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南米シルバー移住・ijyu(経済力と経験の有る年金世代が、三千万人移住すると、そこが世界の中心になる筈です)
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak47/msg/669.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 6 月 06 日 20:20:27: 4sIKljvd9SgGs
 

http://www.geocities.jp/paraguayyama/ijyu.html
南米シルバー移住


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南米にシルバー移住する、このようなことが結構大きくクローズアップされた時期があったように思います。実際にパラグアイにもシルバー移住された方がいますし、その可能性もあるように思います。ここではパラグアイのみならず南米シルバー移住をテーマに考えて行きたいと思います。


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1・大人のためのパソコン絵画入門(アゴスト社)に掲載された記事

99年12月に発売された「大人のためのパソコン絵画入門」(アゴスト社)137〜140ページに作者の書いた「南米シルバー移住最新情報」という文章が掲載されています。

概論

何年か前、充実した老後そして生きがいを持てる生活を求めて、外国へのシルバー移住が日本のマスコミに大きく取り上げられた時期がありました。アジア、欧米、色々な候補地の名前が挙がる中、気候が良く、治安が良く、物価が安い、英国など他の欧州諸国から移住して老後を過ごしている人も多いという事で南欧のリゾート地して有名なスペインの「コスタ・デル・ソル」が大きくクローズアップされ、実際に多くの方が移住されたと記憶しております。しかしその後の様子は余り報道されず、また最近はかの地への移住そのものについても余り話も聞かなくなりました。単純な想像ですが、国外に駐在経験がある方は別として、外国に住んだ経験を持たず初めて外国に住むという方にとっては文化も言語も違い、英語ですらなかなか通用しない状況の中で、新しい土地に馴染めないという方が多かったのではないかと想像しています。

以前、島根県に在る離島・隠岐のある町が過疎化対策として役場が陣頭指揮を執り、町ぐるみでシルバー移住を押し進め、大都市に住むシルバーの方に移住してもらうというプロジェクトが進行し、NHKがこの話題を取り上げていました。自然環境の良い土地で、自然に親しみながら釣りや野菜を作りながら暮らしたいと希望する方は多く、話だけを聞きますと大変魅力的であり、応募者もかなり出て、実際に現地を視察して気に入る方も多く順調なスタートであったのようです。しかしながら、いざ街から島に移り暮らしてみると、今までの生活パターンは一変し逆にストレスを感じる方が多いようでした。住み慣れた土地、そして我が家や友人・知人から離れ、長年親しんで来た生活習慣を変えるというのは想像以上に大変な事のようです。また、新しい土地に溶け込む事が出来ず、習慣の違いか地元住民との軋轢もあったようで、結局は元の土地に戻るケースが多い事をドキュメンタリー・タッチで紹介しておりました。野菜作りや海を見ながら釣りをして過ごす生活、優雅で見掛けは老後の理想的な生活のようにも見えるのですが、本人が本当に好きで打ち込まなければ単調な作業と化し、長続きはしないようです。このように国内ですらシルバー移住というのは難しさが伴うようです、まして南米を含め文化も違う外国への移住というのはかなりの困難があるのは当然のことではないかと考えます。

南米へのシルバー移住を考える際には幾つかのポイントがあるように思います。まず老後に何をするかという点ですが、このことについて、老後の生活設計に関して相談を多く受けている方にお話を伺ったところ、面談する際に「小さい時に大きくなってやりたいと思った事は何ですか?」と尋ねるようにしていると言うのです。「老後は一番やりたい事をやるのが一番、小さい時に描いていた夢を実行するチャンス」ということを強調されていました。もし南米に来て、小さい時に思い描いていたことを、自分の夢を実行出来るのであれば、移住を検討されるのも良いかも知れません。多様性があり、まだまだ開発途上の南米大陸です、夢にチャレンジするチャンスがまだ多いと思います。折角時間に余裕の在る老後です、思い切り遠い地球の反対側で過ごすのも良いのではないでしょうか?

