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ドルは凋落の一途・・ドルは2種類あった 日銀のドルは紙くず
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/457.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 10 月 02 日 10:10:07: JaTjL5JPya4go
 

http://ameblo.jp/kokkahasan/

IMFの発表によりますと、世界の外貨準備に占めるドルの割合が低下しているようです。

第2・四半期の世界の外貨準備の内訳は世界全体の外貨準備高は約10兆1000億ドル。(10期連続増加)

そのうち、世界の外貨準備に占めるドルの比率は60.2%(前期60.7%)と低下。

一方、途上国が保有する外貨準備は6兆8000億ドルに増加し、全体に占める割合は約68%。 

個別では、中国が3兆2000億ドルと世界最大になっています。

背景には、各国中銀が外貨準備の多様化を進めていることが挙げられていますが、ドル指数も第2・四半期に2.1%低下しておlり、ドル離れが加速している状況が浮き彫りになっています。

世界の資金が新興国や資源国へと流れており、なかでも中国への流入が顕著となっています。

ドル体制崩壊は、既定のもとして今後新たな通貨体制が検討されていくことでしょう・・・。


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■ドルは2種類あった。「国際通貨としてのドル」と「米国内でしか役に立たないドル」

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=257294
 

ドルと言っても、2種類あったらしい。米国が貿易の決済を行う際、以前であれば、「国際通貨としてのドル」が使用されたはずだが、日本に対しては今では「アメリカ国内でしか役に立たないドル」=「ただの紙切れ」が使われているようだ。

我国の国力は落ちているにも関わらず、円高傾向に歯止めがかからない状況が続いています。普通なら、円安に振れて輸出が伸び、景気が回復してくるはずですが、セオリー通りになっていません。為替の話は難しいのですが、専門家もよく解っていないのか、説明を聞いても納得できません。

変動相場制故にこうなるのですが、もう一つ話をややこしくしているのは、基軸通貨とされるドルが国外でも流通していることです。通貨が国外でも通用し、高い需要があれば、通貨当局はどんどん流通させようとします。この段階で既に、将来の金融破綻の種が播かれています。どの国も、米国経済とリンクしているので、その影響を受けざるを得ず、その逆も成り立ちます。

先進国の通貨当局は、この矛盾を予見できなかったのでしょうか? 
ドルの前はポンドが世界基軸通貨でしたが、この時は今ほど経済が成熟しておらず、世界は緊密に結ばれていなかったので、それほど矛盾は露呈しなかったようです。しかし、現状では、一国の通貨を世界通貨として使用するのは無理で、徒に混乱を引き起こすだけです。

ドルを発行している米連銀(FRB)の株主の多くはアメリカ人ではない。欧州や中国、インドネシア、日本などの複数の地域や国家に、ドルを刷る権利を持つ勢力(=株主)が存在しているのだ。
その結果、現在世界には2種類のドルが存在している。
「国際通貨として使うことのできるドル」と「アメリカ国内でしか役に立たないドル」だ。
実は、2008年の金融危機以降、FRBが刷っているドルは国際通貨として各国から相手にされていない。
世界中のどこからも独立していて、ドルや他の通貨を刷る権利を持っている地域・団体(国家を含めて)が、現在252存在する。米ドルは昔から純粋なアメリカの通貨とはいえず、それらアメリカ以外の国・団体・地域でも米ドルの印刷、もしくは銀行のコンピュータに数字として入れる作業が行われてきた。
たとえば、日本に対米黒字があった場合、その分のドルは日本で印刷もしくは入力されてきたのだ。その際、通貨番号に対してある符牒が施され、その暗号によって国際通貨として認められるドルと、認められないドルに分けられてきた。
ドルと言っても、2種類あったというのです。FRBが民間の所有であることはよく知られていますが、米国政府が関与していないわけですから、FRBの所有者(株主)の意向が反映されます。株主たちが望めば、性質の異なるドルを流通させることは可能です。米国政府はもちろん、このことを知っているはずです。

