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資金が消費者に回らない:日銀の大失敗の原因
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投稿者 一言主 日時 2011 年 10 月 25 日 18:00:20: AlXu/i8.H/.Es
 

資金が消費者に回らない:日銀の大失敗の原因

資金が市場に循環しない金利政策をとっていること。

皆さんの多くは、日銀の政策が悪かったのは分かっているでしょう。しかし他に方策が無かったなどというたわごとを真に受けてはいけません。

日本の多くの経済学者や専門家と言われる人達は、日本は衰亡期に入ったとか、これが日本の運命だとか、言って、自分たちの数々の失敗を棚に上げている。

想定外の地震や津波が起こったなどと言うのは言い訳に過ぎないことは私達はよく知っています。6年前インド洋で、大津波が起こり、少なくとも関係者は研究しているはずだからです。

デフレも想定外ではありません。実際に1930年頃に起こっていることです。しかし残念ながらその時,経済政策では解決できず、偶然にも戦争という大破壊によるアメリカの在庫一掃が功を奏し解決したのです。
その結果デフレに対する確かな理論や実践が確立されずにきたことが現在の間違った金融政策や財政政策をが行われている原因です。

日銀の政策が間違った最大のものは、資金が生産者に行き着いてもそれが消費者に回らず資金が市場に循環しなかったことです。それが消費の減退をさらに招き、デフレを解消するどころか促進したのです。

資金を市場に循環させることができない政策を取っていることが、デフレを深刻化させている原因のひとつです。

普通、低金利にすることは、生産を刺激することにより、生産量を増やし、所得の増大を図る事、2番目に資金の融通をしやすくし、倒産を減少させ社会不安を和らげることです。

これは通常の正常な経済状態であれば功を奏したことでしょう。しかしデフレのような経済状態では低金利が悪い方向に向かうのです。

デフレで低金利にするとなるほど,運営資金や、設備投資資金として生産者側に流れやすくなり、生産量の増大や、品質の向上などにより付加価値が本来増大してもよいはずです。

しかしそれがデフレでは所得の増大に結び付きません。なぜなら購買力が増えないからです。デフレでは借金が貯蓄を上回るため、貯蓄が消費に回らないのです。そのため生産量を増大させてもその増大分を購入することができないため、所得が増えません。

デフレの根本は生産量に見合う消費がないことなのです。そのため消費の不足分が不良在庫になり処分品になるのです。それは借金の増加や低所得が原因です。

ところがこのような状態の時、低金利にするとどうなるでしょうか。

資金が生産者側に集中するだけになり、消費者に回らないため、市場全体に資金が循環しない状態になります。貸し出し金利の低下と、個人預金金利の低下は、
生産者に有利に、また消費者側に不利に働きます。

そのため生産が増大しても、消費がなんら増大せず、所得の増大に結び付かないのです。しかも生産量に対する消費の不足分が不良在庫の増加や製造コストの増加になり、借金がさらに嵩んだ市場になります。

これがデフレの公共投資や生産者側への補助金がすべて借金に変わる構図です。

低金利は、本来個人が得ることができる預金金利を引き下げるため、消費が余計に落ち込みます。

デフレは、生産量に比べ消費額が著しく減少している現象です。
そのためデフレの解消のためには生産量に対して消費額を増やさなければなりません。生産量の増加以上に消費額を増やすか、生産量が減少しても、消費額が増える政策が必要なのです。

ところが低金利は、逆に生産量を伸ばし、消費額を減じる方向に働きます。これにより生産量単位辺りの付加価値が減じ、賃金、企業利益、税収が落ち込むのです。
すなわち名目GDPが減少するのです。この20年来名目GDPを減らした原因の大きな一つはここに有ります。

デフレでは低金利はデフレを促進するだけで、デフレを解消させるものではありません。

実際企業を助けるために実施した低金利政策は、なるほど低金利で運用資金を供給したため、企業は延命しました。しかし企業は売上が伸びないため結局破綻してしまうのです。救済が2次破綻、3次破綻を招いた場合も多くあります。