次に余り「移住」という言葉に捕らわれる事無く、もっと自由な発想があっても良いように思います。「南米移民」と言いますと、数十年前、移民船に乗り、永久の別れをイメージされる方も多いでしょうが、現在は航空運賃もかなり下がり、誰でも気軽に行けるようになっています。「移住」と考えずに「引越し」もしくは少々遠い別宅と捕らえ、日本そして今までの長年にわたり築いて来た生活を断ち切るのではなく、繋がりを持って生活を行う事がより現実的ではないかと思います。例えば、気候の良い半年は日本で過ごし、後の半年を南米で暮らす、また病気になったり、何か用事が生じれば日本で過ごす時間を長くするという風に個々の事情に合わせて色々な形態が考えられるように思います。

また南米と言いますとアマゾン、パンタナルに代表されるような大自然、未開の地という印象が強いようですが、実際にはサンパウロ、ブエノスアイレスのような世界的な大都会もあります。「自然の中で暮らしたい」「都会生活を楽しみたい」「その両方を楽しみたい」色々な要望に応えられると思います。気候も多くの日本人がイメージする熱帯雨林地域から南極に近い寒帯までとかなり幅があります。日本の環境に近い温帯、亜熱帯の地域が広がっています。ただ査証取得に関しては中にはパラグアイのように移住協定があり、一定の条件を満たせば永住権を取得する事が出来る国もありますが、ブラジル、アルゼンチンを始め多くの国では長期滞在に関しては色々と制限を設けている場合が多いようです。ただ、どこの国でも全く門戸を閉ざしているわけでは無く、条件が合えば査証を取得出来るようです。資金を持ち込み、何らかの投資を行えばOKなどケース・バイ・ケースとなります。移住を希望される方は個々調べる必要があるでしょう。

理想的な外国へのシルバー移住というのはどのようなものなのでしょうか?個人的な意見としましては、日本語がある程度利用可能であり、少なくとも医師などとは日本語でやり取りが出来、物価が安く、日本で受け取る年金である程度の生活が可能で、日本食も食材がある程度は在り、日本食レストランで好きな時に食べる事が可能なこと。(実際に食べに行かなくても何時でも食べる事が出来るというだけで気持ちが違うと思います)そして日本語の情報を容易に入手出来ること。また、もし出来ればメイドさんを雇用して日常の掃除・洗濯など雑用から開放されること。(これは特に女性には大きなポイントかも知れませんし、病気の時に介護を容易く受ける事が出来れば安心でしょう)等が挙げられると思います。このような条件を一番満たせるのが南米だと思うのです。現在、シルバー移住の候補地として上がる東南アジア、ポリネシア・ミクロネシアの島々などでもある程度はこの条件を満たすことは可能でしょうが、このような地域では日本人で現地に根付いて居住し、その地の市民として生活している方の数は限られている事でしょう。現地社会の中だけで暮らして行く必要があると思います。反面、近さ、物価の安さという点ではこのような地域の方が優っているかも知れません。

南米移住に関しては、他の地域と比較して利点はなんと言っても現地に根ざしている日本人移住者がおり、日系人コミュニティーが存在するという事でしょう。日本の文化・習慣が在るというのは大きな魅力だと思います。また親日的な国が多く、日本人に対して敬意を払ってくれる国が多い事も魅力のひとつです。(アジア諸国ですとまだまだ反日感情が根強いように聞いています)反面、最大の難点は母国・日本から遠い事だと思います。地球の反対側に位置する南米ですから飛行機で丸一日以上はかかります。しかしながら時間に余裕のある老後の生活、旅行を楽しむという気持ちがあればさほど苦にはならないかも知れません。以前は距離が遠い為、航空運賃が高いという難点がありましたが、現在、特にオフシーズンを選べば20万円以下とかなり安い料金で往復する事が出来るようになっています。また長旅で疲れるようでしたら途中寄港するニューヨークもしくはロス・アンジェルスで数泊し疲れを癒すのも良いでしょう。(航空運賃は同額の場合が多い)

