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EU首脳会議は大きく進展せず、EFSFの銀行機能付与案消える ユーロと豪ドルが下落、EUが基金拡大でECBへの依存を否定
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/739.html
投稿者 sci 日時 2011 年 10 月 24 日 07:05:50: 6WQSToHgoAVCQ
 

(回答先: EU:銀行支援で大筋合意、基金拡充ECBに頼らず−合意へ前進(2) 投稿者 sci 日時 2011 年 10 月 24 日 07:02:24)

EU首脳会議は大きく進展せず、EFSFの銀行機能付与案消える
2011年 10月 24日 06:36 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23761720111023?sp=true

 10月23日、EU首脳会議では、国際パートナーや金融市場からの圧力にもかかわらず、危機を克服に向けた決定的な対策をまとめる上で大きな進展はほとんど見られなかった。写真は会見するメルケル独首相(左)とサルコジ仏大統領(2011年 ロイター/Thierry Roge)
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 [ブリュッセル 23日 ロイター] 23日開催された欧州連合(EU)首脳会議では、国際パートナーや金融市場からの圧力にもかかわらず、危機を克服に向けた決定的な対策をまとめる上で大きな進展はほとんど見られなかった。

 深刻化するユーロ圏ソブリン債務危機への対応に欧州中央銀行(ECB)の資金活用を求める案へのドイツの強い反対を受け、サルコジ仏大統領は、同案を取り下げた。

 サルコジ大統領は、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を銀行に衣替えし、ECBから資金供給を受けて機能を拡大する案はドイツおよびECBと合意できないことから絶望的だとの認識を示した。

 大統領はドイツのメルケル首相との共同記者会見で「すべての欧州機関の支持が得られなければ、いずれの解決策も実行可能ではない」と語った。

 メルケル首相は、4400億ユーロ(6000億ドル)のEFSFのレバレッジ活用で残る選択肢は2つとなり、いずれもECBの資金は活用しないと指摘した。

 ユーロ圏関係者によると、解決策は、EFSFを利用してイタリア・スペインの新発債投資家に部分的な保証を提供する案と、国際通貨基金(IMF)と特別目的会社を創設し、中国などの主要新興国からの資金を取り込む案の組み合わせになる見通し。

 唯一の具体的な進展の兆候として首脳陣は、欧州の銀行の資本増強に向け、財務相がまとめた包括的枠組みを支持したことを明らかにした。

 ただ、ユーロ圏非加盟国の英国とポーランドが、危機対応策について、ユーロ圏に加盟していない10カ国を含めたEU27加盟国すべてが関与することを要求したため、時間の多くはこれをめぐる手続きに割かれた。これを受け、26日夜に再度EU首脳会議を開くことになった。

 欧州首脳は、経済規模のより大きな国への危機波及を防ぐため、ギリシャの債務負担軽減や、欧州の銀行の資本増強、ユーロ圏の経済的ガバナンスの改善、EFSF機能拡充で合意を目指しているが、これらの問題ぞれぞれに困難が伴っている。

 メルケル首相は7時間にわたる協議後、記者団に対し、26日に下される決定は危機克服に向けた最終的なステップではないとの認識を示した。

 ファンロンパイEU大統領は、ドイツとフランスの見解の相違を認めた上で、「われわれは歩み寄りの精神で取り組んでいる」と語った。

 同大統領はまた、EU首脳がイタリアに対し、ギリシャのような債務危機を回避するため経済改革を加速するよう求め、同国のベルルスコーニ首相がこれに合意したと明らかにした。


http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=anyAD_JYHLO0
外為:ユーロと豪ドルが下落、EUが基金拡大でECBへの依存を否定

  10月24日(ブルームバーグ):シドニー時間早朝の外国為替市場ではユーロとオーストラリア・ドルが下落。ギリシャに端を発する債務危機の封じ込め策を協議する欧州連合(EU)首脳会議は、救済基金の実質拡大のために欧州中央銀行(ECB)に依存しないことで合意した。

  シドニー時間午前5時29分現在、ユーロは1ユーロ=1.3847ドルに下落。21日のニューヨーク市場では同1.3896ドルだった。対円では1ユーロ=105円60銭と、0.4%の値下がり。

  豪ドルは対米ドルで0.6%安の1豪ドル=1.0317米ドル。対円では78円63銭と0.7%下げた。

記事についての記者への問い合わせ先:Sydney Candice Zachariahs czachariahs2@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net
更新日時: 2011/10/24 04:01 JST
 

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コメント
 
01. 2011年10月24日 18:28:40: IOzibbQO0w
コラム:26日EU首脳会議に過大な期待は禁物、独仏の溝深い 
2011年 10月 24日 17:10 JST

 10月24日、今月23日に続いて26日にも予定されているEU首脳会議で、ユーロ圏の債務危機解決への道筋がつくとの見方も出ているが、過剰な期待感は大きな失望につながる恐れも。写真は23日の首脳会議で会見するメルケル独首相(左)とサルコジ仏大統領(2011年 ロイター/Thierry Roge)
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 田巻 一彦  

 [東京 24日 ロイター] 今月23日に続き、26日にも予定されている欧州連合(EU)首脳会議で、ユーロ圏の債務危機解決への道筋がつくとの見方も出ているが、過剰な期待感は大きな失望につながると警告したい。欧州系銀行の自己資本増強の原資をどこに求めるのか、という点で独仏両国の溝は相当に深そうだ。

