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壮大すぎる夢の犠牲になった中国BYD
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/807.html
投稿者 sci 日時 2011 年 10 月 28 日 00:29:55: 6WQSToHgoAVCQ
 

大した損失ではないだろうが、やはりバフェットはハイテク系の投資に弱いようだな

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/27386 
2011.10.28(金)
Financial Times 
BYD、電気自動車「e6」を年内に北米で発売

比亜迪汽車(BYD)の電気自動車「E6」〔AFPBB News〕

億万長者の米国人投資家ウォーレン・バフェット氏が出資する中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)は「Build Your Dreams(夢を創る)」の頭文字を取ったブランド名を付けたが、過去1年間でその夢の多くは幻想になっている。

 深圳に本社を置き、従来車と電気自動車を生産するBYDは昨年、年間80万台を販売すると予想していた。その後、販売予想を60万台に下方修正したが、中国自動車市場の猛スピードの成長にもかかわらず、この目標も未達に終わった。

 同社は繰り返し、電気自動車の米国向け輸出が間近に迫っていると述べたが、その時期は何度も変わっている。
目標未達で販売員の3分の2を解雇、利益は9割減

 BYDは中国の際立って小さい都市までカバーするためにディーラー網を急拡大した後、方向転換することになった。中国メディアによると、総勢2600人の販売員の3分の2を解雇する計画だという。何人かの上級幹部は既に同社を去っており、2011年上期は純利益が前年同期比89%減少した。

 多くの人は、BYDの夢、それとともに中国の電気自動車産業の夢も終わったのかと疑問を投げかけている。それとも、BYDを先導役とする中国はまだ、内燃機関を飛び越えて、代替燃料車で世界をリードすることができるのだろうか?

 BYDは、1995年に蓄電池メーカーとして出発した後、2005年に自社ブランドのガソリン車第1号を生産した。その4年後には中国で最もよく売れる従来型小型車を販売するメーカーとなり、創業者の王伝福氏は、2020年代半ばまでにBYDは世界最大の自動車メーカーになると予言していた。

 「BYDは自己PRの犠牲者だ」。北京の自動車コンサルティング会社シナジェティックスの社長でクライスラーの中国代表を務めたビル・ルッソ氏はこう言う。「同社は期待を膨らませすぎ、その期待を実現することができなかった」。BYDは、コメントの求めに応じなかった。

 ローランド・ベルガーの自動車コンサルタント、チャン・シュンイ氏(上海在勤)の話では、BYDは「市場を詳細に分析することもなく」、自社のディーラー網を2000社以上――それまで一度も自動車を販売したことのない、他の事業に従事していたディーラーも含む――増やした。「ディーラーに問題がある時は、間違いなく自分自身に問題がある」と同氏は言う。

 これまでのところ、BYDの問題はすべて、内燃機関で動く従来車――BYDは新規参入者だが、100年前から存在している事業――に関係している。

 同社のプラグインハイブリッド「F3DM」は既にレンタカー会社向けに販売されているが、一般向けの100%電気自動車の販売は始まったばかりで、26日に「E6」が深圳で発売されたところだ。E6は現在、自動車を仕事に使う深圳の企業によって運転されている。
内燃機関やバッテリーが二流なのに、優れた電気自動車が造れるのか?
バフェット氏、バンカメに50億ドル出資

ウォーレン・バフェット氏は電気自動車に期待してBYDに出資した〔AFPBB News〕

 バフェット氏を興奮させたのはBYDの代替燃料車事業だったが、ここにも従来問題はあった。業界筋の話では、BYDは、電気自動車用バッテリーを含め、一貫性と品質管理に苦しんできたという。

 自動車用バッテリーは、電話やラップトップパソコンに使われる電池と比べると、生産するのも管理するのもはるかに難しい。

 「二流の内燃機関と二流のバッテリーを生産していて、さらに二流の電気自動車まで生産する、ましてや優れた電気自動車を生産するなど、どうすればできるのか」と、ライバル企業の幹部は尋ねる。

 BYDの問題は、中国政府が電気自動車だけに焦点を合わせる政策を見直しているという事実によっても悪化する可能性がある。

 中国は、従来のエンジン技術の世代を全部飛び越えて、電気自動車で西側諸国に先行する製品を開発することを計画していた。政府の政策立案者たちは今、当初の予定に遅れが出ていることに苛立ちを感じ、電気自動車だけでなく、燃費効率を改善するすべての技術に傾いている。

 ただ、自動車産業アナリストは、当初、BYDの可能性を過大評価した可能性があるが、今、同社の問題を誇張するのもそれと同じくらい間違いだろうと言う。
過大な期待と同じくらい悲観論も行き過ぎ

 「BYDを立て直すためにやるべきことは多々あるが、同社が致命的な状態にあるとは思わない」とルッソ氏は言う。

 別のアナリストは、BYDは経営陣が「全くの無能ではない」ことを証明してきたと述べ、さらに、同社は実行可能な長期戦略を必要としているだけで、全体として見れば「ブランドはまだ基本的に健在だ」と付け加える。

 電気自動車を開発するためにBYDと技術面の共同事業を行っているダイムラーのCEO(最高経営責任者)ディーター・ツェッチェ氏は、BYDの凋落に関する報道は誇張されていると述べ、同社を擁護してきた。

 ツェッチェ氏は、フランクフルター・ルンドショウ紙に対して、BYDは、当初主張されていたように「奇跡を起こす」こともできなければ、言われているように同社の経営者が「落伍者」になったわけでもないと語った。

 また、中国最大の民間コングロマリット、復星国際の創業者で会長の郭広昌氏は本紙(英フィナンシャル・タイムズ)に、「BYDはいい会社だ。いい会社でも失敗することはある」と語っている。
By Patti Waldmeir and John Reed   

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