南米でもうひとつ注意しなくてはならないのは交通機関の問題です。サンパウロ、ブエノスアイレス等大都会では地下鉄が走り、公共交通機関が整備されていますが、多くの場合はバスも余り綺麗では無く、運転もかなり乱暴で安全運転には程遠く、余りシルバー向きでは無いとようです。自動車を自分で運転するか運転手を雇う必要はあると思います。ただタクシー料金が割合と安いので、どこかへ出掛ける時にはタクシーを利用するという手もあります。

日本語の情報に関しましては、現在はNHK放送が全南米をカバーしており、どこの国でもNHKを日本と同時に見る事が出来ます。内容は総合テレビとほとんど同じでニュース、娯楽、教養番組がバランス良く配置されています。また、首都ならびに主要都市であれば日本の新聞が同日の夕方には着きます。現地で発行している邦字紙もあります。日本人の多い土地では貸しヴィデオ屋も多くあり、これにインターネットを加えれば日本の情報に関して情報不足に陥ることはまずありません。ただ国によっては電話・郵便事情が悪く、手紙が届かない、電話が繋がらないという場合が多いようです。筆者もそうですが、これからの南米の生活にはコスト、便利さの点から見てインターネット・Eメールの利用が不可欠だと思います。

南米と一口に言っても10ヶ国あり、それもほとんどの国が日本より大きく、ブラジルのように20数倍もある国も在ります。日本から見ますと余り違いが判らないかも知れませんが、国によりそれぞれかなり特色があります。その中で実際にシルバー移住の対象となるのはブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、パラグアイ等、南米でも南部に位置する国で、ある程度文化的で、政情が安定していて、日本の移住者達が日本人のコミュニティーを築いている国に限られてくると思います。ただ、日本語だけでは現地の人とコミュニケーションを取る事は出来ません。最低限のスペイン語もしくはポルトガル語の習得は不可欠である事、また英語はほとんど通用しないことを付け加えておきます。


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ブラジル

まず南米と言って誰もが思い浮かべるのは「ブラジル」でしょう。ブラジルは世界最大の日系人コミュニティーが存在し、日系人は主にサンパウロ周辺に集中しています。日系移民の歴史は90年にもなり、最近では5,6世まで誕生し、ブラジル社会に深く根ざしております。日系人の数は多い反面、歴史が長いため現地化、ブラジル化が進んでおり、容姿は日本人でも日本語が全く通じず、考え方も全く異なるという人が多いのも事実です。またブラジルの問題は査証の取得にあります。人口の増加と失業率の高さに悩むブラジルでは移民の流入には歯止めをかけており、単純な理由での移住希望者にはなかなか査証が下りないようです。ただしシルバー移住に関しては50歳以上の退職者で、ブラジルへ月額2,000ドル相当額以上の送金をすることが出来る(要するに2,000ドル以上の年金を受給している)人には永住査証がおりるそうです。(ブラジル外務省の許可が必要なので、プロセスには3ヶ月以上かかります)なお、日本にはブラジルの旅行会社の支店が数多くあり、査証の相談に乗ってくれます。査証の問題さえクリアーすれば日系人が多く居住する大都会・サンパウロから未開の大アマゾンまでバラエティーに富むブラジル、海岸地帯には多くのリゾート地があり南部には雪が降る地域まであります。シルバー移住地としては非常に魅力的であると思います。