 また、ギリシャ向け第2次支援策で民間負担を増加した場合、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の請求権が発動されるかどうかという金融システムにかかわる問題も不透明で、それに対する方策も依然としてはっきりしない。このためEU首脳会議では大枠だけを決めて、合意できない点は協議を継続する「先送り戦術」が展開される余地もあると予想する。

 <財政悪化国に公的資金注入の余力なし>

 23日のEU首脳会議で、欧州系銀行の資本増強については大筋合意し、必要な資金額は1000億─1100億ユーロになるとの見通しがEU関係者から出ている。国際通貨基金(IMF)はすでに2000億ユーロ規模の増資が必要との見解を示しており、その半分程度で果たして十分な規模であるのか、厳格な資産査定の結果が公表されていないだけに、時間の経過とともに市場が懸念を示す可能性が高いと私は予想する。

 また、ドイツや北欧諸国など一部を除いてユーロ圏各国の財政悪化が顕著になっており、財政資金による銀行への資本注入は、欧州各国の一段の財政悪化を招くことになる。欧州各国は、2008年9月のリーマンショック以降、民間の需要不足を国債発行による公的需要に置き換え、経済的痛みを緩和してきた。その結果、ギリシャを筆頭にPIIGSの重債務国で財政悪化が深刻化。流通市場で国債価格の下落が進んだ。

 それらの国債を保有する銀行の資産劣化が進み、自己資本不足に陥り、市場での資本調達が困難であるため、公的資金による資本増強の選択肢が浮上。EU首脳会議で、その路線が承認されるところまできた。しかし、よく考えてみると、問題の起点は国家財政の悪化であり、その悪化の連鎖で銀行経営が行き詰まった。自己資本を公的資金で補てんしても、問題の解決にならないことは自明の理だ。

 <EFSF強化は、目くらましの術>

 そこでEUは、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の機能強化という“目くらまし”の戦術を駆使しようとしているように、私の目には映る。ユーロ圏17カ国は、EFSFの融資可能額を2520億ユーロから4400億ユーロに拡大することに合意し、各国議会の同意もスロバキアを最後として何とか取り付けた。ギリシャ国債の50─60%のヘアカット(債務元本の削減)が実行され、欧州系銀行の自己資本の目減りがあっても、EFSF資金を活用すれば、何とか対応可能という計算だったはずだ。

 ところが、市場はギリシャのヘアカット近しとみて、イタリアやスペインなどでも同じことが起きるのではないかと連想した。コンテイジョン・リスク(伝播する危険性)が高まる中、イタリアとスペインの国債発行残高が合計2.1兆ユーロを超している現実では、4400億ユーロのEFSFの処理能力を突破しているのは明らかだ。

 フランスがEFSFを銀行化し、欧州中銀(ECB)から資金を借り入れて、欧州系銀行(ECB)の自己資本注入を容易にしようとしたのも、そうした厳しい現実を何とか乗り越えようという意図があったからにほかならない。しかし、ドイツは強硬に反対した。EFSFの融資や資本注入がうまく機能せず、損失が膨らめば、融資したECBの損失も拡大し、ECBの信認失墜から欧州のインフレが猛威を振るう事態を懸念したに違いない。

 <ドイツに最後の出し手リスク>

 さらにECBの毀損した自己資本を増強する際に、まとまった規模の資金を出せる国はドイツ以外にない状況になっていると、想定したことも疑いないだろう。最終的に欧州系銀行の損失の大部分をドイツの財政資金で賄うという未来が来そうだという懸念がドイツにあったと考える。フランスはEFSF銀行化の提案を取り下げ、レバレッジを活用した2つの案が検討されているという。

 ユーロ圏当局者によると、保証スキーム案と特別目的機関(SPV)を新設する案が検討され、IMFの一段の協力も協議されている。ただ、どのようなスキームが出てきても、欧州債務問題が時間とともに悪化するという情勢を変化させない限り、最終的にどこの国が多くの損失を埋めるのか、という問題は残る。ここでもドイツの動向が大きなカギを握ることは間違いない。

 ドイツのメルケル首相が、国内の反対論を抑えきれないと判断した場合、26日のEU首脳会議で最終的な包括提案を先送りし、11月中下旬まで検討期間を延ばすこともあるのではないかと思う。24日付読売新聞朝刊は、26日のEU首脳会議で採択する声明原案の内容を報道しているが、その中でギリシャの債務削減は「11月末までに結論を出すことを期待する」との表現になっているという。

 <はっきりしないCDSの取り扱い> 

 問題はEFSFの融資機能強化にとどまらない。このコラムで何回か取り上げているように、ギリシャ向け民間債務を50─60%カットした場合、CDSのトリガーを引いてCDSを売った金融機関は買った金融機関からの請求に対して支払い義務が生じる可能性が高まる。その規模が少額であれば問題ないが、市場ではギリシャ国債だけで1兆ユーロを超すCDSが発行されているとの観測もあり、CDSトリガーが引かれた後の金融市場の動向は予断を許さない緊迫した事態になることが予想される。

 さらにCDSを売った金融機関の中には、米系金融機関も含まれるという観測が市場にはあり、欧州債務危機の影響が、大西洋の西側に向かって広がる懸念もある。また、欧州当局の根回しによってギリシャ国債のCDSトリガーを引かないことで全取引関係者の合意が形成された場合、他の重債務国やその他の国の国債CDSの機能が発揮されないという思惑を生むことになりかねない。そのケースでは、イタリアやスペインの国債価格下落という展開もありうる。

 世界の市場で投資家が、リスクを積極的に取りに行く「リスクオン」取引に専念できる日は、そう簡単にはやって来ないと思わざるを得ない。


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