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株価の乱高下で高まるモラル・ハザード  財政・金融政策の功罪
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/890.html
投稿者 sci 日時 2011 年 8 月 29 日 13:15:54: 6WQSToHgoAVCQ
 

中央銀行の量的緩和や株・REITのPKOは、国の財政政策同様、市場を歪め、
新興国バブルや商品高騰、投資銀行などのモラルハザードを促進する

それが正当化されるのは、雇用が改善して失業率低下や大衆の賃金上昇が期待できる場合だが、
残念ながら、過去の小渕バラマキや日銀緩和、FRBのQE2では、明確な改善効果は観測できていない

ただし、それがなければ、もっと悪化していたはずだという主張を封じることもできない

http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_296334
株価の乱高下で高まるモラル・ハザード

2011年 8月 29日 10:11 JST  

 投資家は、先週のニューヨーク株式市場の乱高下で、改めて金融・株式市場を悩ます問題を想起したに違いない。それは、モラル・ハザードである。この言葉 は、投資家がトラブルに見舞われないよう政府が救済するとの期待から、リスクの高い金融商品に投資する市場行動を指すのに使われる。先週は、連邦準備理事会(FRB)が再び金融市場に介入するのかどうかをめぐって憶測が乱れ飛び、その都度株式市場は高下した。
イメージ Getty Images

 モラル・ハザードは、2008年の米証券大手リーマン・ブラザーズの崩壊後、政府が他の大手金融機関を次々に救済した際に論争の的となり、政府は「ツー・ビッグ・ツー・フェイル(大きすぎてつぶせない)」の姿勢をとったと言われた。現在も、投資家は政府の介入への期待から高リスク資産に投資している。

 グリーンスパン前FRB議長はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、政府介入はモラル・ハザードを生んでいるとの見方に同調する一方、政府の行動が意図せざる結果を招くのは避けられないものだと指摘、「自分がFRB議長だった時もほとんどの判断で意図せざる結果を招いた」と認めた。一例として、1998年に債券市場の危機を食い止めるため利下げを断行したのに、その後90年代終盤の株式バブルを誘発したと非難されたことを挙げた。

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チャート

8月22〜26日のダウ平均株価の推移(青線)

 先週のニューヨーク証券取引所のダウ平均株価は、週前半の3日間バーナンキFRB議長が26日のワイオミング州ジャクソンホールでの講演で新たな金融緩和策を明らかにするとの期待から503ドル上昇した。しかし25日には、同議長は緩和策に言及しないとの見方から171ドル下落し、週末26日には9月の連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間に延長されたことから、同議長は緩和策を協議する構えだと受け止められ134ドル反発した。

 各国の中央銀行は、リセッション(景気後退)に直面した場合モラル・ハザードの恐れがあるからという理由で行動を起こさないということはない。しかし同時に、利下げや金融市場への資金放出、さらには経営不安に陥った銀行の救済などの行動が市場に意図せざる乱高下をもたらしかねないことは認識している。

 ミズーリ州カンザスシティーにある投資会社アメリカン・センチュリー・インベストメンツの上級ポートフォリオマネジャー、リチャード・ウェイス氏は、FRBがリセッション回避の姿勢をとっていることもあって、同社はグロース株への投資を続けていると明らかにした。

 カリフォルニア州パサデナにある投資会社ファースト・カドラントのファンドマネジャー、エドガー・ピーターズ氏は「市場はFRBに多くを期待しすぎているかもしれない」と述べる。同氏はFRBがリセッションを回避できないのではないかと懸念している。

 同社は数学的モデルに基づいた投資を原則としているが、今年の春は、過剰な楽観主義によってこのモデルが歪んでしまったという。市場のリスク許容度が高まり、高リスクの債券の利回りが非常に低くなったり、高リスク株式のヘッジのためのオプションの利用が減った。

 そのため同社では数学的モデルの使用を止め、ディフェンシブな姿勢で投資を行った。7月に高リスクの債券や株式が下落したとき、この判断が正しかったことが証明された。

 欧州のモラルハザードはさらにひどいようだ。格付け会社によると欧州銀行の債券市場の推移は、各国政府が欧州各国の国債のデフォルト(債務不履行)から銀行を守るだろうという見通しに依存している。

 政府が円の対ドルでの急上昇を抑制しようとしている日本も、モラルハザードに陥っている。同国政府は先週、日本企業が海外の資産や原材料を購入するために異例の1000億ドルの緊急ファシリティなどを発表した。

 しかし一部の投資家は政府が介入しても高リスクの投資が安全とはいえなくなったとみている。 ジャンクボンドはこのところ、こうした状況を背景に打撃を受けている。

記者: E. S. Browning  

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