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「・・戦って護国の精神に徹するならば、たとい戦い勝たずとも祖国護持の精神が残り、われらの子孫はかならず再起三起する・・」
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak46/msg/523.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 4 月 30 日 16:15:23: 4sIKljvd9SgGs
 


http://wwwi.netwave.or.jp/~mot-take/jhistd/jhist3_5_3.htm


3)敗戦の意識

現在の私たちが終戦時の日本人を考えるとき、GHQ占領下のウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム政策以前と以後では全く状況が違ってしまっていることを再認識すべきである。日本人の意識が180度変換したのだとしたら、それは敗戦のショックのためではなく、このGHQの占領政策によるものであることは、最近の研究により明らかになっている。

終戦当時の日本人は、詔書にある「総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ」という昭和天皇のお言葉を新日本建設に向けて力強く受け止めていただろう。例えば(株)松下電器産業の松下幸之助は、昭和20年8月20日にはすでに電気製品などの民需生産の再開を発表し、社員を奮い立たせている。(松下電器産業ホームページ「歴史」より)

次章で書かれている「東京裁判」においていわゆる戦争犯罪人として処罰された政府高官たちの口供書などは、GHQの検閲により新聞などで当時の国民が知ることはなかった。もし、裁判の内容、また判事団の中で唯一日本の無罪を主張したインドのパール博士の判決文がありのまま報道されていたならば、人々は戦争の意義をどう考え、戦後をどのように生きたであろうか。
 領土拡大や戦争という外交手段を取らざるを得なかったことを戒めとしながらも、欧米列強からの圧力に屈しようとしなかった自国についての誇りは持続したのではないだろうか。

次項でも触れる大東亜戦争開戦前、昭和16年(1941年)9月6日の御前会議において永野修身海軍軍司令部総長のこのような発言がある。

「戦わざれば亡国必至、戦うもまた亡国を免れぬとすれば、戦わずして亡国にゆだねるは身も心も民族永遠の亡国であるが、戦って護国の精神に徹するならば、たとい戦い勝たずとも祖国護持の精神が残り、われらの子孫はかならず再起三起するであろう」(「太平洋戦争への道」角田順)

戦後、混乱と疲弊、物不足にあえぐ日本はアメリカからの、ララ物資などの食糧、またガリオア・エロア資金などの多大な経済援助を受け、復興を果たすことが出来た。

しかし、同時にGHQによる言論の統制は、戦後の社会に巧妙なマインドコントロールを与えたに等しく、「大東亜戦争」は「太平洋戦争」と呼称を変えさせられ、祖国護持の精神は、軍部の独走と罪深き他国への侵略行為へと、国民の記憶と意識も書き換えられていったのではないだろうか。


「知覧特別攻撃隊」表紙写真
「仔犬を抱いた特攻隊員」(毎日新聞社提供)

4)英霊の言乃葉

敗戦時の日本人、日本の家族を伝える記録として、戦死した兵士たち、従軍看護婦たちの遺書がある。特攻隊や戦死者の声はどのように遺族と、国民に受け止められていたのだろうか。あるものは進んで、またあるものはやむを得ず故郷のため国のためにと出陣したことだろう。しかし彼らのうち誰もが父母を慕い感謝し、子供たちの幸せを祈り、そのために誇りを持って戦っていたことはどの遺書からも哀切の情を持って訴えてくる。まさに「たとい戦い勝たずとも祖国護持の精神」を残そうとしていたのではないだうか。それはとりもなおさず、家族や生まれた町を守るための戦いであったのだ。

この項の終わりに遺書のいくつかを掲げる。

この人々の死なくして、現在の私たちと、日本の繁栄はなかったということをもう一度、深く考えるべきではないだろうか。

 

 

 

