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ヘッジファンドなど内部要因的な動きも・・金市場:金本位廃止して40年 制度疲労を面白がっている
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/142.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 11 月 12 日 08:29:47: JaTjL5JPya4go
 

http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/23d56d48ea78a67bbf64a01d1a5661bc

10日のNY市場の金価格は、前日比32.00ドル安とユーロ圏債務問題の不透明感を嫌気するかたちでファンドの売りに大幅続落となった。

ブルームバーグは、「ギリシャの次期首相が指名されたこと」、前日に7.4%まで急騰し市場に緊張感が走った「イタリア国債の利回りが低下したこと」からユーロ圏の債務危機が深刻化する懸念が後退し金が売られたとしていた。

日替わり的な相場解説ゆえに、そうした指摘もできようが、イタリア国債にしても下がったとはいえ6.8%台で危機的状況に変りはない。ギリシャの次期首相に決まったパパデモス前ECB副総裁は、現下の金融問題への対応能力と議員ではなく無所属という中立的立場から、政争からは離れた存在ということで選ばれたと見られる。政治家ではないので、ここからの政権運営となると未知数といえる。国民の不満の高まりの中、どこまで改革を断行できるのかは今後の話。ただし、ECB内部にいたことからECBのみならずIMFやEUの要求の勘どころはつかんでいると思われるので、支援を固めるには最適の人物といえるのだろう。いずれにしても第6次融資80億ユーロに路はつく形で、ギリシャのデフォルト(債務不履行)は回避されることになる。もちろん、そこからが約束の履行を求められるので、さらに大変だけど。

さて10日の急落の背景にあるのは、引き続き先物市場を舞台にしたファンドの資金移動と思われる。不透明さを嫌い様子見に徹していたファンドが、ユーロ圏での「包括戦略」の合意や11月に入りFOMCやG20サミットを超えたことで再参入した。ところが、今回のイタリア国債の想定外のスピードでの波乱で再び警戒感を高めたと見られる。

折しもヘッジファンドは、決算期に向かうタイミング。株価も急落したことから、利の乗っている金を売るという行動は十分考えられる。金に関しては、1800ドル超えから空売り筋の買い戻し(ショート・カバー)を交えて1820〜30ドルという方向も考えられたが、手前で押し戻された形になり、むしろ弱気に傾いた。そのヘッジファンドも運用成果は苦戦どころかマイナスが多いとされ、やはり環境の不透明さを嫌い安全策に走る投資家からの解約請求も増えていると見られる。解約申し出に関する「45日前ルール」からすると年内に現金化となると、ちょうど今頃のタイミングが期限となる。そうした、内部の事情もからんでいそうだ。この点では来週は、9月末の資金移動の結果がSEC(米証券取引委員会)から発表される。一時、金ETFの売却の噂が流れたポールソンのファンドの状況も明らかになる。

ユーロ圏の混乱拡大を見たファンドの益出し手仕舞い売りにフレッシュ・ショート(新規売り)が加わっての急落「とするなら、少し落ち着けばショートカバーという流れか。一方で、ETFの増加が連日続いている。10日も1.5トンほど増加した。これで5営業日連続の増加で累計25トンの増加となった。ファンドの“出たり入ったり” という動きで作られる派手な動きの陰で、こうした逃避マネーの流入も見られているのが今の金市場といえる。

足元のユーロ圏や米国金融の騒動だが、金融史という観点から考えると、ちょうど管理通貨制度(金本位の廃止)に移行し40年目にして、制度疲労が極まった・・という見方もでき、客観的には興味深い。・・・・とか面白がっている場合ではないか。
(亀井幸一郎)  

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コメント
 
01. 佐助 2011年11月12日 14:18:16: YZ1JBFFO77mpI : FHT6T6dWVU
世界信用恐慌の二番底はファンド投信の大破綻でしょう。これからです。

米国のリーマン・ブラザーズの倒産は、サブプライムローンに関連していますが、世界のヘッジ投信は、いまだ無傷です。過去にマレーシアはソロスなどの外資を規制して抵抗しましたが外資の導入がバッタリ止まり、外資が逃げ出して経済鎖国化して停滞しました。このことでアジアの諸国は、マレーシアの教訓から、ヘッジファンドの摘発に二の足を踏んでいます。従ってG20のヘッジファンド規制の尻抜けは避けられません。そして全国の銀行のモラトリアムが世界中で発生するでしょう。

世界恐慌が進むとドルやユーロや円が、金本位制採用を宣言しなければならなくなる、国家がキンの買い手になるため、国家による争奪戦が発生して、キン価格が倍になります。そして二次三次のキン暴騰が発生します。2012年後半には1ドル60円をつける衝撃受けると、米国はアメロや新ドルなどのデノミの通貨切り下げに入るでしょうが,そんなことで世界恐慌は止まりません。そこで金本位制採用に採用し反転すると、ドルは円より高くなります。楽しみですね。

それと1972年ニクソンが為替は固定制からフロート制に移行しました。紙幣は世界の信用を膨張させ、バブル景気を発生させ、過去キン離れ返りを繰り返し40年後崩壊を繰り返してきました。1933年ルーズベルトはキンを買上げデフレには効果はなかったのですが、買い集めたキンはドルを最強の通貨にしました。(たまたまでしょう)

第2次大戦後に実質的にポンドに替わり、ドルは世界の基軸通貨として機能しました。戦争の御蔭ではありません,1972年にニクソンはキンドル交換を停止させます。そして、キンの束縛から解放されたドルは、世界の信用を膨張させ、数度の為替と石油危機を共存させながら、未曾有の繁栄を現出させました。これがキン離れ40年周期説です。金属疲労の応力の発生のように面白がっているそうですが,今回それを共和党が検証することになるでしょう。日本の原発原子炉の同期疲労現象の爆発も・・・・これは失礼。


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