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Re: 巨大地震の前触れなのか!? 5日間で6cm岩盤がゆっくり滑っていた 房総沖でうごめく 「スロースリップ地震」の不気味 
http://www.asyura2.com/11/jisin17/msg/630.html
投稿者 脳天気な 日時 2011 年 12 月 02 日 21:25:06: Md.C3hMjrAb3Q
 

(回答先: 巨大地震の前触れなのか!? 5日間で6cm岩盤がゆっくり滑っていた 房総沖でうごめく 「スロースリップ地震」の不気味  投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 11 月 23 日 07:18:27)

ブログ[虚言と戯言]より
http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51755968.html
11月21日の記事で森谷氏の地震予兆観測を書きました。その該当場所が房総半島沖でした。房総半島沖には、もう1つ一つ地震学的に見逃せない事象が発生しています。それについて、3週間以上も前になってしまいましたが、文科省防災科学技術研究所が「房総沖」で発生している地震活動について記者会見をしました。以下は、それを報道した新聞のクリップです:
%%%%%新聞記事転載
http://www.bosai.go.jp/press/2011/pdf/20111031_01.pdf
<スロースリップ>千葉・房総沖でプレート滑り 「群発地震誘発も」
毎日新聞 11月1日(火)9時0分配信
 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は31日、千葉県の房総半島沖で、フィリピン海プレート(岩板)と陸側プレートの境界面がゆっくり滑り(スロースリップ)を起こしていると発表した。広瀬仁主任研究員は「群発地震の誘発も考えられる」と説明している。

 この場所のスロースリップは約30年間観測が続いており、前回までの5回は平均6年間隔で起こっていた。今回は07年8月以来4年2カ月ぶりで、間隔は過去最小。東日本大震災の影響で早まった可能性もあるという。07年には、スロースリップに誘発されたとみられる群発地震が房総半島周辺で発生した。

 防災科研が全国に整備した、高感度地震観測網のうち、房総半島6地点のデータを分析。最大の動きは、10月26〜30日の5日間に深さ約20キロで約6センチ滑ったと推定した。【安味伸一】
%%%%%転載おわり

 2011年4月18日の記事で、私は下の図を描いて地震断層のことを書きました。
http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51697650.html


上の図(図は上記ブログ参照されたし)で直方体は地下の岩盤を表しています。その岩盤は、両側からの力を受けて、斜めに破断します(せん断破壊)。この破壊は、多くの場合は短時間で起きます。そのために破断面(上の図でabcd )の両側近傍の歪が急激に開放され、それが地震波となって四方八方に広がるというわけです。ところが、破断面の互いに接触している面(abcd の近傍両側)が「ギザギしていない」(或いは固着していない)と、この面の両ブロックは互いに他に対して動きやすくなります。上の図で言えば abcd 面の右のブロック(FBと書かれている)が左のブロック(HB)の下に、ゆっくりとすべり込むことがあるというのです。この場合、歪の開放は急激でないため放出される地震エネルギも大きくありません。そうした場所が房総半島東沖の地下20−30キロメートルにあることを上記研究所が観測しました。前々回書いた房総遥か沖での電離層異常の場所よりはずっと陸寄りと言うことですが、その動きの向きは将来必ず起きる関東地震と同じであると分析されています。
そこで、これをどう見るかというわけです。ずるずると歪を貯めずに動いているのだから、むしろ「ストレス発散」しているので危険は小さいと考えることが出来ます。溜まっているエネルギを小出しにして、リスクを減じているというわけです。一方、ずるずる動くということは、どこか固着している場所の歪を大きくしているので、やがてその固着場所の強度を超え、大地震が起きるともいえます。現在の地震学では、どちらのシナリオを自然が選択するのかを予測する知識と手法が欠落して居るのです。地震学は地球科学の重要一分野であり「地球の物理的性質を知る手がかり」をもたらしてくれていますが、自然防災学の視点からは、未だ開かれず、「未開の学問」と断ずることができます。

ところで、このスロ−地震解明の重要性を下の図で概観しておくことにします(図は上記ブログ参照されたし)。さしあたり、房総沖の地震学的な謎は二つあります。一つはスロー地震(下の図のA)、もう一つは森谷氏の指摘する電離層異常(下の図のD)です。今回は、その内の一つスロー地震を考察します。


この図は南関東東部とその海域をしめしています。防災科学技術研究所の発表する「ゆっくり地震」は上図でAの海域下20キロ程の地表下で起きています。この地震の性状を調べると、その動きは、フィリッピン海プレートの運動方向と同じと言います。ところで、フィリッピン海プレートは図で、相模トラフ(trough, 海底渓谷)で房総半島の下にもぐりこんでいるとされています。とすれば、「ゆっくり地震」は、このフィリッピン海プレートが上部の北米プレートとゆっくりと擦れあってる結果、言い換えれば、フィリッピン海プレートが房総半島沖でさらに深部に向って動いている結果(証し)と考えることが出来ます。ところで、相模トラフに沿っては、1923年9月1日の関東大地震(14万人もの犠牲者、図でB域)、そして元禄16年12月31日(新暦換算、図でC域、この地震のおよそ8ヶ月前の旧暦3月に忠臣蔵四十七士が切腹した)の大地震が起きています。地震関係者が神経を尖らせる理由です。上にも書きましたが、この「ゆっくり地震」が相模トラフでのプレートをより強く下方に引っ張るように作用しているのであれば、「将来の関東大地震」発生を加速させていると考えるべきです。一方、相模トラフでの固着がゆるいためにA域で「ゆっくり地震」が起きていると解釈すれば大地震の発生可能性は低いと考えることが出来ます。どちらであるのか、誰も知らないのです。現有の知見を総動員してシミュレーションをしてみれば、どちらが合理的であるかの判断材料になりえる、と私なぞは思うのですが。
もう1つの未開明の謎である電離層の話は別の機会に書きます。
 (つづく)
 

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コメント
 
01. 2011年12月27日 08:28:31 : J98WZds2XU
怖いです。

私は、房総に住んでいます。それも、海岸沿いで。
あの津波のようになるのか心配です。

どうでしょうか。


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