現在行われている金融モラトリアムなる政策も、企業の根本的な救済にはならず、早晩淘汰されていくことになります。
その原因は根本的に消費額を増やす政策を取らなかったことによるのです。

銀行はどうだったでしょうか。

彼らは公的資金注入を受け、瞬く間に公的資金を返済しました。なぜなのでしょうか。

それは、デフレのような借金が多い市場では、低金利であっても企業や、個人、公共団体の借金の返済額は、莫大なものだからです。その返済金が大量に銀行に入ってくるのです。それが莫大な銀行利益を生んだのです。
低金利は、銀行の債務である個人預金金利を大幅にカットし、貸し出し金利の低下は多くの企業を生きながらえさせたと同時に、銀行の債権である貸し出し金利を大量に得たのです。過剰な現金が銀行に入ったのです。

銀行は大儲けをしたのです。これが銀行の現金過剰問題を誘発しています。

本来公的資金の注入により資金が市場に回るはずであったものが、低金利政策により、企業の運営資金に回り、それが借金の返済となって銀行に戻り、銀行の資本増強となり、それが貸し剥がし資金となり、それがさらに銀行利益を増やし、莫大な銀行利益額を税金で吸収する形となり、再び国に戻ってしまったのです。

公的資金は、金利政策の失敗により個人に回らなかったのです。ここをはっきりと認識してください。


デフレという大借金市場が、低金利であっても、その金利の返済や借金の返済額が、莫大なものだったのです。その結果、公的資金で余裕のできた銀行は、不良債権処理という名の、貸し剥がしや、企業淘汰を行い、資本を増強させたのでした。

その結果銀行だけが救われ、その回りの企業群が銀行から資金の供給を受けるどころか、銀行の資金の吸い上げにあい、多くの企業が倒産し、それが多くの失業を生み出し、地場産業の崩壊、地域産業の衰退を招き、デフレをより深刻化させた原因です。

しかし都市銀行を除き、多くの地場の銀行は、回りの
企業を衰退させたため、自分のよって立つ基盤が脆弱になったため、いまなお健全とは言い難い状況になっています。

この銀行の大儲けは、日本だけでなく、リーマンショック後のアメリカの公的資金投入によっても顕著になっています。

この銀行の大儲けは、預貯金より借金額が大きくなったため、莫大な借金額から得られる金利と、より少なくなった個人預金から得られる金利がさらに低下したために得られたものなのです。

このようにデフレにおける低金利は本質的にデフレを解消するものではありません。資金が消費に回らないからです。しかもここに公的資金が銀行に注入されると、我々の税金が丸々銀行の儲けになってしまうのです。

既に日本では銀行健全化の名の元に、公的資金を注入し銀行だけが大儲けしたのです。多くの企業が犠牲になったのです。

何かおかしくないですか。そうです。金利政策が悪いのです。

デフレの場合、資金を市場に回し、デフレの解消を図るのであれば、企業への貸し出し金利を低くするのと同時に個人預金を、政策的に高く設定すべきなのです。格差的金利政策を取り、個人消費を促す必要があるのです。

どの程度の差額を儲けるかはその時の状況によるでしょう、しかし消費を促すだけの預金金利を確保することが大事です。これがデフレの金利政策の要であり、デフレ解消の金融政策と言えるでしょう。

デフレでは企業や個人の借金額が膨大であり、銀行の債権が非常に大きくなっています。そのため低金利で十分銀行は潤います。貯蓄額が少なくなっているため、銀行は債務が少なくなっています。預金が低金利のため銀行はさらに潤います。

個人金利を引き上げ、貯蓄額を増やすことが、資金を市場に回すことになります。デフレの場合、異常な市場です。自由金利に任せず、政策的に預金金利を引き上げ、銀行利益を抑えることが、資金を市場に循環させる政策になります。


