中国国債購入は“愚の骨頂”！借金増で利点なし
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111229/plt1112290808000-n1.htm
2011.12.29　夕刊フジ

　政府は、中国が発行する人民元建て債券（中国国債）を購入することを決めた。外国為替資金特別会計（外為特会）を通じて段階的に購入し、最大１００億ドル（約７８００億円）相当を投資するもので、外為特会の運用多様化に資するのだという。

　安住淳財務相は「（日中の）経済的な関係を強めていかなければならない。（国債購入は）お互いにとってメリットが大きい」「人民元の保有による関係強化は外交上も必要」と述べている。

　はっきりいえば、これは野田佳彦首相訪中のお土産だ。経済的な観点から言えば問題は大きい。

　そもそも外為特会が大きすぎる。同特会はおおざっぱに言えば１００兆円の借金をして１００兆円の外債投資つまり財テクをしている。その目的は「為替変動を安定化させるため」というのだが、変動相場制を採用している先進国で日本ほど大規模な介入資金を持っている国はない。

　為替相場は二国間の通貨比率であるが、ほとんど二国間の通貨量の比率で決まる。通貨量の伸びを同じようにしていれば為替レートは安定する。これは二国間の物価上昇率が同じなら為替が安定するという購買力平価理論と整合的だ。

　つまりインフレ率を他の先進国並みに２％程度にしておけば為替は安定するので、わざわざ借金してまで外為特会を持っている必要はない。しかも、日本では先進国中ただ一国デフレにしているので円高になって、外為特会で３０兆円以上の含み損になっている。早く外為特会を手じまいしたほうがいい。そうすれば国の借金は１００兆円も減る。

　中国国債については、取引規制を中国政府が行っており、自由な取引市場はない。わざわざ中国にお伺いを立ててから中国国債に投資するというのでは本来の意味での運用でない。取引市場がないので流動性がなくなる点もリスク管理上は問題である。売却しようにも中国政府にお伺いを立てなくてはできないのでは何のための運用多様化なのか。

　債券運用は売買について自由な市場が前提の話だ。中国に対して国債市場の自由化を訴えていく気が政府にあるのだろうか。特会の運用先多様化にならない中国国債に国民からのカネを投下するくらいなら、その分、外為特会の借金を減らすべきだ。

　財務省は、こうした外為特会の借金も含めて国の借金が大きすぎるので、財政再建が必要とし、そのためには増税だと主張している。

　野田訪中のお土産でしかなく、何のメリットもなくむしろ流動性がなくリスクが大きい中国国債を買うことで借金が増え、それさえも増税のための道具にされるのでは国民はたまらない。（元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一）

