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経常黒字20年初頭まで続くも 国債金利安定の支えにならず  日本の輸出時代の終焉
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/896.html
投稿者 ts 日時 2012 年 2 月 08 日 00:54:27: kUFLMxTYoFY0M
 

http://diamond.jp/articles/-/15997
経常黒字20年初頭まで続くも
国債金利安定の支えにならず

「日本の輸出時代の終焉」(「ウォールストリート・ジャーナル」)

 日本の2011年の貿易収支が2兆4927億円の赤字となった。1980年以来、31年ぶりの赤字だ。海外メディアでも冒頭のように大きく扱われた。

 加えて、貿易赤字がさらに拡大し、経常収支も遠からず赤字になり、財政赤字を埋める資金調達を海外に頼らざるをえなくなるために、国債利回り、つまり金利が急上昇するという見方も数多く示された。

 はたして、日本の経常収支は遠からず赤字になるのか。

 貿易赤字が定着していくとの見方は少なくない。少子高齢化で市場拡大が望めないことと折からの円高もあり、日本企業は海外拠点拡大を加速させている。輸出がこれから大きく伸びることは考えにくい。

 一方、今後原子力発電の比率を低下させるのは間違いない。火力発電に使われる化石燃料の輸入量は高水準で続くと予想される。中東情勢の緊迫化といった要因がなくとも、「エネルギー価格は新興国の需要増加を受けてじわじわと上昇していく」(小林真一郎・三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員)ため、輸入金額はふくらむ。

 他方、日本は10年末で251.5兆円と世界一の対外純資産を保有する。グラフに見るように海外との配当や利息のやりとりを示す所得収支の黒字は2000年代後半から拡大ペースが加速してきており、11年度以降もさらに拡大していく。

 製造業の海外拠点拡大は貿易赤字定着の要因となるが、一方で拠点から国内への配当や収益の取り込み分を増やす。「こうした直接投資の収益は、これまで海外所得の中心であった債券からの利息より収益性が高い」(鈴木準・大和総研主席研究員)。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、サプライチェーン回復による輸出増で12年度に貿易黒字に復帰した後、15年度に再び貿易赤字に転落するも のの、所得収支黒字の拡大で20年度時点でも、経常収支は9.1兆円の黒字を維持すると予想している(上のグラフ参照)。

 ただ、経常黒字が維持されるからといって、財政赤字を放置していいわけではない。「経常黒字でも、市場が資金繰りがつかないと見れば日本国債は売られる(価格が低下し利回りは上昇)」(河野龍太郎・BNPパリバ証券経済調査本部長)からだ。

 日本国債は、国内投資家が90%以上保有しているから安心という理屈も、じつは通らない。国債先物市場の売買の4割を外国人が占めている。外国人が売り崩し(価格が下がれば利回りは上昇)を仕掛けることは難しくない。経常黒字の安泰さと裏腹に、日本国債の利回り低位安定は非常に脆弱な基盤の上に成り立っている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 竹田孝洋)


http://www.m-pro.tv/2012/01/post-249.html
1月24日アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙に
『日本の輸出時代の終焉』としてセンセーショナルな記事が掲載された
31年ぶりに日本の貿易収支が赤字になると言うものだった
日本が資本の出し手ではなく借り手になる可能性がある
しかも日本の債務比率はギリシャより高いのだと
この記事がきっかけとなり
円はすべての通貨で一挙に円安に振れた

2011年は日本にとって災難な年であった
3月の地震、原発事故、夏にはタイの洪水、大災害
日本の様々なサプライヤーからの供給が立たれ
さまざまな製品不足に陥った
しかも予想を上回る円高が拍車をかけたのだ

経済が成熟していくとどうしても貿易は赤字になっていく
それは今までの先進国の例を見ても避けられないことである
しかも昨年は特殊要因が重なり続けた
ただ31年ぶりの貿易赤字は日本にとって
大きな転換点であることは確かである

