戦争なしに世界信用収縮恐慌が収束するには新しい機軸通貨体制と多極型通貨体制に入ることである。また政治では日本の商品の優位性を生かせるカリスマ氏の登場が必要。

世界経済の4分の1を占める欧州のユ一口通貨が、世界の国の外貨準備の50％を越えてきた。またドルの暴落が止まらない。これは世界の機軸通貨ドルからユーロヘの移動が始まるのである。ドルの暴落や米国の国債の格下げなど信用がなくなってきた。それに世界貿易の縮小は益々進んでいる。

世界の機軸通貨ドルからユーロヘの移動を阻止するバランスが起きる。従って嫌でも世界はドルとユーロの為替の交換レートを固定化される，ところが世界で商品の優位性をもつ円が、円安では世界貿易の不均衡は是正できないから円高が止まらなくなる。さあ大変。

そこで各国の外貨準備通貨が、ユーロヘ移動することを阻止し、その暴落を食い止めるために、心ならずも、ニクソンが遺してくれたキンとのリンクを宣言しなければならなくなる。つまりドルをキンの代理とする為替固定制に移行しなければどうにもならなくなるのである。

そして、国家がキン獲得戦争､の主役になるため、ユーロは、、心ならずも、通貨の発行枠をキンとリンクさせると宣言するまで、、キン価格は上下動しながら上昇を続け、ドルとユーロの交換レートは安定しない。そのため、世界貿易は世界恐慌の二幕三幕まで縮小せざるをえない。世界の商品の優位性のある円は、心ならずもキンとリンクし基軸通貨になる。

中国とインドの民間のキン保有高は、米国と欧州の公的保有高を上回っている。又、南アフリカとロシアは、世界最大のキン産出国である。日本も、1980年代のバブル期に、キンの輸入総量は、米国と欧州の公的保有高を上回った。日本はキンの売買と輸出を禁止し国内のばら撒かれたキンを買い上げることになる。

中国とインドと民間のキンの売買と輸出を禁止し、国家だけが買上げる政策を採用すれば、キン保有で米国と欧州を越え、基軸通貨国になるチャンスはある。つまり中国とインドと日本と南アフリカとロシアは，キン保有で米国と欧州を越え、基軸通貨国になるチャンスはある。しかし中国とインドと南アフリカとロシアは多民族国家＆多部族国家であるために一致して協調できないから多極型通貨体制に入ることは難しい。結局は三極通貨体制か四極通貨体制(ユーロ・ドルかアメロ・円・元？)になろう。キンは１オンス3500ドルで安定，ピーク値では7000ドルまでいく可能性がある。