★阿修羅♪ > 国際6 > 818.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「民主化ドミノ」の裏側・・CIAの工作からNGO・エセ人権団体による大衆扇動へ
http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/818.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 9 月 05 日 09:48:50: EVQc6rJP..8E.
 

http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/2bc9100be219d9011af8b5480ad4ce17

もう2年半前になるが、BSで実に印象的な番組を見た。

NHKのBS1“BS世界のドキュメンタリー”で放映された、2005年フランスで製作されたドキュメンタリー“革命ドットコム”(原題:Revolution.Com)である。

>「〜旧ソ連邦民主化を実現したアメリカの新戦略〜」
>グルジア、ウクライナ、キルギスタンで起こった民主化革命、いわゆる「民主化ドミノ」はアメリカの保守系政治団体の影響を程度受けていたのか。マケイン米上院 議員が電話でキルギスタン政府に民主化を妨げるなと圧力をかける現場など、アメリカの関与を裏付けるスクープ取材で検証する。「民主化ドミノ」を押し進め るのは、各国の30代の若手活動家で、宣伝手法をパソコンとインターネットで交換していた…(NHKのHPの予告より)

正直言って、かなりショッキングな内容でにわかには信じがたいものだった。
「オレンジ革命」(http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/noam-chomsky-2.htm)をTVニュースで見ていたときから「どうもアヤシイ。これにゃーなーんか裏があるな」と感じていたのだが、そういうことだったのか!

私たちは、ニュースで見る限りこれら旧ソ連の国々や、アフリカやアジア、ラテンアメリカ諸国の政権交代を、「悪逆非道な政治家や腐敗した官僚と財閥との結託による専制が、人々の要求運動によって覆されて民主化され、実に結構なことだ」なんて風に、なんとなく思っている。

しかし、その背後には、私たちが知らされていない多くの事実があるのだ。

アメリカのNGO「フリーダム・ハウス(Freedom House)」のマイク・ストーンという男が、この組織のキルギスタン支部代表をつとめている。彼はアメリカ人でありながら、なぜかキルギスタンで国内唯一の民間印刷所を経営し、反政府的な内容の新聞を発行している。

輪転機は「アメリカ国務省所有」のプレート付き。この番組の取材班が取材した日は、ちょうど10日前から政府に電気を止められていたためにアメリカ大使館から借りた発電機を使って印刷作業を行っていた。

この後、その連絡を受けたアメリカの保守派政治家で有名なジョン・マケイン上院議員は、キルギスタンのアスカル・アイトマトフ外相に直接電話して圧力をかけ、ストーン氏の印刷所に対する電力の供給停止について謝罪させ、供給を再開させた。

この電話から10日後の2005年3月24日、議会選挙の不正疑惑をきっかけとして野党勢力が大統領官邸を占拠し、アスカル・アカエフ(Askar Akayevich Akayev)大統領は失脚した。

その、当時キルギスタン唯一民間印刷所を経営していたアメリカ人のマイク・ストーン氏はこう語る。

>アメリカの国益に沿う自由市場原理に基づいた政策でなければなりません。キルギスでの私たちの役割は、先進国の最も優れた経済原理を持ち込むことなんです。

これが、そのドキュメンタリー“Revolution.Com”(フランス・CAPA制作)のワンシーンである。


つまり、こういうことである。

旧ソ連で「民主化ドミノ」といわれてプラス的に報道されている革命は、ことごとく、アメリカの保守系政治家が操るNGO組織や人権団体などが、地元の学生や運動員を手なづけ資金援助し、組織作りや民衆の煽動方法をコンサルして、人為的に起こしたものだったのだ。もちろん目的は、最終的に親米政権を作らせ、その利権を得るためである。その結果、アメリカが進出できる市場は解放され、その国の資源の利権も左右できるというわけである。

ただし、近代観念に洗脳され操られて、実際にデモをしたり、警官隊とぶつかって血を流したりしている人々は、その国の政治に不満を持つ学生や普通の市民なのだ。そういう人々の手によってアメリカにとって都合のよい「グローバル化」は推し進められている。アメリカは自らの手を汚すことも、血にまみれることもなく…

アメリカから来た工作員(実際はNGOや人権団体の善意の市民のような顔をしている)は、おそらく以下のようなことを、それら“アメリカに都合の悪い政府を持つ国々”の人に語っているのだろう。

「あなたたちは圧政に苦しむ被害者なんだ。不当に“自由”や“権利”が侵害されている。立ち上がって運動を起こし、政府を倒すべきなんだ」と…

そう言って大衆を扇動し、武器を供与している自分自身は、強大な軍事力と市場経済によって世界中の人々の“自由”や“権利”を不当に抑圧している張本人であったりするわけだが…。