南米最大の都市・サンパウロの中心部に世界最大の日系人街である「リベリダージ」があります。ここでは何故か昔懐かしい日本がこの街では残っており、「宇多田ひかる」よりも「美空ひばり」が似合う雰囲気があります。毎朝日系の老人達はラジオ体操を行い(ラジオ体操第一・第二)、街角の至るところで古き良き日本が生きています。毎日曜日には縁日のような屋台が並びます。使われている日本語も戦前か戦後間も無くの頃の言葉と言った感じです。例えば今の日本語では死語になりかけている「えもんかけ」とか「橙色」など懐かしい単語がまだ健在です。現在の日本語に氾濫している英語の横文字単語は使われていません(ただし、ある程度ポルトガル語が混じっています)また、ここでは日本のものなら食材、レストラン、布団、畳からビデオ、CDまで何でも揃います。そんなサンパウロ、今の日本では無く、昭和30年代、40年代のあの懐かしい時代に帰りたいという方にはふさわしいかも知れませんね。日系人の数が多いだけに趣味に生きたいという方には良いでしょう。例えば将棋・囲碁などを生きがいにしたいという方には日本と変わらないくらい容易く相手を見つけることが出来ると思います。ただし、サンパウロは世界屈指の大都会で、治安は年々悪化して来ており、ある程度の自衛を考える必要があるかも知れません。サンパウロ市以外の地域でも日系人が多く居住している地域があります。具体的には、サンパウロ州内陸部、南部の中心都市・クリチバ、ロンドリーナを中心とするパラナ州、胡椒栽培で有名なアマゾン河口・トメアス移住地などが挙げられます。未来の大国・ブラジル、可能性は色々とあると思います。


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ウルグアイ

南米の中では一番小さく、人口も一番少ない国、「ウルグアイ」。余り日系人の数は多くありません。と言いますのは、日本からは組織的な移住は行われてはいないため、パラグアイ、アルゼンチンなどからの再移住の方しか居ないからです。国土は平坦で農牧業が中心で白人が人口の多くを占める国家で治安は比較的良く、気候は日本とほんとど同じ、日本人には過ごし易い国と言えます。首都はモンテヴィデオ、それほど大きな都市ではありませんが、国際貿易港としての風格を感じます。街を歩いている人はほとんど白人で欧州の街と錯覚する程です。ウルグアイでは日本の進出企業株式会社(ツネイシ リサーチ アンド デべロップメント社;広島に本拠を置く常石造船の現地法人)がブラジルとの国境近くに大規模に土地を購入し開発を行い、米や大豆を栽培し、来たる食料危機の時代に備えているようです。(南半球に位置する為、半年ずれるので米を日本に輸出しているようです。)その中の事業の一環として、シルバー長期滞在者の受け入れも行っています。(ホームページhttp://www.potato.ne.jp/~trd/)「南米ウルグアイでロングステイをしてみませんか」というキャッチ・フレーズで以下プロジェクトの説明として、「欧米のように日本人にもロングステイが定着してきています。このような事情を背景にして、ロングステイを希望される方々のためにウルグアイでの海外滞在を提案します。まずは、当社の有する社宅で1ヶ月間実地体験してください。実地体験中は、田を耕し米を作ってもよいし、畑でいろんな野菜を作られても結構です。もちろん、そのために必要なノウハウは現地の日本人従業員が丁寧にご指導します。その時期の旬の食べ物を食べられること、ましてやそれをご自分で作られたらその美味しさは格別なものになることは間違い有りません。また、日本では特定のリゾート地でなければ味わうことが出来ない乗馬などはすぐに体験できますし、子馬を自分で育て上げることも来ます。信じられないほどの水鳥、蛍、蝶の観察、魚釣りなど自然の中でやりたいことはほとんど満喫できます。もちろん、ゴルフをされたい方でしたら、ウルグアイ随一のリゾート地である ブンタ・デル・エステで思う存分プレイできます。日本での、分刻みのスタートとは違ったまるで プライベートコースのような気分が味わえることでしょう。」とあります。企業の派遣駐在員が色々と長期滞在者の世話に当たり、企業として南米移住に取り組んでいるという数少ない例です。出発からアドバイスを受けることが出来るので、南米に行って永住・長期滞在してみたいが、どのようにして行くのか判らないというような方にはふさわしいと思います。

