費やすことだ。

 加えて信用の土台の上に、紐帯(ネットワーク)を築き上げておくのも、この時期とても重要だ。今起こっているソーシャルネットワークの本質も、実は「つながる」ことにはない。その本質は、「個人の信用と価値観が可視化され計測される」ということにあるのだ。それが次の世界の土台となる

 僕たちは新しい時代を迎えようとしている。それはまだくっきりとした輪郭を表してはいない。ただわかっていることは、貨幣の力や組織の力学が働かないということだけだ。

 だとしたら、今、僕達がするべきは、自らの信用を養い、関係を構築することしかないだろう。

 このコラムで次回から、将来のために真に必要とされるリテラシーを取り上げていく。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民72掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民72掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