問題はFRBの株主は誰なのかという点にありますが、設立当初はロスチャイルド系とロックフェラーで占められていました。しかし、その後の株主構成については情報がなく、現状は不明です。ユダヤ系が占めていることには変わりがないと思いますが、もしかしたら「中国、インドネシア、日本など」も一部所有しているのかも知れません。そうでなければ勝手に刷ったり入力したりできないでしょう。

決済用のドルが別に存在して、それが世界各国で使用されているならば、世界通貨が誕生していたことになります。世界通貨の誕生は、世界政府の樹立に繋がりますから、人々の反発を恐れた金融当局が敢えて名称を「ドル」のままにして、判りにくい構造を作り上げたのかも知れません。もしそうなら、真に姑息なやり方ですが、一国の通貨を世界通貨として使用する矛盾を避けようとした点は評価できます。

しかし、ここで異変が生じます。米国が、当初の取り決めに反して勝手な行動を採り始めたからです。

ところが、アメリカが金融立国へと舵を切った後、FRBはこうしたルールを無視してドルを発行するようになり、金融資本家と闇の権力者たちとの間で激しい利権争いが繰り広げられてきた。
特に問題になったのは、金融危機後の2008年9月以降にFRBが発行した13兆ドルだ。普通ならハイパーインフレを引き起こしてもおかしくない発行量であり、現在世界に出回っているドルの量をアメリカの実物経済の価値で割ってみると、今の1ドルは0.03セントの価値にしかならない。
それでもドルが暴落しない理由は、FRBやアメリカと同盟関係にある国以外の株主が発行しているドルに、まだ国際通貨としての信用があるからだ。この状態は、リーマンショック以降から続いている。
しかし、このFRBとその背後にいるドル石油体制を指示する闇の権力者たちの一派が刷るドルも、まだアメリカ国内や一部の国では使うことができる。そのため、彼らはダウ平均のかさ上げ工作や傭兵への給料の支給などが可能で、権力の座を維持している。
また、ジャンク債中心の債券市場やタックスヘイブンなどで自分たちの刷ったドルをマネーロンダリングし、世界で使えるお金に換えている。

「FRBやアメリカと同盟関係にある国以外の株主が発行しているドルに、まだ国際通貨としての信用がある」と記されていますが、日本でも「国際通貨として使うことのできるドル」を印刷しているはずです。我国は米国と同盟関係にありますから、これでは日本の発行するドルには信用がないことになってしまいます。しかし、最近の超円高は信用の証ですから、この部分の記述は矛盾しています。

気になるのは、「FRBとその背後にいるドル石油体制を指示する闇の権力者たちの一派が刷るドルも、まだアメリカ国内や一部の国では使うことができる」と記されている部分で、この中の「一部の国」の中に、日本が入っていると考えられることです。米国が貿易の決済を行う際、以前であれば、「国際通貨としてのドル」が使用されたはずですが、日本に対しては今では恐らく、「アメリカ国内でしか役に立たないドル」が使われていると思われます。

米国はそこまで追い詰められているわけですが、日本はただの紙切れをつかまされていることになります。これでは、米国と共に没落する運命を免れることはできません。抱き付き心中だけは御免蒙りたいものです。(中略)

 

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コメント
 
01. 2011年10月02日 11:08:26: i7CGvypOTw
「日本でも「国際通貨として使うことのできるドル」を印刷しているはずです。」
が具体的に何を意味するのか分からない。
日本にドル紙幣を印刷する機械は存在するはずはないので、ドル紙幣は印刷できない。
それでは、「国際通貨として使うことのできるドル」を印刷している、とは何を印刷しているのか?
これを具体的に言って貰わないと、この文章が何を言っているのかさっぱり分からない。

日本がドルの資産を持っていると言っても、ドル紙幣を持っているわけではない。
恐らく、アメリカの国債等を持っているはず。
アメリカの国債に、自由に売れない国債と売れる国債がある、と言うのならば分かるが、その根拠を示して貰わないと納得できない。


02. 2011年10月02日 11:31:46: lCX9CGT5rU
>1さんへ
いあ、このアホが言っているのは本当に「印刷」する紙幣ではくて
いわゆる帳簿上の(電子化した)マネーのことらしいよ。