さて問題を整理してみよう
貿易赤字と経常赤字とは基本的に違う
国にとって重要なのは経常収支が黒か赤かと言うことだ
経常収支の2本柱は貿易収支と所得収支
貿易収支が赤になったとしても
所得収支が黒でトータルで黒字であれば問題ないと言うことである
しかも日本は世界に251兆円と言う莫大な対外資産を持っている純債権国である

将来日本の経常赤字がいつになるかと言う議論も
エコノミストの中ではわかれている
2010年代半ばだと言う人も20年代半ばまでは大丈夫だと言う人もいる
しかし個人的にはあと数年しかもたないように思う

ただ現状の欧米は日本どころではない
それほどひどい・・・・・
ユーロ危機は対策が不十分
しかもスピードがなさすぎる
ユーロ圏で唯一の勝ち組のドイツだが
頑固でルールに厳しいドイツを説得するのはとても至難の業だ
時間がかかればかかるほど債務は増大し
2〜3か国の国家のデフォルト
ひいてはヨーロッパの大銀行の破たんにつながっていく現実が待っている
そうなるとアメリカも対岸の火事では済まない
今や金融はグローバル
しかもギリシャ国債をヨーロッパの銀行に積極的に勧めたのは
アメリカの金融機関だとも言われている
純債務国のアメリカも大手の銀行の破綻にまでつながる可能性もある
そしてそれが竜巻のように世界恐慌を巻き起こしていく
そんな近未来を考えているのは私だけであろうか?

ともあれ日本が今、経済の面からみると
落日の太陽であることは歴然たる事実である
経常赤字の時期が明確になる前には
日本国債は暴落しデフレが一気にインフレになる
その頃の消費税は一体何%になっているのだろうか?
多くの国民が日本の没落とともに生活の苦しさを体感することになるだろう

経常黒字の残された時間は短いが
今からの日本を自分なりに捉え
明日からの生活を再度見直すことが必要な時代になってきたのかもしれない  

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コメント
 
01. 2012年2月08日 08:54:01 : IOzibbQO0w
今すぐ、どうこうというわけではないし
破綻厨は予想していた展開だが
少し早いな


●2011年貿易収支 2兆4927億円赤字

 2011年の日本の貿易収支が31年ぶりに赤字になりました。今更という印象ですが、私自身かなり以前から日本が構造的に貿易赤字になることを警告してきました。図のように、所得収支が伸びている反面、貿易収支は近いうちに赤字転落すると警告してきて、今回とうとうタッチダウンしました。


 所得収支における投資収益はプラスではあるものの、欧米諸国に比べて高いリターンを得ているとは言えないのが実情です。この内容について考えてみると、日本はこの黒字があったために、国全体がアメリカのように三つ子の赤字、双子の赤字となって国家の富が外に出て行ってしまうことがなかったのです。

 つまり稼ぐ力があったわけですが、今、実際には日本のメーカーはそうした力がなくなってきているのです。このことは今後の日本にとって心配すべきことです。こうした状況が続くと日本は成長戦略の予算付けを考えることもできなくなってしまうのです。

 一方、日本企業は大量に海外に投資をしています。例えば中国へ行き、アメリカに輸出する場合には、日本を通りません。また、日本企業は自分の製造工場をたたんで中国で展開した場合、日本でも営業はしているので、国内へ輸入します。この仕組みはアメリカと同じになるわけです。

 アメリカの会社は、自社が海外で作ったものをアメリカへ輸入してアメリカ人に売ります。それと同じなのです。そうした動きが日本でも大きくなっていて、これが貿易赤字につながったとも言えます。つまり、輸入したものの中身を調べてみたら、日本の企業の製品がかなり含まれていて、もしかしたら心配するほどのことはないかもしれないのです。

 ところが、それはアメリカもできずに貿易赤字になり、日本に対して、めちゃくちゃな八つ当たりをしていたことは周知の通りです。そのころ、私は日米間に貿易不均衡は存在しない、日本人はアメリカのものをアメリカ人以上に買っていると主張していたわけですが、彼らにはいくら説明しても理解してもらえませんでした。理解してくれたのはライシャワー氏くらいでした。