実を言うと、1950年代から70年代にかけて同様の活動が、グアテマラやニカラグアやパナマなど中南米をはじめとする世界各地でCIAの工作員の手によって行われていた(http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/noam-chomsky-2.htm Noam Chomsky<アメリカン・ドリームという妄想>)。

それが世界中から非難をあびるようになり、今度はなんとNGOや人権団体などの欺瞞の隠れ蓑を着た連中が、白昼堂々と行うようになった…というわけである。
もちろん、ニュースではそんな斬り口での報道は一切なされない。「人権団体」の活動は“善意のものだ”という固定観念があるので、見ている方も何の疑問も抱かない。(ドキュメントには、それらのNPOに大きな影響を与えているということで、共和党のあのジョン・マケインも出てきた。)

その番組の後半には、ブッシュ大統領自身が2004年の東ヨーロッパ訪問で、「民主化ドミノ」を支えた各国の若手指導者を一同に集め、感謝の意を伝えていた…というナレーションがあった。

アメリカは、2004年のウクライナの選挙工作に6,000万ドルを投じたが、キルギスでは5,000万ドルを投入している。他国の選挙にこれほどまでに巨額の資金を投入するって、かなりおかしくないだろうか?

2003年の「バラ革命」で政権を奪取した若い政治家たちの資金の大部分は、アメリカの大富豪ジョージ・ソロス、あるいは彼が主宰する「オープン・ソサエティ財団」が負担したという。

中東の「アラブの春」も、イランのデモも、アメリカのが操るNGO組織やエセ人権団体などが、地元の学生や運動員を手なづけ資金援助し、組織作りや民衆の煽動方法をコンサルして、人為的に起こしたもである可能性が高い。
このような国際的な政変に関連するニュースも、「人権」や「自由」や「民主主義」といった固定観念の色眼鏡で見ていては、決して事実は分からないのだ、ということをあらためて肝に銘じたい。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年9月06日 23:02:57 : aT9tG7aYrY
IRIBイランイスラム共和国・国際放送ラジオ日本語のウェブサイトでは、連日シリア情勢を詳しく伝えており、欧米帝国主義勢力のプロパガンダ報道を一蹴しております。今回、取り上げる内容も外国勢力の干渉に触れています。

http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/31612-

(転載開始)

2012/09/05(水曜) 21:53 「外国の干渉と武器供与によりシリア情勢が悪化」

イランのアーレハビーブ国連次席大使が、「外国の干渉とテロリストへの武器供与が、シリア情勢を悪化させている」と語りました。

アーレハビーブ次席大使は5日火曜、国連のパン事務総長とブラヒミ・シリア特使が出席し、シリア情勢の検討を目的に開催された国連総会で、シリア情勢における一部の国の破壊的な役割を批判しました。

シリアのテログループは昨年3月から、トルコ、カタール、サウジアラビア、アメリカ、シオニスト政権イスラエルによる物資や資金面での支援を受け、シリアの一部の都市に情勢不安をもたらし、市民や治安部隊の殺害により、これらの暴力の実行犯がシリア政府であるように見せ、シリアに対する外国の干渉の土台を整えようとしています。

アーレハビーブ次席大使はまた、シリア情勢における政治的・平和的な解決方法を得るために、すべての地域諸国と国際社会に対して真剣な努力を行うよう求めました。

さらに、「イランは、シリアの人々の主導による政治的、建設的、平和的で、差別的で私欲のないプロセスを支持し、このプロセスに対して建設的な役割を果たす用意がある」と述べました。

(転載終了)

●アメリカは中東の敵対する諸国に対し、若者を扇動するための短波放送を行なっている。「アラブの春」の原動力となった、Radio Sawa(アラビア語放送)についての解説です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Radio_Sawa

●イランイスラム共和国の政権転覆を狙う、Radio Fardaの解説です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Radio_Farda

●ウェブサイトについてもリンクしておきます。
http://www.rferl.org/section/Iran/156.html

●ちなみに日本に対しては、宣伝する必要がないので放送自体がありません。と、いうより、日本のNHKも民放もアメリカの支配下にありますから、日本語でやっているも同然です。


02. 2012年9月07日 19:56:22 : YxpFguEt7k
孫崎享氏
「6日CSM「オサマ・ビン・ラデンの正体突き詰めにパキスタンの医者が関与したが、彼をCIAに紹介したのはNGOの Save the Children。
パキスタン政府このNGO職員達を国外追放」」
https://twitter.com/magosaki_ukeru/status/244021488997507073

(CSM:the Christian Science Monitor )

CIAのスパイはNGOにもまぎれているのですね。とても良いこともたくさんしているのでしょうけれど…


03. 2012年9月08日 15:51:01 : ytttIRkaeM
>>02
ティム・オスマンことビンラデンとCIAが関係ない訳ないが、本当に死んだのか気になる。
テロ国家パキスタンの権力関係というのもイマイチ信用できんし。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 国際6掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 国際6掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