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欧州危機:レバレッジは大惨事を招く・・「トリプルA」国 不在による信用(保証)恐慌が
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/757.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 10 月 25 日 08:34:50: JaTjL5JPya4go
 

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/26857

考えられない事態に備える時が来た。今、ユーロが現在の形のままで生き残れない確率がかなり高くなっているのだ。

******サブプライムローンと同じ魅力
レバレッジを利かせたEFSFは、かつてサブプライムローンが借り手にとって魅力的に見えたのと同じ理由から、政治家にとって魅力がある。レバレッジが持つ経済的な作用はいくつかあるが、これらのケースでは、ただ資金不足を隠すだけだ。その狙いは、EFSFをソブリン債務のためのモノライン保険会社に変えることだ。

ここで、モノライン保険会社がバブル期に担った役割は、有毒な信用商品の保証だったということを思い出した方がいいだろう。モノラインは危機を増幅させる結果になった。
形式上、EFSFというモノライン保険会社は、合意された一定割合までの国債の1次損失に対して保険を提供する。これは妙案に思えるが、それも保険の受け手が、自分たちの保有するソブリン債務が評価の難しい仕組み商品になってしまったことに気づくまでの話だ。
★評価を難しくする要素の1つは、フランスがトリプルA格付けを失いかねないという計算不能な確率だ。

仮にそうなった場合、EFSFも自動的にトリプルA格付けを失う。EFSFの格付けは、基金を保証する国々の格付けに基づいているためだ。そうなれば、EFSFの債券利回りが上昇し、保険の価値が大幅に低下する。最後には構造自体が崩壊しかねない。
また、★レバレッジの活用は、最終的な保証の提供者であるトリプルA格付けの加盟国が損失を被る可能性を大幅に高めることにもなる。

*****本質的には政治の危機
手っ取り早い解決策が存在し得ないのは、今の危機が本質的に政治的な危機であるためだ。トリプルA格付けを持つ国々は、制度を支える意思があることを明確にしているが、★支援には限度がある。そして我々は今、とうにその限度を超えてしまっているのだ。

ドイツが自国負担の増額と、欧州中央銀行(ECB)とユーロ債を通じた債務のマネタイゼーション(貨幣化)を拒み続ければ、危機は必然的にユーロ解体に終わる。ユーロ圏の周縁に位置する加盟国が、民間債務と公的債務を持続的に返済しながら、同時に自国経済を調整できるわけがないからだ。

ドイツが設けた制約には、どちらも一定の正当性がある。だが、2つが一緒になると、ユーロ圏にとって害になる。政治は一向に容易にならない。ドイツ連邦議会(下院)の行動は、危機の政治的な性質を浮き彫りにしている。
先月のドイツ憲法裁判所の判決は議会の役割を強化した。だが、一方ではドイツ首相の自律的な権限も減らし、首相は今、欧州連合(EU)での交渉に臨む前に連邦議会予算委員会の事前承認を得なければならなくなった。今後も継続的に欧州理事会での政策協調を困難にするだろう。

ユーロ圏の指導者たちのこれまでの危機対応に対する、ドイツ憲法裁判所の見方を正当化している。国家元首間の政策協調は、非民主的であると同時に効果がないのだ。
通貨同盟には、ユーロ債と小さな財政同盟以上のものが必要かもしれない。たとえ部分的であれ、中央に対する正式な主権移転が必要になる可能性もある。

*****有権者は大規模な主権移転を受け入れるか?
通常の状況下では、欧州の有権者は主権移転を受け入れないだろう。・・現行政策の下で、我々は真っ直ぐこの分岐点に向かっており、今後数週間、あるいは数カ月後には分岐点に到達する可能性がある。

今、最大の危険は、大勢の政治家が越えてはならない一線を引いており、こうした制約を切り崩す意思と能力があるEU機関が1つもないことだ。不確実性が多々あることを考えると、どんなシナリオにも正確な確率をつけることはできない。
しかし明らかに、★悲惨な事故が起きる可能性は「些細ではない」という以上に大きい。レバレッジがもたらす主な結果は、その確率を高めることだ。


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■トリシェECB総裁:欧州財務省を創設する必然性が強まった

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920014&sid=aLZzoKOFhOBI

10月24日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は24日、欧州全体を網羅する財務省の創設構想を6月に打ち出して以来、その必然性が「強まった」との見解を示した。

今月末で任期満了するトリシェ総裁はベルリンで講演。ECBが公表した講演テキストによると、「欧州財務省の検討がそれほど思い切ったものではなく、むしろそのような機関創設を協議しないことの方が大胆だという見方が強まっているようだ」と述べた。

さらに「各国首脳はEUレベルでの経済統治を強化するための条約改正を呼び掛けているほか、ユーロ圏の住民からは金融セクターの監視強化を求める声が聞かれる。また、20カ国・地域(G20)のパートナーらは欧州の個別国ではなく欧州全体としての解決策を要求している」と指摘した。


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■トリプルAの終焉?・・「信用システム」の未知との遭遇!

http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Heard-on-the-Street/node_330339

欧州のソブリン債危機が一段と深刻化すれば、投資家は「AA(ダブルA)」格付けのソブリン債の増加に慣れる必要が生じるかもしれない・・(以下は有料版)
 

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