でも
>日本がドルの資産を持っていると言っても、ドル紙幣を持っているわけではない。
>恐らく、アメリカの国債等を持っているはず。
>アメリカの国債に、自由に売れない国債と売れる国債がある、と言うのならば分
>かるが、その根拠を示して貰わないと納得できない。

だよね。
多分日本や中国がどういう形で外貨を準備しているか知らないんでしょうw



03. 2011年10月02日 17:11:43: q9dazrX0fw
>日本はただの紙切れをつかまされていることになります。これでは、米国と共に没落する運命を免れることはできません。

何度も目にする投稿だけど、的を外したまったくもって回りくどい表現だよね。
日本が貿易で稼いだドル資産の多くは、米国債購入という形で米国連邦銀行に保管されている。
公表100兆円、(実質1000兆円ともいうが)のそうしたいわゆるドル資産の実態を婉曲にいっているんじゃないの。

ここらは2さんが言うような的確に表現にすべきであって、結局これらの米国債は始めから拘束資産と同じ扱いがされていることを考えれば、これは二度と日本に返ってくることのない資金ということになる。

いま現在、日本がドル資産を保有しているといっても、それは大量のドル紙幣=米国債の流れであって、米国の戦略的計画破綻によって近い将来チャラにされるということに他ならない。
ドルがただの紙切れになるとは、そういう現実を指している。

>抱き付き心中だけは御免蒙りたいものです。

回りくどいから、意味不明。
米国は、日本を破綻時の格好の緩衝材に使うわけで、その際には思いっきり叩き潰され踏み潰される運命にあるということは確定済みだろう。
そのための属領支配ということを知っておけということだよ。


04. 2011年10月04日 14:34:10: zBQG0VIxTw
>> 日本に対しては今では「アメリカ国内でしか役に立たないドル」=「ただの紙切れ」が使われているようだ。

当然でしょう、日本はアメリカの属国だもん
むこうは、気にしてませよ


05. 2011年10月05日 04:37:51: InnGQmpaoQ

 ドルを発行している米連銀(FRB)の株主の多くはアメリカ人ではない。欧州や中国、インドネシア、日本などの複数の地域や国家に、ドルを刷る権利を持つ勢力(=株主)が存在しているのだ。

 その結果、現在世界には2種類のドルが存在している。

 「国際通貨として使うことのできるドル」と「アメリカ国内でしか役に立たないドル」だ。

 実は、2008年の金融危機以降、FRBが刷っているドルは国際通貨として各国から相手にされていない。

 この2種類のドルについて理解してもらうには、従来の金融界と今まで一般には知らされていなかった隠れた仕組みをを説明する必要がある。

 世界中のどこからも独立していて、ドルや他の紙幣を刷る権利を持っている地域・団体(国家を含めて)が、現在252存在する。米ドルは昔から純粋なアメリカの通貨とはいえず、それらアメリカ以外の国・団体・地域でも米ドルの印刷、もしくは銀行のコンピュータに数字として入れる作業が行われてきた。

 たとえば、日本に対米黒字があった場合、その分のドルは日本で印刷もしくは入力されてきたのだ。その際、通貨番号に対してある符牒が施され、その暗号によって国際通貨として認められるドルと、認められないドルに分けられてきた。

 ところが、アメリカが金融立国へと舵を切った後、FRBはこうしたルールを無視してドルを発行するようになり、金融資本家と闇の権力者たちとの間で激しい利権争いが繰り広げられてきた。

 特に問題となったのは、金融危機後の2008年9月以降にFRBが発行した13兆ドルだ。普通ならハイパーインフレを引き起こしてもおかしくない発行量であり、現在世界に出回っているドルの量をアメリカの実物経済の価値で割ってみると、今の1ドルは0.03セントの価値にしかならない。

 それでもドルが暴落しない理由は、FRBやアメリカと同盟関係にある国以外の株主が発行しているドルに、まだ国際通貨としての信用があるからだ。この状況は、リーマンショック以降から続いている。

 しかし、このFRBとその背後にいるドル石油体制を支持する闇の権力者たちの一派が刷るドルも、まだアメリカ国内や一部の国では使うことができる。そのため、彼らはダウ平均のかさ上げ工作や傭兵への給料の支給などが可能で、権力の座を維持している。