特に公的資金を銀行に注入した場合、公的資金に使ったその税金を、個人に還元し、消費を促す必要があるのです。公的資金がむざむざ銀行の儲けになるのを防ぐ程度に大きく個人預金を引き上げるべきです。

日銀の大失敗はこの貸し出し金利と預金金利に差額を設けなかったことです。

公的資金を消費資金に回し、銀行の儲けを抑える必要があったのです。

公的資金を受けたゴールドマンサックスなどの大銀行が大儲けをしていることはと記憶に新しいことでしょう。これはアメリカのだけの現象ではなかったのです。当然日本でも起こっていたのです。

そのため彼らの賃金は安くなりませんでした。資本の拡充は、中小企業への貸し剥がしを促し、企業淘汰を促進させました。

現在ウォール街で行われているデモの起因の一つは、公的資金の注入を受けた銀行が大儲けをしているからです。普通なら、税金を突っ込んだ企業がよれよれで倒れかかっているのが普通の常識です。

しかし大儲けし、彼らの給料が高いことが非常に疑問であり反社会的だからです。もうその原因は明らかでしょう。

金利政策がデフレに対応していないからなのです。今までの経済学には、デフレの金利政策がないのです。
すぐにデフレに応じた金利政策に変えるべきなのです。
現在のウォール街デモが、銀行の取引に税金を掛けるなどを要求するのではなく、デフレにふさわしい個人預金金利を引き上げを要求すべきなのです。貸し出し金利より、明らかに高い金利で消費者に資金を循環させることが重要な政策なのです。

ヨーロッパでも金融不安から、公的資金の大規模な投入が考えられる状況になってきました。アメリカや日本と同じように個人預金も低金利にするようでは、明るい将来を描くことはできません。

しかしまだ世界はデフレを知らないのです。恐らく日本の我々が指導してやらなければ、同じ愚を犯すことでしょう。危機の再来は間近なのです。

相も変わらず日銀の低金利政策、あなたはどう思われますか。し方がないでは済まない大失敗なのは分かるでしょう。

そのため私は金利を引き上げろと言うのです。

一言主
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/
http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/
追記として:現在、貯蓄過剰という言い方をちょくちょく見かけますが、その実態は、現金過剰なのです。預金や貯蓄というより、デフレヘッジのため現金という商品市場が膨張しているのです。

借金のない企業や、大儲けした銀行は、国内に有効な投資先がないため現金を銀行に置いているだけなのです。それは投資資金であり貯蓄では有りません。

株式、公社債、土地、原油、金、さらには企業利益、銀高利益などが、最も値崩れが少ない現金貨幣に替えているのです。現金貨幣の中でも他国と比べ当面、比較的安定的であろうと思われる日本円が買われているだけです。現金資産として避難しているのです。

そのためこの現象が現金過剰であり、貯蓄の過剰では有りません。貯蓄の過剰であれば、個人消費がもっと盛り上がるでしょう。投資資金が、国内に有効な投資先がないことから過剰に現金で持たれているのです。

このような資金は、個人の消費刺激策を政府が採ったとしても、企業や銀行は、投資資金を取り崩して消費に回すようなことは有りません。このような資金は、有効な投資先が増えてこそ取り崩されるのです。

内需や外需が停滞している限りこのお金は取り崩されません。消費が増え、景気が拡大し始めると取り崩される性格のものです。


 

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コメント
 
01. 2011年10月26日 14:21:33: sgolhP60mA
何を言いたいのか、よく分からない。

だが、これだけは言える。
消費者に資金が回っても、使わない。
借金しても使いたいのは、借金が返せない連中だけ。
そこにお金を回せば、戻ってはこない。
返せる連中には、すでにサラ金が貸している。

もちろん潰れかかった中小企業はカネが欲しいが、
これも戻ってはこない。

資産5000億円のカネ持ちから500億円を召し上げても
年間消費を5億円も減らすわけではなかろう。
それを、その日暮らしの貧乏人に配れば確実に使う。
そんなカネの回り方がご希望かな?


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