 いずれにしても、日本は今、貿易赤字という状況になってしまい、ここから先は、持っているお金を大切に使う必要があります。日本は今、約100兆円相当の米ドルを中心とした外貨を持っているわけですが、これを大切にしておかないと、どんどん減っていくことになります。貿易黒字で溜め込んだものが増えてきたわけですから、今後は増やすことはむずかしくなるでしょう。

 プレジデントオンラインに、私の「赤字転落!貿易立国・日本の非常事態」という内容の記事が最近改めて掲載されていますが、これは、私が2009年に書いた内容です。赤字になるのは間近だと言うことは、2009年当時から予想できていたのです。よくそれから2年も持ちこたえたと思います。

 また、今回の赤字転落は東日本大震災の影響で、サプライチェーンが分断されたからではないかとよく言われますが、もともとある構造的な問題が原因です。震災の影響で赤字転落が数年早まった可能性はあるかもしれませんが、今後反転してまた隆々と黒字に戻ることはなく、この傾向は変わらないと思います。

 一方で、国の資産に目を向けると、全体の正味資産が3年連続で減少したと伝えられています。実際の資産と負債の状況を見ると、グラフのように賞味資産が減少し、約3000兆円となりました。私の提唱する資産課税は、この3000兆円に対して課税していくというものです。ただし、生産資産(グラフの緑の部分)、つまり、工場など生産に使うものや、在庫その他にはかけないというものです。ですから、3000兆円には若干欠ける額に税金をかけていくことになります。


 民間の法人(金融機関を除く)、家計、それぞれの部門別に資産状況を見ると、家計の金融資産が1000兆円以上あります。こういうものに対して課税をしていくことになるわけです。これまでいろいろな本にも書いてきましたが、こうした金融資産や土地などが3000兆円あり、それに1%課税するだけで、30兆円の収入になるのです。


 今回の統計で、資産の額が少し減ったと言っても、まだまだ3000兆円を超える潤沢な資産というものがあり、それに対しては課税ができるだろうと思っています。

 財政的に大きな問題を抱える日本は、今後どのような道が残されているのでしょうか。組織や構造を変革するには、一度クラッシュしてしまった方がよいという意見もありますが、これは絶対に防がなくてはなりません。クラッシュすると日本は立ち上がれなくなるからです。

 クラッシュするということは、国民が持っている定期預金や生命保険、信託、郵貯など、全部がぶっ飛んでしまうということです。そうしたものは半分以上が国債で運用しているからです。そうなると皆さんはクラッシュした後、生き残れるでしょうか。例えばアメリカでは国債を外国人に買わせて、国内で買っている人は少ないので、国民は生き残れるでしょう。

 しかし、日本の場合は、国債のほとんどを国民が知らずに持っているわけです。ギリシャでは国債がクラッシュし、ギリシャ人ではなく、ドイツやフランス、イタリアの銀行が救済を求めています。日本の場合は、金融機関が倒産の危機に陥った場合、そこに預けているのは国民なのです。その国民のお金が1400兆円あり、それがすべてひっくり返ることになったら、多くの人は生きていけなくなります。

 戦争が終わった後、戦時国債が全てデフォルトしましたが、ハイパーインフレが起こり、100分の1にデノミをしました。当時のような事態を乗り越えられる準備をしている国民はいません。安心して、郵貯を買ったり、定期預金をしたりしているものがぶっ飛んでしまうわけですから、日本人は生活できなくなるのは分かりきっています。私は20年、「国を信用するな」、「市場が暴力装置だ」と叫んできましたが、まさにそういうことなのです。

 クラッシュした方がいいという議論をする人が識者の中にもいますが、どうかしていると思います。一度そういう事態になればみんな目が覚めるのでは、などと言う、その本人は大丈夫なのかと聞きたいです。

 そういう事態になったときには、アメリカなど諸外国も危機に陥るでしょうが、国債は94%を日本人がもっているわけですから、一番大変なのは日本人だと言えるでしょう。ですから、国債のデフォルトなどは絶対に起こしてはいけないことなのです。


講師紹介
大前研一
ビジネス・ブレークスルー大学 学長
株式・資産形成講座 総監修


大前 研一


02. 2012年2月08日 09:56:02 : IOzibbQO0w
今年はさらに拡大か?