 また、ジャンク債中心の債券市場やタックスヘイブンなどで自分たちの刷ったドルをマネーロンダリングし、世界で使えるお金に換えている。

 2008年金融危機後にFRBが刷ったドルの受け取りを拒否したのが中国だ。しかし、これが表面化してしまうと一気にドルの下落が始まる。そこで、中国国内の一部勢力やイギリスが間に入り、不足分を金(ゴールド)などの現物で立て替えてきた。そのおかげで、FRB発行のものも含めて1年ほどは世界でドルが機能した。
 だが2009年9月以降、両勢力ともついにドルを支えることをやめた。これがイギリス王室と米連銀の所有者たちとの決裂の時だった。こうして2008年9月以降にFRBが刷ったドルが世界中から国際通貨として認められなくなり、札に印刷された符牒(=紙幣番号)によって世界で国際通貨として機能するドルと、しないドルの2種類が存在することになった。そして、符牒のあるドルは「1ドル=金1グラムの28分の1」の金本位制になっている。それがコモディティである金の高騰につながり、中国やインドなどが金準備を急速に増やしている要因にもなっているのだ。

 この一連の出来事こそが、この金融危機後の混乱の隠れた原因なのだ。

 世界のドル離れの傾向は顕著だ。中国の動きに同調したのは、産油国の王室だった。ペルシャ湾岸アラブ産油諸国(GCC)は同時期に新しい通貨を発表し、石油のドル建て取引をやめるという判断を公にした。

 ちなみに、GCCはサウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、オマーンによる連合で、参加国全体のGDP規模は1.2兆ドル、世界の石油の約4割を握る一大勢力だ。

 このGCCが中国、ロシア、日本、フランスと協議し、石油のドル建て取引ををやめると発表。今後は、日本円、中国元、ユーロ、金地金、そしてGCCが予定している通貨統合で作られる新通貨を加重平均した通貨バスケットを使うという。このビッグニュースは日本のマスコミでは黙殺されたが、海外ではイギリスのインディペンデント紙などが報じ、「すでに各国の財務相と中央銀行総裁がこの件で秘密裏に会議した」とまで伝えた。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11810920091006

(転載開始)

アラブ諸国、原油取引での通貨バスケット建て移行を協議=英紙
2009年 10月 6日 11:55 JST

 [シドニー 6日 ロイター] 英インディペンデント紙(電子版)は6日、アラブ湾岸諸国が原油取引での米ドル利用を中止し、通貨バスケット建て取引移行に向け、ロシア・中国・日本・フランスなどと極秘に協議していると報じた。

 ロバート・フィスク中東特派員によるこの記事を受け、ドル相場は軟化した。

 同紙がアラブ諸国の関係筋および香港にいる中国の銀行関係者の情報として伝えたところによると、通貨バスケットは、円・人民元・ユーロ・金のほか、サウジアラビア、アブダビ、クウェート、カタールなど湾岸協力会議(GCC)関係国が計画している統一通貨などで構成される。

 記事は「ロシア、中国、日本、ブラジルの財務相と中央銀行総裁らがすでにスキームについて極秘の協議を行っており、原油取引は今後、ドル建てにならないことを意味する」と指摘。また、この協議にはフランスも関与しているとされる。

 同紙によると、米当局はこの協議が行われたことを認識しているが詳細を把握しておらず、「この国際的な陰謀には対処する」姿勢を示しているという。

 ドル建ての原油取引を止めるとの観測はここ数年、度々浮上しているが、専門家の間では直ちにそうなる可能性は低いとの見方が有力だ。

(転載終了)

 対米追従路線の日本、サウジアラビア政府はすぐにこの報道を否定したが、市場の受け取り方は違っていた。GCCの目指す石油取引の通貨バスケットに金地金が含まれると伝えられたことを受け、金相場が急上昇。ドルへの不信感を反映するように、その時点での史上最高値を更新し、1トロイオンス1050ドルを超えた(現在約1600ドル)。

