本当に農産物が貴重だと思うんなら、誰かが作った現物を買い占めるんじゃなくて、その生産に投資しろ！

このことから昔の田舎の年配の人は、大抵腰がかがんでいた。身体のあちこちが痛いという。それで苦しみながら死んでいった。だから、田舎の生活に反発する人々は昔からいて、高校に進学して国公立大学に進学し、公務員試験を受けたり大企業就職試験を受けて田舎から出て行った。田舎の風習や習慣に耐えられない人々が、田舎を捨てて出て行った。彼らは二度と帰ることはなかった。

1950年代以降、農業の機械化が進み、脱穀機や耕運機に始まり、コンバインやトラクターなど導入された。また肥料や農薬も普及した。しかし今度は、これらの購入価格がべらぼうに高いことに農村は疲弊したのだ。100万円から200万円。共同購入すると、誰が壊したとか喧嘩になり、もめるから避けた方がいいと言う事になった。それで、米を作って農協に供出しても経費すら賄えないことになり、農業が田舎の生活を支える基盤には全くならなかったのである。

狭くて変な形の水田では農業機械が入らないからと、全国で圃場整備が行なわれたが、こちらの費用も農家の負担になった。これに耐えられないことから廃業する農家が続出。この頃から農家の希望は、自分のところの農地が道路拡張や工業団地、ショッピングセンターなど大規模開発の対象となって手放さざるを得なくなることを夢見ることになった。膨大な補償金の獲得が、農家の夢になったのである。これが行き着くところは、地方空港や整備新幹線。あるいは原子力発電所である。彼らは、これらの迷惑施設が騒音や放射能を出したところで、そんなことはどうでもいい。今すぐ金が欲しいとの信念で生きているのだ。

田舎には夢があるとか、農業には夢があるとか言っている人がいるが、昨日まで都会に住んでいて、田舎で暮らしたことのない人が語ったところで説得力はない。田舎の、どろどろとした人間関係。他の家が成功すると妬む、ひがみ根性が対人関係を悪くしている。都会から地方に来たって、彼らは閉鎖的な社会に生きているから、よそ者を拒む。そんな社会に食糧供給を今まで頼ってきたことが奇跡ではないのか。結局のところ、田舎で受け入れられずに都会に逃げ帰った人を知っているから、警告として書かせてもらった。

決まった労働時間や給与のもらえるサラリーマンが大多数の勢力になると、農業のように自営業で労働時間は青天井の世界は受け入れられないし、台風や洪水や原発の爆発で放射能汚染されたりして、生活収入の当てにしていた農作物が不作になるとか、あるいは汚染で売れなくなってしまっても自己責任にされる世界では、新規参入は余りにも危険すぎる。農業の復権は、工場生産しかあるまい。決まった労働時間と給与を保証し、天災の影響を少なくできる工場生産こそ、農業に求められる条件である。しかし、これを現実にするにはハードルが高すぎる。

かつてソ連が崩壊した時、都会の人々の生活を支えたのは、ダーチャ(別荘)で各自が作る野菜だった。最後は、これしかあるまい。自分の食べる分は自分で育てる。農業の工場生産への移行ができなければ、食糧危機が到来したとき、農産物の自作で乗り切るしかないのである。

住民登録をしている住民だけに。

そうすれば町村の住民だけは最低限の自給自足で生き残れる。

危機がもし来れば、市や府、都、の住民は最悪、見殺しにするしかあるまい。

＞２さん、私も農家のせがれ．．．でした。幼い時から農業を見て来たので共感致します。厄年はとうに過ぎていますが私自身は土に触れた事が在りません、しかし今土に憧れています。

　ゴールドをここ７年程追いかけて来ました、即ち投資としてのゴールドです。ゴールドはこれからという時勢ですが．．．正直、飽きました。理由は簡単です金銀は物理的な金銭面での価値はありますがただそれだけです。本当に価値のある財産は人の創造性など人の内面に秘めた．．．。

　もし、これから恐慌が来るとして、そのための準備をするなら金銀を買い求めるよりもそのゼニで小さな農地を手に入れる事が良いと思います。そこは水の豊かな事が条件になります。なにもしない農法という実践記もあります。

＞この頃から農家の希望は、自分のところの農地が道路拡張や工業団地、ショッピングセンターなど大規模開発の対象となって手放さざるを得なくなることを夢見ることになった。膨大な補償金の獲得が、農家の夢になったのである。

＞彼らは、これらの迷惑施設が騒音や放射能を出したところで、そんなことはどうでもいい。今すぐ金が欲しいとの信念で生きているのだ。

これが真実です。惨めなものです。