1月上中旬の貿易収支、1兆5600億円の赤字=財務省
2012年 02月 8日 09:22 JST
 
2月8日、財務省が発表した1月上中旬の貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は1兆5600億円の赤字となった。写真は都内の港で1月撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

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ギリシャが支援めぐる会合を再延期、ユーロ圏首脳はいら立ち

[東京 8日 ロイター] 財務省が8日発表した1月上中旬の貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は1兆5600億円の赤字となった。前年同期は7718億円の赤字。 輸出が前年同期比11.9%減の2兆4881億円となる一方、輸入は同12.6%増の4兆0481億円となった。

財務省によると、輸出の主な減少品目はプラスチック、鉄鋼、半導体等電子部品など。輸入の主な増加品目はエネルギー、石炭、通信機など。

1月上中旬の貿易赤字額1兆5600億円は、比較可能な1990年以降で、最大となった。これまでの最高は2011年5月上中旬の1兆0534億円。

(ロイターニュース  石田仁志;編集 宮崎亜巳)


12月経常黒字は前年比‐74.7%、10カ月連続の減少
2012年 02月 8日 09:15 JST 

2月8日、 財務省が発表した国際収支状況速報によると、12月の経常収支は3035億円の黒字となった。写真は昨年8月撮影(2012年 ロイター/Issei Kato) 

[東京 8日 ロイター] 財務省が8日に発表した国際収支状況速報によると、12月の経常収支は3035億円の黒字となった。前年比では74.7%減で、減少は10カ月連続。ロイターが民間調査機関に行った事前調査では、予測中央値は3369億円程度の黒字だった。

貿易・サービス収支は3002億円の赤字だった。所得収支は7005億円の黒字で、前年比19.7%増だった。

同時に発表した2011年暦年の経常収支は9兆6289億円の黒字で、前年に比べて43.9%減少した。暦年の経常収支が10兆円台を割り込むのは96年以来。


03. 2012年2月09日 09:03:45 : lqOPOFnyLE
2月9日の朝日新聞でも、経済面で「経常黒字急減 陰る国力」という記事を掲載している。どうも、年配の人達は、国際収支の赤字に困った過去を忘れられず、いつまでも黒字を溜め込んでいたいらしい。
 そもそも国際収支、ことに貿易収支は自由な為替相場のもとでは、ゼロ平均のもとで凸ひこあるのが良いはずで、黒字を溜め込むのは黒字国の力づくともいえる。したがって、黒字国・赤字国双方の努力をもって、国際市場が円滑に動いていくことが適切なはずである。相当な経済蓄積をもつ国は世界的な貿易の円滑化を意中におかなければならないであろう。
 超円高といわれるものが進むのは、一つにはそれだけ円が世界的な通貨になってきているとも考えられる。円での支払いや円の国際市場へのばらまきができるように、また必要にもなってきているともとれよう。
 新聞は製造業が曲がり角か、といっているが、既存の製品が難しいのはすでに言われてからだいぶ立つ。企業利益だけを目指して高付加価値化、オリジナルな開発などへの取り組みがまだまだ甘かっただけのことではないか。いくらでも取り組み方は努力できるだろう。どうも、新聞も単なる物書きになってしまったようだ。

(引用)====経常黒字急減 陰る国力(15年ぶり10兆円割れ)====
☆震災の痛手・超円高の壁
 −−−経済大国である日本にとって、経常黒字は国力を示すもので、米国との度重なる貿易摩擦の原因にもなった。−−−経常収支が大幅に減少したことで、国際社会の中の日本の立場も変わることにつながりかねない。
☆頼みの製造業 細る雇用
 −−−財界幹部は「それでも製造業に代わる産業が見あたらない。次の産業の柱を育てる必要がある。」


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