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森田実の言わねばならぬ【882】 平和・自立・調和の日本をつくるために［882］
《今日の論点》［新自由主義・競争至上主義批判〈その１〉］フリードマン的新自由主義・競争至上主義がもたらしたのは、ケインズ経済政策理論によってつくり出された比較的健全な資本主義の崩壊であり、深刻な格差社会化である

「悪徳の最たるものは、いかなる悪徳をも恐れず、悪徳を自慢し、悪徳を後悔しないことである」（ローガウ）

　この９月、ナオミ・クライン著『ショック・ドクトリン』（幾島幸子・村上由見子訳、上巻下巻、岩波書店、2011年９月８日刊、各巻2500円＋税）が翻訳出版された。
　思えば、４年前、本書を英文で読んだとき、悪の権化のフリードマン経済理論を倒すきっかけがようやくできたと感じ、本ＨＰはじめいくつかの雑誌に本書の紹介を書いた。
　このためか、某出版社から翻訳出版の提案を受け、いったんはやる気になったが、翻訳権はすでに岩波書店が獲得していたため幻に終わった。それからは岩波書店が一日も早く翻訳出版をすることを祈り続けた。そして４年が過ぎて、やっと訳書を手にした。訳はよい。
　率直に言って、ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』はもう少し早く出版してほしかった。世界中がフリードマン理論から脱却するためには、早期の翻訳書が必要だった。翻訳出版に４年もかかったのには何らかの事情があったのかもしれないが、残念なことだった。
　フリードマン経済理論は悪の論理である。資本主義が健全に生存する道を明らかにしたケインズ理論を目の敵にして攻撃し続けたフリードマンの罪は大きい。いまこそ、フリードマンを否定した上で、ケインズ経済政策を復活させなければならない。『ショック・ドクトリン』翻訳出版の意味は、きわめて大きいと思う。（つづく） 　

・「ショックドクトリン　大惨事につけ込んで実施される過激な市場原理主義改革」　(デモクシー・ナウ）
　http://www.asyura2.com/07/war98/msg/351.html
　投稿者 近藤勇 日時 2007 年 11 月 26 日 21:08:38: 4YWyPg6pohsqI

・[ショック・ドクトリン]・・大惨事を待ち望む市場原理主義改革（恐慌ドクトリンも画策されている？）
　http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/349.html
　投稿者 尚林寺 日時 2011 年 9 月 23 日 15:35:12: JaTjL5JPya4go

・ショック・ドクトリンという悪魔が政界を食らい尽くした−悪魔去るべし
　http://www.asyura2.com/10/senkyo102/msg/277.html
　投稿者 加藤 日時 2010 年 12 月 16 日 03:34:00: ZcB0xpcLKA8ZE

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