             富澤幸光海軍少佐 神風特別攻撃隊第十九金剛隊
              昭和20年1月6日比島にて戦死 北海道出身 23歳

お父上様、お母上様、益々御達者でお暮らしのことと存じます。幸光は闘魂いよいよ元気旺盛でまた出撃します。お正月も来ました。幸光は靖國で二十四歳を迎える事にしました。靖國神社の餅は大きいですからね。同封の写真は○○で猛訓練時、下中尉に写して戴いたのです。眼光を見て下さい。この拳を見て下さい。
 父様、母様は日本一の父様母様であることを信じます。お正月になったら軍服の前に沢山御馳走をあげて下さい。雑煮餅が一番好きです。ストーブを囲んで幸光の想ひ出話をするのも間近でせう。靖國神社ではまた甲板士官でもして大いに張切る心算です。母上様、幸光の戦死の報を知っても決して泣いてはなりません。靖國で待っています。きっと来て下さるでせうね。本日恩賜のお酒を戴き感激の極みです。敵がすぐ前に来ました。私がやらなければ父様母様が死んでしまふ。否日本国が大変な事になる。幸光は誰にも負けずきっとやります。
 ニッコリ笑った顔の写真は父様とそっくりですね。母上様の写真は幸光の背中に背負っています。母様も幸光と共に御奉公だよ。何時でも側にいるよ、と云って下さっています。母さん心強い限りです。
幸雄兄、家の事は万事たのむ。嘉市兄と共に弟嘉平、久平、保則君を援けて仲良くやって下さい。
恩師に宜しく申し上げて下さい。十九貫の体躯、今こそ必殺轟沈の機会が飛来しました。小樽の叔父、叔母様に宜しく。函館の叔父、叔母様に宜しく。中野の祖母様に宜しく。国本帥顕殿、御世話を謝します。叔父さん、幸光は立派に大戦果をあげます。

久野正信中佐 第三独立飛行隊
                   昭和20年4月6日出撃戦死 愛知県 29歳

遺書
正憲、紀代子へ

父ハ、スガタコソミエザルモ、イツデモオマエタチヲミテイル。
ヨク、オカアサンノイイツケヲマモッテ、オカアサンニシンパイヲカケナイヨウニシナサイ。ソシテオオキクナッタレバ、ジブンノスキナミチニススミ、リッパナニホンジンニナルコトデス。
ヒトノオトウサンヲウラヤンデハイケマセンヨ。

「マサノリ」、「キヨコ」、オトウサンハ、カミサマニナッテ、フタリヲジットミテイマス。フタリナカヨクベンキョウヲシテ、オカアサンノシゴトヲテツダイナサイ。オトウサンハ「マサノリ」、「キョコ」ノ、オウマ(お馬)ニハナレマセンケレドモ、フタリナカヨクシナサイヨ。

オトウサンハ、オオキナジュウバク(重爆撃機)ニノッテ、テキヲゼンブヤッツケタ、ゲンキナヒトデス。オトウサンニマケナイヒトニナッテ、オトウサンノカタキヲウッテクダサイ。
父ヨリ
マサノリ、
キヨコ
    フタリヘ               (5歳と3歳の幼児への遺書)

(以下それぞれの一部抜粋)

渋谷健一陸軍少佐 特別攻撃隊振 31歳

(娘に宛てて)

 父は選ばれて攻撃隊長となり、隊員十一名、年歯僅か二十才に足らぬ若桜と共に決戦の先駆となる。死せずとも戦に勝つ術あらんと考ふるは常人の浅はかなる思慮にて、必ず死すと定まりて、それにて全軍敵に総体当たりを行ひ、尚且つ、現戦局の勝敗は神のみぞ知り給ふ。真に国難といふべきなり。父は悠久の大義に生きるなり。
一、寂しがりやの子に成るべからず母あるにあらずや、父も又幼少にして父母を病に亡くしたれど決して明るさを失はずに成長したり。まして戦に出て壮烈に死すと聞かば日の本の子は喜ぶべきものなり。父恋しと思はば、空を視よ、大空に浮ぶ白雲にのりて父は常に微笑で迎ふ。
二、素直に育て、戦勝っても国難は去るにあらず、世界に平和がおとづれて万民太平の幸をうけるまで懸命の勉強をすることが大切なり。二人仲良く母と共に父の祖先を祭りて明るく暮らすは父に対して最大の孝養なり。

           城山光生陸軍主計中尉 第一四九飛行場大隊 24歳

これまでは我儘を何とも思はず過ごして来ましたが、身に沁みる愛情をもって、育てて下された御両親の御苦労をしのべば、恩返しも出来ず残念です。
苟(いやしく)も皇軍将校たる者は、死すべき時は潔く死することを武人の嗜として居ります。
譬(たとえ)、遺骨の還らざる事あるとも、非難することなく、日本人としての矜持を持って下さい。
  國のため命捧げしますらをの
        至誠をつげや一億の民

          市島保男海軍大尉 神風特別攻撃隊第五昭和隊 23歳

(最後の日記より)

隣の室では酒を飲んで騒いでいるが、それもまたよし。俺は死するまで静かな気持ちでいたい。人間は死するまで精進しつづけるべきだ。ましてや大和魂を代表するわれわれ特攻隊員である。その名に恥ぢない行動を最後まで堅持したい。

俺は、自己の人生は、人間が歩み得るもっとも美しい道の一つを歩んできたと信じている。
精神も肉体も父母から受けたままで美しく生き抜けたのは、神の大いなる愛と私を囲んでいた人々の美しい愛情のおかげであった。今かぎりなく美しい祖国に、わが清き生命を捧げ得ることに大きな喜びと誇りを感ずる。

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