コメント
01. 2011年12月29日 11:04:27 : YRyE4hspJA 落ち目のﾄﾞﾙ偏重を考えるのは当然だろう｡ チン元シフトも貿易に見合った程度もので有れば当然だ｡ 勿論国防は優先事項だ｡
02. 2011年12月29日 11:35:50 : 0BRCobosps > 中国国債購入は“愚の骨頂”！借金増で利点なし 全くその通り。 中国国債購入を支持する者は中国の対日工作員のみ。 日本円は対ドルで最近20％以上値上がりし、中国は日本の国債を購入してこの値上がり益を得た。 今後、中国経済のバブルが崩壊し、元が値下がりすれば、中国の国債購入で日本はボロ損をする。 （国債購入は）お互いにとってメリットが大きい」「人民元の保有による関係強化は外交上も必要」は、日本国民を騙すための宣伝文句。 民主党は韓国・朝鮮・中国のための政党であることが一層明らかになった。
03. 海幸彦 2011年12月29日 12:54:33 : jY0c1QUHK1KaM : O0fUej9zCs 資産の均一分配（グローバル共産主義） 巷ではこのことを「窃盗」と呼ぶ。
04. 2011年12月29日 14:36:33 : eURNuCIkMU 気楽に借金して、他国の国債を買い、赤字の山を築くより、出る方をもっと抑えるべきだろう。膨大な国連、ODA,その他の分担金、相場より高い公務員給料,原子力と付く５０ある天下り機関、その他の団体、米国債、削るものがいつぱいあるだろう。最近、日銀の直接国債買い付け論が出ているが、借金返済原資は、つきつめれば、インフレによる国民貯蓄価値原価、という収奪増税だろう。札を刷るだけなら、お子様銀行で財務省の喜びそうな話だ。刷りまくり、ヘリコプターでばらまいた、アメリカは現在どうなっている。３０００万人以上のミルクーポンで生活している人や、路上生活者、失業者、犯罪者が巷にあふれているではないか。社会保障や医療制度が崩壊し、病院の前で死んだり、ホームレスで路上で冷たくなつている人達ばかりだ。かっては、サラリーマンでそこそこの生活していた人たちだ。このままでは、これが未来の日本になる。
05. 2011年12月29日 14:41:02 : eURNuCIkMU ０４修正　国民貯蓄価値原価＞国民貯蓄価値減価
06. 2011年12月29日 16:37:29 : ZJrdqRMEkc 馬鹿みたいに積み上がった米国債、これがなぜ売れないのか？ 売って現金にすれば復興債発行なんてしなくっても財源になるだろう。 しかし、売っても借金返済に使えないなんて説も聞く。 それじゃ買うときには国の財布は傷まなかったのか？そんなことがあるのだろうか。 説明して欲しい。別に財務省関係者でなくともいい。
07. 2011年12月29日 22:06:45 : yWfWvexY2U ＞06 米国債売却をほのめかした橋本龍太郎は　晩年日歯連闇献金事件で東京地検に追及され、 政界追放同然となり、原因がよくわからぬ病気である腸管虚血で死ぬところとなった。 死後、病院側の意向により、遺体は病理解剖に付された。 また。酩酊事件を仕組まれたとされる中川昭一財務大臣が訪欧時、イタリア−スイス国境で日本人二人が 拘束され、時価13兆円とも言われる古い米国国債現物を没収される事件が起こった。 この事件は米国のロックフェラー筋から清和会へ送られた裏資金であるとか 逆に日本側が米国に無断で手持ちの米国債をスイスの銀行筋に売却を図ったとかいろいろとり立たされたが、 事件はその後一切世界中のマスコミに報道されることは無く闇の中に埋没しようとしている。 中川昭一イタリア酩酊会見事件に同席した官僚側当事者の篠原尚之財務官は 直後にIMF（国際通貨基金）の副専務理事に抜擢され 麻布同窓の玉木林太郎は国際局長に昇格した。 この事例は財務省とIMFの癒着振りを示す好例として理解されている。 国士とされた中川昭一はその後自宅ベッドで死亡し家族に発見される。 病死とされているが、その公式発表を疑うものは少なくない。 日本での米国債保有に関しては多くの人間が興味を持っているにかかわらず、 書店・図書館をいくら探しても、この件に関しての専門の著作の一冊も見出せない。 何でしょうね？この現実。
08. 2011年12月30日 08:04:23 : ZJrdqRMEkc ＞07 じゃ、中国国債はどうなるんでしょう。 清和会ならぬどじょう会への裏金になるだけなんでしょうか？
09. 2011年12月31日 09:37:22 : NuBWmeaWR6 米国債購入は愚の骨頂であったことはすでに明らかになっているわけだが。 単純に買い付け時の平均為替レートが１２０円で今８０円なら既に何百兆円も毀損している。 もちろん誰も責任をとったことはない。
10. 2011年12月31日 13:24:06 : O0fUej9zCs まあ、中国国債購入はどうか、と思うが、この合意にはもう一面あるようだ。 日中間の貿易で米ドルを使うのをやめよう、と合意したようだ。 実質のドル離れとアメリカ側は観ている。 http://www.thenewamerican.com/world-mainmenu-26/asia-mainmenu-33/10359-china-japan-agree-to-reduce-reliance-on-us-dollar ダメリカは世界経済第２位と第３位の連携は世界通貨としてのドルの死を意味するとよんでいる。

11. 2012年1月03日 02:23:46 : yfDcMbAZyU ０７さんへ この文章を他に転写してもいいですか？わからずやに読ませてあげたい。

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