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朝鮮の子どもたちはどのように育てられるか=「子は宝」を絵に描いたような社会  −朝鮮民主主義人民共和国訪問記−
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投稿者 一隅より 日時 2011 年 11 月 06 日 10:31:45: PnbUj1IYwR18o
 

朝鮮の子どもたちはどのように育てられるか=「子は宝」を絵に描いたような社会
 −朝鮮民主主義人民共和国訪問記−

 わたしは十月中旬に、朝鮮民主主義人民共和国(以後朝鮮とする)を初めて旅した。
 北京経由で平壌へ。平壌空港から平壌中心街にあるホテルまで、自動車の中から朝鮮を観た第一印象は「きれい」だった。きらびやかな「きれい」とほ違う、清楚で凛としているのだ。
 「公園の中に街がある」と言われる平壌市内は、街路の銀杏の黄葉が始まり、あちこちでコスモスの花か咲いていた。

◇「百聞は一見にしかず」とはこのこと
 朝、通勤・通学の人と一緒に、わたしも地下道(大きい道路の交差点には、横断歩道代わりの地下道がある)を歩いてみた。真っ暗だ。夜になると、道路の脇には余り明るくない街灯があるが(ネオンなどはまったくない)、多くの人々が賑やかに行き交っていた。
 日本は「3・11」の震災以後、節電で街中か少々暗くなるととたんに、ひったくりや軽犯罪が増えた。「平壌ではどうですか」と通訳の金春姫さん(四歳の娘がいる若いお母さん)に聞くと、「暗さは当たり前です、なぜ?」と不思議がられてしまった。
 平壌での滞在期間は、わずか四日間であったが「『百聞は一見にしかず』とはまさにこのこと」という、わたしにとって印象深い旅となった。

 平壌に着いた翌日、早速に開城市の「板門店」に向かった。平壌から約一七〇キロ離れている。自動車(高速道路ではないが信号がないのでノンストップ)で二時間ちょっとで着く。
 平壌の街を出ると遠くに田んぼと綿・トウモロコシ畑、ときどき岩山が目に入る。田んぼでは、大勢の人が並んで稲刈りをしている。「米は配給制なので、感謝を込めて街の人や兵士が稲刈りの応援をします」と金さん。
 道路脇では、山羊か草を食い、野良仕事の休憩を取っている人が腰を下ろし、時には荷車を引いた牛が通る。人の手がこまめに入っていると思われる田や畑、見ていて飽きない。

 板門店の軍事休戦委員会会議室脇まで、その光景か続く。
 休戦地帯で農作業をしている人がいる。わたしが「怖くないのかしら」と聞くと、案内をしてくれた兵士が「平気なんでしょう。わたしたちのことを信頼していますから」という。
 境界ラインの向こう(南朝鮮=韓国)に、米軍の武器が置かれている。そこには、畑などない。

 旅の仲間の一人が、近年韓国側から板門店を訪れたことがあり、その時にガイドから「決してにっこりしないで下さい」「北は怖い」と、緊張を強いられたそうだ。先ほどの兵士が「そうやって煽るんです。いいえ、いっぱい笑ってください」と言うので、わたしたちは声を上げて笑い「南」に向かって手を振った。
 さらにわたしが『統一よ 来い』の歌を口ずさむと「休戦中なので、そこまでは……」と、男性通訳の李さんに止められた。一日も早く「終戦」し、分断された国の統一が実現しますように、と願うばかりだ。

 今回の旅でわたしが最も知りたかったことは、人びとの暮らしぶりである。
 ソビエト・東欧社会主義諸国の崩壊や、日本・アメリカの執拗な制裁措置、たび重なる天災での食料不足などなどで、朝鮮の人々は一九九〇年代「苦難の行軍」(金日成が日帝と闘った行軍になぞらえて、こう呼ふ)を強いられた。その様子を日本のマスコミは「軍事力に力を入れ、国民を見捨てている」とか、「多くの子どもが餓死している」などと、繰り返し報道してきた。今でも「脱北」者を利用し「飢えた国」、と言い続けている。

 その国が「何を一番大切に思っているか」を知るには「子どもと女性の扱われ方を知ること」だと、わたしは思っている。

◇産院や幼稚園を見学して
 今回の訪問では、平壌産院から幼稚園(〇歳から四歳までが「託児所」、五歳、六歳は「幼稚園」に通う)、万景台学生少年宮殿(日本の学童保育や児童館に当たる)、そして総合大学まで見学することができた。

 朝鮮では六歳(幼稚園の一年間)から中学(十七歳まで)までが義務教育で、その後は希望で専門学校か大学に進学することができる。そして費用はすべて無償だ。
 「子は宝」を絵に描いたような施設と十分な手当に、「これが飢えた国?」と、わたしたちは度肝を抜かれた。

