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FT]プーチン時代、終わりの始まり  Financial Times 日経新聞
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投稿者 ダイナモ 日時 2012 年 3 月 06 日 19:36:15: mY9T/8MdR98ug
 

2012年3月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙(社説)

 3月4日夜、ウラジーミル・プーチン氏は予想通り、ロシア大統領選挙の第1回投票での勝利に向かっていた。だが、今回は普段通りではない。数週間続く中流階級の抗議デモは、ロシアの政治が12年にわたる眠りを経て、再び目覚めたことを物語っている。ほんの数カ月前まで、プーチン氏は大統領に復帰して2期務めるのではないかと見られていた。実際には4日の選挙は、十中八九、プーチン氏にとって最後の6年となる任期の始まりを告げている。プーチン時代の終わりの始まりだ。

■プーチン主義のマイナス面に不満高まる

 大きな疑問が2つ残っている。1つは、プーチン氏が1期目6年をも全うするかどうか。もう1つは、支配勢力の中から誕生する次の指導者の下で、プーチン「システム」が、修正された形にせよ存続するのかどうか。遅かれ早かれこのシステムは、秩序立って、あるいは無秩序な形で新しい何かに道を譲るのかという疑問だ。

 はっきりしているのは、プーチン氏の人気が落ちていることだ。選挙前の世論調査は、ロシアの政治の中心地であるモスクワとサンクトペテルブルクで、プーチン氏の支持率が50%を切っていることを示していた。さびれた工業都市や農村部で、支持基盤はまだ強い。だが、そうした地域でさえ、フォーカスグループの調査や断片的な事例の証拠は、幻滅感の広がりを示唆している。

 国民の不満は、一義的には経済的なものではない。原油価格が急騰したおかげで、ロシア人の今の生活水準は、プーチン氏が12年前に大統領に就任した時よりはるかに高い。労働者階級のロシア人は雇用や各種給付で国に依存していることが多く、街頭に繰り出すのをためらいがちだ。だが、彼らも中流階級が抱く多くの懸念を共有している。まん延する汚職、官僚の身内主義、国民の代表権や法的保護の不足といった問題だ。こうしたプーチン主義のマイナス面を忘れさせた生活水準の急上昇はペースが落ちた。今後、ありそうにない原油価格のさらなる高騰でも起きない限り、ロシアの成長見通しは以前ほど明るくない。

■支持率低下で権威の基盤が揺らぐ

 プーチン氏の支持率の低下は、重大な意味を持つ。ロシアの一般市民の幅広い支持が同氏の権威の基盤だったからだ。そのおかげでプーチン氏は、真に民主的な制度機構が存在しない中でロシアを動かすエリート層(オリガルヒ=新興財閥=や保安局、高級官僚)をまとめることができた。プーチン氏に対する支持が一段と弱まれば、エリート層は分裂し、代わりの候補を推し始め、予測できない結果を招くかもしれない。

 プーチン氏の支持率を回復させる1つの方法は、汚職と法の支配に関するロシア国民の懸念に真正面から取り組み、投資と成長を刺激するための経済改革を実行することだ。困難な課題ではあるが、ロシアには既に詳細な自由化計画があり、社会的な影響を和らげる手立てもある。この先6年で、現在は中所得国であるロシアを近代化させ始め、2018年の真に自由な大統領選挙に向けて準備することもできる。実行は可能だ。

 悲しいかな、プーチン体制はそうはせず、盛大な支出で支持率を買おうとするだろう。ロシアの予算は既に、原油価格が1バレル=120ドルにならないと収支が均衡しない状況にあり、支出増加は、苦労して手に入れた財政の安定を脅かしかねない。真の改革は、プーチン氏の周辺にいる既得権者を脅かす。我々は、復帰する大統領が、少なくともクレムリンは選挙後に反対勢力を弾圧する気はないという発言について誠実であることを祈るしかない。

■民主体制への平穏な移行を助けよ

 西側諸国は微妙な道を歩んでいかねばならない。引き続き、国際社会の責任ある一員になるようロシアを促し、世界貿易機関(WTO)などの機関に引っ張り込んでいくべきだ。かといって、弁護士のセルゲイ・マグニツキー氏の死などの不正行為に関与した役人を標的にするのをためらってはならない。

 西側はリベラルな反対勢力に関与すべきだが、プーチン氏に対する抗議行動は西側の策略だとする同氏の根拠のない言い分をあおるような、高圧的な「民主主義促進」は避けなければならない。西側諸国は干渉を避けつつ、プーチン時代が混乱の中で終わるのではなく、より民主的でルールに基づく未来へ平穏に移行するよう、あらゆる手段で助けなければならない。

(翻訳協力 JBpress)

(c) The Financial Times Limited 2012. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.


http://www.nikkei.com/biz/world/article/g=96958A9C9381959FE2E7E2E1878DE2E7E2E1E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;dg=1;p=9694E3E7E2E0E0E2E3E2E6E1E0E2
 

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コメント
 
01. 2012年3月07日 14:15:43 : 3hrUNRSPz2
これは欧米の洗脳記事ですよ。
ユダ金はイラン支持のプーチンの力を削ぎたい。
それで,ユダ金支配下のメディアが垂れ流してるに過ぎません。

02. 2012年3月08日 03:59:49 : qOyhK0p0EQ

全くその通り。

優れた指導者を潰して、掌の中でハンドリングするのが英米の常套手段。

電通経由でプーチンの悪イメージニュースばかり流している。


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