  こうした石油取引のドル離れの動きは、なにも最近になって浮上した話ではない。中東の産油国がEUやロシア、日本などを巻き込み、石油販売をドル建てから諸通貨のバスケット建てに移行するというプランは、2006年ごろから何度も報じられている。
 なかでもここ1、2年に起こった変化の注目点は、中東の親米国サウジアラビアがドル離れの陣営に加わっていることだ。

 WTI(テキサス州原油価格)の「国際石油価格」は1バレル80〜90ドルだが、毎日の石油売買のうち、どの程度がこの高値で取引されているのかは不明だ。産油国は昔から、イスラム諸国や開発途上国に対しては安値で石油を売る傾向があった。

 最近も、サウジアラビアがイランに1バレル20ドルという国際価格の4分の1以下で原油を売っていることが明らかになり、話題になった。スンニ派が支配する親米国家のサウジアラビアが、シーア派を国教とする反米国家のイランに安値で石油を売る。従来の常識では考えられないことが起こっているわけだ。

 実際、各王子が石油利権を分け与えられているサウジアラビア王室の中には反米的な王子もおり、彼らは石油を安値で各地の反米イスラム勢力に売っているという。中南米では、同じくベネズエラのチャベス大統領が周辺諸国に安値で石油を売り、反米勢力の拡大に力を注いでいる。

 2011年3月、WTI原油先物指数が2008年10月以来の1バレル100ドルを突破した。アメリカのQE2によって資源バブルが再来した形だ。前回の資源バブルは2008年7月にピークを打ち、その後雪崩を打つように崩壊した。

 しかも、この資源バブルに追い打ちをかけるように、中東・北アフリカでの混乱が生じている。特に産油国であるリビアが空爆を受けていることにそれなりの理由がある。リビアは、世界でも指折りの高品質で採掘しやすい油田と天然ガス資源がある一方、カダフィは金本位制の新しい通貨を作ろうと計画していたからだ。もしこの計画が実行されていたら、金(ゴールド)の現物不足に陥っているフランス、イギリス、イタリア、アメリカはリビアの資源の取引相手から排除されてしまう。その狙いを頓挫させるために、反政府勢力の蜂起という形を取らせたのだ。

 オバマは2011年4月27日、世界的な原油高騰への対応策として産油諸国に増産を要求した。しかし、原油価格に関して彼が懸念すべきは、実は別のところにある。

 国際原油価格の指標とされる世界3大原油のうち、テキサス州で産出される原油と、イギリスの北海で算出されるブレント原油の価格差が広がっているのだ。2011年5月5日の時点で、WTIの価格は1バレル99ドルで、イギリスの北海ブレント原油の価格1バレル109ドル。

 これまで、両者の価格は同等かもしくはWTIが若干上回るのが常だった。WTIが10ドル以上もブレント原油より安くなることは、まさしく異常事態なのだ。

 このことが意味するのは、WTIがもはや原油価格の国債指標として機能しなくなってしまったことだけではない。現在も、世界のほとんどの国の原油取引にはドル決済が用いられているが、そのドルの価値に米国内と国外で差が生じているということなのだ。

 国際通貨であるはずのドルの価値は、国外で大幅に低く見積もられている。

 現在、世界のドルの約9割を保有しているのは外国及び外国人であり、国外でドルが信用を失うということは、通貨としての死を意味する。

 ドルの死を予兆させるのは原油価格ばかりではない。FRBが2011年4月25日に発表したドルの実効レートは、1973年の変動相場制移行以来の最安値を更新。ムーディーズもフィッチもスタンダード&プアーズ(S&P)も、米国債の長期格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に格下げしている。さらに、中国で唯一ソブリン格付けを行う大公国際資信評価は、「アメリカはすでに債務を怠っている」として、中国を含めた債権者の財産の毀損を非難している。

 これに先立ち、オバマは2023年までに社会保障費の削減や増税で財政赤字を4兆ドル減らす再建計画を打ち出したばかりだったが、効果はなかった。

 ドルへの信頼が失墜する中、世界ではアメリカ離れが進んでいる。中国政府は3兆ドルものドル資産の3分の2を売却すする方針で検討に入った。ラテンアメリカでも、アメリカ支配からの脱却を目指す「中南米・カリブ海諸国機構」が発足する。


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