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金正日総書記「話し合いいつでも」 韓国大統領宛てに
2011年4月28日20時8分
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２６日から訪朝していたカーター元米大統領らが２８日、ソウルで記者会見した。北朝鮮は金正日（キム・ジョンイル）総書記の名前で韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領に宛てた「前提条件なしに、全ての問題をいつでも話し合う」などとするメッセージを託したという。
カーター氏らは２８日、北朝鮮外務省から金総書記のメッセージを受け取った。金総書記との会談は実現しなかった。北朝鮮との妥協を嫌う米韓が、カーター氏の訪朝と距離を置いたことが影響したとみられる。
金総書記のメッセージは、北朝鮮が日米など全６者協議当事国と前提条件なしに会談する用意があると強調。カーター氏によれば、北朝鮮は核問題を巡る過去の合意を履行する準備があると説明した。
韓国とも核や軍事問題について協議する用意があるという。米国が食糧支援中断の理由とした、支援状況のモニタリングを受け入れる考えも示した。
一方、北朝鮮は、韓国が南北関係改善の前提の一つとしている韓国哨戒艦沈没事件の謝罪を拒否し、関与も改めて否定した。北朝鮮が昨年１１月に拘束した米国人チョン・ヨンスさんは解放されなかった。
カーター氏は２８日午後、ソウルで韓国政府関係者らに訪朝結果を説明した。韓国政府は南北関係の改善がないまま、同氏訪朝で対話ムードが盛り上がることを警戒。玄仁澤（ヒョン・インテク）統一相は２８日、カーター氏らに「北の誠意ある態度の変化が必要だ」と語り、対話に慎重な姿勢を示した。（ソウル＝牧野愛博）
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