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アルゼンチン・チリ

かなり以前、アルゼンチンは日本から集団移住も行われた事もあり、北部には日本人・移住地も在り、ブエノスアイレス市を中心に現在約2万人の日系人が住んでいます。首都のブエノス・アイレスは南米一お洒落な都会で欧州の雰囲気があります。四季もあり、日本人には暮らし易い面もありますが、ここでもやはり査証取得の問題があるようです。ただ少数ですが、伝手を頼りに査証を取得し、シルバーの方で長期滞在されている方が居る様なので可能性はあるとあると思います。ただし、日本語を話す医師などはブラジル、パラグアイと比較すると数が少ないようです。

チリは南米の中では管理が行き届き、汚職も一番少ない国と言われ、南米では安心して暮らせる国だと思います。ただし日本から集団移住の歴史が無く、ウルグアイと同様に再移住の方だけで、日系人が2千人と非常に少なく現地化も進んでおり、日本語を理解する方は非常に限られているようです。従いまして、スペイン語を理解しある程度南米に慣れている方に限られるように思います。しかしながら南北に長く、自然豊かなチリ、海には海産物があふれています。温泉、スキー場などもあり、非常に魅力的です。この国に魅せられ、住みついたという方も多いようです。筆者はパラグアイに住んでいるのですが、将来チリの南部に別宅を持ち、暑い夏を避けて避暑に行くというのが夢(温泉につかりアンデスの山々を見ながら、チリ・ワインで美味しい貝・ウニを食べるというようなものですが)を持っています。外国人でも不動産を取得する事が可能であり、資金を持ち込む際には登記しておけば売却して資金を回収することが出来るそうです。また首都サンティアゴは人口5百万人の堂々たる大都会なのですが、盆地に在る為か近年スモッグがひどく環境の点でシルバー移住には余り適さないのは残念です。

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パラグアイ

筆者が住んで居る、南米の中心に位置する内陸国「パラグアイ」に関して長所・短所を列挙すると下記の通りとなります。他の南米諸国の場合と共通の内容もあります。

(1) 日本人移住の歴史が新しく多くの1世が現役で活躍している。
(2) 2・3世を含めて日本語を利用する人が多い。日本語を話せる医師なども多い。
(3) 日本食が割合と簡単に入手することが出来る。
(4) アスンシオン、エンカルナシオン、エステ市などには日本レストランが在る
(5) 日本との送金が比較的自由に出来る
(6) 他の南米諸国と比較して治安が良い
(7) 日本との間の永住協定が現在も有効であり、比較的査証を得易い
(8) 戦後、国策として移住が行われ、「移住地」として日本人が集団で住んでいる場所が在る。
(9) 物価が比較的安い
(10)親日的な国で人種差別など受けることは無い。
(11)人件費が安く、メイド・運転手などを雇い易い。

欠点として考えられる主なポイントは


(1) 日本からの距離が遠い(飛行機で30時間かかる)
(2) 経済的に脆弱で、経済活動が限られている。刺激が少ない。
(3) 公共の交通機関が未整備でバスなどは非常に危なく、自家用車が無いと不便
(4) 医療費が高い。
(5) 家賃が比較的高い。
(6)内陸国で新鮮な海産物が少ない。


事などが挙げられると思います。

この中で大きな特徴は「永住協定」が在ることでしょう。日本人であれば一定の条件を満たせばパラグアイ永住権を得ることが出来ます。主な条件は「受け入れ先が在ること」「無犯罪で在ること」「エイズで無いこと」です。また移住の歴史が浅いので移住した1世が同世代であり、数多く住んでいることも挙げられるでしょう。現在まで何人か実際にシルバー移住をされている方がいます。お話を伺うと「パラグアイ音楽が好きでアルパ(パラグアイ・ハープ)を学びたいので来ました」とか「蘭が好きで蘭を育てて過ごしたい」などそれぞれ目的を抱いて移住され、充実した毎日を過ごされているようです。また、当地に駐在されて気に入りまた退職後にまた戻って来る方もいらっしゃるようです。