 まず平壌産院について紹介したい。助産と婦人病の治療を専門とする施設で、六万平方メートルの広さがあるとのこと。希望者金員か利用でき、出産費用は無料。平壌の地方病院とも連携していて、もし重病人か出たらここに運ぱれる。出産のために入院すれば、歯・目・耳すべて治療してもらえる(キューバと同じだ)。

 院内を見学させていただいた。病室には、三つ子の赤ちゃんや、未熟児が保育器に入って治療を受けていた(もちろん無料で治療)。一人の女性の生涯での出産人数は、二〜三人とのこと。病院の外は、赤ちゃんとお母さんの退院を待つ家族でいっぱいだった。

 平壌にある紡績工場を見学し、女性たちの働く条件について質問をした。
 朝鮮の育児休暇は産前が二カ月、産後は三カ月だ。その間の賃金は保障され、ほとんどの女性が復職する。工場内にも託児施設があり、授乳時間も保障されている。この紡績工場は三交代制で、女性も深夜働くという(ただし修学前の子がいる人は、深夜勤務はない)。

 「深夜作業は女性(母体)にとって、決してよいとは言えないのでは?」と質問すると「もちろん体調による」とのことだった。通訳の金さんは「深夜業を、母性保護の視点で考えたことがなかったので、今後の課題にします」という。
 男性の定年は六〇歳〜六五歳、女性は五五歳〜六○歳。賃金は男女平等だと、当然のごとく言われた。

 女性たちが安心して働き続けるためには、何よりも保育施設の充実だ。今回見学した幼稚園は、一週間・泊まり保育の施設だった(託児施設も併設している)。希望すれば全員が入所でき無償だ。六歳児は、三〇人クラスで先生が三人つく。
 金さんがわたしたちに付き合って遅くなると「子どもは、託児所に泊まります」という。「不安? ないですよ。だって食事も出るし、安全だし」とのことだ(夫も出張中とのこと)。子どもは、国全体で育てると言うことが、徹底している。

 小学生になり学校の授業が終わると、ほとんどの子どもたちは学生少年宮殿に通う。わたしたちが見学した万景台学生少年宮殿は建坪一〇万平方メートル以上あり、科学棟・芸能棟・体育館・プール・劇場などの施設が揃っている。誰もが利用できるし、好きなことができる。これもまた無償だ。
 訪れた日は週一回の公開日で、刺繍に習字に音楽、ダンスに楽器演奏と、見事な成果を見せてくれた。規模は小さいが、各地にこのような「宮殿」がある。

 わが息子が通っていた、学校の隅に建てられたプレハブの学童クラブとは雲泥の差だ。朝鮮の人々が自国の建設にどのような姿勢で臨んで居るのか、誰のための「国作り」を行っているのかということを、これらの施設見学を通して強く感じることができた。

 そうそう、労働者の住宅も、ガス・水道・電気代以外は無償、一戸あたりの広さは平均一〇〇平方メートルで、現在新たに一〇万戸を建設中とのこと。米・みそ・醤油・卵・野菜なども配給制だそうだ。そして税金もない。

 わたしが日本の女性労働者の実態(五〇%以上が非正規労働者で、出産すると働き続けられない人が多い。保育施設も足りないなど)を金さんに話すと「ぜひ朝鮮の若者に話してほしい」と言われた。なかには、物が溢れる資本主義社会に憧れる者もいるのだそうだ。

 短期間の訪問で、地方の子どもたちの様子などを直接知ることはできなかった。しかし、住む場所があり、学ぴ働くことが保障されている社会ほど、安心して暮らせる社会はないのではないか。

 日・米・韓支配者の「魚雷攻撃」等のデッチ上げを大多数の日本人が鵜呑みにし、いまだに朝鮮に制裁を加える政府を支持している。

 そうではない朝鮮を伝える役目を、わたしたちが負うていることを自覚させられた、今回の旅だった。【村上理恵子】

(活動家集団思想運動「思想運動」2011年11月01日 第880号より。改行、スペースなど一部調整させていただきました。)

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中央と地方、都市と農村の問題などはあろうが・・・、それでも、こういった社会のありかたについてそろそろまた(再び)考えてみなければならない時代になっているのではないか、と思わせられます。


いや、ここに書かれていることは違う、という人も多いでしょう。マスコミもそういっています。
まあしかし、少なくとも両方見てみましょう。


拉致された被害者のかたがた、残されたご家族のかたがたのためにどうすべきか、が第一です。

かつて韓国に、「太陽政策」という考えかたがありました。
拉致問題解決のためだけにも、われわれが今アメリカの意向から独自にものを考えることさえできれば、別のみちが見えてこないでしょうか。
 

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コメント
 
01. 2011年11月06日 15:30:50: qMgd17wAMA
地方は見ていないとか言ってるし
超金持ち層だけ見てきたんじゃねぇの?

宮殿て…
筆者は違和感を覚えなかったのか?


02. 2011年11月06日 16:08:39: YImg9BenFo
朝鮮の海外向け映像見ても、金一族以外痩せている奴しか見ないんだが。

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