パラグアイには各種の日系組織があります。各地(主要都市、移住地)に日本人会があり、その他親睦団体、婦人団体、スポーツ団体、農業組合、商工会、各県人会などがあり活発に活動しています。アスンシオンでも盆踊り、バザー、文化祭、成人式、運動会など行事が行われています。盆踊り、バザーの時には色々な模擬店が出て盛り上げます。うどん、焼き鳥、お寿司など、日本のお祭りの感覚です。

スポーツでは野球、相撲、ゲートボールなどパラグアイ国内では日系しか行わないスポーツもありますがレベルはなかなか高いようです。特に少年野球は盛んで日本のプロ選手になって活躍した選手もいる程です(ヤクルト・岡林投手)、また、相撲は両国・国技館で行われる世界大会に出場したこともあります。また、ゴルフ場は市内に2ヶ所あり、毎週末には多くの日本人ゴルファーで賑わっています。日本とは県レベルでの交流が盛んに行われ、県人会の中には自前の会館を有している県もあります。県人が集まる飲み会も盛んに行われています。趣味に合った活動を行い、出身地の方とのコミュニケーションを取って行けば充実した南米生活も可能かと思います。

住居に関しては一般のアパートを借りることになるのでしょうが、アスンシオンに住むある方が投資を行い、シルバー移住・長期滞在用のアパートを建てたいと話をしていました。バス・トイレ付きのアパートで部屋の掃除・洗濯をメイドさんが行うサービスを付けるというものです。またアスンシオンに在る、既存の「ホテル内山田」ではある程度上記の条件を満たしており、現在は仕事で長期に滞在している人を対象にしていますが、シルバーの方の利用も可能でしょう。今後このような設備・インフラが整えばもっと容易くパラグアイに来る事が出来るようになると思います。

あるパラグアイ在住の年配の方が「観光都市・日本村。イグアス移住地・シルバータウン構想」という話をされていました。筆者には全く思い付かなかった発想でしたのでご紹介いたします。簡単に言えば、世界的な観光地である「イグアスの滝」から僅か50キロ程しか離れていない日本人移住地・イグアス移住地を舞台にシルバー移住と観光開発を行うというユニークなものです。居住と観光を兼ねるという意味では長崎に在る「ハウス・テンポス」のようなプロジェクトと言えると思います。イグアス移住地は日本が政策的に移住を行った最後の移住地で、今から約30年ほど前から25年前くらいに移住が行われました。従いまして現在でも1世が多く、雰囲気はかなり日本的で、これを活用しようという訳です。イグアス移住地の一部を使い、町並みをレトロな日本、そう昭和30年代のような感じにして「日本タウン」として世界的な観光地・イグアスの滝に来た人々を呼び込むという構想なのだそうです。日本にも「スペイン村」などがありますがそれを逆にやろうというものです。確かに基盤は既にあるので大きな投資が無くても実現が可能でしょう。着物を着た女性、出来たら「さむらい」などが登場したら楽しいと思います。茶道・生け花等の日本文化を紹介し、武道などのショーを行うというわけです。そして、この町の住人として日本からのシルバーの人を招こうというものです。昔懐かしい街に住めるし、生きがいも持てる、もし実現したらパラグアイの観光の目玉になるかも知れませんね。このような新しい発想でのシルバー移住が必要なのでしょう。

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最後に、パラグアイに関しては一般的な情報を取り扱う書籍として筆者が「南米のパラダイス・パラグアイに住む」(アゴスト社;1,400円 421ページ)という本を出しております。特にシルバー移住という項目を設けてはおりませんが、パラグアイの魅力を生活者の視点で判り易く描いたつもりです。シルバー移住に関心を抱いている方々にも参考になる点が多いと思います。南米もしくはパラグアイの案内書として、また脱日本の指針としてお手に取って下されば幸甚です。

 

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